アプリで知り合ったイケおじと××する話

アプリで知り合ったイケおじとついに挿入セックスする話

25 悩み事が多すぎる

学校が終わり、家に帰って私服に着替えてからいつもの待ち合わせ場所に行く。父さんは出張で、母さんは仕事を再開して地方の講演会で1日家を空ける。明日学校がなかったらお泊まりコースだったのにな、とガッカリする。

秋雄さんが原因で心がかき乱されているのに、一緒にいたいと思ってしまう。

女子大生殺害事件で少しづつ削られてた心は、あの「もし死んだとしても、しょうがないんじゃないですか」ってセリフでとどめを刺された。自分が思っていた以上に心に距離があったのもショックだった
食事をしていても、学校にいても、家にいてもふとした瞬間に秋雄さんが死にたがってると思うと胸が苦しくなる。
放っといたら自殺しちゃうんじゃないかなって思うと怖くなってことあるごとにLINEするようになった。
返事が来ると安心する。秋雄さんの生存確認をしたいのか、自分の精神を安定させたいのかわからなくなっている。後者だったら酷い自己満足だ。
こんな時でも秋雄さんのことを一番に考えてあげられない自分の人間性にガッカリした。

俺を悩ませている原因がもう1つある。

トモナガさんが帰国が遅れる原因をちゃんと説明してくれなかったことだ。
「諸事情により帰国が遅れる」しか言わないから、俺たちの関係ってやっぱりそんなもんだよねって現実を突きつけられた落胆と、約束を裏切られたっていう不信感がふつふつと湧いてきた。

建前でも嘘でもいいからちゃんとした理由が欲しかった。そうしたらトモナガさんの言うことだから……って納得したのに。

トモナガさんに秋雄さんのことを相談しようと思ったけど「ゆうが背負いこむことじゃない」とか「別れた方がいい」って言われるのが目に見えていたのでやめた。
俺もそれが正論だってわかってる。わかってるけど……そう簡単に割り切れない。心の闇が判明したから別れるって、見殺しするのと何が違うんだろう……？
きっとこの考えも優しく説き伏せられてしまう。トモナガさんのせいで自分の意見が変わるのが怖かった。反論して口答えしていると思われるのも嫌だった。

トモナガさんからLINEが来たり電話が来てもモヤモヤして以前のような甘い気分になれなかった。だから返事もだんだんそっけなくなってしまう。

……とにかく最近悩み事が多すぎる。
今までテキトーに要領よく面倒を避けて生きてきたから対処法がわからない。どうしていいかわからないまま、秋雄さんに会う。