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第194話
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「だぁ、クソッ! 負けたー」
「いや、危なかったわー」
ユニオンホームへ戻ったマルメルは悔しそうに、ふわわは少しほっとした様子でいた。
「いい勝負でしたね」
ヨシナリはそう言いながらふわわを仕留めるならチャンスだったと少しだけ残念に思っていた。
さっきの戦いはお互いに新装備を意識しすぎていて本来の動きが出来ていなかったように思えたからだ。
特にふわわは背の野太刀を無理に使おうとしていたように思えた。 その証拠にマルメルのレールキャノンはタイミング的に切り払いではなく回避も可能だったはずだ。
無理に斬ったのは意識していた証拠だった。
――まぁ、無意識にマルメルの事を舐めていた可能性もあるが。
マルメルもマルメルで新武器と始める前にデカい釣り針をぶら下げていたのだ。
ふわわも警戒はする。 結果、最後の応酬は互いの無意識の同意で成立したという訳だ。
ヨシナリからすれば腰の太刀は結局は見れなかったのであまり参考にならなかったというのが正直な感想だった。 だが、レールキャノンですらタイミングを合わせる事の出来るふわわは一体何なんだろうかとは思ってしまう。
「ってかふわわさん。 最後のアレ、よくタイミングを合わせられましたね」
「ふふん。 ウチも日々成長してるって事やね! まぁ、正直言うと練習してたんよ」
「練習?」
「うん。 家の近くにバッティングセンターがあってな。 そこで飛んでくる球をカキーンって――」
「ば、バッセン? そこって電磁誘導された球でも飛んでくるんですか?」
おかしい。 ヨシナリの知っているバッティングセンターは野球の球が目視できる速度で飛んでくる場所であって音速を越えた銃弾や砲弾を打ち返す場所ではないと思うのだが……。
「速さが違うだけで一緒やよ。 飛ばすのが居て、飛ばす物がある。 どういったタイミングでこっち目掛けて飛んでくるのか。 それさえ分かったら案外何とかなるもんよ!」
「は、はぁ、そうなんですか……」
そう返しながらそんな練習で銃弾やライフル弾を切り払えるようになるのはあんただけだと内心で思っていた。 マルメルは後ろでマジかよと呟く。
口振りから察するに見てから対処しているのではなく、射手の動きや空気からタイミングを取っているという事か? 真似できるとは思えないが、仕組みを理解したいとは思っているので話自体は真剣に聞いていたのだが、さっぱりわからない。 戦闘中に相手の動きを見てタイミングを取る?
仮にできたとしても視認できない速度で飛んでくる銃弾を正確に捉えて切り払うなんて真似は不可能だ。 一応、頭の片隅にはおいておくが参考にはならないだろうなと内心で溜息を吐く。
「ま、まぁ、それはそうとレールキャノンはどうでした?」
「あー、アレはちょっと打ち落とすのは難しいわー。 一応、斬れはしたけど衝撃を殺せへんかったから腕があかんようになったし」
ヨシナリの見立て通り、防いだのはいいが両腕の関節が破損して腕が上がらなくなっていたようだ。
「うーん。 当てた瞬間に力をどうにか逃がさないとだめやねー」
ふわわはこうかな?と肘を曲げたりしていた。
マルメルはそれを見てショックだったのか肩を落とす。
ヨシナリは気にするなと肩を叩く。
「俺にはなんかないか?」
マルメルは暗にアドバイスをくれと言っている様だったのでヨシナリはうーんと考える。
「取り敢えずビビらず焦るなって感じかな」
「何だそりゃ」
ヨシナリから見てもマルメルの立ち回りにはそこまで大きなミスはなかったと思っていた。
常に距離を維持しての銃撃、地形を利用した範囲攻撃。 彼なりにふわわへの対策を練った結果だ。
少なくとも無策で挑んだ訳ではない点は素直にいいと思っていた。
問題があったとすれば最後の最後、レールキャノンを撃った後だ。
ふわわの腕が上がらなくなったと判断して勝負を決めに行ったが、あの辺りは完全に仕留める事に前のめりになっていたように思える。 武器は投げ捨てていたが拾って、距離を取って削るという手もあった。 もしかしたらふわわの不調は一時的なもので回復されると勝ち目がなくなると無意識に思った結果かもしれないが、その判断材料を集めようとせずに決着を急いで彼女の間合いに踏み込んだ事が敗因と言える。
「……なるほど。 確かに俺はブレードを握れなくなったと判断してそのまま突っ込んだな」
「あの時、仕留める事で頭がいっぱいだっただろ?」
マルメルは小さく頷く。
「立ち止まって悩むのは論外だが、頭を真っ白にして突っ込むとあんな感じの逆転を許しちまうから思考を常に回転させる事を意識する事だな」
「うーん。 分かったような分からんような……」
「まぁ、こればっかりは経験を積んで行ってモノにするしかないんじゃないか? ――それはそうとレールキャノンはどうよ?」
「使えるな。 威力凄ぇ! ただ、使ってる奴が少ない理由も何となくわかる」
「最初の一発はいいんだがなぁ……」
威力は凄まじいが使用電力が大きすぎる事もあり、一撃放つと機体のジェネレーターの出力をかなり喰ってしまうのだ。
「俺の場合は十五秒間、出力二割減はきつすぎるんだよなぁ……」
「これでもマシなほうなんだよ。 機体の動きに干渉しないし、展開とエネルギー充填もそこそこ早い。 一応、使用電力も控えめの奴なんだが、代償として冷却時間が長いがな」
「再使用まで二十秒だからなぁ。 命中精度も終わってるから目視できる距離でぶっ放さないとまず当たらねぇ」
「その代わり当たったら一撃だ」
「マジの必殺技、いや必殺武器か」
一応、冷却だけして充填をカットすれば出力低下のデメリットは抑えられるが再接続しなければ使用する事は出来なくなる。
「まぁ、無理に狙わないで距離がある内に一発見せて相手を揺さぶるって使い方もできるからその辺は臨機応変にって感じだな」
「ふわっとしてるなぁ……」
「戦い方に明確な答えはないからな。 自分なりの最適解を模索していくしかないんだよ」
「だな! しばらくはランク戦とかで調整をかけていくぜ」
「あぁ、相談ぐらいには乗るから次のイベントまでにできるだけ詰めて行こう」
「ウチも頑張るよー!」
色々とあったがマルメルもふわわもモチベーションは高い。
ヨシナリも頑張ろうと口にしているが、その裏ではそろそろ面子を増やす事を意識した方が良いかもしれないと思っていた。
マルメルもふわわも戦力としては申し分なく、質もしっかりと高まっているがイベントを戦い抜くには数も必要になって来る。
――どうしたものか……。
「いや、危なかったわー」
ユニオンホームへ戻ったマルメルは悔しそうに、ふわわは少しほっとした様子でいた。
「いい勝負でしたね」
ヨシナリはそう言いながらふわわを仕留めるならチャンスだったと少しだけ残念に思っていた。
さっきの戦いはお互いに新装備を意識しすぎていて本来の動きが出来ていなかったように思えたからだ。
特にふわわは背の野太刀を無理に使おうとしていたように思えた。 その証拠にマルメルのレールキャノンはタイミング的に切り払いではなく回避も可能だったはずだ。
無理に斬ったのは意識していた証拠だった。
――まぁ、無意識にマルメルの事を舐めていた可能性もあるが。
マルメルもマルメルで新武器と始める前にデカい釣り針をぶら下げていたのだ。
ふわわも警戒はする。 結果、最後の応酬は互いの無意識の同意で成立したという訳だ。
ヨシナリからすれば腰の太刀は結局は見れなかったのであまり参考にならなかったというのが正直な感想だった。 だが、レールキャノンですらタイミングを合わせる事の出来るふわわは一体何なんだろうかとは思ってしまう。
「ってかふわわさん。 最後のアレ、よくタイミングを合わせられましたね」
「ふふん。 ウチも日々成長してるって事やね! まぁ、正直言うと練習してたんよ」
「練習?」
「うん。 家の近くにバッティングセンターがあってな。 そこで飛んでくる球をカキーンって――」
「ば、バッセン? そこって電磁誘導された球でも飛んでくるんですか?」
おかしい。 ヨシナリの知っているバッティングセンターは野球の球が目視できる速度で飛んでくる場所であって音速を越えた銃弾や砲弾を打ち返す場所ではないと思うのだが……。
「速さが違うだけで一緒やよ。 飛ばすのが居て、飛ばす物がある。 どういったタイミングでこっち目掛けて飛んでくるのか。 それさえ分かったら案外何とかなるもんよ!」
「は、はぁ、そうなんですか……」
そう返しながらそんな練習で銃弾やライフル弾を切り払えるようになるのはあんただけだと内心で思っていた。 マルメルは後ろでマジかよと呟く。
口振りから察するに見てから対処しているのではなく、射手の動きや空気からタイミングを取っているという事か? 真似できるとは思えないが、仕組みを理解したいとは思っているので話自体は真剣に聞いていたのだが、さっぱりわからない。 戦闘中に相手の動きを見てタイミングを取る?
仮にできたとしても視認できない速度で飛んでくる銃弾を正確に捉えて切り払うなんて真似は不可能だ。 一応、頭の片隅にはおいておくが参考にはならないだろうなと内心で溜息を吐く。
「ま、まぁ、それはそうとレールキャノンはどうでした?」
「あー、アレはちょっと打ち落とすのは難しいわー。 一応、斬れはしたけど衝撃を殺せへんかったから腕があかんようになったし」
ヨシナリの見立て通り、防いだのはいいが両腕の関節が破損して腕が上がらなくなっていたようだ。
「うーん。 当てた瞬間に力をどうにか逃がさないとだめやねー」
ふわわはこうかな?と肘を曲げたりしていた。
マルメルはそれを見てショックだったのか肩を落とす。
ヨシナリは気にするなと肩を叩く。
「俺にはなんかないか?」
マルメルは暗にアドバイスをくれと言っている様だったのでヨシナリはうーんと考える。
「取り敢えずビビらず焦るなって感じかな」
「何だそりゃ」
ヨシナリから見てもマルメルの立ち回りにはそこまで大きなミスはなかったと思っていた。
常に距離を維持しての銃撃、地形を利用した範囲攻撃。 彼なりにふわわへの対策を練った結果だ。
少なくとも無策で挑んだ訳ではない点は素直にいいと思っていた。
問題があったとすれば最後の最後、レールキャノンを撃った後だ。
ふわわの腕が上がらなくなったと判断して勝負を決めに行ったが、あの辺りは完全に仕留める事に前のめりになっていたように思える。 武器は投げ捨てていたが拾って、距離を取って削るという手もあった。 もしかしたらふわわの不調は一時的なもので回復されると勝ち目がなくなると無意識に思った結果かもしれないが、その判断材料を集めようとせずに決着を急いで彼女の間合いに踏み込んだ事が敗因と言える。
「……なるほど。 確かに俺はブレードを握れなくなったと判断してそのまま突っ込んだな」
「あの時、仕留める事で頭がいっぱいだっただろ?」
マルメルは小さく頷く。
「立ち止まって悩むのは論外だが、頭を真っ白にして突っ込むとあんな感じの逆転を許しちまうから思考を常に回転させる事を意識する事だな」
「うーん。 分かったような分からんような……」
「まぁ、こればっかりは経験を積んで行ってモノにするしかないんじゃないか? ――それはそうとレールキャノンはどうよ?」
「使えるな。 威力凄ぇ! ただ、使ってる奴が少ない理由も何となくわかる」
「最初の一発はいいんだがなぁ……」
威力は凄まじいが使用電力が大きすぎる事もあり、一撃放つと機体のジェネレーターの出力をかなり喰ってしまうのだ。
「俺の場合は十五秒間、出力二割減はきつすぎるんだよなぁ……」
「これでもマシなほうなんだよ。 機体の動きに干渉しないし、展開とエネルギー充填もそこそこ早い。 一応、使用電力も控えめの奴なんだが、代償として冷却時間が長いがな」
「再使用まで二十秒だからなぁ。 命中精度も終わってるから目視できる距離でぶっ放さないとまず当たらねぇ」
「その代わり当たったら一撃だ」
「マジの必殺技、いや必殺武器か」
一応、冷却だけして充填をカットすれば出力低下のデメリットは抑えられるが再接続しなければ使用する事は出来なくなる。
「まぁ、無理に狙わないで距離がある内に一発見せて相手を揺さぶるって使い方もできるからその辺は臨機応変にって感じだな」
「ふわっとしてるなぁ……」
「戦い方に明確な答えはないからな。 自分なりの最適解を模索していくしかないんだよ」
「だな! しばらくはランク戦とかで調整をかけていくぜ」
「あぁ、相談ぐらいには乗るから次のイベントまでにできるだけ詰めて行こう」
「ウチも頑張るよー!」
色々とあったがマルメルもふわわもモチベーションは高い。
ヨシナリも頑張ろうと口にしているが、その裏ではそろそろ面子を増やす事を意識した方が良いかもしれないと思っていた。
マルメルもふわわも戦力としては申し分なく、質もしっかりと高まっているがイベントを戦い抜くには数も必要になって来る。
――どうしたものか……。
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