217 / 473
第217話
しおりを挟む
メインの防御手段は奪った。 小太刀は完全に破壊し、残りは太刀と使っていない野太刀だ。
ヨシナリは自分が優勢である事を確信する。 ふわわの動きは完全に見えていた。
行ける。 勝てる。 殺せる。
最後の追い込みをかける前に自身を客観視。
今の自分は優勢である事に酔っていないか? 何かを見落としていないか?
深く呼吸をする。 思考は明瞭、勝ちに焦ってはいない。
――よし、行ける。 前の借りはここで返させて貰う。
ヨシナリはそう確信し、ホロスコープを加速させる。
決着へと至る為に。 ふわわの小太刀がない以上、防御力は大きく落ち込んでいる。
太刀で同様の事は出来るが長い分、回転が低い。 遠距離から更に削るという手段もなくはないが、実弾は無限ではないのでやりすぎると逆にこちらの首を絞める結果となる。
だから行く。
加えて前回と同じシチュエーションを制する事により、借りを返したという事を強く実感できる。
ふわわは近くの建物の陰。 向こうも逃げる気はないようだ。
誘っている可能性も高いが、今の自分なら捻じ伏せられる。
両足のブースターを全開にして加速。 大きく円を描くようにふわわの隠れたビルを回り、彼女の姿を確認。 そのままアノマリーの銃身を排除。 削るのは止めだ。
接近しながら実弾に切り替えて連射する。 ふわわは太刀で防御しながら回避。
いつ見ても信じられない挙動だ。 回避しつつ直撃弾は太刀で叩き落している。
だが、今のヨシナリにはふわわの機体の動きがはっきりと見えていた。
狙いを上半身だけでなく下半身へと散らす。 最初に上半身を執拗に狙い、慣れさせた事で下半身を狙う。 彼女の最大の強みは機動性――要は足だ。
足をやれば動きのクオリティが大きく落ちるのは前回で証明されている。
――狙いは最初から足を奪う事。
狙いは右足。 完全破壊は出来なくてもスラスターの一つでも破壊できれば――
「――は?」
ヨシナリは思わず声を漏らす。 何故ならふわわは下半身を一切守らなかったからだ。
右足が穴だらけになって千切れ飛ぶ。 代わりに背のブースターを全開にして突っ込んできた。
接近戦は望むところだが、明らかに何かを狙っている。 思惑を外す意味でもここは中距離を維持するべきと判断して後退しようとしたが、ドンと背に衝撃。
ビル。 偶然とは思えなかった。 狙っていた?
ヨシナリの動きを僅かに止める為だけに足を捨てる? ふわわの意図が読めなかった。
確かにこのまま距離を詰めるつもりだったので背後をあまり意識していなかったが何を考えて――ヨシナリはふわわの機体のエネルギー分布を見て背筋が冷えた。 野太刀――その鞘に相当量のエネルギーが集まっているからだ。
何だアレは? 明らかに大きな攻撃だ。
まともに喰らうとヤバい。 そう判断したヨシナリは急上昇で回避しようとしたが、嫌な予感を感じて横に飛ぶ。 それは正しく、ふわわは残った左足で地面を踏みしめて跳躍。
太刀はいつの間にか腰の鞘へ。 そして両手は野太刀の柄を握っていた。
鞘の隙間からバチバチと僅かに放電している。 見上げたヨシナリと見下ろすふわわの視線が絡む。
彼女が真っすぐにヨシナリを見ていた。 明らかに狙いを定めている。
同時に何をしてくるのかを完璧に理解した。
――冗談だろ? なんてものを――
喰らったら不味い。 相手は上、自分は下。
距離は下がった時に開いたので数十メートルはある。 野太刀は長いが、届く距離ではない。
大抵の相手はそう思うが、視えてしまったヨシナリは全力の回避を選択。 推力を最大にして斬撃の範囲から逃れようとする。
ふわわの野太刀が解き放たれた。 あまりにも速すぎて音がしない。
いや、音自体はしたのだ。 だが、遅れてだった。
斬。 回避は際どい所だったが間に合った。 ヨシナリは自分が一瞬前まで居た場所を見て戦慄する。 ビルが綺麗にズレて両断されていたからだ。 地面にも綺麗な斬跡が残されており、攻撃が地下まで届いている事を示している。
恐らくはレールガンと同じ理屈なのだろう。
あの鞘が銃身の役割を担い、エネルギーを溜めて射出。 それだけではあの攻撃範囲は実現できない。 ならあの馬鹿げた攻撃を成立させたのは何だ?
あの野太刀自体にある。 目にしてようやく正体が分かった。
液体金属刃。 瞬時に凝固する液状の金属は鞘から抜き放たれた瞬間にとんでもない長さに伸びたのだ。
それによりあれほどの広い範囲を切り裂いた。 普通ならまともに斬れる訳がない代物だが、あの鞘と併用する事によって実現したようだ。
――いや、だからといって切断できるのか?
目の当たりにしても信じられなかった。
液体金属刃に関しては多少の知識はある。 柄と鞘に液体金属を充填して凝固、刃を形成。
上手に使えば見た目以上の攻撃範囲を実現できるが、それは理屈の上の話だ。
液体金属刃は急拵えなので基本的に脆く、長くすれば更に強度が落ちる。
そんな代物を限界まで延長して振った所で折れるだけで碌な威力を発揮しない――はずなのだが、地下まで届く斬撃を見てしまえば使い方次第なんだなと思ってしまう。
――真似できる気はしないが。
「呆けててええの?」
「うぉ!?」
ふわわの声と同時に斬撃が横に飛んでくる。
ヨシナリは咄嗟に屈んで回避。 通り過ぎたと同時に刃が元の液体金属に戻り、飛散する。
回避の為に態勢を大きく崩したヨシナリが立て直した頃にはふわわはもう目の前だった。
逃げられない。 だったら迎え撃つまでだ。
相手に主導権を握られている状態での近接戦へ突入するのは危険だが、ここで背を向ける事は出来ない。 脳裏にチラりとここは勝ちを狙う事に固執するべきだといった思考が霞めたが、瞬時に野太刀の攻撃範囲、自身の態勢などの様々な否定要因が浮かび、棄却。 それ以上にあんな熱い一撃を見て逃げるとかありえないだろうと理性を捻じ伏せた。
ふわわは狙っていたのだ。
自身の足を犠牲にして切り札であろう野太刀の一撃すらも囮にしてこの局面に持って行く為に。
彼女は言っているのだ。 前と同じシチュエーションで決着を着けようと。
前はドローだったのだ。 ここで相手を捻じ伏せる事で自分が上だと証明する。
――上等だ。 やってやる。
ふわわは柄だけになった野太刀を投げ捨て左右の太刀を抜く。
この距離では使えないのでヨシナリはアノマリーを手放し、応じるように二挺拳銃に切り替える。
間合いはまだこちらが上だとヨシナリは右を連射。 ふわわは片足にもかかわらず器用に躱す。
斬撃の間合いに入った。 こちらにはシックスセンスがある。
重心の移動から次にくる攻撃は分かっていた。 銃弾を叩き落としたモーションから右の袈裟から入る斬撃へと無駄なく繋げている。
エネルギーではなく、実体剣である以上は問題ない。 右の銃床で受けて払う。
ふわわの太刀が僅かに流れる。
――その間に左の攻撃を意識しているのだろうが、その展開は前にもやっただろうが!
同じ手は喰わんとヨシナリは銃に隠していたギミックを展開。
銃口の下からエネルギーの刃が形成される。 ふわわの太刀を打ち払った状態なので刃の真下は手首。 振り下ろして手首を切断する。 太刀を握ったままの手首が切断され、そのまま落ちた。
ヨシナリは自分が優勢である事を確信する。 ふわわの動きは完全に見えていた。
行ける。 勝てる。 殺せる。
最後の追い込みをかける前に自身を客観視。
今の自分は優勢である事に酔っていないか? 何かを見落としていないか?
深く呼吸をする。 思考は明瞭、勝ちに焦ってはいない。
――よし、行ける。 前の借りはここで返させて貰う。
ヨシナリはそう確信し、ホロスコープを加速させる。
決着へと至る為に。 ふわわの小太刀がない以上、防御力は大きく落ち込んでいる。
太刀で同様の事は出来るが長い分、回転が低い。 遠距離から更に削るという手段もなくはないが、実弾は無限ではないのでやりすぎると逆にこちらの首を絞める結果となる。
だから行く。
加えて前回と同じシチュエーションを制する事により、借りを返したという事を強く実感できる。
ふわわは近くの建物の陰。 向こうも逃げる気はないようだ。
誘っている可能性も高いが、今の自分なら捻じ伏せられる。
両足のブースターを全開にして加速。 大きく円を描くようにふわわの隠れたビルを回り、彼女の姿を確認。 そのままアノマリーの銃身を排除。 削るのは止めだ。
接近しながら実弾に切り替えて連射する。 ふわわは太刀で防御しながら回避。
いつ見ても信じられない挙動だ。 回避しつつ直撃弾は太刀で叩き落している。
だが、今のヨシナリにはふわわの機体の動きがはっきりと見えていた。
狙いを上半身だけでなく下半身へと散らす。 最初に上半身を執拗に狙い、慣れさせた事で下半身を狙う。 彼女の最大の強みは機動性――要は足だ。
足をやれば動きのクオリティが大きく落ちるのは前回で証明されている。
――狙いは最初から足を奪う事。
狙いは右足。 完全破壊は出来なくてもスラスターの一つでも破壊できれば――
「――は?」
ヨシナリは思わず声を漏らす。 何故ならふわわは下半身を一切守らなかったからだ。
右足が穴だらけになって千切れ飛ぶ。 代わりに背のブースターを全開にして突っ込んできた。
接近戦は望むところだが、明らかに何かを狙っている。 思惑を外す意味でもここは中距離を維持するべきと判断して後退しようとしたが、ドンと背に衝撃。
ビル。 偶然とは思えなかった。 狙っていた?
ヨシナリの動きを僅かに止める為だけに足を捨てる? ふわわの意図が読めなかった。
確かにこのまま距離を詰めるつもりだったので背後をあまり意識していなかったが何を考えて――ヨシナリはふわわの機体のエネルギー分布を見て背筋が冷えた。 野太刀――その鞘に相当量のエネルギーが集まっているからだ。
何だアレは? 明らかに大きな攻撃だ。
まともに喰らうとヤバい。 そう判断したヨシナリは急上昇で回避しようとしたが、嫌な予感を感じて横に飛ぶ。 それは正しく、ふわわは残った左足で地面を踏みしめて跳躍。
太刀はいつの間にか腰の鞘へ。 そして両手は野太刀の柄を握っていた。
鞘の隙間からバチバチと僅かに放電している。 見上げたヨシナリと見下ろすふわわの視線が絡む。
彼女が真っすぐにヨシナリを見ていた。 明らかに狙いを定めている。
同時に何をしてくるのかを完璧に理解した。
――冗談だろ? なんてものを――
喰らったら不味い。 相手は上、自分は下。
距離は下がった時に開いたので数十メートルはある。 野太刀は長いが、届く距離ではない。
大抵の相手はそう思うが、視えてしまったヨシナリは全力の回避を選択。 推力を最大にして斬撃の範囲から逃れようとする。
ふわわの野太刀が解き放たれた。 あまりにも速すぎて音がしない。
いや、音自体はしたのだ。 だが、遅れてだった。
斬。 回避は際どい所だったが間に合った。 ヨシナリは自分が一瞬前まで居た場所を見て戦慄する。 ビルが綺麗にズレて両断されていたからだ。 地面にも綺麗な斬跡が残されており、攻撃が地下まで届いている事を示している。
恐らくはレールガンと同じ理屈なのだろう。
あの鞘が銃身の役割を担い、エネルギーを溜めて射出。 それだけではあの攻撃範囲は実現できない。 ならあの馬鹿げた攻撃を成立させたのは何だ?
あの野太刀自体にある。 目にしてようやく正体が分かった。
液体金属刃。 瞬時に凝固する液状の金属は鞘から抜き放たれた瞬間にとんでもない長さに伸びたのだ。
それによりあれほどの広い範囲を切り裂いた。 普通ならまともに斬れる訳がない代物だが、あの鞘と併用する事によって実現したようだ。
――いや、だからといって切断できるのか?
目の当たりにしても信じられなかった。
液体金属刃に関しては多少の知識はある。 柄と鞘に液体金属を充填して凝固、刃を形成。
上手に使えば見た目以上の攻撃範囲を実現できるが、それは理屈の上の話だ。
液体金属刃は急拵えなので基本的に脆く、長くすれば更に強度が落ちる。
そんな代物を限界まで延長して振った所で折れるだけで碌な威力を発揮しない――はずなのだが、地下まで届く斬撃を見てしまえば使い方次第なんだなと思ってしまう。
――真似できる気はしないが。
「呆けててええの?」
「うぉ!?」
ふわわの声と同時に斬撃が横に飛んでくる。
ヨシナリは咄嗟に屈んで回避。 通り過ぎたと同時に刃が元の液体金属に戻り、飛散する。
回避の為に態勢を大きく崩したヨシナリが立て直した頃にはふわわはもう目の前だった。
逃げられない。 だったら迎え撃つまでだ。
相手に主導権を握られている状態での近接戦へ突入するのは危険だが、ここで背を向ける事は出来ない。 脳裏にチラりとここは勝ちを狙う事に固執するべきだといった思考が霞めたが、瞬時に野太刀の攻撃範囲、自身の態勢などの様々な否定要因が浮かび、棄却。 それ以上にあんな熱い一撃を見て逃げるとかありえないだろうと理性を捻じ伏せた。
ふわわは狙っていたのだ。
自身の足を犠牲にして切り札であろう野太刀の一撃すらも囮にしてこの局面に持って行く為に。
彼女は言っているのだ。 前と同じシチュエーションで決着を着けようと。
前はドローだったのだ。 ここで相手を捻じ伏せる事で自分が上だと証明する。
――上等だ。 やってやる。
ふわわは柄だけになった野太刀を投げ捨て左右の太刀を抜く。
この距離では使えないのでヨシナリはアノマリーを手放し、応じるように二挺拳銃に切り替える。
間合いはまだこちらが上だとヨシナリは右を連射。 ふわわは片足にもかかわらず器用に躱す。
斬撃の間合いに入った。 こちらにはシックスセンスがある。
重心の移動から次にくる攻撃は分かっていた。 銃弾を叩き落としたモーションから右の袈裟から入る斬撃へと無駄なく繋げている。
エネルギーではなく、実体剣である以上は問題ない。 右の銃床で受けて払う。
ふわわの太刀が僅かに流れる。
――その間に左の攻撃を意識しているのだろうが、その展開は前にもやっただろうが!
同じ手は喰わんとヨシナリは銃に隠していたギミックを展開。
銃口の下からエネルギーの刃が形成される。 ふわわの太刀を打ち払った状態なので刃の真下は手首。 振り下ろして手首を切断する。 太刀を握ったままの手首が切断され、そのまま落ちた。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
タイムワープ艦隊2024
山本 双六
SF
太平洋を横断する日本機動部隊。この日本があるのは、大東亜(太平洋)戦争に勝利したことである。そんな日本が勝った理由は、ある機動部隊が来たことであるらしい。人呼んで「神の機動部隊」である。
この世界では、太平洋戦争で日本が勝った世界戦で書いています。(毎回、太平洋戦争系が日本ばかり勝っ世界線ですいません)逆ファイナルカウントダウンと考えてもらえればいいかと思います。只今、続編も同時並行で書いています!お楽しみに!

メトロポリス社へようこそ! ~「役立たずだ」とクビにされたおっさんの就職先は大企業の宇宙船を守る護衛官でした~
アンジェロ岩井
SF
「えっ、クビですか?」
中企業アナハイニム社の事務課に勤める大津修也(おおつしゅうや)は会社の都合によってクビを切られてしまう。
ろくなスキルも身に付けていない修也にとって再転職は絶望的だと思われたが、大企業『メトロポリス』からの使者が現れた。
『メトロポリス』からの使者によれば自身の商品を宇宙の植民星に運ぶ際に宇宙生物に襲われるという事態が幾度も発生しており、そのための護衛役として会社の顧問役である人工頭脳『マリア』が護衛役を務める適任者として選び出したのだという。
宇宙生物との戦いに用いるロトワングというパワードスーツには適性があり、その適性が見出されたのが大津修也だ。
大津にとっては他に就職の選択肢がなかったので『メトロポリス』からの選択肢を受けざるを得なかった。
『メトロポリス』の宇宙船に乗り込み、宇宙生物との戦いに明け暮れる中で、彼は護衛アンドロイドであるシュウジとサヤカと共に過ごし、絆を育んでいくうちに地球上にてアンドロイドが使用人としての扱いしか受けていないことを思い出す。
修也は戦いの中でアンドロイドと人間が対等な関係を築き、共存を行うことができればいいと考えたが、『メトロポリス』では修也とは対照的に人類との共存ではなく支配という名目で動き出そうとしていた。

月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる