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それでも少しずつ歩む日々
装備をつかるかっこ良さ
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ウンデーネは、泣いていた……。
梅干しおにぎりすっぱいと泣いていた。……後、ちょっとで童謡が出来そうな感じではあるな……。そんなすっぱいおにぎりでも、頑張って食べるウンデーネは、偉い子だな。
って最近、ウンデーネに対する目線がお父さん目線なんだよね――。
それしてもシルエットも、フィーナもお箸をちゃんと使えるし、食べる時のマナーもちゃんとしているけれど、魔界にもマナー教室でもあるのだろうか?
「どうしたんですか? ハヤト」
僕の視線に気づきフィーナが、声かけてくる。
「ふたりとも、箸の使い方もちゃんとしているし、マナーも良いなと思って」
「あぁ、魔王様が相手になめられない様にってそう言う事にうるさいんです」
「なるほど」なんか、言ってる事が不良みたいだな。
「私は、いついかなる時も、国を転覆出来る機会にそれを遂行出来る様に、傾国の悪女としての身だしなみだけは整えているの。そう言う野望があった方が人生楽しいじゃない」
シルエットは、夢見る様にそう言うが、駄目だ!……いろいろ駄目だ。大丈夫だと思うが、この国の王子が隣国に留学中の帰って来るより、先にこの国を出なければならない。
「もう、シルエットたらうふふ」
フィーナ……、どころの騒ぎではないが!?
「お待たせしました。親子丼です」
「はい」
「ご注文は以上でしょうか?」
「はい」と返事をしつつもう箸を、まず三つ葉……。三つ葉ぽい?葉ののるお吸い物いただく。少し優しい味わいであるが、葉も三つ葉に近いところまでいっていて、向こうで食べたお吸い物の味がする。もしかすると薄味醤油を、つけっているかもしれない。
親子丼は、卵は程よい半熟で、肉の柔らさも丁度良く美味しい。
最後の締めに、クズ餅をみんなで食べてお店をでた。
「お金大丈夫でしたか?」
「うん、大丈夫だよ」
「「ご馳走様です」」元気にお礼言えて偉いねの二人と「ご馳走様です」と、慎ましく言うフィーナ。
僕達は、そのまま表通りのギルドまで来る。
「ハヤト、こっちです」そこにはもう、ルイス達が先についていた様だ。
「おまたせ」と僕達は、それぞれに挨拶をすます。
「今月の初めはもう、クエストは、パプキンヘッド一色でした」
僕はこれからのクエストに備えて、ルイスの持って来てくれた装備を付けていく。
腰に鞘、そして剣を差し込んでいく。槍だけはなんとか、魔法で大きさを調整し指輪の中に仕込めるようになったけれど、他の部分はまったく魔力の調節するのは難しく、そのままの大きさで持ち歩いている。
「へぇ――こっちもハロウィンが、あるんだ」
僕は、服の上から軽量版の鎖帷子を着こむ。
「あります。そしてこの時期には、人手確保の為冒険者がかり出されますね」
「人手が必要? 警備体制でも整えるのだろう……向こうの世界とそんなに、違いはないのかな」
そう言いながら日本料理行った為に、一応つけておいたネクタイを外す。その時何気なくフィーナと目があったのに、僕と目が合うと彼女はどこかへ行ってしまう。
「あれ?」
「ネクタイを、外す事でときめく人も居ますからね……」
「それならネクタイずっと付けたり、外したりして様かな……」
「いいですね。それも面白いと思いますよ」
「本当にいいと思ってる?」
「はい、もちろんですよ」ルイスは、素敵な笑顔でそう言った。
絶対、嘘だ……。
準備が出来た僕は、パーティーのみんなと一緒に馬車に乗り込む。
僕の畑とは違い、今回のギルドクエストの畑はすぐそばなのだが、うちのパーティー人数が多すぎたりいろいろな理由で、城から馬車が出ている。
主な理由が、住民に不安を与えるって事の様な気がしなくもない……。
馬車の中では、パプキンヘッドの対策説明がこれから行われるのだった。
つづく
梅干しおにぎりすっぱいと泣いていた。……後、ちょっとで童謡が出来そうな感じではあるな……。そんなすっぱいおにぎりでも、頑張って食べるウンデーネは、偉い子だな。
って最近、ウンデーネに対する目線がお父さん目線なんだよね――。
それしてもシルエットも、フィーナもお箸をちゃんと使えるし、食べる時のマナーもちゃんとしているけれど、魔界にもマナー教室でもあるのだろうか?
「どうしたんですか? ハヤト」
僕の視線に気づきフィーナが、声かけてくる。
「ふたりとも、箸の使い方もちゃんとしているし、マナーも良いなと思って」
「あぁ、魔王様が相手になめられない様にってそう言う事にうるさいんです」
「なるほど」なんか、言ってる事が不良みたいだな。
「私は、いついかなる時も、国を転覆出来る機会にそれを遂行出来る様に、傾国の悪女としての身だしなみだけは整えているの。そう言う野望があった方が人生楽しいじゃない」
シルエットは、夢見る様にそう言うが、駄目だ!……いろいろ駄目だ。大丈夫だと思うが、この国の王子が隣国に留学中の帰って来るより、先にこの国を出なければならない。
「もう、シルエットたらうふふ」
フィーナ……、どころの騒ぎではないが!?
「お待たせしました。親子丼です」
「はい」
「ご注文は以上でしょうか?」
「はい」と返事をしつつもう箸を、まず三つ葉……。三つ葉ぽい?葉ののるお吸い物いただく。少し優しい味わいであるが、葉も三つ葉に近いところまでいっていて、向こうで食べたお吸い物の味がする。もしかすると薄味醤油を、つけっているかもしれない。
親子丼は、卵は程よい半熟で、肉の柔らさも丁度良く美味しい。
最後の締めに、クズ餅をみんなで食べてお店をでた。
「お金大丈夫でしたか?」
「うん、大丈夫だよ」
「「ご馳走様です」」元気にお礼言えて偉いねの二人と「ご馳走様です」と、慎ましく言うフィーナ。
僕達は、そのまま表通りのギルドまで来る。
「ハヤト、こっちです」そこにはもう、ルイス達が先についていた様だ。
「おまたせ」と僕達は、それぞれに挨拶をすます。
「今月の初めはもう、クエストは、パプキンヘッド一色でした」
僕はこれからのクエストに備えて、ルイスの持って来てくれた装備を付けていく。
腰に鞘、そして剣を差し込んでいく。槍だけはなんとか、魔法で大きさを調整し指輪の中に仕込めるようになったけれど、他の部分はまったく魔力の調節するのは難しく、そのままの大きさで持ち歩いている。
「へぇ――こっちもハロウィンが、あるんだ」
僕は、服の上から軽量版の鎖帷子を着こむ。
「あります。そしてこの時期には、人手確保の為冒険者がかり出されますね」
「人手が必要? 警備体制でも整えるのだろう……向こうの世界とそんなに、違いはないのかな」
そう言いながら日本料理行った為に、一応つけておいたネクタイを外す。その時何気なくフィーナと目があったのに、僕と目が合うと彼女はどこかへ行ってしまう。
「あれ?」
「ネクタイを、外す事でときめく人も居ますからね……」
「それならネクタイずっと付けたり、外したりして様かな……」
「いいですね。それも面白いと思いますよ」
「本当にいいと思ってる?」
「はい、もちろんですよ」ルイスは、素敵な笑顔でそう言った。
絶対、嘘だ……。
準備が出来た僕は、パーティーのみんなと一緒に馬車に乗り込む。
僕の畑とは違い、今回のギルドクエストの畑はすぐそばなのだが、うちのパーティー人数が多すぎたりいろいろな理由で、城から馬車が出ている。
主な理由が、住民に不安を与えるって事の様な気がしなくもない……。
馬車の中では、パプキンヘッドの対策説明がこれから行われるのだった。
つづく
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