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登場人物や設定など ネタバレ注意!
登場人物メモ2 随時更新
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コクリコ出産関係のお話以降
歌の競演会のお話からの登場人物になります
ネタバレ気味ですのでご注意
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◎マーブル伯爵家タイラス
長男。眠ったまま衰えてゆく呪いにかかっている。外出時はリクライニング付き車椅子。
金に淡い桜色、メッシュも美しく、丁寧に緩く縛って流された髪。瞳はテールグリーン。ほの紅く色付いた頬、肌はきめ細やかで白い。彫像のような、整った男らしくも麗しい顔立ち。イケメン。
婚約者候補が2人いる。
◎ ソル・ポムドゥテール
ジャガイモ色の髪を短く切っている。剣を腰に差し、中々勇ましいキリッとした美人。固く質実剛健か?タイラスの婚約者候補。タイラスの呪いが解けるのは嬉しい。
◎セヴレ伯爵家ジャスミン
狸顔で可愛い系。身代わりまで立てて呪い返しも避け、好きなはずの婚約者になりたいタイラスを呪った、ようだ。
本人は、眠ったままのタイラスの看護を甲斐甲斐しく行っていて、タイラスの母ミモザなどはすっかり騙されていた。
◎セヴレ伯爵家クローザ
ジャスミン嬢の母。スラリと背が高い。娘とは外見も中身も似ていない。
策略家だが、何でもかんでも人を策にかけるのではなく、一本芯の通った、愛情と信念のある女性。娘のジャスミン嬢を注意深く見守り、その失敗ごと包んで学ばせる大きさと厳しさがある。女傑と言われる事も。ジャスミンの兄である息子もいる。
◎セヴレ伯爵家ショー
セヴレ伯爵家当主。ジャスミン嬢のパパ。クローザの夫。
娘には甘い。
クローザよりも背が低い。狸顔が娘と共通。小さい器も、嘘が下手な所も、はかりごとが結局バレちゃう所も、娘はパパ似である。
ジャスミン嬢と大きく違うのは、クローザという大きな器の妻をもち、信用して愛して、割と好きに動きながらも小さい自分を委ねて生きていける、生きていく賢さがある所。
娘ジャスミンにも、そんな相手がいてくれたら、と思っている。
だからタイラスへの横恋慕は、パパ的には大反対であった。
◎マーブル伯爵家コリブリ
オランネージュ位の男の子。キリッとした、青緑色の、いかにもハチドリ色の髪。ちんまい、丸眼鏡くん。
ギターが弾ける。今回、タイラスお兄様の事でミュジーク神から神託があり、喜び期待興奮。
◎マーブル伯爵家ヘリオトロープ
当主。タイラスとコリブリの父。子煩悩。
◎マーブル伯爵家ミモザ
タイラスとコリブリの母。ジャスミンは婚約者候補として、女性らしく細やかにタイラスを看病してくれて、お喋りも弾むし、気に入ってたのに•••!
◎ソル・ベッシュ
ポムドゥテール嬢のお父さん。
騎士爵。筋肉がつきガッチリとしている。
目尻に皺、ぽわぽわの黒土色の髪、白髪混じり。
妻ラシーヌが石化で眠っているので、娘を男手一つで育てた。
◎ソル・ラシーヌ
ポムドゥテール嬢のお母さん。騎士だった。
石化の障りがある魔獣に噛まれて、15年伏せっている。時折目を覚ましていたが、10年前が最後の目覚めで、以降眠って段々石化していた。
闘うお母さん。
◎レゾン・ミュール
第4騎士団に無理矢理入れられて、合わない仕事に武器防具魔道具整備して何とか働き、ラシーヌと同僚、弟分として可愛がられていた。
今は修道士として、声を出せず話せないながらも穏やかな生活。
戦いに向かず、血を見て貧血になるタチだが、馬鹿にしていた騎士団の同僚達は、自爆して出家誓願しラシーヌの石化の責任を負い、そして周りも逃げさせなかった芯の強さに驚愕した。
背は高くない。コロッとした丸みを帯びた顔、身体。骨太だし、体質的に太りやすい。運動不得意。コニャック色の透き通りの瞳、髪も同じく、毛先だけ黒茶に渋い。
◎バーバル
元はラシーヌ、レゾンと同じ第4騎士団にいた。ラシーヌに庇われ、石化を負わずに済んだが、結果ラシーヌが石化を負う。そのきっかけとなる女性騎士ラシーヌへの地味な嫌がらせをレゾンに告発され、また罪を負って修道士となり声を失った彼に罪悪感をもって、騎士団を辞めてレゾンの声の代わりを務めるため、一緒の修道院に入った。
せっかち。ガチャガチャしているが、仕事はちゃんとやる。割とお喋り。
騎士体型。修道服はぱっつんのつんつるてんで、長い手足がはみ出ている。
◎片平裕人
竜樹の、会社にちょこっといたデキる後輩。仕事を速くやっちゃって暇を持て余していた。竜樹に、柔らかく人と世界と関わる、ちゃんとした大人の片鱗をみて、彼女の美咲ちゃんにもツッコまれて奮起。会社を辞めた後は色々バイトしたり、大学に入り直したりして、今は義肢装具士をやっている。彼女とは同棲している。
◎浜辺美咲
片平裕人の恋人。片足が足首から義足。眩しい美人。片平に、ちゃんとした大人になりたい悔しさを抱かせたきっかけ。お茶目な一面がある。
◎シトロン
竜樹の身長の半分、少女吟遊詩人8歳。
子供ながらに中々の人気な歌い手。リュートを背負っている。鮮やかなライムグリーン色の長い髪を編み込んでいるのだが、ほつれ毛ホワホワで綿毛みたいになっている。
お鼻はちゅんと小さく、お口がむにゅりんと大きくて、伸びやかで響く声は、声量があり、うまい。聴かせる天才少女。
ステージパパでマネージャー的保護者な父親、ディレクには、度々無茶振りをされて困っている。
◎ディレク
天才吟遊詩人少女、シトロンちゃんのパパ。オリーブ色の髪のおじさん。妻とは離婚。
口を出し過ぎるステージパパ。愛情はあるけど、現状、娘シトロンちゃんの歌で生計をたてていて、管理気質で目が曇り気味。
私がついてないと、厳しい世の中、吟遊詩人なんて浮いた商売、歌ってれば幸せな呑気な娘が生きていけるもんか•••!
◎ノート
吟遊詩人のひょろりとした青年。
MCノートとして、ラップバトルならぬ歌のバトルの先行を務める事になった。歌が人生、やったろうじゃん、のノリノリである。
髪は長く、茶色のリボンで縛り、頬周り耳の前、顎の長さにサラリ、顔を包んでいる焦茶のストレート。瞳は黄緑。
大きな手でリュートを弾く。
祝い事の歌が得意。
生来の吟遊詩人で、同職の親父に連れられて、よちよちの頃から、お歌を歌って投げ銭を集めていた。
父親のヒット曲、『実りの時に』を受け継いで、今では彼の得意曲。歌の競演会では、一番最初に歌った。全盛期の父親に似て賑やかで、もっと爽やか、だけれど何処か、するりと綺麗だけで聞き逃す事のないひっかかり、ざら、と味がある声。もっともっと、熟していけば、と、この先も感じさせる若さある歌となった。
ニリヤ賞を殊の外嬉しく思って、貰ったブローチを本人はとても気に入っている。
◎チャント
吟遊詩人ノートの親父。息子を連れて吟遊の旅をしていた。妻とは離婚。ヒット曲『実りの時に』の作詞作曲者。現在は足を悪くしているので、一つの街に留まって、だがまだまだ現役、歌っている。
歌の競演会でノートの堂々とした歌唱を大画面テレビで見ていて、ヒャッホウ!と大ノリしていたが、息子には伝わっていない。
◎エラブル
歌の競演会に出場する、貴族出身の歌い手。
強靭な声はバリトン、歌劇の発声で歌い上げる。胸筋バンとした、立派な体躯全体が楽器のよう。
歌バトル、吟遊詩人などに負けるものかよ!
◎アラシド
吟遊詩人。華やぎのアラシド。
迫力ある甘い低音。
身長は低く、ふくっと体格の良いお姉さま。
ぽちゃりだけど太ってはいない。内臓強く厚みがあって、バーンと押し出しがある。
ウェーブ描いたレッドカラント色の艶めく髪、長く肩甲骨位まである。飄々と、自信ありげ。
旦那と息子がいる。
◎グラビア
アラシドの旦那様。
宝飾職人。丸顔の、しっかりした手の持ち主。
妻が暖かい季節に家を離れて吟遊詩人やっているのを支える、度量のある旦那。
◎モール
アラシドの息子。12歳。
母ちゃんは自慢。アラシドとグラビアを絶妙に混ぜて散りばめた、ちんまい子。母の歌と旅の才能は継がなかったが、父の器用さは引き継いだ。歌はそこそこくらいだが、聞くのは大好き。
◎アマンド
貴族出身の歌い手。麗しのアマンド。
女性。確かな高音の魅力。
キュッと纏めたブラックカラント色の直毛。高い身長。
ハッキリした顔に長い手足。眉をピクンと片方上げられる。これ、できる人とできない人いるよね。
◎レヨン子爵クラフティ
イケオジの肩幅広い、アマンドの父親。恥ずかしがり屋だが、娘の為ならステージも上がる。貴族。妻は病死。
酔うと歌を歌う。かなりうまい。
◎カラフ叔母様
アマンドの叔母様。父の妹。
一度結婚したが、浮気されて下の病気をうつされた事に激怒し、離婚した。治療したが、その為に子供が出来にくくなり、再婚を諦め、当人も結婚はこりごり。母を失ったアマンドを、愛情もって育てた。
歌も楽器も、上手くないが、愉快な事が大好きで歌好き。
◎ヒストリク
叙事詩を歌うオジサン吟遊詩人。鼻の下お髭ガッシリ。朗々と。
歌バトル、面白いじゃないか。歌の勇者は俺!楽しいな~と思っている。
◎ペティバーン
貴族出身の歌い手。軽やかな恋を歌うテノールおじさま。実践でも恋多き紳士。
歌バトル、面白いじゃないか。恋の鞘当てもバトルだし!ふふふんと上機嫌に戦う。
◎スープル
ワイルドウルフ国、子虎獣人妹エンリとおにーたアルノワのお家の、虎獣人侍女。
若い娘さん。
しっかり者だけど、2人のやんちゃで小ちゃな、坊っちゃまお嬢さま達に、あわわ、となる事も。
長い褐色の髪。
◎エクラン
ニリヤと顔見知りの、若い男性アシスタントディレクター。夜でも活動的な若さ溢れるAD。
◎レラ
長身の、の~んと間延びした顔の男子照明さん。顔を裏切らず、おっとりしている。頼り甲斐もある。
◎ランティーユ
サバサバショートヘア口元に黒子、女性カメラマンさん。前髪が一旦上がってから降りるクセがあるので、おでこ全開。形のよいピカピカの額。いつもニコニコ。
◎オーディ
耳にイヤホンのキビキビちっちゃい男子音声さん。ムジカとは同僚。よく彼のこだわりを聞き取って、形にもしている。
◎チャーリ
男子ラジオのアナウンサー。
先日失恋したばかり。親友だと思ってる、って言われてしまった。
芸人のルムトン曰く、なかなか良い青年。面白い顔。ルムトンもチャーリを親友だと思っている。テレビラジオで茶化したけど、元気出せよの気持ち。
目が大きく眉は濃く、ユーモラスな大きなお口に丸い鼻。
◎ミュスカード
テレビ番組、『アンファン!お仕事検証中!』のディレクター。番組の予算組みとか考えて采配してくれるので、何かお金のかかりそうなアイデアはミュスカードDに許可をもらわないといけない。
番組ロケに付き添ってる時は、シャツにセーターで動きやすいカッコ。やり手オジサン、竜樹と同世代。
◎アイユ
歌の競演会、会場スタッフ。チームワイルドウルフ達を案内してくれた。
紺の腕章、若い女性。
丸襟にふわっとフリルのブラウスにスカンツは、女性会場スタッフの制服。ぴかぴかのほっぺにエクボが可愛らしい、朗らかな人。
◎カトレピス
若手の瑞々しい画家。歌の競演会のチケットのデザインをした。美術館キュレーター、ボンと実家のグラン公爵家の熱烈な推しによる。
今にも歌い出しそうな、少女と鳥の絵は、緑を少し含んだ水色で広がりを見せる空気感が、素敵!と評判が良い。
◎キャリコ
10歳の、感情を魔道具で抑制された少年。幼いながらにプロの呪術師。呪術師としての才能が、幼い頃からありすぎて、人を害さないか恐れた父母に、5歳の時から魔道具で戒められ育った。
細い猫っ毛の灰銀髪を、ギュッと引っ詰めて後ろに縛っている。
痩せぎすで、冴え冴えとした光の、それでいてポッカリ深い紺の瞳。
仕立ては良いがアンティークのシャツ1枚。シュッとしたズボンに革靴、どれも丁寧に使っているが、古色のあるもの。
ジャスミン嬢に頼まれて、タイラスを呪った実行犯。
ジャスミン嬢の醜く小さい心を、かわいいなと思った。抑制された感情が、歪んで漏れ出て、行動の理由や言葉の端々に感情の波を生き生きと乞い願う気持ちがみえる。
◎フレア
キャリコの母。呪術師。
呪術師としての力は既にキャリコの方が上である。
髪色や顔の部分、痩せた体型の傾向がキャリコと似ている。
◎クロマティク
キャリコの父。呪術師。
呪術師としての力は既にキャリコの方が上である。
全体は似ていないのに、肌の色や質感がキャリコとそっくり。
◎エキリーブル神
裁きの天秤を持つ神。詳細は最初の登場人物メモへ。神々の部分参照。
◎ソルシエ
キャリコ少年の祖母。大呪術師だった。
持病があり、生命の期限が残り少なく、そして孫のキャリコの才能を見込んで、息子で弟子のクロマティクをとばして孫に呪術をぎゅうぎゅうに詰め込んだ我の強い人。キャリコはまだ幼く、感情の揺れがあり、成人しての理性ある呪術師として完成されるに満たないのにもかかわらず。
良くも悪くも呪術師。キャリコに呪術の真髄を教え終わって、3年前に亡くなった。
キャリコの感情を抑制する魔道具着用の原因であった。自分は満足して逝った、ひどいばあちゃんである。
◎アプロディス
吟遊詩人から貴族の歌劇まで幅広く範囲とする、音楽評論家。歌の競演会の審査員。
お髭のピンと立った、丸っこいおじ様。吟遊詩人ノートの父親、吟遊詩人チャントの歌を聴いたことがある。歌が大好き。
◎シュショテ夫人
往年の名歌手。歌の競演会の審査員。
◎ドゥアー
まだ若き駆け出しの、青年吟遊詩人。黒髪。
出身は貴族家。エール子爵家の、一人息子だった。歌うために家を出て自立した情熱家。歌で暮らし始めて2年。
きちんとした音楽教育を受けていた強みがある。
歌の競演会では、なんと極度に緊張して失神。出番を後にしてもらって、休んでいるのだが•••。
◎ エール子爵家夫人イーグレット
吟遊詩人ドゥアーの母。
優しげな丸い眉。
息子の選択を肯定して、後押しする愛情深いお母様。確かに貴族の義務はあるけれど、私達両親がその分を何とでもフォローしましょう、と思っている。息子の才能と努力を信じている。
内気に見えるが、芯は強い。
◎エール子爵ブリック
吟遊詩人ドゥアーの父。
息子ドゥアーの、歳とったバージョンで背格好もそっくり。
息子は可愛いが、跡を継がずに自分から離れていったのが悲しくもあり、貴族の義務を果たさなかった事に、信義はどうなる、と対外的に認められなくもあり。
吟遊詩人を選んだ一人息子に、厳しい世界だぞ、と、強いて威圧的に振る舞ってはいるのだけど•••。
妻には、普段そんな素振りはしてないが、頭があがらない。
◎トレモロ
魔法院勤務の、小太りで地味なおじさん。楔型模様が小さく白く刺繍された、紺のローブを着る。バリバリの実力ある魔法使いに、憧れている。
人や物を避けて、どこまでもフーッと進んでいく空気砲を撃つ事ができる。彼にできる魔法はそれだけ。珍しがられて魔法院に就職できたが、攻撃にも何にもならないと飽きられて、空気砲の魔法陣の研究を細々と、事務の手伝いを主にやっている。
現在の状況が嫌でもないけど、でもな、もっと、熱く取り組む何かが、自分にもあったら•••と夢みる。
何でも実現バーニー君とは、割と仲良し。
魔法院併設お天気局勤務になった。
◎ロワズィ
しわくちゃの黄色いローブを着た、痩せぎす、もっさりした猫背の青年。魔法院勤務。
トレモロの同僚で友達。お酒飲んで愚痴を聞いてもらったりする事も。
研究や魔法の実力はしっかりあるけど、普通の事務書類が何とも苦手で、書けない。泣きが入ると、語尾が、繰り返しになるるるるる。
甘い物を常備している。ボンボン大好き。
自分は研究バカで生活が破綻しているので、トレモロの穏やかで常識的な性格や暮らし方を、自分はできないけどちゃんとしてる人って側にいて安心できる、イイね!と思っている。
小心者だが、友達がいは結構ある。
◎フゼア
踵の高い靴を履いた、睫毛も長いグラマラスな女性。魔法院勤務。
色気があるのか流し目なのか、いつも半目で眠いのか。
ローブは朱色で、身体の半分の丈。スリットのあるスカートから、チラリと見える足は長い。
悪気なく、トレモロの事を『事務のおじさん』と読んで役立たず扱いしている。
私の書類もやってくれないかなー。
◎ドロワ
右目を長い前髪で隠している。優男。
魔法院勤務。フゼアの賛美者。恋人候補ではない、可哀想。
目が覚めるようなスカイブルーのローブ。
兄のゴーシュもフゼアの賛美者で、いつも一緒にいる。
割とおしゃべり。
◎ゴーシュ
左目を長い前髪で隠している。優男。
目が覚めるようなスカイブルーのローブ。
魔法院勤務。フゼアの賛美者。恋人候補ではない、可哀想。
弟のドロワとフゼアを取り合ったりはしない、賛美するだけ。害のないファンか。割といいように使われてもいる。
結構うっかり。
魔法院開発部の人々
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◎おやっさん こと イブー開発部長
魔法院の開発部を背負う、渋いオジジオヤジ。白髪に焦茶のまだら混じり髪、エラが張っていて、背は低い。落ち着いた漆喰色のツナギを着ている。今でも現役で、3人衆開発部と見習い1人の開発仕事の難しい所を一緒に解決できる。
愛妻家。子供はおらず、姪を養子にして可愛がり孫もいる。
◎ピット
開発部3人衆の1人。長身器用男子。満遍なく設計図、試作と実力あり。指長い。甲細い。爪は幅広く短い。ひょろり。猫背気味。
短い煉瓦赤の髪。気合いを入れる時は前髪をあげる。ツナギはムーングレイ。
◎キュー
開発部3人衆の1人。女子。
ミニマムな身長は、見習いのテクニカと同じくらいだが、技術は段違い。開発部3人衆の中では、設計図を書く事がダントツに上手い。理屈っぽい。
髪を2つに分けて縛っている。天然の癖毛で、ちょっとゴワゴワしている。小豆色の髪。ツナギはエクルベージュ。
◎ムエット
開発部3人衆の1人。
中肉中背男子。髪はアッシュローズで長い。後ろで纏めている。
とにかく試作実作の実力がある。美肌を気にかけ、ルムトンのおすすめ化粧水を買ってつけている。チョコっと出来やすいニキビを気にしている。
ツナギはアスパラガスグリーン。
◎テクニカ
開発部見習いの少年。14歳。
髪は黒緑色で短い。身長に比して腕が長い。
ツナギはおやっさんと同じ漆喰色。
今までは、開発部の雑用をしながら、時間の空きがある時に3人衆やおやっさんから、開発のノウハウや基礎を学んでいた。
イブーおやっさんの近所の、母子家庭の家の一人っ子。手先が器用。
おやっさん家に小さい頃から、自分で作った細工物を持って行っては、撫でられ褒められ、可愛がられて育った。おやっさんの仕事の話を聞いて夢を持ち、1人で過ごす家が嫌で、見かねたおやっさんに見習いとして雇ってもらい一生懸命働いて、魔道具開発の資格も取った。
気象風船が初めて自分で1から手掛ける開発の仕事。
魔法院併設お天気局勤務になった。
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◎アクチェ
雇われ魔法使い冒険者。
長髪ボサボサ無精ひげの大男。
草っ原へ試験に出かけるトレモロとテクニカを魔獣などから護衛。また、気象風船魔道具の、落下による事故を防ぐために、軌道が逸れたら試作機を魔法で引っ張るお役目。
事故から防ぐために、空中で破壊する事も。
気象風船打ち上げ、楽しいから好き。トレモロとテクニカに付き合って、草っ原を踏みならしたりしてくれる。親切。
魔法院併設お天気局勤務になった。
◎レスピオ
兄。しっかりどっしりした大男。銀髪にチョコレート色の肌。異国の血を思わせる。瞳は小さく、艶々とした漆黒。弟マジェスティと瞳の色は似た。
気象の鑑定師候補、弟マジェスティの口下手補助としてやってきた。本当は鑑定の仕事が出来るし、仕事好き。
以前、鑑定が嘘だと貴族に嵌められて噂を流され、自分の発言に責任もって鑑定するのに恐れを抱いている。
マジェスティに寄りかかっているのが心苦しいが、まだ立ち直れない。
よく喋る。
◎マジェスティ
弟。小さくて肌が白くて、真っ赤な頬に意志の強い太い眉、コルク色の軽い髪に、小さなキラキラとした漆黒の目。瞳は兄と同じ色。
鑑定師だが、虫にしか興味ない。兄レスピオの、傷を慮って、自分が口下手な事にして少しずつ2人で表に出てきた。
兄が思うよりずっとしっかり自分のやりたい事は決まっている。近所の虫の学者さんと仲良し、虫の鑑定をして暮らしたい。お金が稼げなそうなら、他でバイトしてでも。
時々腹弱い。
◎ルガルデ
魔法院の救護室のお姉さん。虫は好きじゃないけど、薬になるなら話を聞くわよ。ゾゾゾワ!
◎フロマージュ
貴族のお嬢様。どんけつ相撲に参加。2連勝してハグしてもらえた!ピンクの石の記念腕輪を買ったようだ。金茶のふわふわ髪。
吟遊詩人ノートがご贔屓の歌手。
◎トゥーシェ
貴族のお嬢様。どんけつ相撲に参加。フロマージュ嬢と対決したけど、負けちゃった。
◎ベラヴェッカ
貴族の歌い手の1人。女性。
メダルを88枚獲得した。
次々と男性を巡る蝶々のような女性の歌を歌った。派手な格好をしているが、本人はとても真面目で一途。
◎エキュメ
吟遊詩人。男性。
メダルを62枚獲得した。
すっくと伸びて、村の生まれた所から繁栄して寂れるまでを見守った、一本の樹の事を歌った。
長いスパンの歌を歌うに値する、気長でのんびり、哲学的なおじじいさま。
◎コメット
コメット君と呼ばれる。
テレビ局のお天気担当AD。
彗星の名の如く、髪が後ろに向かって流れ、びゅうとツンツンに癖っ毛。髪色は水色から青のグラデーション。
小さい頃から良く彗星の形の頭を揶揄われたそう。背も割と小さくて、機敏な動く星そのもののイメージ。
一発で名前覚えてもらえるので今は気に入っている。朝チャチャと櫛入れるだけで簡単なのも良い。
溌剌元気な、お兄さんである。お天気担当出来て感激している。
◎ミトレ
気の良い平民男子。彼女のロゼイユと感謝祭でデート中。
親父から譲られた晴れ着、ちょっと型の古い焦茶のベストと、良く見ると変色した部分のある、でもパリッとした清潔なシャツを着て出てきた。物持ちが良い一家。
古い晴れ着で恥ずかしい、とかちょこっとあるけど、親父に言わずに素直に着る、良い息子である。
彼女のロゼイユとは付き合って3年目。結婚もしたい。
祖父ちゃんの耳が遠くなってきた。心配である。
◎ロゼイユ
気立ての良い平民女子。彼氏のミトレと感謝祭を楽しみにデート。
ミトレが親父さんからもらった、型の古い晴れ着を着ていても、馬鹿にしたり一緒に歩きたくないとか言わないし、何ならそういう優しいミトレの事が可愛いな、と思っている。
ちょっとダサい男子、可愛いよね。
お祖母ちゃん目が悪くなってきた。心配。
◎マーシュ嬢
感謝祭のテレビ、ラジオ2次試験参加な見学者。
16歳、まだ子供の輪郭を残してふくふく。
◎サルヴィア嬢
感謝祭のテレビ、ラジオ2次試験参加な見学者。
18歳、少しお姉さんなストレート髪。
◎オリーヴァ嬢
感謝祭のテレビ、ラジオ2次試験参加な見学者。
19歳、スラリとのっぽで痩せぎす。手足が長くて、でも素朴な顔が愛嬌あり。タイツで隠した踝がクリクリで、素足になると薔薇色。乙女の秘密。
◎ルジュ侯爵家トロン
3歳の男の子。周りの人がする事は、自分も何でも出来る!と思ってる、可愛い暴君。まるで糸飴、ホワッとした細い和毛。柔らかなほっぺに、小ちゃな手指。
聴覚に障がいのある、クラシャン嬢23歳の弟で、ルジュ侯爵家の恥ずかしっ子。恥ずかしっ子って失礼な言い方ですね。いつ何歳で子供を作ろうが夫婦の自由だろ、と思う。と、竜樹が言ったとか何とか。
◎ブルーエ
テレビの女性アナウンサー。朝7時の番組、はよスタで週6出演中。
美人ではないが、愛嬌のある笑顔。声も高すぎず低すぎず、耳障り良い。
竜樹の街スカウトでアナウンサーに抜擢された。元は衣料品店の看板娘。
性格も温厚。はよスタの人気者。
ちょっと不器用で食いしん坊。
◎ランディ
テレビの男性アナウンサー。朝7時の番組、はよスタで週6出演中。
下位貴族の三男、文官だった。竜樹のスカウトでアナウンサーに。
穏やかな心地よい、明るい声は落ち着いている。丸い眉、笑い皺のある目尻、茶金のゆるりウェーブの長髪を後ろに纏めている。
性格も温厚。はよスタの人気者。
前職もあって美筆で几帳面、しっかり者だけど、少しビビリ。
◎マオ
『おにぎり・まんまや』の看板娘。姉妹の長女。猫獣人のお父さんと、豹獣人のお母さんから生まれた。
お父さん似の、瞳もきゅーんと潤んだ、陽気な猫獣人。豹獣人の妹ミオンとは、見た目、姉妹が逆みたいに見える。
妹ミオンを可愛がっている。ミオンに付いてるしつこいファンを、ニッコリ笑顔で撃退してくれたりする、良いお姉ちゃん。
◎ミオン
『おにぎり・まんまや』の看板娘。姉妹の次女。猫獣人のお父さんと、豹獣人のお母さんから生まれた。
スッゴイセクシーな、お母さん似の豹獣人。お姉ちゃん大好き。お姉ちゃんの旦那になるなら、私が認めた男じゃないと!と思っている。
普段、万人に愛想が良いが、姉マオにちょっかいを出す男だけには、かなりの塩、どころか、唐辛子対応。
◎ナオル
『おにぎり・まんまや』看板娘マオ、ミオンのお父さん。猫獣人。ちんまり。家族でまんまやをしている。
以前は工事仕事で、家族を養っていた。しなやかな身体を生かして、いわゆる鳶職。肩を怪我して、腕が上がらなくなり肉体労働は引退した。
娘マオとノートの仲を応援している。
◎クロクラ
『おにぎり・まんまや』看板娘マオ、ミオンのお母さん。家族でまんまやをしている。
少し皺が見え始めたか、豹獣人。スラリキリッとした美人。お胸ぽよんウエストきゅっ、のセクシーは娘ミオンに受け継がれた。夫ナオルを愛していて、単身で出稼ぎさせたくなくて、7年前パシフィストに家族でやってきた。
夫が怪我をしても、私が何とかするわっ!とまんまやを始めた、逞しい妻。
娘マオとノートの仲を応援している。
◎ファーメル伯爵家当主ルッシュ
犯罪者としては黒よりのグレーな本物のヘンタイ。小児性愛傾向あり。被虐性癖あり。
本人にしか分からない美学があり、本当に子供を性的に犯すのは、無粋と思っている。が、竜樹の養子、王都教会孤児院の子、サンジャックを、お金で買って舐めた事がある。
サラサラの、幾分黄土色じみた金髪に、虎目石の瞳が爛々。ねっとりした視線を、サンジャックはきもちわりぃと思っている。
いつでも危機感なし。マルサ王弟と学園の同級生。当時から成績は優秀で、現在も大人同士貴族同士の正式なやりとりなどはビシッと決める。当主を譲られ、領地を、民に優しく経済も富んで良く治めている。
領地の子には手を出さない。
境界線上にいるルッシュは、元々犯罪を犯すつもりはなかったが、竜樹と出会った事で、より、セーフ?な方向に捻じ曲がりつつ進むのである。
◎中館ゆうみ
竜樹の弟コウキのお嫁さん、女優の鏑木文の友達で先輩女優。
『小学生はホームレス』で子役としてヒット、現在大人になっても、有り余る才能、演技力で世間を賑わせている。
ランドセルやピヨピヨ一年生の黄色い帽子を被っても違和感がない幼さ、そして大人の女性の魅力もある。アンバランスで繊細、なのに骨太の雰囲気を内包する、稀有な女優。
結婚して男の子の子供がいる。
子役の頃からヘンタイホイホイで、その対処法を仕方なくも熟知、体得している。ヘンタイ・ルッシュから、サンジャックと竜樹を助けてくれた。
◎テイト
お子様ワインを造ってくれたワイナリーの担当者。くりくりボルドーブラウンのカール髪が似合う、若い跡取り息子。ワイン飲み大食漢だが、スラリとしていて、捲ったシャツから出る逞しい腕に器用な手指。
朗らかで、だけどワインの事に関してはムムムと職人肌。一見して何だか美味しいモノを造る人っぽい、不思議とそんな風。
お子様ワイン試飲売り場を手伝ってくれてるサンとは、竜樹の所に試作を頻繁に持って行って顔見知り。サンはテイトに、いきなり預けられてるけど、テイトは子供の面倒見良いお兄ちゃんだし、お助け侍従さん達がノンアル売り場をお助けしながら、チラチラ様子みてますよ。安心してね。
◎パルクおじさん
王都酒屋の主人。
ツンツン短い白髪が淡く混じり始めたブロンズ。働き盛り。
ずんぐりがっしりした威勢の良さそうな男性。
親父に殴られてツケ払いで申し訳なさそうに酒を買いに来るサンジャックの、窮状に心を痛めて、何とか助けてやりたいと、王都酒屋組合のおっちゃん連中と画策していた。
人情家。
◎クク
パルクおじさんの息子。酒屋のお手伝いも頑張っている。
父ちゃんそっくり。
サンジャックと仲良くなりたかったけど、ツケ買い当時はピリピリしていたサンジャックに、いつも一言二言声をかけるのが精一杯だった。今は幸せそうな顔をしていて、ホワッと嬉しい。
◎フォレック
エルフにしては、精悍な男性。ベルトに革の鞘、滑らかな形の片刃ナイフ。一見して森の狩人。
プラチナブロンドの長髪を後ろで縛る。銀の葉っぱチャームのついた革紐が髪に揺れる。すらりと背が高く、少しだけ、なで肩。鎖骨の美しい美青年。翠の瞳。
妻の不妊を、竜樹キッカケで発見する事ができ、治療。妻は妊娠が確認されたばかり。竜樹に恩義を感じ、喜んでヘンタイ・ルッシュの監視役になった。
腕も立ち、魔法も使える。
子供を真に慈愛するエルフとして、ヘンタイ・ルッシュには厳しくあたる。
歌の競演会のお話からの登場人物になります
ネタバレ気味ですのでご注意
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◎マーブル伯爵家タイラス
長男。眠ったまま衰えてゆく呪いにかかっている。外出時はリクライニング付き車椅子。
金に淡い桜色、メッシュも美しく、丁寧に緩く縛って流された髪。瞳はテールグリーン。ほの紅く色付いた頬、肌はきめ細やかで白い。彫像のような、整った男らしくも麗しい顔立ち。イケメン。
婚約者候補が2人いる。
◎ ソル・ポムドゥテール
ジャガイモ色の髪を短く切っている。剣を腰に差し、中々勇ましいキリッとした美人。固く質実剛健か?タイラスの婚約者候補。タイラスの呪いが解けるのは嬉しい。
◎セヴレ伯爵家ジャスミン
狸顔で可愛い系。身代わりまで立てて呪い返しも避け、好きなはずの婚約者になりたいタイラスを呪った、ようだ。
本人は、眠ったままのタイラスの看護を甲斐甲斐しく行っていて、タイラスの母ミモザなどはすっかり騙されていた。
◎セヴレ伯爵家クローザ
ジャスミン嬢の母。スラリと背が高い。娘とは外見も中身も似ていない。
策略家だが、何でもかんでも人を策にかけるのではなく、一本芯の通った、愛情と信念のある女性。娘のジャスミン嬢を注意深く見守り、その失敗ごと包んで学ばせる大きさと厳しさがある。女傑と言われる事も。ジャスミンの兄である息子もいる。
◎セヴレ伯爵家ショー
セヴレ伯爵家当主。ジャスミン嬢のパパ。クローザの夫。
娘には甘い。
クローザよりも背が低い。狸顔が娘と共通。小さい器も、嘘が下手な所も、はかりごとが結局バレちゃう所も、娘はパパ似である。
ジャスミン嬢と大きく違うのは、クローザという大きな器の妻をもち、信用して愛して、割と好きに動きながらも小さい自分を委ねて生きていける、生きていく賢さがある所。
娘ジャスミンにも、そんな相手がいてくれたら、と思っている。
だからタイラスへの横恋慕は、パパ的には大反対であった。
◎マーブル伯爵家コリブリ
オランネージュ位の男の子。キリッとした、青緑色の、いかにもハチドリ色の髪。ちんまい、丸眼鏡くん。
ギターが弾ける。今回、タイラスお兄様の事でミュジーク神から神託があり、喜び期待興奮。
◎マーブル伯爵家ヘリオトロープ
当主。タイラスとコリブリの父。子煩悩。
◎マーブル伯爵家ミモザ
タイラスとコリブリの母。ジャスミンは婚約者候補として、女性らしく細やかにタイラスを看病してくれて、お喋りも弾むし、気に入ってたのに•••!
◎ソル・ベッシュ
ポムドゥテール嬢のお父さん。
騎士爵。筋肉がつきガッチリとしている。
目尻に皺、ぽわぽわの黒土色の髪、白髪混じり。
妻ラシーヌが石化で眠っているので、娘を男手一つで育てた。
◎ソル・ラシーヌ
ポムドゥテール嬢のお母さん。騎士だった。
石化の障りがある魔獣に噛まれて、15年伏せっている。時折目を覚ましていたが、10年前が最後の目覚めで、以降眠って段々石化していた。
闘うお母さん。
◎レゾン・ミュール
第4騎士団に無理矢理入れられて、合わない仕事に武器防具魔道具整備して何とか働き、ラシーヌと同僚、弟分として可愛がられていた。
今は修道士として、声を出せず話せないながらも穏やかな生活。
戦いに向かず、血を見て貧血になるタチだが、馬鹿にしていた騎士団の同僚達は、自爆して出家誓願しラシーヌの石化の責任を負い、そして周りも逃げさせなかった芯の強さに驚愕した。
背は高くない。コロッとした丸みを帯びた顔、身体。骨太だし、体質的に太りやすい。運動不得意。コニャック色の透き通りの瞳、髪も同じく、毛先だけ黒茶に渋い。
◎バーバル
元はラシーヌ、レゾンと同じ第4騎士団にいた。ラシーヌに庇われ、石化を負わずに済んだが、結果ラシーヌが石化を負う。そのきっかけとなる女性騎士ラシーヌへの地味な嫌がらせをレゾンに告発され、また罪を負って修道士となり声を失った彼に罪悪感をもって、騎士団を辞めてレゾンの声の代わりを務めるため、一緒の修道院に入った。
せっかち。ガチャガチャしているが、仕事はちゃんとやる。割とお喋り。
騎士体型。修道服はぱっつんのつんつるてんで、長い手足がはみ出ている。
◎片平裕人
竜樹の、会社にちょこっといたデキる後輩。仕事を速くやっちゃって暇を持て余していた。竜樹に、柔らかく人と世界と関わる、ちゃんとした大人の片鱗をみて、彼女の美咲ちゃんにもツッコまれて奮起。会社を辞めた後は色々バイトしたり、大学に入り直したりして、今は義肢装具士をやっている。彼女とは同棲している。
◎浜辺美咲
片平裕人の恋人。片足が足首から義足。眩しい美人。片平に、ちゃんとした大人になりたい悔しさを抱かせたきっかけ。お茶目な一面がある。
◎シトロン
竜樹の身長の半分、少女吟遊詩人8歳。
子供ながらに中々の人気な歌い手。リュートを背負っている。鮮やかなライムグリーン色の長い髪を編み込んでいるのだが、ほつれ毛ホワホワで綿毛みたいになっている。
お鼻はちゅんと小さく、お口がむにゅりんと大きくて、伸びやかで響く声は、声量があり、うまい。聴かせる天才少女。
ステージパパでマネージャー的保護者な父親、ディレクには、度々無茶振りをされて困っている。
◎ディレク
天才吟遊詩人少女、シトロンちゃんのパパ。オリーブ色の髪のおじさん。妻とは離婚。
口を出し過ぎるステージパパ。愛情はあるけど、現状、娘シトロンちゃんの歌で生計をたてていて、管理気質で目が曇り気味。
私がついてないと、厳しい世の中、吟遊詩人なんて浮いた商売、歌ってれば幸せな呑気な娘が生きていけるもんか•••!
◎ノート
吟遊詩人のひょろりとした青年。
MCノートとして、ラップバトルならぬ歌のバトルの先行を務める事になった。歌が人生、やったろうじゃん、のノリノリである。
髪は長く、茶色のリボンで縛り、頬周り耳の前、顎の長さにサラリ、顔を包んでいる焦茶のストレート。瞳は黄緑。
大きな手でリュートを弾く。
祝い事の歌が得意。
生来の吟遊詩人で、同職の親父に連れられて、よちよちの頃から、お歌を歌って投げ銭を集めていた。
父親のヒット曲、『実りの時に』を受け継いで、今では彼の得意曲。歌の競演会では、一番最初に歌った。全盛期の父親に似て賑やかで、もっと爽やか、だけれど何処か、するりと綺麗だけで聞き逃す事のないひっかかり、ざら、と味がある声。もっともっと、熟していけば、と、この先も感じさせる若さある歌となった。
ニリヤ賞を殊の外嬉しく思って、貰ったブローチを本人はとても気に入っている。
◎チャント
吟遊詩人ノートの親父。息子を連れて吟遊の旅をしていた。妻とは離婚。ヒット曲『実りの時に』の作詞作曲者。現在は足を悪くしているので、一つの街に留まって、だがまだまだ現役、歌っている。
歌の競演会でノートの堂々とした歌唱を大画面テレビで見ていて、ヒャッホウ!と大ノリしていたが、息子には伝わっていない。
◎エラブル
歌の競演会に出場する、貴族出身の歌い手。
強靭な声はバリトン、歌劇の発声で歌い上げる。胸筋バンとした、立派な体躯全体が楽器のよう。
歌バトル、吟遊詩人などに負けるものかよ!
◎アラシド
吟遊詩人。華やぎのアラシド。
迫力ある甘い低音。
身長は低く、ふくっと体格の良いお姉さま。
ぽちゃりだけど太ってはいない。内臓強く厚みがあって、バーンと押し出しがある。
ウェーブ描いたレッドカラント色の艶めく髪、長く肩甲骨位まである。飄々と、自信ありげ。
旦那と息子がいる。
◎グラビア
アラシドの旦那様。
宝飾職人。丸顔の、しっかりした手の持ち主。
妻が暖かい季節に家を離れて吟遊詩人やっているのを支える、度量のある旦那。
◎モール
アラシドの息子。12歳。
母ちゃんは自慢。アラシドとグラビアを絶妙に混ぜて散りばめた、ちんまい子。母の歌と旅の才能は継がなかったが、父の器用さは引き継いだ。歌はそこそこくらいだが、聞くのは大好き。
◎アマンド
貴族出身の歌い手。麗しのアマンド。
女性。確かな高音の魅力。
キュッと纏めたブラックカラント色の直毛。高い身長。
ハッキリした顔に長い手足。眉をピクンと片方上げられる。これ、できる人とできない人いるよね。
◎レヨン子爵クラフティ
イケオジの肩幅広い、アマンドの父親。恥ずかしがり屋だが、娘の為ならステージも上がる。貴族。妻は病死。
酔うと歌を歌う。かなりうまい。
◎カラフ叔母様
アマンドの叔母様。父の妹。
一度結婚したが、浮気されて下の病気をうつされた事に激怒し、離婚した。治療したが、その為に子供が出来にくくなり、再婚を諦め、当人も結婚はこりごり。母を失ったアマンドを、愛情もって育てた。
歌も楽器も、上手くないが、愉快な事が大好きで歌好き。
◎ヒストリク
叙事詩を歌うオジサン吟遊詩人。鼻の下お髭ガッシリ。朗々と。
歌バトル、面白いじゃないか。歌の勇者は俺!楽しいな~と思っている。
◎ペティバーン
貴族出身の歌い手。軽やかな恋を歌うテノールおじさま。実践でも恋多き紳士。
歌バトル、面白いじゃないか。恋の鞘当てもバトルだし!ふふふんと上機嫌に戦う。
◎スープル
ワイルドウルフ国、子虎獣人妹エンリとおにーたアルノワのお家の、虎獣人侍女。
若い娘さん。
しっかり者だけど、2人のやんちゃで小ちゃな、坊っちゃまお嬢さま達に、あわわ、となる事も。
長い褐色の髪。
◎エクラン
ニリヤと顔見知りの、若い男性アシスタントディレクター。夜でも活動的な若さ溢れるAD。
◎レラ
長身の、の~んと間延びした顔の男子照明さん。顔を裏切らず、おっとりしている。頼り甲斐もある。
◎ランティーユ
サバサバショートヘア口元に黒子、女性カメラマンさん。前髪が一旦上がってから降りるクセがあるので、おでこ全開。形のよいピカピカの額。いつもニコニコ。
◎オーディ
耳にイヤホンのキビキビちっちゃい男子音声さん。ムジカとは同僚。よく彼のこだわりを聞き取って、形にもしている。
◎チャーリ
男子ラジオのアナウンサー。
先日失恋したばかり。親友だと思ってる、って言われてしまった。
芸人のルムトン曰く、なかなか良い青年。面白い顔。ルムトンもチャーリを親友だと思っている。テレビラジオで茶化したけど、元気出せよの気持ち。
目が大きく眉は濃く、ユーモラスな大きなお口に丸い鼻。
◎ミュスカード
テレビ番組、『アンファン!お仕事検証中!』のディレクター。番組の予算組みとか考えて采配してくれるので、何かお金のかかりそうなアイデアはミュスカードDに許可をもらわないといけない。
番組ロケに付き添ってる時は、シャツにセーターで動きやすいカッコ。やり手オジサン、竜樹と同世代。
◎アイユ
歌の競演会、会場スタッフ。チームワイルドウルフ達を案内してくれた。
紺の腕章、若い女性。
丸襟にふわっとフリルのブラウスにスカンツは、女性会場スタッフの制服。ぴかぴかのほっぺにエクボが可愛らしい、朗らかな人。
◎カトレピス
若手の瑞々しい画家。歌の競演会のチケットのデザインをした。美術館キュレーター、ボンと実家のグラン公爵家の熱烈な推しによる。
今にも歌い出しそうな、少女と鳥の絵は、緑を少し含んだ水色で広がりを見せる空気感が、素敵!と評判が良い。
◎キャリコ
10歳の、感情を魔道具で抑制された少年。幼いながらにプロの呪術師。呪術師としての才能が、幼い頃からありすぎて、人を害さないか恐れた父母に、5歳の時から魔道具で戒められ育った。
細い猫っ毛の灰銀髪を、ギュッと引っ詰めて後ろに縛っている。
痩せぎすで、冴え冴えとした光の、それでいてポッカリ深い紺の瞳。
仕立ては良いがアンティークのシャツ1枚。シュッとしたズボンに革靴、どれも丁寧に使っているが、古色のあるもの。
ジャスミン嬢に頼まれて、タイラスを呪った実行犯。
ジャスミン嬢の醜く小さい心を、かわいいなと思った。抑制された感情が、歪んで漏れ出て、行動の理由や言葉の端々に感情の波を生き生きと乞い願う気持ちがみえる。
◎フレア
キャリコの母。呪術師。
呪術師としての力は既にキャリコの方が上である。
髪色や顔の部分、痩せた体型の傾向がキャリコと似ている。
◎クロマティク
キャリコの父。呪術師。
呪術師としての力は既にキャリコの方が上である。
全体は似ていないのに、肌の色や質感がキャリコとそっくり。
◎エキリーブル神
裁きの天秤を持つ神。詳細は最初の登場人物メモへ。神々の部分参照。
◎ソルシエ
キャリコ少年の祖母。大呪術師だった。
持病があり、生命の期限が残り少なく、そして孫のキャリコの才能を見込んで、息子で弟子のクロマティクをとばして孫に呪術をぎゅうぎゅうに詰め込んだ我の強い人。キャリコはまだ幼く、感情の揺れがあり、成人しての理性ある呪術師として完成されるに満たないのにもかかわらず。
良くも悪くも呪術師。キャリコに呪術の真髄を教え終わって、3年前に亡くなった。
キャリコの感情を抑制する魔道具着用の原因であった。自分は満足して逝った、ひどいばあちゃんである。
◎アプロディス
吟遊詩人から貴族の歌劇まで幅広く範囲とする、音楽評論家。歌の競演会の審査員。
お髭のピンと立った、丸っこいおじ様。吟遊詩人ノートの父親、吟遊詩人チャントの歌を聴いたことがある。歌が大好き。
◎シュショテ夫人
往年の名歌手。歌の競演会の審査員。
◎ドゥアー
まだ若き駆け出しの、青年吟遊詩人。黒髪。
出身は貴族家。エール子爵家の、一人息子だった。歌うために家を出て自立した情熱家。歌で暮らし始めて2年。
きちんとした音楽教育を受けていた強みがある。
歌の競演会では、なんと極度に緊張して失神。出番を後にしてもらって、休んでいるのだが•••。
◎ エール子爵家夫人イーグレット
吟遊詩人ドゥアーの母。
優しげな丸い眉。
息子の選択を肯定して、後押しする愛情深いお母様。確かに貴族の義務はあるけれど、私達両親がその分を何とでもフォローしましょう、と思っている。息子の才能と努力を信じている。
内気に見えるが、芯は強い。
◎エール子爵ブリック
吟遊詩人ドゥアーの父。
息子ドゥアーの、歳とったバージョンで背格好もそっくり。
息子は可愛いが、跡を継がずに自分から離れていったのが悲しくもあり、貴族の義務を果たさなかった事に、信義はどうなる、と対外的に認められなくもあり。
吟遊詩人を選んだ一人息子に、厳しい世界だぞ、と、強いて威圧的に振る舞ってはいるのだけど•••。
妻には、普段そんな素振りはしてないが、頭があがらない。
◎トレモロ
魔法院勤務の、小太りで地味なおじさん。楔型模様が小さく白く刺繍された、紺のローブを着る。バリバリの実力ある魔法使いに、憧れている。
人や物を避けて、どこまでもフーッと進んでいく空気砲を撃つ事ができる。彼にできる魔法はそれだけ。珍しがられて魔法院に就職できたが、攻撃にも何にもならないと飽きられて、空気砲の魔法陣の研究を細々と、事務の手伝いを主にやっている。
現在の状況が嫌でもないけど、でもな、もっと、熱く取り組む何かが、自分にもあったら•••と夢みる。
何でも実現バーニー君とは、割と仲良し。
魔法院併設お天気局勤務になった。
◎ロワズィ
しわくちゃの黄色いローブを着た、痩せぎす、もっさりした猫背の青年。魔法院勤務。
トレモロの同僚で友達。お酒飲んで愚痴を聞いてもらったりする事も。
研究や魔法の実力はしっかりあるけど、普通の事務書類が何とも苦手で、書けない。泣きが入ると、語尾が、繰り返しになるるるるる。
甘い物を常備している。ボンボン大好き。
自分は研究バカで生活が破綻しているので、トレモロの穏やかで常識的な性格や暮らし方を、自分はできないけどちゃんとしてる人って側にいて安心できる、イイね!と思っている。
小心者だが、友達がいは結構ある。
◎フゼア
踵の高い靴を履いた、睫毛も長いグラマラスな女性。魔法院勤務。
色気があるのか流し目なのか、いつも半目で眠いのか。
ローブは朱色で、身体の半分の丈。スリットのあるスカートから、チラリと見える足は長い。
悪気なく、トレモロの事を『事務のおじさん』と読んで役立たず扱いしている。
私の書類もやってくれないかなー。
◎ドロワ
右目を長い前髪で隠している。優男。
魔法院勤務。フゼアの賛美者。恋人候補ではない、可哀想。
目が覚めるようなスカイブルーのローブ。
兄のゴーシュもフゼアの賛美者で、いつも一緒にいる。
割とおしゃべり。
◎ゴーシュ
左目を長い前髪で隠している。優男。
目が覚めるようなスカイブルーのローブ。
魔法院勤務。フゼアの賛美者。恋人候補ではない、可哀想。
弟のドロワとフゼアを取り合ったりはしない、賛美するだけ。害のないファンか。割といいように使われてもいる。
結構うっかり。
魔法院開発部の人々
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◎おやっさん こと イブー開発部長
魔法院の開発部を背負う、渋いオジジオヤジ。白髪に焦茶のまだら混じり髪、エラが張っていて、背は低い。落ち着いた漆喰色のツナギを着ている。今でも現役で、3人衆開発部と見習い1人の開発仕事の難しい所を一緒に解決できる。
愛妻家。子供はおらず、姪を養子にして可愛がり孫もいる。
◎ピット
開発部3人衆の1人。長身器用男子。満遍なく設計図、試作と実力あり。指長い。甲細い。爪は幅広く短い。ひょろり。猫背気味。
短い煉瓦赤の髪。気合いを入れる時は前髪をあげる。ツナギはムーングレイ。
◎キュー
開発部3人衆の1人。女子。
ミニマムな身長は、見習いのテクニカと同じくらいだが、技術は段違い。開発部3人衆の中では、設計図を書く事がダントツに上手い。理屈っぽい。
髪を2つに分けて縛っている。天然の癖毛で、ちょっとゴワゴワしている。小豆色の髪。ツナギはエクルベージュ。
◎ムエット
開発部3人衆の1人。
中肉中背男子。髪はアッシュローズで長い。後ろで纏めている。
とにかく試作実作の実力がある。美肌を気にかけ、ルムトンのおすすめ化粧水を買ってつけている。チョコっと出来やすいニキビを気にしている。
ツナギはアスパラガスグリーン。
◎テクニカ
開発部見習いの少年。14歳。
髪は黒緑色で短い。身長に比して腕が長い。
ツナギはおやっさんと同じ漆喰色。
今までは、開発部の雑用をしながら、時間の空きがある時に3人衆やおやっさんから、開発のノウハウや基礎を学んでいた。
イブーおやっさんの近所の、母子家庭の家の一人っ子。手先が器用。
おやっさん家に小さい頃から、自分で作った細工物を持って行っては、撫でられ褒められ、可愛がられて育った。おやっさんの仕事の話を聞いて夢を持ち、1人で過ごす家が嫌で、見かねたおやっさんに見習いとして雇ってもらい一生懸命働いて、魔道具開発の資格も取った。
気象風船が初めて自分で1から手掛ける開発の仕事。
魔法院併設お天気局勤務になった。
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◎アクチェ
雇われ魔法使い冒険者。
長髪ボサボサ無精ひげの大男。
草っ原へ試験に出かけるトレモロとテクニカを魔獣などから護衛。また、気象風船魔道具の、落下による事故を防ぐために、軌道が逸れたら試作機を魔法で引っ張るお役目。
事故から防ぐために、空中で破壊する事も。
気象風船打ち上げ、楽しいから好き。トレモロとテクニカに付き合って、草っ原を踏みならしたりしてくれる。親切。
魔法院併設お天気局勤務になった。
◎レスピオ
兄。しっかりどっしりした大男。銀髪にチョコレート色の肌。異国の血を思わせる。瞳は小さく、艶々とした漆黒。弟マジェスティと瞳の色は似た。
気象の鑑定師候補、弟マジェスティの口下手補助としてやってきた。本当は鑑定の仕事が出来るし、仕事好き。
以前、鑑定が嘘だと貴族に嵌められて噂を流され、自分の発言に責任もって鑑定するのに恐れを抱いている。
マジェスティに寄りかかっているのが心苦しいが、まだ立ち直れない。
よく喋る。
◎マジェスティ
弟。小さくて肌が白くて、真っ赤な頬に意志の強い太い眉、コルク色の軽い髪に、小さなキラキラとした漆黒の目。瞳は兄と同じ色。
鑑定師だが、虫にしか興味ない。兄レスピオの、傷を慮って、自分が口下手な事にして少しずつ2人で表に出てきた。
兄が思うよりずっとしっかり自分のやりたい事は決まっている。近所の虫の学者さんと仲良し、虫の鑑定をして暮らしたい。お金が稼げなそうなら、他でバイトしてでも。
時々腹弱い。
◎ルガルデ
魔法院の救護室のお姉さん。虫は好きじゃないけど、薬になるなら話を聞くわよ。ゾゾゾワ!
◎フロマージュ
貴族のお嬢様。どんけつ相撲に参加。2連勝してハグしてもらえた!ピンクの石の記念腕輪を買ったようだ。金茶のふわふわ髪。
吟遊詩人ノートがご贔屓の歌手。
◎トゥーシェ
貴族のお嬢様。どんけつ相撲に参加。フロマージュ嬢と対決したけど、負けちゃった。
◎ベラヴェッカ
貴族の歌い手の1人。女性。
メダルを88枚獲得した。
次々と男性を巡る蝶々のような女性の歌を歌った。派手な格好をしているが、本人はとても真面目で一途。
◎エキュメ
吟遊詩人。男性。
メダルを62枚獲得した。
すっくと伸びて、村の生まれた所から繁栄して寂れるまでを見守った、一本の樹の事を歌った。
長いスパンの歌を歌うに値する、気長でのんびり、哲学的なおじじいさま。
◎コメット
コメット君と呼ばれる。
テレビ局のお天気担当AD。
彗星の名の如く、髪が後ろに向かって流れ、びゅうとツンツンに癖っ毛。髪色は水色から青のグラデーション。
小さい頃から良く彗星の形の頭を揶揄われたそう。背も割と小さくて、機敏な動く星そのもののイメージ。
一発で名前覚えてもらえるので今は気に入っている。朝チャチャと櫛入れるだけで簡単なのも良い。
溌剌元気な、お兄さんである。お天気担当出来て感激している。
◎ミトレ
気の良い平民男子。彼女のロゼイユと感謝祭でデート中。
親父から譲られた晴れ着、ちょっと型の古い焦茶のベストと、良く見ると変色した部分のある、でもパリッとした清潔なシャツを着て出てきた。物持ちが良い一家。
古い晴れ着で恥ずかしい、とかちょこっとあるけど、親父に言わずに素直に着る、良い息子である。
彼女のロゼイユとは付き合って3年目。結婚もしたい。
祖父ちゃんの耳が遠くなってきた。心配である。
◎ロゼイユ
気立ての良い平民女子。彼氏のミトレと感謝祭を楽しみにデート。
ミトレが親父さんからもらった、型の古い晴れ着を着ていても、馬鹿にしたり一緒に歩きたくないとか言わないし、何ならそういう優しいミトレの事が可愛いな、と思っている。
ちょっとダサい男子、可愛いよね。
お祖母ちゃん目が悪くなってきた。心配。
◎マーシュ嬢
感謝祭のテレビ、ラジオ2次試験参加な見学者。
16歳、まだ子供の輪郭を残してふくふく。
◎サルヴィア嬢
感謝祭のテレビ、ラジオ2次試験参加な見学者。
18歳、少しお姉さんなストレート髪。
◎オリーヴァ嬢
感謝祭のテレビ、ラジオ2次試験参加な見学者。
19歳、スラリとのっぽで痩せぎす。手足が長くて、でも素朴な顔が愛嬌あり。タイツで隠した踝がクリクリで、素足になると薔薇色。乙女の秘密。
◎ルジュ侯爵家トロン
3歳の男の子。周りの人がする事は、自分も何でも出来る!と思ってる、可愛い暴君。まるで糸飴、ホワッとした細い和毛。柔らかなほっぺに、小ちゃな手指。
聴覚に障がいのある、クラシャン嬢23歳の弟で、ルジュ侯爵家の恥ずかしっ子。恥ずかしっ子って失礼な言い方ですね。いつ何歳で子供を作ろうが夫婦の自由だろ、と思う。と、竜樹が言ったとか何とか。
◎ブルーエ
テレビの女性アナウンサー。朝7時の番組、はよスタで週6出演中。
美人ではないが、愛嬌のある笑顔。声も高すぎず低すぎず、耳障り良い。
竜樹の街スカウトでアナウンサーに抜擢された。元は衣料品店の看板娘。
性格も温厚。はよスタの人気者。
ちょっと不器用で食いしん坊。
◎ランディ
テレビの男性アナウンサー。朝7時の番組、はよスタで週6出演中。
下位貴族の三男、文官だった。竜樹のスカウトでアナウンサーに。
穏やかな心地よい、明るい声は落ち着いている。丸い眉、笑い皺のある目尻、茶金のゆるりウェーブの長髪を後ろに纏めている。
性格も温厚。はよスタの人気者。
前職もあって美筆で几帳面、しっかり者だけど、少しビビリ。
◎マオ
『おにぎり・まんまや』の看板娘。姉妹の長女。猫獣人のお父さんと、豹獣人のお母さんから生まれた。
お父さん似の、瞳もきゅーんと潤んだ、陽気な猫獣人。豹獣人の妹ミオンとは、見た目、姉妹が逆みたいに見える。
妹ミオンを可愛がっている。ミオンに付いてるしつこいファンを、ニッコリ笑顔で撃退してくれたりする、良いお姉ちゃん。
◎ミオン
『おにぎり・まんまや』の看板娘。姉妹の次女。猫獣人のお父さんと、豹獣人のお母さんから生まれた。
スッゴイセクシーな、お母さん似の豹獣人。お姉ちゃん大好き。お姉ちゃんの旦那になるなら、私が認めた男じゃないと!と思っている。
普段、万人に愛想が良いが、姉マオにちょっかいを出す男だけには、かなりの塩、どころか、唐辛子対応。
◎ナオル
『おにぎり・まんまや』看板娘マオ、ミオンのお父さん。猫獣人。ちんまり。家族でまんまやをしている。
以前は工事仕事で、家族を養っていた。しなやかな身体を生かして、いわゆる鳶職。肩を怪我して、腕が上がらなくなり肉体労働は引退した。
娘マオとノートの仲を応援している。
◎クロクラ
『おにぎり・まんまや』看板娘マオ、ミオンのお母さん。家族でまんまやをしている。
少し皺が見え始めたか、豹獣人。スラリキリッとした美人。お胸ぽよんウエストきゅっ、のセクシーは娘ミオンに受け継がれた。夫ナオルを愛していて、単身で出稼ぎさせたくなくて、7年前パシフィストに家族でやってきた。
夫が怪我をしても、私が何とかするわっ!とまんまやを始めた、逞しい妻。
娘マオとノートの仲を応援している。
◎ファーメル伯爵家当主ルッシュ
犯罪者としては黒よりのグレーな本物のヘンタイ。小児性愛傾向あり。被虐性癖あり。
本人にしか分からない美学があり、本当に子供を性的に犯すのは、無粋と思っている。が、竜樹の養子、王都教会孤児院の子、サンジャックを、お金で買って舐めた事がある。
サラサラの、幾分黄土色じみた金髪に、虎目石の瞳が爛々。ねっとりした視線を、サンジャックはきもちわりぃと思っている。
いつでも危機感なし。マルサ王弟と学園の同級生。当時から成績は優秀で、現在も大人同士貴族同士の正式なやりとりなどはビシッと決める。当主を譲られ、領地を、民に優しく経済も富んで良く治めている。
領地の子には手を出さない。
境界線上にいるルッシュは、元々犯罪を犯すつもりはなかったが、竜樹と出会った事で、より、セーフ?な方向に捻じ曲がりつつ進むのである。
◎中館ゆうみ
竜樹の弟コウキのお嫁さん、女優の鏑木文の友達で先輩女優。
『小学生はホームレス』で子役としてヒット、現在大人になっても、有り余る才能、演技力で世間を賑わせている。
ランドセルやピヨピヨ一年生の黄色い帽子を被っても違和感がない幼さ、そして大人の女性の魅力もある。アンバランスで繊細、なのに骨太の雰囲気を内包する、稀有な女優。
結婚して男の子の子供がいる。
子役の頃からヘンタイホイホイで、その対処法を仕方なくも熟知、体得している。ヘンタイ・ルッシュから、サンジャックと竜樹を助けてくれた。
◎テイト
お子様ワインを造ってくれたワイナリーの担当者。くりくりボルドーブラウンのカール髪が似合う、若い跡取り息子。ワイン飲み大食漢だが、スラリとしていて、捲ったシャツから出る逞しい腕に器用な手指。
朗らかで、だけどワインの事に関してはムムムと職人肌。一見して何だか美味しいモノを造る人っぽい、不思議とそんな風。
お子様ワイン試飲売り場を手伝ってくれてるサンとは、竜樹の所に試作を頻繁に持って行って顔見知り。サンはテイトに、いきなり預けられてるけど、テイトは子供の面倒見良いお兄ちゃんだし、お助け侍従さん達がノンアル売り場をお助けしながら、チラチラ様子みてますよ。安心してね。
◎パルクおじさん
王都酒屋の主人。
ツンツン短い白髪が淡く混じり始めたブロンズ。働き盛り。
ずんぐりがっしりした威勢の良さそうな男性。
親父に殴られてツケ払いで申し訳なさそうに酒を買いに来るサンジャックの、窮状に心を痛めて、何とか助けてやりたいと、王都酒屋組合のおっちゃん連中と画策していた。
人情家。
◎クク
パルクおじさんの息子。酒屋のお手伝いも頑張っている。
父ちゃんそっくり。
サンジャックと仲良くなりたかったけど、ツケ買い当時はピリピリしていたサンジャックに、いつも一言二言声をかけるのが精一杯だった。今は幸せそうな顔をしていて、ホワッと嬉しい。
◎フォレック
エルフにしては、精悍な男性。ベルトに革の鞘、滑らかな形の片刃ナイフ。一見して森の狩人。
プラチナブロンドの長髪を後ろで縛る。銀の葉っぱチャームのついた革紐が髪に揺れる。すらりと背が高く、少しだけ、なで肩。鎖骨の美しい美青年。翠の瞳。
妻の不妊を、竜樹キッカケで発見する事ができ、治療。妻は妊娠が確認されたばかり。竜樹に恩義を感じ、喜んでヘンタイ・ルッシュの監視役になった。
腕も立ち、魔法も使える。
子供を真に慈愛するエルフとして、ヘンタイ・ルッシュには厳しくあたる。
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