魔王がやって来たので

もち雪

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ホイルトツェリオ魔法学校

魔法学校の一階の説明をしましょう

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 学校の廊下を歩くと、外から見たより廊下長く続き、校舎は広く感じた。

 僕達は、まず先に校長室へ行って、校長と会う事になった。

 校長は白髪の長い髪、長い髭に魔法の黒いローブの老紳士でどから見ても由緒正しい魔法使いで思わず感動さえした。

 しかし彼の挨拶はあっさりしたもので、僕達は、すぐに校長室をあとに事になった。
 
 校長室から出たフランツ教頭は襟を正しい、学校の説明を始める。

「1年の教室からご案内いたします」

「11歳の9月にこの学校に入学した生徒は、1年で、一般教養と魔法学の初歩の精霊魔術、妖術、自然魔術、悪霊魔術を学びます」

「こちらには一年を主に担当する、先生方の教室がございます」

「こちらに、どうぞ」

 そう言うとフランツ教頭は、前に進み歩みだした。
 1年の教室を覗く、白いワイシャツに、テーラーカラーの黒の制服を着た生徒達が理科の勉強を受けていた。

 最初、黒板の文字は、読めない部分があったが、先生の声に合わせて違和感がなくなり、読めるってようになった。
 たぶん、その違和感を理解出来るのは転生して、言語変換機能っという不思議要素手に入れた、僕だけなので、皆には特に何も言うことはしなかった。

 教室から廊下に目を向けると、さつきまで理解出来なかったクラスの組を知らせる板に、『スミス ウォーリア』と書いてあった。

「フランツ教頭、スミス ウォーリアっなんでしょうか?」
 と、尋ねると――。

「今、教壇に立たれている先生の名前です」
 
「この学校では、教科担当の先生の教室へ、学びに受けに来る様になっております」
 
「じゃーいつも固定の生徒のいる、教室ってないのですか?」
 
「ハウスのホームの事でしょうか?」
 
「5学年全ての生徒が、縦割りで同じハウス、4つの寮へ入りますが」
 
「学校では、ハウスごとにホームと言う場所が用意され学年を問わず過ごす事が出来る場所がございますが?」
 
「ぬいぬい君も五年生の時に、ハウスリーダーをやっているので……」
 
「詳しくはぬいぬい君に、聞くといいでしょう」
 
 今まで、眠たそうに校庭を見ていたぬいぬいだが、急に話を振られて目を丸くすると。
 
「いや、細かい事はあるるが、仕切ってたんで話せる事はあまりないぞ」
 と、ぶっきらぼうに答えた。
 
「それでも問われたら、話せる事はあるでしょう」
 
「先人は、窓口は大きくあるべきです」
 教頭が、ぬいぬいに語り――。
 
「そして後輩の、見本たらんとほっす」
「でしょう?」
 
「ハウスリーダーの時に、夢で見るほど、聞きましたから覚えてますよ」
 
 ぬいぬいの魔法学校時代が、思い浮かぶほどのやりとりをただ茫然ぼうぜんと眺めていたが……。
 
「あの……ぬいぬいは、」
 (師匠としてちゃんと教えてくれます)
 と、繋げようとしたが――ルイスが、会話にわって入る。

「ぬいぬい様は、ツンデレなだけで、師匠として立派な方だと聞き及んでおります。」
 
「「ツンデレ……」」
 僕とぬいぬいは、そう言って絶句したが……。
 
 フランツ教頭だけは――。
「そう言えば君は、そう言うところはあるね」
 と、納得したようだ。

「じゃー工房を案内しょう」と、案内の為歩き出してしまった。
 
 工房幾つかと、校庭に出て、兵士の練習場をひと回り小さくした練習場と魔法植物の為の温室と魔法動物の飼育施設を軽く見て、再び室内に入る
 
「では、2年、3年の使う上の階にご案内します」
 フランツ教頭は、階段を上がっていくのであった。

 つづく

 
 
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