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本編
天気予報、お披露目
しおりを挟む「皆さん、ニュース隊リポーターの、スーリールです!こんにちは!」
王都の外、試作の気象風船魔道具を打ち上げた野っ原に、スーリールは早朝から来ている。
「今日は、気象風船魔道具をご紹介します!皆さん今頃は、歌の競演会を楽しんでらっしゃる頃でしょうか?この映像は、満実の月31日、本日の朝6時です!歌の競演会当日の朝、撮れたてをお届けしていま~す!」
ふりふり!と手を大きく振るスーリールから、カメラはパンして右に。
トレモロとテクニカが、キチッと、またも細かく改良を加えた風船魔道具を発射台にセットして、こちらに手を振る。
端っこに、気象風船のコントロールが不測の事態になった場合の落下に備えて、雇われ魔法使い冒険者ーーー既に彼は魔法院気象部門に正式雇用となったーーー大男のアクチェが、二へ、と映っているのはご愛嬌である。
「こちらトレモロさんと、テクニカ君です。この2人が作った気象風船、どんなものかと言いますと。まずは、風船と風魔法でカメラを上空まで運びます。雲の上からその様子を映像で捉えます。」
天気予報用の雲の様子を写した写真を、フリップにして、スーリールがトレモロとテクニカ、2人が映るカメラに入って、見せる。
「このような図が撮れます。それを、鑑定師の、こちらレスピオさんが鑑定して、風が、雲がどう動くか、それによって明日のお天気はどうなるか。毎日の、お天気予報をしてくれるんです。日々精度を上げている最中でして、今では70%、パーセントって、初耳ですかしら?ピッタリ全部予報が当たったのを100、とした時に、70くらい当たるよ、って事だそうです。といっても、雨だと言ったのにパーっと完全に晴れ!なんていう真反対の外れ方ではあまりなくて、曇りだったり少しの雨だけだったり、っていう外れ方が多いらしいですよ。」
鑑定師のレスピオが、カチンコチンになりながら、手を、ふ、ふ、と振っている。
「•••皆さん、お天気予報って、簡単にパッと、1枚上空写真を鑑定するだけで分かるとお思いですか?いえいえ、それが、大変なんですって。例えば、高い山があれば、空気が上がったり下がったり、それに伴ってお天気もかなり変わります。海の近くかどうか、でも、大分違ってくるそうです。鑑定師のレスピオさんは、そういった地形の情報や、その土地ならではの、昔から言い伝えられている気象の変化の特徴などを集めつつ、毎日勉強しているそうです。気象風船魔道具を上げるトレモロさんとテクニカ君は、パシフィスト全域の主要地で、細かく映像が手に入るように、こちらも日々、転移魔法陣を活用し、駆けずり回っているそうです。」
転移魔法陣のパシフィスト全域お得定期券を買って、2人は今まで行った事のない、僻地と言われる所まで足を伸ばした。後々はスタッフを沢山お願いして、割り振って全国の天気を細かく出していくのだろうが、その立ち上げは、開発した2人が道筋を作ってからなのだ。
旅する事での面白かった事なんかは、もう沢山あって。転移魔法陣が出来る前の吟遊詩人達などは特に、旅のまにまに、そりゃあ出来事の一つ一つを歌にもしたいだろう、と思うトレモロであった。
「本日は、この気象風船魔道具を打ち上げて、撮れたての映像で鑑定をしてもらい、公の場で、初めて天気予報をお披露目致します。さあ、それでは気象風船魔道具、発射ですよ!お願いします、トレモロさん、テクニカ君!また、皆さんがこの映像を見る事ができる正午過ぎ、生中継で初天気予報致しますよ!自分の住んでいる地域のお天気が、明日当たるかどうか、楽しみに!一緒にご確認下さいねー!」
バイバーイと手を振るスーリール。
バシュウ!と風船魔道具が打ち上がる。それを追いかけたカメラが空を映した所で、しばし、静寂。
「はいカット!」
ニュース隊カメラ男子のプリュネルが、撮りきったよ、と合図する。ニュース隊は最小単位3人、リポーターの女子スーリールと、カメラ男子のたおやかプリュネルと、アシスタントディレクターのちみっこ男子クーリール。カットを出すのも、企画も演出も自分達でやっている。
撮影した映像を、携帯用のタブレット形モニターで、3人、確認をする。
トレモロが、自分の気象風船モニターから目を離さず。
「そちらの撮影も、なかなか大変なんですねぇ。今日なんて、歌の競演会をリポートしたかったでしょう。賑やかに。」
とニュース隊に話しかける。
「いえいえ、っと、これで大丈夫そうだね。編集のメルラさんに映像送るって電話お願いね、クーリール。•••トレモロさん、私たち、天気予報のお披露目のニュースが出来て、本当に光栄ですよ!!私、大道芸やってた頃、本当にお天気には悩まされたものなんです。外でやるもんですから、暑いの寒いの、雨だの何だの、って、死活問題でしたね。ニュース隊になってからも、外での撮影は、良くありますし。」
「そうですか。それは、大変ですねぇ。」
トレモロとテクニカは、うんうん、と頷いて。
「私達も、どんな天気でも、気象風船を打ち上げなきゃなものですから、仕事だから、っていうの以上に、お天気予報は真剣に鑑定結果を聞いてますよ。お天気一つで、準備や大分体力の消耗が違うんですよねぇ。」
しみじみである。
「ええ、ええ。きっと皆さん、お天気予報を、毎日必須のものとして、気にして見てくれるに違いないです。全国を飛び回る私達にとっても、毎朝欠かせない情報になります!これから、ずっと、どうかよろしくお願いしますね。」
スーリールは、ペコリと頭を下げて。
「そして正午過ぎの生中継放送も、よろしくお願いします!」
「はい!こちらこそ、よろしくお願いしますね!」
「お願いします!!」
トレモロはモニターから目を離さない。そうして、本日、歌の競演会、竜樹様はお披露目、喜んで下さるかなぁ、下さるなぁきっと、と頬をほこほこにして、テクニカに目で合図して。
えへへへ。
へへヘェっ。
と笑い合った。
正規職員になったアクチェとも、笑顔を交わす。
うへへへ。
今日はどんな日になるだろう。
ワクワクする気持ちで、会場と繋がるのを、待っている。
歌の競演会会場、お昼ご飯のわやわやで、テレビラジオの放送予定は、多少の変更となった。
お昼の前半1時間で出場者インタビューなど。後半1時間の最初で、ニュースとして天気予報のお披露目をやって、その後放送は少しお休みして、スタッフ達もお昼休憩を、と目論んでいたのだが、時間が押して、ズレ込んで来てしまっている。
吟遊詩人達や貴族の歌い手達の家族も一緒に歌おうよ、と決めた所で。
司会のパージュさんの誘導で、一旦大画面は切り替わり、朝のスーリール達ニュース隊のリポート、気象風船魔道具打ち上げ場面が流された。
そして、午後イチに予定されていた映像、編集で、トレモロ達が、試作を繰り返した苦難や、開発の困難、最初はトレモロの空気砲の魔法が役立たずと思われていた事や、テクニカの初仕事の意気込みなども、役者による再現ドラマで(本人達による再現ドラマは、気恥ずかしさと忙しさで回避)説明がされた。
その間に、会場のスタッフ達は、一息入れてお昼を摂り。
歌の競演会、会場の観客達も、テレビラジオの視聴者達も、ご飯を食べたり呑気にお茶を飲んだりしながら、へええー、と天気予報ができるとの情報を、気持ち新しく受け取って。
幕の内弁当ご飯を食べて、飲み物をゆっくり飲んで休んだパージュさんが、口の中を浄化して、ん、ん、と咳払いをマイクの外でした後。
さて、午後の部始動である!
「という訳で、今朝の気象風船魔道具打ち上げ関連の映像でした。現在は、気象風船は撮影を終えて、天気鑑定予報も済んでいます。中継が繋がっています!では、テレビ局のスタジオから、スーリールさん~!」
『はーい!スーリールです!』
パッ、と大画面は中継が繋がって、トレモロ、テクニカ、アクチェが3人、空色をメインにしたスタジオに立っている。
そして、そこにドア半分を横にした位の大きさの、お天気モニターが備え付けられていて。横には指示棒を持ったお天気予報鑑定師、レスピオが、ドキドキと、緊張で乾いた口を何度もモゴモゴさせて。
『これから、撮影できた上空写真を元に、お天気予報を発表してもらいます。レスピオさん、お願いします~!』
『は、はい!』
ビクン、と肩を揺らしたレスピオは、ふー、と息を吐いて、コクンと唾を飲み込んだ。
弟、マジェスティにも、散々言われた。兄ちゃんは、大丈夫。お天気鑑定、できるよ、実力はあるんだ、後は、傷ついた記憶を塗り替える為の、勇気が必要なだけだ、って。
マジェスティが、口下手なんかじゃなくて、虫の鑑定だけが大好きだなんて、知らなかった。
弟に、甘えすぎている兄だった。
でも、マジェスティは。
兄ちゃんと仕事するのも楽しかったよ、と言ってくれた。
だから、楽しかった所で、終わりにしようよ、って。
これ以上一緒にやっても、お互いの為にならないと。マジェスティは、知っているんだ。
大丈夫、声、は、出る。
怖い、怖くて、怖くて、だけど。
お天気は、物の鑑定みたいに、確定している事ではない、から。
予報、だから。
外れもあって、それでも段々と、当たりを多くしていく事が、出来るから。
だから、俺は、嘘つきなんかじゃ、ないんだ。
これは、お天気の予報。
全てを間違いなく当てるのは、神様にしか出来ないんだから、自分の出来得る精一杯を、やれば良いんだ。
レスピオは、鑑定師として、嘘つき呼ばわりされた傷を。
そもそも100%は当たらない天気予報をやる事で、癒し、どこか一点、息が抜ける感じを覚えている所だ。
トレモロ達と検証を続けて、自分だけの努力じゃなくて、皆で作っていく予報•••。
マジェスティはいないけど、レスピオは一人じゃない。
よしっ、と腹に力を入れて。
『それでは、パシフィスト全国のお天気予報をお伝えします。これが上空の映像になります。雲が沢山あれば、見せ所になるはずだったのですが、残念、今日は雲のない晴れなんです。』
ニコニコ、と笑えた。
『高気圧って言葉をお伝えしますね。私も竜樹様に聞いて初めて知ったのですが、空気の層が厚くなり、より重いと高気圧、って言って、そういう時はお天気になりやすいんです。皆さんは、この収穫祭の間のお天気、気になりますでしょう?こちら、パシフィストの南西の海上に、雲が発達していますね。雲のできる、低気圧があるんです。風は、高気圧から低気圧に向かって吹きます。高気圧は、南西に移動していくと思われます。海からの湿った風や雲などは、入ってこない形になります。はるか北には低気圧がありますが、まだ遠く影響が少なくて、となると、パシフィスト全体では、明日明後日の2日間ほどは、まだ秋晴れの爽やかな天気が続くと思われます。それでは、地方毎に少し細かく見ていきましょう。』
天気図に、晴れマークがぞろろっと並んで、地名毎に燦々である。
少し北の方が曇り晴れ、位で。
晴れだってー!良かった、と観客達もドワッと安堵のざわめきである。
『•••と、いうわけで、各地方、爽やかな気候で楽しいお祭りになると思われます。皆さん、どうぞ、存分に楽しまれて下さい。天気予報鑑定師、レスピオでした。』
『はーいレスピオさん、ありがとうございます!天気予報、いかがでしたか?高気圧、初めて聞く言葉でしたね。ちょっと教えてもらったのですけど、人は、高気圧だと、活動が活発になるのですって。逆に低気圧だと、どよーんとするとか。また、どちらの気圧の時も、体調が悪くなる方もあるそうですよ。そんな仕組みも、少しずつ、レスピオさんとお知らせできたら、って思います。私たちの生活に深く関わるお天気、知っていきましょう!ではでは、トレモロさん、テクニカ君、それからアクチェさんも、ありがとうございます!明日も、よろしくお願いします!皆さん、明日も天気予報、この時間で。会場のパージュさん!後はそちらに、お返ししま~す!』
「は~い!スーリールさんも、ありがとうございました!晴れですって、良かった!では、会場では、これから出場者達の、ご家族や、お知り合いを探す事と致しましょう。」
中継の終わったスタジオでは、トレモロ達がレスピオの背中をバンバン叩いて。やったね!やりきったね!とお互いに盛り上がって。
司会のパージュさんは続ける。
「出場者の皆さん、この会場に、ご自分のご家族が、見に来ているかどうか、分かりますか?見に来てる、って方はステージのこちら右手へ。見に来てないよ、って方は、左手へ集まって下さい。」
ゾロゾロと関係者席から、歌い終わった者もまだの者も、出場者がステージへ上がってゆく。
緊張で失神した吟遊詩人ドゥアーは、ステージに上がる順番を待ちながら、側に立って何とも言えない顔をしている父、エール子爵ブリックに。
「お父様。」
「•••父と呼ぶな。」
「いいえ、お父様。」
前髪が、サングラスが、隠した瞳、だけれども、真っ直ぐにそれは父を見た。
「私の、吟遊詩人としての、領地への恩返しの仕方、その考えを、後で聞いて下さいね。私、私、歌ってきた事で、僅か2年ですが、それでも思う所は、ありました。」
う、うん。
ブリックが曖昧に返事をすると、キリッとした口元を、ふ、と緩ませて。
ドゥアーはステージに上がって行った。
ーーーーー
お店では千歳飴がもう売っていまして、ニリヤ達があの、長い飴を食べる姿などを想像してしまいます。
ベタベタになりそうだー。
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