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アプリで知り合ったイケおじのモロ感乳首を責めまくる話
4 今の俺はウザい
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「祐治は本当に野球が好きだなぁ」
「別に好きじゃない」
「ははは、そうかそうか」
父さんと2人で夕飯を食べながらそんな会話をする。テレビには野球の生中継が映し出されている。
俺が真剣に見ていたのは野球ではなく野球選手のデカいケツだ。ちょっと前にマッチングアプリで知り合ったおじさん(俺にとってはお兄さんって年齢だけどね)秋雄さんもこんなデカケツだったから、思い出していつもより食い入るように見てしまっていた。
野球は別に好きじゃない。
友達に誘われなんとなくクラブに入ってたけど、中3の時、自転車で転んだ時のケガを言い訳にして辞めた。
いつ辞めようかなとばかり考えていた俺にしてはラッキーだったけど、父さんと母さんは俺がとても辛い決断をしたと勘違いしている。当時は俺のことわかってないなぁと呆れたけど、今となっては愛情の証拠だってわかってる。
母さんは通訳をしていて世界を飛び回っている。今はフランスにいて、2ヶ月は帰ってこない。1年のうちどれくらい日本にいるんだろう?父さんは旅行会社に勤めているので国内外の出張が多く、これまた家を空けることが多い。俺が幼い頃はお手伝いさんが来ていた。
2人とも俺に愛情を注いでやれてないんじゃないかって思い悩むことが多かったみたいで、今でも結構過保護だし、甘やかしてくる。
食事も母さんの味を知らないのは可哀想だから、代わりに高級品を与えられて来たし、今日の夕飯は父さんが一生懸命レシピ本を見ながら作った肉じゃがとじゃこがかかったほうれん草のおひたしだ。
家族全員揃ったらよくドライブや小旅行に行くし、友達に頼まれて出たバスケの大会も有給を取って見に来ていた。口うるさくないし、自由にさせてくれてる。
いい親なんじゃないかなぁ。
だから、俺がアプリで知り合ったおじさセフレになったりエッチしてるなんて絶対にバレてはいけない。
知ったらきっと悲しむし、自分たちを責めるはずだ。
「子供の頃さみしい思いをさせたから」とか「愛情が足りなかった」とか……想像するだけで面倒だ。
「祐治、今度父さん魚料理にも挑戦しようと思っててなぁ」
「えー、急になんでよ?」
「お前、最近よくサバ缶食べてるだろう。缶詰じゃなくてちゃんとしたの食わせてやりたくてな」
「俺がサバ缶食ってるのは筋トレしてるからだって」
「そうだったのか。あんまりムキムキになると女の子のウケが悪くなるぞ~」
「ちょっと悪くなるくらいでちょうどいいや。バスケ部の試合見に行ったら知らない他校のコに告白されて『君のこと知らないから付き合えないよ』って断ったら人前で泣かれてさぁ……」
「うーん、そりゃ大変だったな。前は駅で告白されたんだっけか?」
「そーそー。見覚えもないコから『ずっと見てました』って……。ストーカーかよ!」
大げさに怒ると父さんが笑う。
どっちも今月の話だ。
知らない女の子から告白されたら断るけど、知らないおじさんと会ったその日にエッチしちゃう俺ってなんなんだろう……?
そしてそのことをしっかりセフレのおじさまに報告しているのだ。
セフレと言っても俺にとっては本命なんだから。
事前にちゃんとマッチングが成立して会うことになったと話した。トモナガさんも一応気にかけてくれてたみたいで「大丈夫だった?」とLINEをくれた。
「大丈夫だったよ。ちょっとMな人で慣れないことしたからけっこうドキドキした」「ちゃんとゴムつけました」「また会うかも」と即レスするとだいぶ時間が経ってから「楽しんでおいで」とだけ返って来た。
俺的にはもっと、こう……色々聞いてほしかった。
しばらく構ってもらえない、会えないっていう状態にはっきりと寂しさを感じてしまう。
そしてこんなことを考えてしまう俺はウザい。
「別に好きじゃない」
「ははは、そうかそうか」
父さんと2人で夕飯を食べながらそんな会話をする。テレビには野球の生中継が映し出されている。
俺が真剣に見ていたのは野球ではなく野球選手のデカいケツだ。ちょっと前にマッチングアプリで知り合ったおじさん(俺にとってはお兄さんって年齢だけどね)秋雄さんもこんなデカケツだったから、思い出していつもより食い入るように見てしまっていた。
野球は別に好きじゃない。
友達に誘われなんとなくクラブに入ってたけど、中3の時、自転車で転んだ時のケガを言い訳にして辞めた。
いつ辞めようかなとばかり考えていた俺にしてはラッキーだったけど、父さんと母さんは俺がとても辛い決断をしたと勘違いしている。当時は俺のことわかってないなぁと呆れたけど、今となっては愛情の証拠だってわかってる。
母さんは通訳をしていて世界を飛び回っている。今はフランスにいて、2ヶ月は帰ってこない。1年のうちどれくらい日本にいるんだろう?父さんは旅行会社に勤めているので国内外の出張が多く、これまた家を空けることが多い。俺が幼い頃はお手伝いさんが来ていた。
2人とも俺に愛情を注いでやれてないんじゃないかって思い悩むことが多かったみたいで、今でも結構過保護だし、甘やかしてくる。
食事も母さんの味を知らないのは可哀想だから、代わりに高級品を与えられて来たし、今日の夕飯は父さんが一生懸命レシピ本を見ながら作った肉じゃがとじゃこがかかったほうれん草のおひたしだ。
家族全員揃ったらよくドライブや小旅行に行くし、友達に頼まれて出たバスケの大会も有給を取って見に来ていた。口うるさくないし、自由にさせてくれてる。
いい親なんじゃないかなぁ。
だから、俺がアプリで知り合ったおじさセフレになったりエッチしてるなんて絶対にバレてはいけない。
知ったらきっと悲しむし、自分たちを責めるはずだ。
「子供の頃さみしい思いをさせたから」とか「愛情が足りなかった」とか……想像するだけで面倒だ。
「祐治、今度父さん魚料理にも挑戦しようと思っててなぁ」
「えー、急になんでよ?」
「お前、最近よくサバ缶食べてるだろう。缶詰じゃなくてちゃんとしたの食わせてやりたくてな」
「俺がサバ缶食ってるのは筋トレしてるからだって」
「そうだったのか。あんまりムキムキになると女の子のウケが悪くなるぞ~」
「ちょっと悪くなるくらいでちょうどいいや。バスケ部の試合見に行ったら知らない他校のコに告白されて『君のこと知らないから付き合えないよ』って断ったら人前で泣かれてさぁ……」
「うーん、そりゃ大変だったな。前は駅で告白されたんだっけか?」
「そーそー。見覚えもないコから『ずっと見てました』って……。ストーカーかよ!」
大げさに怒ると父さんが笑う。
どっちも今月の話だ。
知らない女の子から告白されたら断るけど、知らないおじさんと会ったその日にエッチしちゃう俺ってなんなんだろう……?
そしてそのことをしっかりセフレのおじさまに報告しているのだ。
セフレと言っても俺にとっては本命なんだから。
事前にちゃんとマッチングが成立して会うことになったと話した。トモナガさんも一応気にかけてくれてたみたいで「大丈夫だった?」とLINEをくれた。
「大丈夫だったよ。ちょっとMな人で慣れないことしたからけっこうドキドキした」「ちゃんとゴムつけました」「また会うかも」と即レスするとだいぶ時間が経ってから「楽しんでおいで」とだけ返って来た。
俺的にはもっと、こう……色々聞いてほしかった。
しばらく構ってもらえない、会えないっていう状態にはっきりと寂しさを感じてしまう。
そしてこんなことを考えてしまう俺はウザい。
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