2 / 560
登場人物や設定など ネタバレ注意!
登場人物メモ2 随時更新
しおりを挟む
コクリコ出産関係のお話以降
歌の競演会のお話からの登場人物になります
ネタバレ気味ですのでご注意
ーーーーーーーーーーーーーー
◎マーブル伯爵家タイラス
長男。眠ったまま衰えてゆく呪いにかかっている。外出時はリクライニング付き車椅子。
金に淡い桜色、メッシュも美しく、丁寧に緩く縛って流された髪。瞳はテールグリーン。ほの紅く色付いた頬、肌はきめ細やかで白い。彫像のような、整った男らしくも麗しい顔立ち。イケメン。
婚約者候補が2人いる。
◎ ソル・ポムドゥテール
ジャガイモ色の髪を短く切っている。剣を腰に差し、中々勇ましいキリッとした美人。固く質実剛健か?タイラスの婚約者候補。タイラスの呪いが解けるのは嬉しい。
◎セヴレ伯爵家ジャスミン
狸顔で可愛い系。身代わりまで立てて呪い返しも避け、好きなはずの婚約者になりたいタイラスを呪った、ようだ。
本人は、眠ったままのタイラスの看護を甲斐甲斐しく行っていて、タイラスの母ミモザなどはすっかり騙されていた。
◎セヴレ伯爵家クローザ
ジャスミン嬢の母。スラリと背が高い。娘とは外見も中身も似ていない。
策略家だが、何でもかんでも人を策にかけるのではなく、一本芯の通った、愛情と信念のある女性。娘のジャスミン嬢を注意深く見守り、その失敗ごと包んで学ばせる大きさと厳しさがある。女傑と言われる事も。ジャスミンの兄である息子もいる。
◎セヴレ伯爵家ショー
セヴレ伯爵家当主。ジャスミン嬢のパパ。クローザの夫。
娘には甘い。
クローザよりも背が低い。狸顔が娘と共通。小さい器も、嘘が下手な所も、はかりごとが結局バレちゃう所も、娘はパパ似である。
ジャスミン嬢と大きく違うのは、クローザという大きな器の妻をもち、信用して愛して、割と好きに動きながらも小さい自分を委ねて生きていける、生きていく賢さがある所。
娘ジャスミンにも、そんな相手がいてくれたら、と思っている。
だからタイラスへの横恋慕は、パパ的には大反対であった。
◎マーブル伯爵家コリブリ
オランネージュ位の男の子。キリッとした、青緑色の、いかにもハチドリ色の髪。ちんまい、丸眼鏡くん。
ギターが弾ける。今回、タイラスお兄様の事でミュジーク神から神託があり、喜び期待興奮。
◎マーブル伯爵家ヘリオトロープ
当主。タイラスとコリブリの父。子煩悩。
◎マーブル伯爵家ミモザ
タイラスとコリブリの母。ジャスミンは婚約者候補として、女性らしく細やかにタイラスを看病してくれて、お喋りも弾むし、気に入ってたのに•••!
◎ソル・ベッシュ
ポムドゥテール嬢のお父さん。
騎士爵。筋肉がつきガッチリとしている。
目尻に皺、ぽわぽわの黒土色の髪、白髪混じり。
妻ラシーヌが石化で眠っているので、娘を男手一つで育てた。
◎ソル・ラシーヌ
ポムドゥテール嬢のお母さん。騎士だった。
石化の障りがある魔獣に噛まれて、15年伏せっている。時折目を覚ましていたが、10年前が最後の目覚めで、以降眠って段々石化していた。
闘うお母さん。
◎レゾン・ミュール
第4騎士団に無理矢理入れられて、合わない仕事に武器防具魔道具整備して何とか働き、ラシーヌと同僚、弟分として可愛がられていた。
今は修道士として、声を出せず話せないながらも穏やかな生活。
戦いに向かず、血を見て貧血になるタチだが、馬鹿にしていた騎士団の同僚達は、自爆して出家誓願しラシーヌの石化の責任を負い、そして周りも逃げさせなかった芯の強さに驚愕した。
背は高くない。コロッとした丸みを帯びた顔、身体。骨太だし、体質的に太りやすい。運動不得意。コニャック色の透き通りの瞳、髪も同じく、毛先だけ黒茶に渋い。
◎バーバル
元はラシーヌ、レゾンと同じ第4騎士団にいた。ラシーヌに庇われ、石化を負わずに済んだが、結果ラシーヌが石化を負う。そのきっかけとなる女性騎士ラシーヌへの地味な嫌がらせをレゾンに告発され、また罪を負って修道士となり声を失った彼に罪悪感をもって、騎士団を辞めてレゾンの声の代わりを務めるため、一緒の修道院に入った。
せっかち。ガチャガチャしているが、仕事はちゃんとやる。割とお喋り。
騎士体型。修道服はぱっつんのつんつるてんで、長い手足がはみ出ている。
◎片平裕人
竜樹の、会社にちょこっといたデキる後輩。仕事を速くやっちゃって暇を持て余していた。竜樹に、柔らかく人と世界と関わる、ちゃんとした大人の片鱗をみて、彼女の美咲ちゃんにもツッコまれて奮起。会社を辞めた後は色々バイトしたり、大学に入り直したりして、今は義肢装具士をやっている。彼女とは同棲している。
◎浜辺美咲
片平裕人の恋人。片足が足首から義足。眩しい美人。片平に、ちゃんとした大人になりたい悔しさを抱かせたきっかけ。お茶目な一面がある。
◎シトロン
竜樹の身長の半分、少女吟遊詩人8歳。
子供ながらに中々の人気な歌い手。リュートを背負っている。鮮やかなライムグリーン色の長い髪を編み込んでいるのだが、ほつれ毛ホワホワで綿毛みたいになっている。
お鼻はちゅんと小さく、お口がむにゅりんと大きくて、伸びやかで響く声は、声量があり、うまい。聴かせる天才少女。
ステージパパでマネージャー的保護者な父親、ディレクには、度々無茶振りをされて困っている。
◎ディレク
天才吟遊詩人少女、シトロンちゃんのパパ。オリーブ色の髪のおじさん。妻とは離婚。
口を出し過ぎるステージパパ。愛情はあるけど、現状、娘シトロンちゃんの歌で生計をたてていて、管理気質で目が曇り気味。
私がついてないと、厳しい世の中、吟遊詩人なんて浮いた商売、歌ってれば幸せな呑気な娘が生きていけるもんか•••!
◎ノート
吟遊詩人のひょろりとした青年。
MCノートとして、ラップバトルならぬ歌のバトルの先行を務める事になった。歌が人生、やったろうじゃん、のノリノリである。
髪は長く、茶色のリボンで縛り、頬周り耳の前、顎の長さにサラリ、顔を包んでいる焦茶のストレート。瞳は黄緑。
大きな手でリュートを弾く。
祝い事の歌が得意。
生来の吟遊詩人で、同職の親父に連れられて、よちよちの頃から、お歌を歌って投げ銭を集めていた。
父親のヒット曲、『実りの時に』を受け継いで、今では彼の得意曲。歌の競演会では、一番最初に歌った。全盛期の父親に似て賑やかで、もっと爽やか、だけれど何処か、するりと綺麗だけで聞き逃す事のないひっかかり、ざら、と味がある声。もっともっと、熟していけば、と、この先も感じさせる若さある歌となった。
ニリヤ賞を殊の外嬉しく思って、貰ったブローチを本人はとても気に入っている。
◎チャント
吟遊詩人ノートの親父。息子を連れて吟遊の旅をしていた。妻とは離婚。ヒット曲『実りの時に』の作詞作曲者。現在は足を悪くしているので、一つの街に留まって、だがまだまだ現役、歌っている。
歌の競演会でノートの堂々とした歌唱を大画面テレビで見ていて、ヒャッホウ!と大ノリしていたが、息子には伝わっていない。
◎エラブル
歌の競演会に出場する、貴族出身の歌い手。
強靭な声はバリトン、歌劇の発声で歌い上げる。胸筋バンとした、立派な体躯全体が楽器のよう。
歌バトル、吟遊詩人などに負けるものかよ!
◎アラシド
吟遊詩人。華やぎのアラシド。
迫力ある甘い低音。
身長は低く、ふくっと体格の良いお姉さま。
ぽちゃりだけど太ってはいない。内臓強く厚みがあって、バーンと押し出しがある。
ウェーブ描いたレッドカラント色の艶めく髪、長く肩甲骨位まである。飄々と、自信ありげ。
旦那と息子がいる。
◎グラビア
アラシドの旦那様。
宝飾職人。丸顔の、しっかりした手の持ち主。
妻が暖かい季節に家を離れて吟遊詩人やっているのを支える、度量のある旦那。
◎モール
アラシドの息子。12歳。
母ちゃんは自慢。アラシドとグラビアを絶妙に混ぜて散りばめた、ちんまい子。母の歌と旅の才能は継がなかったが、父の器用さは引き継いだ。歌はそこそこくらいだが、聞くのは大好き。
◎アマンド
貴族出身の歌い手。麗しのアマンド。
女性。確かな高音の魅力。
キュッと纏めたブラックカラント色の直毛。高い身長。
ハッキリした顔に長い手足。眉をピクンと片方上げられる。これ、できる人とできない人いるよね。
◎レヨン子爵クラフティ
イケオジの肩幅広い、アマンドの父親。恥ずかしがり屋だが、娘の為ならステージも上がる。貴族。妻は病死。
酔うと歌を歌う。かなりうまい。
◎カラフ叔母様
アマンドの叔母様。父の妹。
一度結婚したが、浮気されて下の病気をうつされた事に激怒し、離婚した。治療したが、その為に子供が出来にくくなり、再婚を諦め、当人も結婚はこりごり。母を失ったアマンドを、愛情もって育てた。
歌も楽器も、上手くないが、愉快な事が大好きで歌好き。
◎ヒストリク
叙事詩を歌うオジサン吟遊詩人。鼻の下お髭ガッシリ。朗々と。
歌バトル、面白いじゃないか。歌の勇者は俺!楽しいな~と思っている。
◎ペティバーン
貴族出身の歌い手。軽やかな恋を歌うテノールおじさま。実践でも恋多き紳士。
歌バトル、面白いじゃないか。恋の鞘当てもバトルだし!ふふふんと上機嫌に戦う。
◎スープル
ワイルドウルフ国、子虎獣人妹エンリとおにーたアルノワのお家の、虎獣人侍女。
若い娘さん。
しっかり者だけど、2人のやんちゃで小ちゃな、坊っちゃまお嬢さま達に、あわわ、となる事も。
長い褐色の髪。
◎エクラン
ニリヤと顔見知りの、若い男性アシスタントディレクター。夜でも活動的な若さ溢れるAD。
◎レラ
長身の、の~んと間延びした顔の男子照明さん。顔を裏切らず、おっとりしている。頼り甲斐もある。
◎ランティーユ
サバサバショートヘア口元に黒子、女性カメラマンさん。前髪が一旦上がってから降りるクセがあるので、おでこ全開。形のよいピカピカの額。いつもニコニコ。
◎オーディ
耳にイヤホンのキビキビちっちゃい男子音声さん。ムジカとは同僚。よく彼のこだわりを聞き取って、形にもしている。
◎チャーリ
男子ラジオのアナウンサー。
先日失恋したばかり。親友だと思ってる、って言われてしまった。
芸人のルムトン曰く、なかなか良い青年。面白い顔。ルムトンもチャーリを親友だと思っている。テレビラジオで茶化したけど、元気出せよの気持ち。
目が大きく眉は濃く、ユーモラスな大きなお口に丸い鼻。
◎ミュスカード
テレビ番組、『アンファン!お仕事検証中!』のディレクター。番組の予算組みとか考えて采配してくれるので、何かお金のかかりそうなアイデアはミュスカードDに許可をもらわないといけない。
番組ロケに付き添ってる時は、シャツにセーターで動きやすいカッコ。やり手オジサン、竜樹と同世代。
◎アイユ
歌の競演会、会場スタッフ。チームワイルドウルフ達を案内してくれた。
紺の腕章、若い女性。
丸襟にふわっとフリルのブラウスにスカンツは、女性会場スタッフの制服。ぴかぴかのほっぺにエクボが可愛らしい、朗らかな人。
◎カトレピス
若手の瑞々しい画家。歌の競演会のチケットのデザインをした。美術館キュレーター、ボンと実家のグラン公爵家の熱烈な推しによる。
今にも歌い出しそうな、少女と鳥の絵は、緑を少し含んだ水色で広がりを見せる空気感が、素敵!と評判が良い。
◎キャリコ
10歳の、感情を魔道具で抑制された少年。幼いながらにプロの呪術師。呪術師としての才能が、幼い頃からありすぎて、人を害さないか恐れた父母に、5歳の時から魔道具で戒められ育った。
細い猫っ毛の灰銀髪を、ギュッと引っ詰めて後ろに縛っている。
痩せぎすで、冴え冴えとした光の、それでいてポッカリ深い紺の瞳。
仕立ては良いがアンティークのシャツ1枚。シュッとしたズボンに革靴、どれも丁寧に使っているが、古色のあるもの。
ジャスミン嬢に頼まれて、タイラスを呪った実行犯。
ジャスミン嬢の醜く小さい心を、かわいいなと思った。抑制された感情が、歪んで漏れ出て、行動の理由や言葉の端々に感情の波を生き生きと乞い願う気持ちがみえる。
◎フレア
キャリコの母。呪術師。
呪術師としての力は既にキャリコの方が上である。
髪色や顔の部分、痩せた体型の傾向がキャリコと似ている。
◎クロマティク
キャリコの父。呪術師。
呪術師としての力は既にキャリコの方が上である。
全体は似ていないのに、肌の色や質感がキャリコとそっくり。
◎エキリーブル神
裁きの天秤を持つ神。詳細は最初の登場人物メモへ。神々の部分参照。
◎ソルシエ
キャリコ少年の祖母。大呪術師だった。
持病があり、生命の期限が残り少なく、そして孫のキャリコの才能を見込んで、息子で弟子のクロマティクをとばして孫に呪術をぎゅうぎゅうに詰め込んだ我の強い人。キャリコはまだ幼く、感情の揺れがあり、成人しての理性ある呪術師として完成されるに満たないのにもかかわらず。
良くも悪くも呪術師。キャリコに呪術の真髄を教え終わって、3年前に亡くなった。
キャリコの感情を抑制する魔道具着用の原因であった。自分は満足して逝った、ひどいばあちゃんである。
◎アプロディス
吟遊詩人から貴族の歌劇まで幅広く範囲とする、音楽評論家。歌の競演会の審査員。
お髭のピンと立った、丸っこいおじ様。吟遊詩人ノートの父親、吟遊詩人チャントの歌を聴いたことがある。歌が大好き。
◎シュショテ夫人
往年の名歌手。歌の競演会の審査員。
◎ドゥアー
まだ若き駆け出しの、青年吟遊詩人。黒髪。
出身は貴族家。エール子爵家の、一人息子だった。歌うために家を出て自立した情熱家。歌で暮らし始めて2年。
きちんとした音楽教育を受けていた強みがある。
歌の競演会では、なんと極度に緊張して失神。出番を後にしてもらって、休んでいるのだが•••。
◎ エール子爵家夫人イーグレット
吟遊詩人ドゥアーの母。
優しげな丸い眉。
息子の選択を肯定して、後押しする愛情深いお母様。確かに貴族の義務はあるけれど、私達両親がその分を何とでもフォローしましょう、と思っている。息子の才能と努力を信じている。
内気に見えるが、芯は強い。
◎エール子爵ブリック
吟遊詩人ドゥアーの父。
息子ドゥアーの、歳とったバージョンで背格好もそっくり。
息子は可愛いが、跡を継がずに自分から離れていったのが悲しくもあり、貴族の義務を果たさなかった事に、信義はどうなる、と対外的に認められなくもあり。
吟遊詩人を選んだ一人息子に、厳しい世界だぞ、と、強いて威圧的に振る舞ってはいるのだけど•••。
妻には、普段そんな素振りはしてないが、頭があがらない。
◎トレモロ
魔法院勤務の、小太りで地味なおじさん。楔型模様が小さく白く刺繍された、紺のローブを着る。バリバリの実力ある魔法使いに、憧れている。
人や物を避けて、どこまでもフーッと進んでいく空気砲を撃つ事ができる。彼にできる魔法はそれだけ。珍しがられて魔法院に就職できたが、攻撃にも何にもならないと飽きられて、空気砲の魔法陣の研究を細々と、事務の手伝いを主にやっている。
現在の状況が嫌でもないけど、でもな、もっと、熱く取り組む何かが、自分にもあったら•••と夢みる。
何でも実現バーニー君とは、割と仲良し。
魔法院併設お天気局勤務になった。
◎ロワズィ
しわくちゃの黄色いローブを着た、痩せぎす、もっさりした猫背の青年。魔法院勤務。
トレモロの同僚で友達。お酒飲んで愚痴を聞いてもらったりする事も。
研究や魔法の実力はしっかりあるけど、普通の事務書類が何とも苦手で、書けない。泣きが入ると、語尾が、繰り返しになるるるるる。
甘い物を常備している。ボンボン大好き。
自分は研究バカで生活が破綻しているので、トレモロの穏やかで常識的な性格や暮らし方を、自分はできないけどちゃんとしてる人って側にいて安心できる、イイね!と思っている。
小心者だが、友達がいは結構ある。
◎フゼア
踵の高い靴を履いた、睫毛も長いグラマラスな女性。魔法院勤務。
色気があるのか流し目なのか、いつも半目で眠いのか。
ローブは朱色で、身体の半分の丈。スリットのあるスカートから、チラリと見える足は長い。
悪気なく、トレモロの事を『事務のおじさん』と読んで役立たず扱いしている。
私の書類もやってくれないかなー。
◎ドロワ
右目を長い前髪で隠している。優男。
魔法院勤務。フゼアの賛美者。恋人候補ではない、可哀想。
目が覚めるようなスカイブルーのローブ。
兄のゴーシュもフゼアの賛美者で、いつも一緒にいる。
割とおしゃべり。
◎ゴーシュ
左目を長い前髪で隠している。優男。
目が覚めるようなスカイブルーのローブ。
魔法院勤務。フゼアの賛美者。恋人候補ではない、可哀想。
弟のドロワとフゼアを取り合ったりはしない、賛美するだけ。害のないファンか。割といいように使われてもいる。
結構うっかり。
魔法院開発部の人々
ーーーー
◎おやっさん こと イブー開発部長
魔法院の開発部を背負う、渋いオジジオヤジ。白髪に焦茶のまだら混じり髪、エラが張っていて、背は低い。落ち着いた漆喰色のツナギを着ている。今でも現役で、3人衆開発部と見習い1人の開発仕事の難しい所を一緒に解決できる。
愛妻家。子供はおらず、姪を養子にして可愛がり孫もいる。
◎ピット
開発部3人衆の1人。長身器用男子。満遍なく設計図、試作と実力あり。指長い。甲細い。爪は幅広く短い。ひょろり。猫背気味。
短い煉瓦赤の髪。気合いを入れる時は前髪をあげる。ツナギはムーングレイ。
◎キュー
開発部3人衆の1人。女子。
ミニマムな身長は、見習いのテクニカと同じくらいだが、技術は段違い。開発部3人衆の中では、設計図を書く事がダントツに上手い。理屈っぽい。
髪を2つに分けて縛っている。天然の癖毛で、ちょっとゴワゴワしている。小豆色の髪。ツナギはエクルベージュ。
◎ムエット
開発部3人衆の1人。
中肉中背男子。髪はアッシュローズで長い。後ろで纏めている。
とにかく試作実作の実力がある。美肌を気にかけ、ルムトンのおすすめ化粧水を買ってつけている。チョコっと出来やすいニキビを気にしている。
ツナギはアスパラガスグリーン。
◎テクニカ
開発部見習いの少年。14歳。
髪は黒緑色で短い。身長に比して腕が長い。
ツナギはおやっさんと同じ漆喰色。
今までは、開発部の雑用をしながら、時間の空きがある時に3人衆やおやっさんから、開発のノウハウや基礎を学んでいた。
イブーおやっさんの近所の、母子家庭の家の一人っ子。手先が器用。
おやっさん家に小さい頃から、自分で作った細工物を持って行っては、撫でられ褒められ、可愛がられて育った。おやっさんの仕事の話を聞いて夢を持ち、1人で過ごす家が嫌で、見かねたおやっさんに見習いとして雇ってもらい一生懸命働いて、魔道具開発の資格も取った。
気象風船が初めて自分で1から手掛ける開発の仕事。
魔法院併設お天気局勤務になった。
ーーーーー
◎アクチェ
雇われ魔法使い冒険者。
長髪ボサボサ無精ひげの大男。
草っ原へ試験に出かけるトレモロとテクニカを魔獣などから護衛。また、気象風船魔道具の、落下による事故を防ぐために、軌道が逸れたら試作機を魔法で引っ張るお役目。
事故から防ぐために、空中で破壊する事も。
気象風船打ち上げ、楽しいから好き。トレモロとテクニカに付き合って、草っ原を踏みならしたりしてくれる。親切。
魔法院併設お天気局勤務になった。
◎レスピオ
兄。しっかりどっしりした大男。銀髪にチョコレート色の肌。異国の血を思わせる。瞳は小さく、艶々とした漆黒。弟マジェスティと瞳の色は似た。
気象の鑑定師候補、弟マジェスティの口下手補助としてやってきた。本当は鑑定の仕事が出来るし、仕事好き。
以前、鑑定が嘘だと貴族に嵌められて噂を流され、自分の発言に責任もって鑑定するのに恐れを抱いている。
マジェスティに寄りかかっているのが心苦しいが、まだ立ち直れない。
よく喋る。
◎マジェスティ
弟。小さくて肌が白くて、真っ赤な頬に意志の強い太い眉、コルク色の軽い髪に、小さなキラキラとした漆黒の目。瞳は兄と同じ色。
鑑定師だが、虫にしか興味ない。兄レスピオの、傷を慮って、自分が口下手な事にして少しずつ2人で表に出てきた。
兄が思うよりずっとしっかり自分のやりたい事は決まっている。近所の虫の学者さんと仲良し、虫の鑑定をして暮らしたい。お金が稼げなそうなら、他でバイトしてでも。
時々腹弱い。
◎ルガルデ
魔法院の救護室のお姉さん。虫は好きじゃないけど、薬になるなら話を聞くわよ。ゾゾゾワ!
◎フロマージュ
貴族のお嬢様。どんけつ相撲に参加。2連勝してハグしてもらえた!ピンクの石の記念腕輪を買ったようだ。金茶のふわふわ髪。
吟遊詩人ノートがご贔屓の歌手。
◎トゥーシェ
貴族のお嬢様。どんけつ相撲に参加。フロマージュ嬢と対決したけど、負けちゃった。
◎ベラヴェッカ
貴族の歌い手の1人。女性。
メダルを88枚獲得した。
次々と男性を巡る蝶々のような女性の歌を歌った。派手な格好をしているが、本人はとても真面目で一途。
◎エキュメ
吟遊詩人。男性。
メダルを62枚獲得した。
すっくと伸びて、村の生まれた所から繁栄して寂れるまでを見守った、一本の樹の事を歌った。
長いスパンの歌を歌うに値する、気長でのんびり、哲学的なおじじいさま。
◎コメット
コメット君と呼ばれる。
テレビ局のお天気担当AD。
彗星の名の如く、髪が後ろに向かって流れ、びゅうとツンツンに癖っ毛。髪色は水色から青のグラデーション。
小さい頃から良く彗星の形の頭を揶揄われたそう。背も割と小さくて、機敏な動く星そのもののイメージ。
一発で名前覚えてもらえるので今は気に入っている。朝チャチャと櫛入れるだけで簡単なのも良い。
溌剌元気な、お兄さんである。お天気担当出来て感激している。
◎ミトレ
気の良い平民男子。彼女のロゼイユと感謝祭でデート中。
親父から譲られた晴れ着、ちょっと型の古い焦茶のベストと、良く見ると変色した部分のある、でもパリッとした清潔なシャツを着て出てきた。物持ちが良い一家。
古い晴れ着で恥ずかしい、とかちょこっとあるけど、親父に言わずに素直に着る、良い息子である。
彼女のロゼイユとは付き合って3年目。結婚もしたい。
祖父ちゃんの耳が遠くなってきた。心配である。
◎ロゼイユ
気立ての良い平民女子。彼氏のミトレと感謝祭を楽しみにデート。
ミトレが親父さんからもらった、型の古い晴れ着を着ていても、馬鹿にしたり一緒に歩きたくないとか言わないし、何ならそういう優しいミトレの事が可愛いな、と思っている。
ちょっとダサい男子、可愛いよね。
お祖母ちゃん目が悪くなってきた。心配。
◎マーシュ嬢
感謝祭のテレビ、ラジオ2次試験参加な見学者。
16歳、まだ子供の輪郭を残してふくふく。
◎サルヴィア嬢
感謝祭のテレビ、ラジオ2次試験参加な見学者。
18歳、少しお姉さんなストレート髪。
◎オリーヴァ嬢
感謝祭のテレビ、ラジオ2次試験参加な見学者。
19歳、スラリとのっぽで痩せぎす。手足が長くて、でも素朴な顔が愛嬌あり。タイツで隠した踝がクリクリで、素足になると薔薇色。乙女の秘密。
◎ルジュ侯爵家トロン
3歳の男の子。周りの人がする事は、自分も何でも出来る!と思ってる、可愛い暴君。まるで糸飴、ホワッとした細い和毛。柔らかなほっぺに、小ちゃな手指。
聴覚に障がいのある、クラシャン嬢23歳の弟で、ルジュ侯爵家の恥ずかしっ子。恥ずかしっ子って失礼な言い方ですね。いつ何歳で子供を作ろうが夫婦の自由だろ、と思う。と、竜樹が言ったとか何とか。
◎ブルーエ
テレビの女性アナウンサー。朝7時の番組、はよスタで週6出演中。
美人ではないが、愛嬌のある笑顔。声も高すぎず低すぎず、耳障り良い。
竜樹の街スカウトでアナウンサーに抜擢された。元は衣料品店の看板娘。
性格も温厚。はよスタの人気者。
ちょっと不器用で食いしん坊。
◎ランディ
テレビの男性アナウンサー。朝7時の番組、はよスタで週6出演中。
下位貴族の三男、文官だった。竜樹のスカウトでアナウンサーに。
穏やかな心地よい、明るい声は落ち着いている。丸い眉、笑い皺のある目尻、茶金のゆるりウェーブの長髪を後ろに纏めている。
性格も温厚。はよスタの人気者。
前職もあって美筆で几帳面、しっかり者だけど、少しビビリ。
◎マオ
『おにぎり・まんまや』の看板娘。姉妹の長女。猫獣人のお父さんと、豹獣人のお母さんから生まれた。
お父さん似の、瞳もきゅーんと潤んだ、陽気な猫獣人。豹獣人の妹ミオンとは、見た目、姉妹が逆みたいに見える。
妹ミオンを可愛がっている。ミオンに付いてるしつこいファンを、ニッコリ笑顔で撃退してくれたりする、良いお姉ちゃん。
◎ミオン
『おにぎり・まんまや』の看板娘。姉妹の次女。猫獣人のお父さんと、豹獣人のお母さんから生まれた。
スッゴイセクシーな、お母さん似の豹獣人。お姉ちゃん大好き。お姉ちゃんの旦那になるなら、私が認めた男じゃないと!と思っている。
普段、万人に愛想が良いが、姉マオにちょっかいを出す男だけには、かなりの塩、どころか、唐辛子対応。
◎ナオル
『おにぎり・まんまや』看板娘マオ、ミオンのお父さん。猫獣人。ちんまり。家族でまんまやをしている。
以前は工事仕事で、家族を養っていた。しなやかな身体を生かして、いわゆる鳶職。肩を怪我して、腕が上がらなくなり肉体労働は引退した。
娘マオとノートの仲を応援している。
◎クロクラ
『おにぎり・まんまや』看板娘マオ、ミオンのお母さん。家族でまんまやをしている。
少し皺が見え始めたか、豹獣人。スラリキリッとした美人。お胸ぽよんウエストきゅっ、のセクシーは娘ミオンに受け継がれた。夫ナオルを愛していて、単身で出稼ぎさせたくなくて、7年前パシフィストに家族でやってきた。
夫が怪我をしても、私が何とかするわっ!とまんまやを始めた、逞しい妻。
娘マオとノートの仲を応援している。
◎ファーメル伯爵家当主ルッシュ
犯罪者としては黒よりのグレーな本物のヘンタイ。小児性愛傾向あり。被虐性癖あり。
本人にしか分からない美学があり、本当に子供を性的に犯すのは、無粋と思っている。が、竜樹の養子、王都教会孤児院の子、サンジャックを、お金で買って舐めた事がある。
サラサラの、幾分黄土色じみた金髪に、虎目石の瞳が爛々。ねっとりした視線を、サンジャックはきもちわりぃと思っている。
いつでも危機感なし。マルサ王弟と学園の同級生。当時から成績は優秀で、現在も大人同士貴族同士の正式なやりとりなどはビシッと決める。当主を譲られ、領地を、民に優しく経済も富んで良く治めている。
領地の子には手を出さない。
境界線上にいるルッシュは、元々犯罪を犯すつもりはなかったが、竜樹と出会った事で、より、セーフ?な方向に捻じ曲がりつつ進むのである。
◎中館ゆうみ
竜樹の弟コウキのお嫁さん、女優の鏑木文の友達で先輩女優。
『小学生はホームレス』で子役としてヒット、現在大人になっても、有り余る才能、演技力で世間を賑わせている。
ランドセルやピヨピヨ一年生の黄色い帽子を被っても違和感がない幼さ、そして大人の女性の魅力もある。アンバランスで繊細、なのに骨太の雰囲気を内包する、稀有な女優。
結婚して男の子の子供がいる。
子役の頃からヘンタイホイホイで、その対処法を仕方なくも熟知、体得している。ヘンタイ・ルッシュから、サンジャックと竜樹を助けてくれた。
◎テイト
お子様ワインを造ってくれたワイナリーの担当者。くりくりボルドーブラウンのカール髪が似合う、若い跡取り息子。ワイン飲み大食漢だが、スラリとしていて、捲ったシャツから出る逞しい腕に器用な手指。
朗らかで、だけどワインの事に関してはムムムと職人肌。一見して何だか美味しいモノを造る人っぽい、不思議とそんな風。
お子様ワイン試飲売り場を手伝ってくれてるサンとは、竜樹の所に試作を頻繁に持って行って顔見知り。サンはテイトに、いきなり預けられてるけど、テイトは子供の面倒見良いお兄ちゃんだし、お助け侍従さん達がノンアル売り場をお助けしながら、チラチラ様子みてますよ。安心してね。
◎パルクおじさん
王都酒屋の主人。
ツンツン短い白髪が淡く混じり始めたブロンズ。働き盛り。
ずんぐりがっしりした威勢の良さそうな男性。
親父に殴られてツケ払いで申し訳なさそうに酒を買いに来るサンジャックの、窮状に心を痛めて、何とか助けてやりたいと、王都酒屋組合のおっちゃん連中と画策していた。
人情家。
◎クク
パルクおじさんの息子。酒屋のお手伝いも頑張っている。
父ちゃんそっくり。
サンジャックと仲良くなりたかったけど、ツケ買い当時はピリピリしていたサンジャックに、いつも一言二言声をかけるのが精一杯だった。今は幸せそうな顔をしていて、ホワッと嬉しい。
◎フォレック
エルフにしては、精悍な男性。ベルトに革の鞘、滑らかな形の片刃ナイフ。一見して森の狩人。
プラチナブロンドの長髪を後ろで縛る。銀の葉っぱチャームのついた革紐が髪に揺れる。すらりと背が高く、少しだけ、なで肩。鎖骨の美しい美青年。翠の瞳。
妻の不妊を、竜樹キッカケで発見する事ができ、治療。妻は妊娠が確認されたばかり。竜樹に恩義を感じ、喜んでヘンタイ・ルッシュの監視役になった。
腕も立ち、魔法も使える。
子供を真に慈愛するエルフとして、ヘンタイ・ルッシュには厳しくあたる。
◎べセル伯爵
貴重なワインコレクションを持つ白髪オジジ。元の髪は赤みを帯びた褐色。お酒が大好きだけど、ちょっと現在悩みがあって•••。
優しくて友達思いな末息子、テンテが嵌められた、卑劣な罠に抵抗したいけれど。調べれば調べるほど、相手が女王然と君臨しているザックス男爵未亡人と、それを崇めて何でもする男たちなので、反撃したらテンテが撮られた恥ずかしい写真がどうなるか恐れている。
これ以上テンテが傷つくのは、ダメなのだ。
◎べセル伯爵家テンテ
末息子。16歳。赤みを帯びた褐色の髪は父親似。
兄と姉が1人ずついる。
ザックス男爵未亡人に嵌められて、恥ずかしい写真を撮られ、家が強請られている。
性被害でショックを受けて、女性に近づく事が出来なくなった。
お酒も、瓶を見るだけで吐き気がするほど。
自分の事を僕、と呼ぶ、甘い所もあるが優しい友達思いな少年。
◎べセル伯爵夫人ジュジュ
歳を重ねても栗鼠みたいに可愛らしい少女めいた部分を残した、けれどちゃんと落ち着いた大人の素敵な女性。
ヘーゼル色の髪。リンツ青年、フランフラン嬢、テンテ少年のお母さん。
◎べセル伯爵家リンツ
フランフラン嬢、テンテ少年のお兄さん。
がっしりした広い肩、父より一回り大きい、母と髪色が似たヘーゼル色、頼り甲斐ある青年。
跡取りとしてきちっと教育を受けたが、生来の性格か、心寛大に育った。妹はちょっとだけ生意気だけど可愛くって、弟は純粋でとても可愛い。
◎べセル伯爵家フランフラン
ちょっと鼻とほっぺが赤い。
なかなか綺麗なつぶらな小鹿の瞳、栗色の柔らかな髪を纏めている事が多い。控えめに、でも少しだけ可愛い髪飾り、マジェステを集めている。日替わりで気分を変えて着けたりして、なかなかおしゃれさん。
テンテ少年のお姉さん。
◎ヨーク子爵家リオ
べセル伯爵家末息子テンテの幼馴染。同い年の少年。
ザックス男爵未亡人の毒牙にかかり、たらし込まれて、ずっと仲良しだったテンテを裏切って、自らの手も汚し嵌める協力をした。
ヨーク子爵家は女主人がおらず、今は半ば乗っ取られてザックス男爵未亡人の言いなりだが、それを死にたくなるほど後悔する羽目になるのかも•••。
◎ザックス男爵未亡人ルレ
32歳。妖艶、肉体美、腐る直前の熟しきった完成美。香ってくるような、黒髪の美女。
亡夫の喪に服していると言うが、べセル伯爵家末息子テンテを、幼馴染のリオを使って嵌めた、性被害の加害者。テンテの妻の座、伯爵家に食い込ませるか、ワインのコレクションか、どちらかを寄越せと強請る。
その美しさと腐った人脈で、沢山の男達を言うがままにしている。
◎ラーク伯爵家次男プリュイ
若者なのに重鎮になるほど、お酒に詳しく味覚が鋭い。
ラーク伯爵家は、ワイン生産地を領地に持つ。でも、自分の領地のワインじゃない所のお酒を推す、お酒に真摯な青年。
◎ボーテ神
登場人物→神様たちを参照。
美の神様。
◎ダーリ工事長
黒熊獣人親父。ピティエの喫茶室、プラージュへやってきた、近所で工事してるとこの工事長。
大きな水筒を忘れて喉が渇き、また羊獣人青年リーデル主任とも、仕事仲間で幼い頃から知っている銀狐若者カルルのちょっとした問題を話し合いたくて喫茶室に。
ピティエの喫茶室や玉露を気に入って、休みの日などにカルルと時々やってくるようになる。
◎リーデル主任
羊獣人。彼女もち。
ピティエの喫茶室、プラージュの近所の工事で主任をやっている。たまたま喫茶室に来たが、洒落たお菓子や、美味しいお茶に、ピティエ達とのまったりした会話と時間が、なかなか気に入って彼女と来るように。銀狐獣人カルルについては、悪い事したなぁ、とダーリ工事長ともどもフォローに回る。
◎カルル
16歳。銀狐獣人。
ピティエの喫茶室、プラージュで、思春期に多い病、起立性調節障害と分かって、涙が出るほどホッとした。
壁を塗る左官職人を、父に付いて幼い頃から修行しやってきた、センスも腕もある少年。
朝起きられなくて、夜に工事長と相談もないまま壁を塗っていた。
のんびりと病の治療、対処ができて、成長もしてくれば、ピティエの喫茶室でほんわりと学べる調和についても、しっかりと身につけられるだろう。
◎ディーベルティナ神
登場人物→神様たちを参照。
舞踊の女神様。
◎御使いペタル
登場人物→神様たちを参照。
食いしん坊で噂好き。
◎御使いポレン
登場人物→神様たちを参照。
ちまい。酒にうるさい。
◎セイラン(星蘭)
女子高生だった。元の世界から、竜樹とは別の大陸に落ちてきた異世界への訪れ人。情報欲しいの下心満載イケメン達のハーレムに囲まれている。3人のイケメンの間で揺れ動いている所らしいが、ランセ神様に情報の取り扱いに難と断されて、元の世界とはスマホで繋がらなくなった。心細さが今後の結果にどう出るか。
イケメン達に見切られてからが勝負の、不憫な、普通の、いや普通より幾分意思の弱い、純粋で素朴で素直な、ちょっぴり可愛い女の子。
◎ 美倉御報文遣神(みくらおしらせふみやりのかみ)
登場人物→神様たちを参照。
竜樹の元の世界の神様。お手紙の神、情報を担うお力あり。
◎アーブル神
登場人物→神様たちを参照。
森の神。
◎ファーメ神
登場人物→神様たちを参照。
醸し発酵の神。
◎夜闇の神
◎昼日の神
◎性愛の神
◎森の恋人水の神
◎発酵の神と双子の腐敗の神
◎雷の神
◎書物の神
→いいねするほどでもないが、竜樹に関わりを持ってもらい興味持って見守る神々。
◎ボンボンテール神
登場人物→神様たちを参照。
お菓子の少女神。
◎オンデュ神
登場人物→神様たちを参照。
海の女神。
◎オラジュール神
登場人物→神様たちを参照。
海の男神。
◎ピュルテ神
登場人物→神様たちを参照。
純潔の乙女神。
◎ 舟神ボワヤージュ神
登場人物→神様たちを参照。
船や航海の神様。
◎天のユニヴェール神
登場人物→神様たちを参照。
天を司る神。お天気も担当。
◎エスピリカ
セージャンタイガー。くるりんくるの、たてがみがある。安全な、懐こい、とても賢い白虎。人の言葉が分かる。有名なガーディアンウルフと同じように子供好き。
パラディサーカス団に所属。オクトロとコンビを組んで芸を披露する。
◎オクトロ
普通にしていても笑っている、福々しい親しみあるひょうきんな顔、オリーブ髪に瞳。
長いブルーアシードの上着は、サーカスらしく、少し着古しているけれどパッと美しい金の縁飾りつき。白い手袋の指先がチラリ、ズボンの裾を長いブーツに入れて動きやすく華やか。
パラディサーカス団に所属。セージャンタイガーのエスピリカとコンビを組んで芸を披露する。
◎ディニュー(5年後に登場)
イノセンス商会の商会長。
ガニ股、コワモテ。盛り上がった肩からの筋肉が、モリモリと凄くて上着が窮屈そう。
眉間に、若い頃ヤンチャした時の傷跡がある。それがまたコワワ。
成人向けカセットの制作、販売の商会をやっている。裏稼業ながら、公に認められた商売で、悪ながら悪になりきらず居場所がある事を、竜樹へ恩義に感じている。
ツバメと血の繋がった父、ルナールを雇っていて、妹と結婚するという事で、身綺麗にさせるため問い詰めた。ツバメを遊びで産ませ、育児放棄し竜樹におっつけた事を知った。
昔気質の、半悪ながらスジは通す親分で、竜樹とツバメに、何とか恩返ししたいのだが•••。
◎ルナール(5年後)
ツバメの血の繋がった父。
盛り上がった肩からの筋肉が、モリモリで、ディニュー商会長には負けるが、上着ぱっつん。着崩している。
ムス顔が無意識で基本のお顔。
イノセンス商会に勤めて、成人向けカセットに出演する花たちの、いわゆるスカウトと管理をやっている。
いい加減で面倒くさがり、無責任なガキだった5年前と違って、今のイノセンス商会に居場所を見つけて、少しはディニュー商会長の影響か、悪ながらスジを通す事を覚えてきた。
ディニュー商会長の妹と結婚する事になり、過去を清算するため、ツバメに会いに来た。
ツバメには、今更父ちゃんズラできねぇな、と思っている。
昔の俺は、バカだったな、とも。
◎ラピッド男爵夫人エリァル(5年後)
ラピッド男爵の後妻として嫁いだ、平民出身の夫人。男爵は高齢で、エリァルは自分の子供が持てないだろうと思われる。
嫁ぐ前、ルナールと遊びでできた息子、ツバメには、とても複雑な感情を持っている。
嫁ぎ、生活に不安なく、だけど派手に遊ぶ事は制限されていて、やる事はあまりない。
子供でもいれば楽しかったのかな•••と思い始めても、誓約に阻まれて、たとえ夫が許しても(許されはしないと思うが)愛人をもって子をなす事はできない。
ママズクラブに入って、親のない子に編み物とかしたい気持ちもするが、それも誓約でできず。
箱の中に閉じ込められたような、鬱々とした気持ちで生きている。
5歳のツバメを撫でこした感触が、忘れられない。
◎セルメント神(5年後登場)
登場人物→神様たちを参照。
誓約の神様。
◎ランディおじさん(5年後)
寮のシャンテお母さんの夫。
眉の間に皺。顰めっ面。濃い茶紺の瞳。
額から前髪が上がってライオンヘアー。藍色の入った茶の髪に、白髪が生え際。
焦茶の上着、ポッケに手を突っ込み、チョットだけ猫背。指がインクのによい。
顔怖いけど、良い人。
男爵家の次男で分家となり、シャンテさんと家庭を築き、子育ても終わる。
長年、裁判の資料を揃える事務をしてきた。裁判は以前は大きな事件のみ行われてきたが、竜樹から裁判についての番組『赤羅川弁護士の事件ファイル』の放送を受けて、裁判も発達し、民事刑事と盛んになった。ランディおじさんは刑事も民事も、裁判の立ち会いなどもして経験済み。
ツバメ達を自分の子供のように思い、世事に詳しく、誓約の内容や裁判の助言もできる人として、第二の人生をシャンテさんと寮の子達と過ごしたく思い転職してきた。
◎ ベニエ(5年後)
イノセンス商会長ディニューの妹。ルナールと結婚する予定。
ちょっとだけお酒を飲ませる、小さな店をやっている。いわゆるスナックみたいな感じ。
うねる黒髪。目元のほくろが色っぽい。すらっとしていて、出てるところは出ている、魅力的な女性。
酒場の女性な雰囲気たっぷりなのだが、性格は温厚で優しい。朗らかな、旦那のダメな所もシメて上手く操縦する、いい奥さんになるだろう。
子宮に奇形がある。
前の旦那にはそれで捨てられた。
ルナールはそれを知っても結婚を申し込み、ベニエは男気に惚れている。
ツバメがいてくれて、ホッとしている。子宮の奇形は、竜樹の紹介もあって治療予定。未来は分からないが、今現在、納得のいく成り行きになって、ベニエは微笑み、ルナールをツバメの所に通わせるだろう。
◎ラピッド男爵イブー(5年後)
エリァルの夫。
白髪まじりの銀髪を緩く結って、装いは落ち着いているがお洒落。なかなかダンディなおじじいさま。
若い妻のエリァルが、イブーをおじいさんだと思って、何でも甘くほれほれチヤホヤ思ったようにしてくれると軽んじていたのなんてバレバレで知ってた。
なかなかしっかりした、若い奔放な妻の手綱を握る、やり手おじ。
亡き妻を愛し、その間にできた息子に家督を譲ると決めてある。エリァルとは老後を楽しく活動的にやっていくために、亡き妻の遺言を尊重して、自分もまま楽しんで、共に学ぶ気持ちがある。
おじじいさまの包容力があり、時々かっこいい。
エリァルを最初、貴族の妻として、穏やか過ぎる彼女にとって不自由ともいえる生活に押し込めたのは、ちょっと策略もあってのこと。
一度不自由を知ってでないと、自由の価値は分からない。
自分の若き日の失敗もあり、寛大な、だがそれだけではない、飄々とした夫である。
賢婦の前妻に育てられた記憶は、彼の宝物。
◎怪力フォース
サーカスの怪力人間跳躍パフォーマンスのリーダー。
お腹ぽんぽこ、筋肉もこもこ。手が分厚くて、親指の根元などもっこりしている。握手してもらうとあったかくて、凄いパワーを感じる。
低い響く声。
ショーでは頼もしく見せているけれど、実際は緊張しい。仲間に揶揄われても怒らない、丸い性格。締める時は締める真面目な所も。
◎プリッカ
宵闇色の髪、なまっ白い肌に、半目降りた、だるそうにした少年。
サーカスのバックヤードに飛び込んできた。
ボボン!と変化して、宵闇色の蛇になった。服は脱げちゃう。
鞭打ちするちょび髭の悪辣顔なおじさん、サーカスのデテ団長に追われて、八つ当たりいじめられているらしい。白蛇族の子供。サーカスには、どこかの目的地へ行くために、お金も払った上で預けられたらしい。寒いと動きが鈍くなっちゃう。お母さんに、どうかどうかよろしくお願いします、と願われて愛されてきた子供なのだが、なぜ託されたのか•••?
◎デテ団長
サーカスの団長。悪辣顔、ちょび髭のおじさん。ガニ股、上着は赤に金刺繍、派手派手で黒いブーツがごつい。鞭を手に、白蛇族なのに宵闇色のプリッカ少年に八つ当たり。サーカス団員たちを下に見て、皆に冷たい目で見られている。
お酒ばかり飲んで、細々とした仕事は、オクトロに任せて、全く人望がない。デテ団長の前のアッカ団長は、人望がある人だったようなのだが、なぜデテ団長に変わったものか•••。
◎アッカ元団長
デテ団長の前のサーカス団長。
サーカス団員たちは、今もアッカ団長を慕っている。
デテ団長は、アッカ団長の、サーカスを引退した妹(ナイフ投げの妙手)の子。
くしゃくしゃ焦茶髪に白髪のおじじいさま。顔もくしゃくしゃ、皺が寄っている。群青色の瞳。
引退しようとしていたけど、甥っ子の悪ズレなデテになんか、団長は譲る気はなくて。セージャンタイガーのエスピリカを最初に仲間に入れてタイガーショーをしたのはアッカ団長。オクトロはそれを引き継いだ。
◎シャーリィ
サーカス団員、怪力人間跳躍パフォーマンスの身軽な少女。宵闇色蛇少年を、プリッカちゃんと呼ぶ。仲良し。プリッカちゃんを虐めるデテ団長、許さない。
◎マリカ
サーカス団員、怪力人間跳躍パフォーマンスの身軽でしなやかな女性。
プリッカを仲間と思って庇う。サーカス団員は家族のようなものよ。
◎アノー
金髪の幼児。5歳男の子。平民。
見目が良いからと、さらわれてきたらしい。サーカスの怪しい箱の中に眠って入っていた。
王都っ子。お父さんは、屋台の、竜樹仕込みの新しい綿あめ屋をやっている。お母さんは生まれたばかりの赤ちゃん(妹)がいるので、専業主婦。
家は新聞販売所の近く。
◎リビィ
銀髪の幼児。4歳の女の子。平民。
見目が良いからと、さらわれてきたらしい。サーカスの怪しい箱の中に、アノーと一緒に眠って入っていた。
王都っ子。お母さんはクラージュ印の洗濯屋さん。お父さんは仕立て屋さん。
家は大画面広場の近く。
◎マシュ団員
王都の治安を守る第二騎士団の中で、オランネージュ達の護衛についた者達の纏め役。
ヒョロ長い顔で顎が四角い。
ただの護衛仕事と思っていたら、事件!になり、ピリッと緊張している。自分の判断で、幼児誘拐売買の犯人達が捕まえられるかどうか。頑張らねば。
歌の競演会のお話からの登場人物になります
ネタバレ気味ですのでご注意
ーーーーーーーーーーーーーー
◎マーブル伯爵家タイラス
長男。眠ったまま衰えてゆく呪いにかかっている。外出時はリクライニング付き車椅子。
金に淡い桜色、メッシュも美しく、丁寧に緩く縛って流された髪。瞳はテールグリーン。ほの紅く色付いた頬、肌はきめ細やかで白い。彫像のような、整った男らしくも麗しい顔立ち。イケメン。
婚約者候補が2人いる。
◎ ソル・ポムドゥテール
ジャガイモ色の髪を短く切っている。剣を腰に差し、中々勇ましいキリッとした美人。固く質実剛健か?タイラスの婚約者候補。タイラスの呪いが解けるのは嬉しい。
◎セヴレ伯爵家ジャスミン
狸顔で可愛い系。身代わりまで立てて呪い返しも避け、好きなはずの婚約者になりたいタイラスを呪った、ようだ。
本人は、眠ったままのタイラスの看護を甲斐甲斐しく行っていて、タイラスの母ミモザなどはすっかり騙されていた。
◎セヴレ伯爵家クローザ
ジャスミン嬢の母。スラリと背が高い。娘とは外見も中身も似ていない。
策略家だが、何でもかんでも人を策にかけるのではなく、一本芯の通った、愛情と信念のある女性。娘のジャスミン嬢を注意深く見守り、その失敗ごと包んで学ばせる大きさと厳しさがある。女傑と言われる事も。ジャスミンの兄である息子もいる。
◎セヴレ伯爵家ショー
セヴレ伯爵家当主。ジャスミン嬢のパパ。クローザの夫。
娘には甘い。
クローザよりも背が低い。狸顔が娘と共通。小さい器も、嘘が下手な所も、はかりごとが結局バレちゃう所も、娘はパパ似である。
ジャスミン嬢と大きく違うのは、クローザという大きな器の妻をもち、信用して愛して、割と好きに動きながらも小さい自分を委ねて生きていける、生きていく賢さがある所。
娘ジャスミンにも、そんな相手がいてくれたら、と思っている。
だからタイラスへの横恋慕は、パパ的には大反対であった。
◎マーブル伯爵家コリブリ
オランネージュ位の男の子。キリッとした、青緑色の、いかにもハチドリ色の髪。ちんまい、丸眼鏡くん。
ギターが弾ける。今回、タイラスお兄様の事でミュジーク神から神託があり、喜び期待興奮。
◎マーブル伯爵家ヘリオトロープ
当主。タイラスとコリブリの父。子煩悩。
◎マーブル伯爵家ミモザ
タイラスとコリブリの母。ジャスミンは婚約者候補として、女性らしく細やかにタイラスを看病してくれて、お喋りも弾むし、気に入ってたのに•••!
◎ソル・ベッシュ
ポムドゥテール嬢のお父さん。
騎士爵。筋肉がつきガッチリとしている。
目尻に皺、ぽわぽわの黒土色の髪、白髪混じり。
妻ラシーヌが石化で眠っているので、娘を男手一つで育てた。
◎ソル・ラシーヌ
ポムドゥテール嬢のお母さん。騎士だった。
石化の障りがある魔獣に噛まれて、15年伏せっている。時折目を覚ましていたが、10年前が最後の目覚めで、以降眠って段々石化していた。
闘うお母さん。
◎レゾン・ミュール
第4騎士団に無理矢理入れられて、合わない仕事に武器防具魔道具整備して何とか働き、ラシーヌと同僚、弟分として可愛がられていた。
今は修道士として、声を出せず話せないながらも穏やかな生活。
戦いに向かず、血を見て貧血になるタチだが、馬鹿にしていた騎士団の同僚達は、自爆して出家誓願しラシーヌの石化の責任を負い、そして周りも逃げさせなかった芯の強さに驚愕した。
背は高くない。コロッとした丸みを帯びた顔、身体。骨太だし、体質的に太りやすい。運動不得意。コニャック色の透き通りの瞳、髪も同じく、毛先だけ黒茶に渋い。
◎バーバル
元はラシーヌ、レゾンと同じ第4騎士団にいた。ラシーヌに庇われ、石化を負わずに済んだが、結果ラシーヌが石化を負う。そのきっかけとなる女性騎士ラシーヌへの地味な嫌がらせをレゾンに告発され、また罪を負って修道士となり声を失った彼に罪悪感をもって、騎士団を辞めてレゾンの声の代わりを務めるため、一緒の修道院に入った。
せっかち。ガチャガチャしているが、仕事はちゃんとやる。割とお喋り。
騎士体型。修道服はぱっつんのつんつるてんで、長い手足がはみ出ている。
◎片平裕人
竜樹の、会社にちょこっといたデキる後輩。仕事を速くやっちゃって暇を持て余していた。竜樹に、柔らかく人と世界と関わる、ちゃんとした大人の片鱗をみて、彼女の美咲ちゃんにもツッコまれて奮起。会社を辞めた後は色々バイトしたり、大学に入り直したりして、今は義肢装具士をやっている。彼女とは同棲している。
◎浜辺美咲
片平裕人の恋人。片足が足首から義足。眩しい美人。片平に、ちゃんとした大人になりたい悔しさを抱かせたきっかけ。お茶目な一面がある。
◎シトロン
竜樹の身長の半分、少女吟遊詩人8歳。
子供ながらに中々の人気な歌い手。リュートを背負っている。鮮やかなライムグリーン色の長い髪を編み込んでいるのだが、ほつれ毛ホワホワで綿毛みたいになっている。
お鼻はちゅんと小さく、お口がむにゅりんと大きくて、伸びやかで響く声は、声量があり、うまい。聴かせる天才少女。
ステージパパでマネージャー的保護者な父親、ディレクには、度々無茶振りをされて困っている。
◎ディレク
天才吟遊詩人少女、シトロンちゃんのパパ。オリーブ色の髪のおじさん。妻とは離婚。
口を出し過ぎるステージパパ。愛情はあるけど、現状、娘シトロンちゃんの歌で生計をたてていて、管理気質で目が曇り気味。
私がついてないと、厳しい世の中、吟遊詩人なんて浮いた商売、歌ってれば幸せな呑気な娘が生きていけるもんか•••!
◎ノート
吟遊詩人のひょろりとした青年。
MCノートとして、ラップバトルならぬ歌のバトルの先行を務める事になった。歌が人生、やったろうじゃん、のノリノリである。
髪は長く、茶色のリボンで縛り、頬周り耳の前、顎の長さにサラリ、顔を包んでいる焦茶のストレート。瞳は黄緑。
大きな手でリュートを弾く。
祝い事の歌が得意。
生来の吟遊詩人で、同職の親父に連れられて、よちよちの頃から、お歌を歌って投げ銭を集めていた。
父親のヒット曲、『実りの時に』を受け継いで、今では彼の得意曲。歌の競演会では、一番最初に歌った。全盛期の父親に似て賑やかで、もっと爽やか、だけれど何処か、するりと綺麗だけで聞き逃す事のないひっかかり、ざら、と味がある声。もっともっと、熟していけば、と、この先も感じさせる若さある歌となった。
ニリヤ賞を殊の外嬉しく思って、貰ったブローチを本人はとても気に入っている。
◎チャント
吟遊詩人ノートの親父。息子を連れて吟遊の旅をしていた。妻とは離婚。ヒット曲『実りの時に』の作詞作曲者。現在は足を悪くしているので、一つの街に留まって、だがまだまだ現役、歌っている。
歌の競演会でノートの堂々とした歌唱を大画面テレビで見ていて、ヒャッホウ!と大ノリしていたが、息子には伝わっていない。
◎エラブル
歌の競演会に出場する、貴族出身の歌い手。
強靭な声はバリトン、歌劇の発声で歌い上げる。胸筋バンとした、立派な体躯全体が楽器のよう。
歌バトル、吟遊詩人などに負けるものかよ!
◎アラシド
吟遊詩人。華やぎのアラシド。
迫力ある甘い低音。
身長は低く、ふくっと体格の良いお姉さま。
ぽちゃりだけど太ってはいない。内臓強く厚みがあって、バーンと押し出しがある。
ウェーブ描いたレッドカラント色の艶めく髪、長く肩甲骨位まである。飄々と、自信ありげ。
旦那と息子がいる。
◎グラビア
アラシドの旦那様。
宝飾職人。丸顔の、しっかりした手の持ち主。
妻が暖かい季節に家を離れて吟遊詩人やっているのを支える、度量のある旦那。
◎モール
アラシドの息子。12歳。
母ちゃんは自慢。アラシドとグラビアを絶妙に混ぜて散りばめた、ちんまい子。母の歌と旅の才能は継がなかったが、父の器用さは引き継いだ。歌はそこそこくらいだが、聞くのは大好き。
◎アマンド
貴族出身の歌い手。麗しのアマンド。
女性。確かな高音の魅力。
キュッと纏めたブラックカラント色の直毛。高い身長。
ハッキリした顔に長い手足。眉をピクンと片方上げられる。これ、できる人とできない人いるよね。
◎レヨン子爵クラフティ
イケオジの肩幅広い、アマンドの父親。恥ずかしがり屋だが、娘の為ならステージも上がる。貴族。妻は病死。
酔うと歌を歌う。かなりうまい。
◎カラフ叔母様
アマンドの叔母様。父の妹。
一度結婚したが、浮気されて下の病気をうつされた事に激怒し、離婚した。治療したが、その為に子供が出来にくくなり、再婚を諦め、当人も結婚はこりごり。母を失ったアマンドを、愛情もって育てた。
歌も楽器も、上手くないが、愉快な事が大好きで歌好き。
◎ヒストリク
叙事詩を歌うオジサン吟遊詩人。鼻の下お髭ガッシリ。朗々と。
歌バトル、面白いじゃないか。歌の勇者は俺!楽しいな~と思っている。
◎ペティバーン
貴族出身の歌い手。軽やかな恋を歌うテノールおじさま。実践でも恋多き紳士。
歌バトル、面白いじゃないか。恋の鞘当てもバトルだし!ふふふんと上機嫌に戦う。
◎スープル
ワイルドウルフ国、子虎獣人妹エンリとおにーたアルノワのお家の、虎獣人侍女。
若い娘さん。
しっかり者だけど、2人のやんちゃで小ちゃな、坊っちゃまお嬢さま達に、あわわ、となる事も。
長い褐色の髪。
◎エクラン
ニリヤと顔見知りの、若い男性アシスタントディレクター。夜でも活動的な若さ溢れるAD。
◎レラ
長身の、の~んと間延びした顔の男子照明さん。顔を裏切らず、おっとりしている。頼り甲斐もある。
◎ランティーユ
サバサバショートヘア口元に黒子、女性カメラマンさん。前髪が一旦上がってから降りるクセがあるので、おでこ全開。形のよいピカピカの額。いつもニコニコ。
◎オーディ
耳にイヤホンのキビキビちっちゃい男子音声さん。ムジカとは同僚。よく彼のこだわりを聞き取って、形にもしている。
◎チャーリ
男子ラジオのアナウンサー。
先日失恋したばかり。親友だと思ってる、って言われてしまった。
芸人のルムトン曰く、なかなか良い青年。面白い顔。ルムトンもチャーリを親友だと思っている。テレビラジオで茶化したけど、元気出せよの気持ち。
目が大きく眉は濃く、ユーモラスな大きなお口に丸い鼻。
◎ミュスカード
テレビ番組、『アンファン!お仕事検証中!』のディレクター。番組の予算組みとか考えて采配してくれるので、何かお金のかかりそうなアイデアはミュスカードDに許可をもらわないといけない。
番組ロケに付き添ってる時は、シャツにセーターで動きやすいカッコ。やり手オジサン、竜樹と同世代。
◎アイユ
歌の競演会、会場スタッフ。チームワイルドウルフ達を案内してくれた。
紺の腕章、若い女性。
丸襟にふわっとフリルのブラウスにスカンツは、女性会場スタッフの制服。ぴかぴかのほっぺにエクボが可愛らしい、朗らかな人。
◎カトレピス
若手の瑞々しい画家。歌の競演会のチケットのデザインをした。美術館キュレーター、ボンと実家のグラン公爵家の熱烈な推しによる。
今にも歌い出しそうな、少女と鳥の絵は、緑を少し含んだ水色で広がりを見せる空気感が、素敵!と評判が良い。
◎キャリコ
10歳の、感情を魔道具で抑制された少年。幼いながらにプロの呪術師。呪術師としての才能が、幼い頃からありすぎて、人を害さないか恐れた父母に、5歳の時から魔道具で戒められ育った。
細い猫っ毛の灰銀髪を、ギュッと引っ詰めて後ろに縛っている。
痩せぎすで、冴え冴えとした光の、それでいてポッカリ深い紺の瞳。
仕立ては良いがアンティークのシャツ1枚。シュッとしたズボンに革靴、どれも丁寧に使っているが、古色のあるもの。
ジャスミン嬢に頼まれて、タイラスを呪った実行犯。
ジャスミン嬢の醜く小さい心を、かわいいなと思った。抑制された感情が、歪んで漏れ出て、行動の理由や言葉の端々に感情の波を生き生きと乞い願う気持ちがみえる。
◎フレア
キャリコの母。呪術師。
呪術師としての力は既にキャリコの方が上である。
髪色や顔の部分、痩せた体型の傾向がキャリコと似ている。
◎クロマティク
キャリコの父。呪術師。
呪術師としての力は既にキャリコの方が上である。
全体は似ていないのに、肌の色や質感がキャリコとそっくり。
◎エキリーブル神
裁きの天秤を持つ神。詳細は最初の登場人物メモへ。神々の部分参照。
◎ソルシエ
キャリコ少年の祖母。大呪術師だった。
持病があり、生命の期限が残り少なく、そして孫のキャリコの才能を見込んで、息子で弟子のクロマティクをとばして孫に呪術をぎゅうぎゅうに詰め込んだ我の強い人。キャリコはまだ幼く、感情の揺れがあり、成人しての理性ある呪術師として完成されるに満たないのにもかかわらず。
良くも悪くも呪術師。キャリコに呪術の真髄を教え終わって、3年前に亡くなった。
キャリコの感情を抑制する魔道具着用の原因であった。自分は満足して逝った、ひどいばあちゃんである。
◎アプロディス
吟遊詩人から貴族の歌劇まで幅広く範囲とする、音楽評論家。歌の競演会の審査員。
お髭のピンと立った、丸っこいおじ様。吟遊詩人ノートの父親、吟遊詩人チャントの歌を聴いたことがある。歌が大好き。
◎シュショテ夫人
往年の名歌手。歌の競演会の審査員。
◎ドゥアー
まだ若き駆け出しの、青年吟遊詩人。黒髪。
出身は貴族家。エール子爵家の、一人息子だった。歌うために家を出て自立した情熱家。歌で暮らし始めて2年。
きちんとした音楽教育を受けていた強みがある。
歌の競演会では、なんと極度に緊張して失神。出番を後にしてもらって、休んでいるのだが•••。
◎ エール子爵家夫人イーグレット
吟遊詩人ドゥアーの母。
優しげな丸い眉。
息子の選択を肯定して、後押しする愛情深いお母様。確かに貴族の義務はあるけれど、私達両親がその分を何とでもフォローしましょう、と思っている。息子の才能と努力を信じている。
内気に見えるが、芯は強い。
◎エール子爵ブリック
吟遊詩人ドゥアーの父。
息子ドゥアーの、歳とったバージョンで背格好もそっくり。
息子は可愛いが、跡を継がずに自分から離れていったのが悲しくもあり、貴族の義務を果たさなかった事に、信義はどうなる、と対外的に認められなくもあり。
吟遊詩人を選んだ一人息子に、厳しい世界だぞ、と、強いて威圧的に振る舞ってはいるのだけど•••。
妻には、普段そんな素振りはしてないが、頭があがらない。
◎トレモロ
魔法院勤務の、小太りで地味なおじさん。楔型模様が小さく白く刺繍された、紺のローブを着る。バリバリの実力ある魔法使いに、憧れている。
人や物を避けて、どこまでもフーッと進んでいく空気砲を撃つ事ができる。彼にできる魔法はそれだけ。珍しがられて魔法院に就職できたが、攻撃にも何にもならないと飽きられて、空気砲の魔法陣の研究を細々と、事務の手伝いを主にやっている。
現在の状況が嫌でもないけど、でもな、もっと、熱く取り組む何かが、自分にもあったら•••と夢みる。
何でも実現バーニー君とは、割と仲良し。
魔法院併設お天気局勤務になった。
◎ロワズィ
しわくちゃの黄色いローブを着た、痩せぎす、もっさりした猫背の青年。魔法院勤務。
トレモロの同僚で友達。お酒飲んで愚痴を聞いてもらったりする事も。
研究や魔法の実力はしっかりあるけど、普通の事務書類が何とも苦手で、書けない。泣きが入ると、語尾が、繰り返しになるるるるる。
甘い物を常備している。ボンボン大好き。
自分は研究バカで生活が破綻しているので、トレモロの穏やかで常識的な性格や暮らし方を、自分はできないけどちゃんとしてる人って側にいて安心できる、イイね!と思っている。
小心者だが、友達がいは結構ある。
◎フゼア
踵の高い靴を履いた、睫毛も長いグラマラスな女性。魔法院勤務。
色気があるのか流し目なのか、いつも半目で眠いのか。
ローブは朱色で、身体の半分の丈。スリットのあるスカートから、チラリと見える足は長い。
悪気なく、トレモロの事を『事務のおじさん』と読んで役立たず扱いしている。
私の書類もやってくれないかなー。
◎ドロワ
右目を長い前髪で隠している。優男。
魔法院勤務。フゼアの賛美者。恋人候補ではない、可哀想。
目が覚めるようなスカイブルーのローブ。
兄のゴーシュもフゼアの賛美者で、いつも一緒にいる。
割とおしゃべり。
◎ゴーシュ
左目を長い前髪で隠している。優男。
目が覚めるようなスカイブルーのローブ。
魔法院勤務。フゼアの賛美者。恋人候補ではない、可哀想。
弟のドロワとフゼアを取り合ったりはしない、賛美するだけ。害のないファンか。割といいように使われてもいる。
結構うっかり。
魔法院開発部の人々
ーーーー
◎おやっさん こと イブー開発部長
魔法院の開発部を背負う、渋いオジジオヤジ。白髪に焦茶のまだら混じり髪、エラが張っていて、背は低い。落ち着いた漆喰色のツナギを着ている。今でも現役で、3人衆開発部と見習い1人の開発仕事の難しい所を一緒に解決できる。
愛妻家。子供はおらず、姪を養子にして可愛がり孫もいる。
◎ピット
開発部3人衆の1人。長身器用男子。満遍なく設計図、試作と実力あり。指長い。甲細い。爪は幅広く短い。ひょろり。猫背気味。
短い煉瓦赤の髪。気合いを入れる時は前髪をあげる。ツナギはムーングレイ。
◎キュー
開発部3人衆の1人。女子。
ミニマムな身長は、見習いのテクニカと同じくらいだが、技術は段違い。開発部3人衆の中では、設計図を書く事がダントツに上手い。理屈っぽい。
髪を2つに分けて縛っている。天然の癖毛で、ちょっとゴワゴワしている。小豆色の髪。ツナギはエクルベージュ。
◎ムエット
開発部3人衆の1人。
中肉中背男子。髪はアッシュローズで長い。後ろで纏めている。
とにかく試作実作の実力がある。美肌を気にかけ、ルムトンのおすすめ化粧水を買ってつけている。チョコっと出来やすいニキビを気にしている。
ツナギはアスパラガスグリーン。
◎テクニカ
開発部見習いの少年。14歳。
髪は黒緑色で短い。身長に比して腕が長い。
ツナギはおやっさんと同じ漆喰色。
今までは、開発部の雑用をしながら、時間の空きがある時に3人衆やおやっさんから、開発のノウハウや基礎を学んでいた。
イブーおやっさんの近所の、母子家庭の家の一人っ子。手先が器用。
おやっさん家に小さい頃から、自分で作った細工物を持って行っては、撫でられ褒められ、可愛がられて育った。おやっさんの仕事の話を聞いて夢を持ち、1人で過ごす家が嫌で、見かねたおやっさんに見習いとして雇ってもらい一生懸命働いて、魔道具開発の資格も取った。
気象風船が初めて自分で1から手掛ける開発の仕事。
魔法院併設お天気局勤務になった。
ーーーーー
◎アクチェ
雇われ魔法使い冒険者。
長髪ボサボサ無精ひげの大男。
草っ原へ試験に出かけるトレモロとテクニカを魔獣などから護衛。また、気象風船魔道具の、落下による事故を防ぐために、軌道が逸れたら試作機を魔法で引っ張るお役目。
事故から防ぐために、空中で破壊する事も。
気象風船打ち上げ、楽しいから好き。トレモロとテクニカに付き合って、草っ原を踏みならしたりしてくれる。親切。
魔法院併設お天気局勤務になった。
◎レスピオ
兄。しっかりどっしりした大男。銀髪にチョコレート色の肌。異国の血を思わせる。瞳は小さく、艶々とした漆黒。弟マジェスティと瞳の色は似た。
気象の鑑定師候補、弟マジェスティの口下手補助としてやってきた。本当は鑑定の仕事が出来るし、仕事好き。
以前、鑑定が嘘だと貴族に嵌められて噂を流され、自分の発言に責任もって鑑定するのに恐れを抱いている。
マジェスティに寄りかかっているのが心苦しいが、まだ立ち直れない。
よく喋る。
◎マジェスティ
弟。小さくて肌が白くて、真っ赤な頬に意志の強い太い眉、コルク色の軽い髪に、小さなキラキラとした漆黒の目。瞳は兄と同じ色。
鑑定師だが、虫にしか興味ない。兄レスピオの、傷を慮って、自分が口下手な事にして少しずつ2人で表に出てきた。
兄が思うよりずっとしっかり自分のやりたい事は決まっている。近所の虫の学者さんと仲良し、虫の鑑定をして暮らしたい。お金が稼げなそうなら、他でバイトしてでも。
時々腹弱い。
◎ルガルデ
魔法院の救護室のお姉さん。虫は好きじゃないけど、薬になるなら話を聞くわよ。ゾゾゾワ!
◎フロマージュ
貴族のお嬢様。どんけつ相撲に参加。2連勝してハグしてもらえた!ピンクの石の記念腕輪を買ったようだ。金茶のふわふわ髪。
吟遊詩人ノートがご贔屓の歌手。
◎トゥーシェ
貴族のお嬢様。どんけつ相撲に参加。フロマージュ嬢と対決したけど、負けちゃった。
◎ベラヴェッカ
貴族の歌い手の1人。女性。
メダルを88枚獲得した。
次々と男性を巡る蝶々のような女性の歌を歌った。派手な格好をしているが、本人はとても真面目で一途。
◎エキュメ
吟遊詩人。男性。
メダルを62枚獲得した。
すっくと伸びて、村の生まれた所から繁栄して寂れるまでを見守った、一本の樹の事を歌った。
長いスパンの歌を歌うに値する、気長でのんびり、哲学的なおじじいさま。
◎コメット
コメット君と呼ばれる。
テレビ局のお天気担当AD。
彗星の名の如く、髪が後ろに向かって流れ、びゅうとツンツンに癖っ毛。髪色は水色から青のグラデーション。
小さい頃から良く彗星の形の頭を揶揄われたそう。背も割と小さくて、機敏な動く星そのもののイメージ。
一発で名前覚えてもらえるので今は気に入っている。朝チャチャと櫛入れるだけで簡単なのも良い。
溌剌元気な、お兄さんである。お天気担当出来て感激している。
◎ミトレ
気の良い平民男子。彼女のロゼイユと感謝祭でデート中。
親父から譲られた晴れ着、ちょっと型の古い焦茶のベストと、良く見ると変色した部分のある、でもパリッとした清潔なシャツを着て出てきた。物持ちが良い一家。
古い晴れ着で恥ずかしい、とかちょこっとあるけど、親父に言わずに素直に着る、良い息子である。
彼女のロゼイユとは付き合って3年目。結婚もしたい。
祖父ちゃんの耳が遠くなってきた。心配である。
◎ロゼイユ
気立ての良い平民女子。彼氏のミトレと感謝祭を楽しみにデート。
ミトレが親父さんからもらった、型の古い晴れ着を着ていても、馬鹿にしたり一緒に歩きたくないとか言わないし、何ならそういう優しいミトレの事が可愛いな、と思っている。
ちょっとダサい男子、可愛いよね。
お祖母ちゃん目が悪くなってきた。心配。
◎マーシュ嬢
感謝祭のテレビ、ラジオ2次試験参加な見学者。
16歳、まだ子供の輪郭を残してふくふく。
◎サルヴィア嬢
感謝祭のテレビ、ラジオ2次試験参加な見学者。
18歳、少しお姉さんなストレート髪。
◎オリーヴァ嬢
感謝祭のテレビ、ラジオ2次試験参加な見学者。
19歳、スラリとのっぽで痩せぎす。手足が長くて、でも素朴な顔が愛嬌あり。タイツで隠した踝がクリクリで、素足になると薔薇色。乙女の秘密。
◎ルジュ侯爵家トロン
3歳の男の子。周りの人がする事は、自分も何でも出来る!と思ってる、可愛い暴君。まるで糸飴、ホワッとした細い和毛。柔らかなほっぺに、小ちゃな手指。
聴覚に障がいのある、クラシャン嬢23歳の弟で、ルジュ侯爵家の恥ずかしっ子。恥ずかしっ子って失礼な言い方ですね。いつ何歳で子供を作ろうが夫婦の自由だろ、と思う。と、竜樹が言ったとか何とか。
◎ブルーエ
テレビの女性アナウンサー。朝7時の番組、はよスタで週6出演中。
美人ではないが、愛嬌のある笑顔。声も高すぎず低すぎず、耳障り良い。
竜樹の街スカウトでアナウンサーに抜擢された。元は衣料品店の看板娘。
性格も温厚。はよスタの人気者。
ちょっと不器用で食いしん坊。
◎ランディ
テレビの男性アナウンサー。朝7時の番組、はよスタで週6出演中。
下位貴族の三男、文官だった。竜樹のスカウトでアナウンサーに。
穏やかな心地よい、明るい声は落ち着いている。丸い眉、笑い皺のある目尻、茶金のゆるりウェーブの長髪を後ろに纏めている。
性格も温厚。はよスタの人気者。
前職もあって美筆で几帳面、しっかり者だけど、少しビビリ。
◎マオ
『おにぎり・まんまや』の看板娘。姉妹の長女。猫獣人のお父さんと、豹獣人のお母さんから生まれた。
お父さん似の、瞳もきゅーんと潤んだ、陽気な猫獣人。豹獣人の妹ミオンとは、見た目、姉妹が逆みたいに見える。
妹ミオンを可愛がっている。ミオンに付いてるしつこいファンを、ニッコリ笑顔で撃退してくれたりする、良いお姉ちゃん。
◎ミオン
『おにぎり・まんまや』の看板娘。姉妹の次女。猫獣人のお父さんと、豹獣人のお母さんから生まれた。
スッゴイセクシーな、お母さん似の豹獣人。お姉ちゃん大好き。お姉ちゃんの旦那になるなら、私が認めた男じゃないと!と思っている。
普段、万人に愛想が良いが、姉マオにちょっかいを出す男だけには、かなりの塩、どころか、唐辛子対応。
◎ナオル
『おにぎり・まんまや』看板娘マオ、ミオンのお父さん。猫獣人。ちんまり。家族でまんまやをしている。
以前は工事仕事で、家族を養っていた。しなやかな身体を生かして、いわゆる鳶職。肩を怪我して、腕が上がらなくなり肉体労働は引退した。
娘マオとノートの仲を応援している。
◎クロクラ
『おにぎり・まんまや』看板娘マオ、ミオンのお母さん。家族でまんまやをしている。
少し皺が見え始めたか、豹獣人。スラリキリッとした美人。お胸ぽよんウエストきゅっ、のセクシーは娘ミオンに受け継がれた。夫ナオルを愛していて、単身で出稼ぎさせたくなくて、7年前パシフィストに家族でやってきた。
夫が怪我をしても、私が何とかするわっ!とまんまやを始めた、逞しい妻。
娘マオとノートの仲を応援している。
◎ファーメル伯爵家当主ルッシュ
犯罪者としては黒よりのグレーな本物のヘンタイ。小児性愛傾向あり。被虐性癖あり。
本人にしか分からない美学があり、本当に子供を性的に犯すのは、無粋と思っている。が、竜樹の養子、王都教会孤児院の子、サンジャックを、お金で買って舐めた事がある。
サラサラの、幾分黄土色じみた金髪に、虎目石の瞳が爛々。ねっとりした視線を、サンジャックはきもちわりぃと思っている。
いつでも危機感なし。マルサ王弟と学園の同級生。当時から成績は優秀で、現在も大人同士貴族同士の正式なやりとりなどはビシッと決める。当主を譲られ、領地を、民に優しく経済も富んで良く治めている。
領地の子には手を出さない。
境界線上にいるルッシュは、元々犯罪を犯すつもりはなかったが、竜樹と出会った事で、より、セーフ?な方向に捻じ曲がりつつ進むのである。
◎中館ゆうみ
竜樹の弟コウキのお嫁さん、女優の鏑木文の友達で先輩女優。
『小学生はホームレス』で子役としてヒット、現在大人になっても、有り余る才能、演技力で世間を賑わせている。
ランドセルやピヨピヨ一年生の黄色い帽子を被っても違和感がない幼さ、そして大人の女性の魅力もある。アンバランスで繊細、なのに骨太の雰囲気を内包する、稀有な女優。
結婚して男の子の子供がいる。
子役の頃からヘンタイホイホイで、その対処法を仕方なくも熟知、体得している。ヘンタイ・ルッシュから、サンジャックと竜樹を助けてくれた。
◎テイト
お子様ワインを造ってくれたワイナリーの担当者。くりくりボルドーブラウンのカール髪が似合う、若い跡取り息子。ワイン飲み大食漢だが、スラリとしていて、捲ったシャツから出る逞しい腕に器用な手指。
朗らかで、だけどワインの事に関してはムムムと職人肌。一見して何だか美味しいモノを造る人っぽい、不思議とそんな風。
お子様ワイン試飲売り場を手伝ってくれてるサンとは、竜樹の所に試作を頻繁に持って行って顔見知り。サンはテイトに、いきなり預けられてるけど、テイトは子供の面倒見良いお兄ちゃんだし、お助け侍従さん達がノンアル売り場をお助けしながら、チラチラ様子みてますよ。安心してね。
◎パルクおじさん
王都酒屋の主人。
ツンツン短い白髪が淡く混じり始めたブロンズ。働き盛り。
ずんぐりがっしりした威勢の良さそうな男性。
親父に殴られてツケ払いで申し訳なさそうに酒を買いに来るサンジャックの、窮状に心を痛めて、何とか助けてやりたいと、王都酒屋組合のおっちゃん連中と画策していた。
人情家。
◎クク
パルクおじさんの息子。酒屋のお手伝いも頑張っている。
父ちゃんそっくり。
サンジャックと仲良くなりたかったけど、ツケ買い当時はピリピリしていたサンジャックに、いつも一言二言声をかけるのが精一杯だった。今は幸せそうな顔をしていて、ホワッと嬉しい。
◎フォレック
エルフにしては、精悍な男性。ベルトに革の鞘、滑らかな形の片刃ナイフ。一見して森の狩人。
プラチナブロンドの長髪を後ろで縛る。銀の葉っぱチャームのついた革紐が髪に揺れる。すらりと背が高く、少しだけ、なで肩。鎖骨の美しい美青年。翠の瞳。
妻の不妊を、竜樹キッカケで発見する事ができ、治療。妻は妊娠が確認されたばかり。竜樹に恩義を感じ、喜んでヘンタイ・ルッシュの監視役になった。
腕も立ち、魔法も使える。
子供を真に慈愛するエルフとして、ヘンタイ・ルッシュには厳しくあたる。
◎べセル伯爵
貴重なワインコレクションを持つ白髪オジジ。元の髪は赤みを帯びた褐色。お酒が大好きだけど、ちょっと現在悩みがあって•••。
優しくて友達思いな末息子、テンテが嵌められた、卑劣な罠に抵抗したいけれど。調べれば調べるほど、相手が女王然と君臨しているザックス男爵未亡人と、それを崇めて何でもする男たちなので、反撃したらテンテが撮られた恥ずかしい写真がどうなるか恐れている。
これ以上テンテが傷つくのは、ダメなのだ。
◎べセル伯爵家テンテ
末息子。16歳。赤みを帯びた褐色の髪は父親似。
兄と姉が1人ずついる。
ザックス男爵未亡人に嵌められて、恥ずかしい写真を撮られ、家が強請られている。
性被害でショックを受けて、女性に近づく事が出来なくなった。
お酒も、瓶を見るだけで吐き気がするほど。
自分の事を僕、と呼ぶ、甘い所もあるが優しい友達思いな少年。
◎べセル伯爵夫人ジュジュ
歳を重ねても栗鼠みたいに可愛らしい少女めいた部分を残した、けれどちゃんと落ち着いた大人の素敵な女性。
ヘーゼル色の髪。リンツ青年、フランフラン嬢、テンテ少年のお母さん。
◎べセル伯爵家リンツ
フランフラン嬢、テンテ少年のお兄さん。
がっしりした広い肩、父より一回り大きい、母と髪色が似たヘーゼル色、頼り甲斐ある青年。
跡取りとしてきちっと教育を受けたが、生来の性格か、心寛大に育った。妹はちょっとだけ生意気だけど可愛くって、弟は純粋でとても可愛い。
◎べセル伯爵家フランフラン
ちょっと鼻とほっぺが赤い。
なかなか綺麗なつぶらな小鹿の瞳、栗色の柔らかな髪を纏めている事が多い。控えめに、でも少しだけ可愛い髪飾り、マジェステを集めている。日替わりで気分を変えて着けたりして、なかなかおしゃれさん。
テンテ少年のお姉さん。
◎ヨーク子爵家リオ
べセル伯爵家末息子テンテの幼馴染。同い年の少年。
ザックス男爵未亡人の毒牙にかかり、たらし込まれて、ずっと仲良しだったテンテを裏切って、自らの手も汚し嵌める協力をした。
ヨーク子爵家は女主人がおらず、今は半ば乗っ取られてザックス男爵未亡人の言いなりだが、それを死にたくなるほど後悔する羽目になるのかも•••。
◎ザックス男爵未亡人ルレ
32歳。妖艶、肉体美、腐る直前の熟しきった完成美。香ってくるような、黒髪の美女。
亡夫の喪に服していると言うが、べセル伯爵家末息子テンテを、幼馴染のリオを使って嵌めた、性被害の加害者。テンテの妻の座、伯爵家に食い込ませるか、ワインのコレクションか、どちらかを寄越せと強請る。
その美しさと腐った人脈で、沢山の男達を言うがままにしている。
◎ラーク伯爵家次男プリュイ
若者なのに重鎮になるほど、お酒に詳しく味覚が鋭い。
ラーク伯爵家は、ワイン生産地を領地に持つ。でも、自分の領地のワインじゃない所のお酒を推す、お酒に真摯な青年。
◎ボーテ神
登場人物→神様たちを参照。
美の神様。
◎ダーリ工事長
黒熊獣人親父。ピティエの喫茶室、プラージュへやってきた、近所で工事してるとこの工事長。
大きな水筒を忘れて喉が渇き、また羊獣人青年リーデル主任とも、仕事仲間で幼い頃から知っている銀狐若者カルルのちょっとした問題を話し合いたくて喫茶室に。
ピティエの喫茶室や玉露を気に入って、休みの日などにカルルと時々やってくるようになる。
◎リーデル主任
羊獣人。彼女もち。
ピティエの喫茶室、プラージュの近所の工事で主任をやっている。たまたま喫茶室に来たが、洒落たお菓子や、美味しいお茶に、ピティエ達とのまったりした会話と時間が、なかなか気に入って彼女と来るように。銀狐獣人カルルについては、悪い事したなぁ、とダーリ工事長ともどもフォローに回る。
◎カルル
16歳。銀狐獣人。
ピティエの喫茶室、プラージュで、思春期に多い病、起立性調節障害と分かって、涙が出るほどホッとした。
壁を塗る左官職人を、父に付いて幼い頃から修行しやってきた、センスも腕もある少年。
朝起きられなくて、夜に工事長と相談もないまま壁を塗っていた。
のんびりと病の治療、対処ができて、成長もしてくれば、ピティエの喫茶室でほんわりと学べる調和についても、しっかりと身につけられるだろう。
◎ディーベルティナ神
登場人物→神様たちを参照。
舞踊の女神様。
◎御使いペタル
登場人物→神様たちを参照。
食いしん坊で噂好き。
◎御使いポレン
登場人物→神様たちを参照。
ちまい。酒にうるさい。
◎セイラン(星蘭)
女子高生だった。元の世界から、竜樹とは別の大陸に落ちてきた異世界への訪れ人。情報欲しいの下心満載イケメン達のハーレムに囲まれている。3人のイケメンの間で揺れ動いている所らしいが、ランセ神様に情報の取り扱いに難と断されて、元の世界とはスマホで繋がらなくなった。心細さが今後の結果にどう出るか。
イケメン達に見切られてからが勝負の、不憫な、普通の、いや普通より幾分意思の弱い、純粋で素朴で素直な、ちょっぴり可愛い女の子。
◎ 美倉御報文遣神(みくらおしらせふみやりのかみ)
登場人物→神様たちを参照。
竜樹の元の世界の神様。お手紙の神、情報を担うお力あり。
◎アーブル神
登場人物→神様たちを参照。
森の神。
◎ファーメ神
登場人物→神様たちを参照。
醸し発酵の神。
◎夜闇の神
◎昼日の神
◎性愛の神
◎森の恋人水の神
◎発酵の神と双子の腐敗の神
◎雷の神
◎書物の神
→いいねするほどでもないが、竜樹に関わりを持ってもらい興味持って見守る神々。
◎ボンボンテール神
登場人物→神様たちを参照。
お菓子の少女神。
◎オンデュ神
登場人物→神様たちを参照。
海の女神。
◎オラジュール神
登場人物→神様たちを参照。
海の男神。
◎ピュルテ神
登場人物→神様たちを参照。
純潔の乙女神。
◎ 舟神ボワヤージュ神
登場人物→神様たちを参照。
船や航海の神様。
◎天のユニヴェール神
登場人物→神様たちを参照。
天を司る神。お天気も担当。
◎エスピリカ
セージャンタイガー。くるりんくるの、たてがみがある。安全な、懐こい、とても賢い白虎。人の言葉が分かる。有名なガーディアンウルフと同じように子供好き。
パラディサーカス団に所属。オクトロとコンビを組んで芸を披露する。
◎オクトロ
普通にしていても笑っている、福々しい親しみあるひょうきんな顔、オリーブ髪に瞳。
長いブルーアシードの上着は、サーカスらしく、少し着古しているけれどパッと美しい金の縁飾りつき。白い手袋の指先がチラリ、ズボンの裾を長いブーツに入れて動きやすく華やか。
パラディサーカス団に所属。セージャンタイガーのエスピリカとコンビを組んで芸を披露する。
◎ディニュー(5年後に登場)
イノセンス商会の商会長。
ガニ股、コワモテ。盛り上がった肩からの筋肉が、モリモリと凄くて上着が窮屈そう。
眉間に、若い頃ヤンチャした時の傷跡がある。それがまたコワワ。
成人向けカセットの制作、販売の商会をやっている。裏稼業ながら、公に認められた商売で、悪ながら悪になりきらず居場所がある事を、竜樹へ恩義に感じている。
ツバメと血の繋がった父、ルナールを雇っていて、妹と結婚するという事で、身綺麗にさせるため問い詰めた。ツバメを遊びで産ませ、育児放棄し竜樹におっつけた事を知った。
昔気質の、半悪ながらスジは通す親分で、竜樹とツバメに、何とか恩返ししたいのだが•••。
◎ルナール(5年後)
ツバメの血の繋がった父。
盛り上がった肩からの筋肉が、モリモリで、ディニュー商会長には負けるが、上着ぱっつん。着崩している。
ムス顔が無意識で基本のお顔。
イノセンス商会に勤めて、成人向けカセットに出演する花たちの、いわゆるスカウトと管理をやっている。
いい加減で面倒くさがり、無責任なガキだった5年前と違って、今のイノセンス商会に居場所を見つけて、少しはディニュー商会長の影響か、悪ながらスジを通す事を覚えてきた。
ディニュー商会長の妹と結婚する事になり、過去を清算するため、ツバメに会いに来た。
ツバメには、今更父ちゃんズラできねぇな、と思っている。
昔の俺は、バカだったな、とも。
◎ラピッド男爵夫人エリァル(5年後)
ラピッド男爵の後妻として嫁いだ、平民出身の夫人。男爵は高齢で、エリァルは自分の子供が持てないだろうと思われる。
嫁ぐ前、ルナールと遊びでできた息子、ツバメには、とても複雑な感情を持っている。
嫁ぎ、生活に不安なく、だけど派手に遊ぶ事は制限されていて、やる事はあまりない。
子供でもいれば楽しかったのかな•••と思い始めても、誓約に阻まれて、たとえ夫が許しても(許されはしないと思うが)愛人をもって子をなす事はできない。
ママズクラブに入って、親のない子に編み物とかしたい気持ちもするが、それも誓約でできず。
箱の中に閉じ込められたような、鬱々とした気持ちで生きている。
5歳のツバメを撫でこした感触が、忘れられない。
◎セルメント神(5年後登場)
登場人物→神様たちを参照。
誓約の神様。
◎ランディおじさん(5年後)
寮のシャンテお母さんの夫。
眉の間に皺。顰めっ面。濃い茶紺の瞳。
額から前髪が上がってライオンヘアー。藍色の入った茶の髪に、白髪が生え際。
焦茶の上着、ポッケに手を突っ込み、チョットだけ猫背。指がインクのによい。
顔怖いけど、良い人。
男爵家の次男で分家となり、シャンテさんと家庭を築き、子育ても終わる。
長年、裁判の資料を揃える事務をしてきた。裁判は以前は大きな事件のみ行われてきたが、竜樹から裁判についての番組『赤羅川弁護士の事件ファイル』の放送を受けて、裁判も発達し、民事刑事と盛んになった。ランディおじさんは刑事も民事も、裁判の立ち会いなどもして経験済み。
ツバメ達を自分の子供のように思い、世事に詳しく、誓約の内容や裁判の助言もできる人として、第二の人生をシャンテさんと寮の子達と過ごしたく思い転職してきた。
◎ ベニエ(5年後)
イノセンス商会長ディニューの妹。ルナールと結婚する予定。
ちょっとだけお酒を飲ませる、小さな店をやっている。いわゆるスナックみたいな感じ。
うねる黒髪。目元のほくろが色っぽい。すらっとしていて、出てるところは出ている、魅力的な女性。
酒場の女性な雰囲気たっぷりなのだが、性格は温厚で優しい。朗らかな、旦那のダメな所もシメて上手く操縦する、いい奥さんになるだろう。
子宮に奇形がある。
前の旦那にはそれで捨てられた。
ルナールはそれを知っても結婚を申し込み、ベニエは男気に惚れている。
ツバメがいてくれて、ホッとしている。子宮の奇形は、竜樹の紹介もあって治療予定。未来は分からないが、今現在、納得のいく成り行きになって、ベニエは微笑み、ルナールをツバメの所に通わせるだろう。
◎ラピッド男爵イブー(5年後)
エリァルの夫。
白髪まじりの銀髪を緩く結って、装いは落ち着いているがお洒落。なかなかダンディなおじじいさま。
若い妻のエリァルが、イブーをおじいさんだと思って、何でも甘くほれほれチヤホヤ思ったようにしてくれると軽んじていたのなんてバレバレで知ってた。
なかなかしっかりした、若い奔放な妻の手綱を握る、やり手おじ。
亡き妻を愛し、その間にできた息子に家督を譲ると決めてある。エリァルとは老後を楽しく活動的にやっていくために、亡き妻の遺言を尊重して、自分もまま楽しんで、共に学ぶ気持ちがある。
おじじいさまの包容力があり、時々かっこいい。
エリァルを最初、貴族の妻として、穏やか過ぎる彼女にとって不自由ともいえる生活に押し込めたのは、ちょっと策略もあってのこと。
一度不自由を知ってでないと、自由の価値は分からない。
自分の若き日の失敗もあり、寛大な、だがそれだけではない、飄々とした夫である。
賢婦の前妻に育てられた記憶は、彼の宝物。
◎怪力フォース
サーカスの怪力人間跳躍パフォーマンスのリーダー。
お腹ぽんぽこ、筋肉もこもこ。手が分厚くて、親指の根元などもっこりしている。握手してもらうとあったかくて、凄いパワーを感じる。
低い響く声。
ショーでは頼もしく見せているけれど、実際は緊張しい。仲間に揶揄われても怒らない、丸い性格。締める時は締める真面目な所も。
◎プリッカ
宵闇色の髪、なまっ白い肌に、半目降りた、だるそうにした少年。
サーカスのバックヤードに飛び込んできた。
ボボン!と変化して、宵闇色の蛇になった。服は脱げちゃう。
鞭打ちするちょび髭の悪辣顔なおじさん、サーカスのデテ団長に追われて、八つ当たりいじめられているらしい。白蛇族の子供。サーカスには、どこかの目的地へ行くために、お金も払った上で預けられたらしい。寒いと動きが鈍くなっちゃう。お母さんに、どうかどうかよろしくお願いします、と願われて愛されてきた子供なのだが、なぜ託されたのか•••?
◎デテ団長
サーカスの団長。悪辣顔、ちょび髭のおじさん。ガニ股、上着は赤に金刺繍、派手派手で黒いブーツがごつい。鞭を手に、白蛇族なのに宵闇色のプリッカ少年に八つ当たり。サーカス団員たちを下に見て、皆に冷たい目で見られている。
お酒ばかり飲んで、細々とした仕事は、オクトロに任せて、全く人望がない。デテ団長の前のアッカ団長は、人望がある人だったようなのだが、なぜデテ団長に変わったものか•••。
◎アッカ元団長
デテ団長の前のサーカス団長。
サーカス団員たちは、今もアッカ団長を慕っている。
デテ団長は、アッカ団長の、サーカスを引退した妹(ナイフ投げの妙手)の子。
くしゃくしゃ焦茶髪に白髪のおじじいさま。顔もくしゃくしゃ、皺が寄っている。群青色の瞳。
引退しようとしていたけど、甥っ子の悪ズレなデテになんか、団長は譲る気はなくて。セージャンタイガーのエスピリカを最初に仲間に入れてタイガーショーをしたのはアッカ団長。オクトロはそれを引き継いだ。
◎シャーリィ
サーカス団員、怪力人間跳躍パフォーマンスの身軽な少女。宵闇色蛇少年を、プリッカちゃんと呼ぶ。仲良し。プリッカちゃんを虐めるデテ団長、許さない。
◎マリカ
サーカス団員、怪力人間跳躍パフォーマンスの身軽でしなやかな女性。
プリッカを仲間と思って庇う。サーカス団員は家族のようなものよ。
◎アノー
金髪の幼児。5歳男の子。平民。
見目が良いからと、さらわれてきたらしい。サーカスの怪しい箱の中に眠って入っていた。
王都っ子。お父さんは、屋台の、竜樹仕込みの新しい綿あめ屋をやっている。お母さんは生まれたばかりの赤ちゃん(妹)がいるので、専業主婦。
家は新聞販売所の近く。
◎リビィ
銀髪の幼児。4歳の女の子。平民。
見目が良いからと、さらわれてきたらしい。サーカスの怪しい箱の中に、アノーと一緒に眠って入っていた。
王都っ子。お母さんはクラージュ印の洗濯屋さん。お父さんは仕立て屋さん。
家は大画面広場の近く。
◎マシュ団員
王都の治安を守る第二騎士団の中で、オランネージュ達の護衛についた者達の纏め役。
ヒョロ長い顔で顎が四角い。
ただの護衛仕事と思っていたら、事件!になり、ピリッと緊張している。自分の判断で、幼児誘拐売買の犯人達が捕まえられるかどうか。頑張らねば。
21
お気に入りに追加
169
あなたにおすすめの小説
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
家族で突然異世界転移!?パパは家族を守るのに必死です。
3匹の子猫
ファンタジー
社智也とその家族はある日気がつけば家ごと見知らぬ場所に転移されていた。
そこは俺の持ちうる知識からおそらく異世界だ!確かに若い頃は異世界転移や転生を願ったことはあったけど、それは守るべき家族を持った今ではない!!
こんな世界でまだ幼い子供たちを守りながら生き残るのは酷だろ…だが、俺は家族を必ず守り抜いてみせる!!
感想やご意見楽しみにしております!
尚、作中の登場人物、国名はあくまでもフィクションです。実在する国とは一切関係ありません。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】天候を操れる程度の能力を持った俺は、国を富ませる事が最優先!~何もかもゼロスタートでも挫けずめげず富ませます!!~
うどん五段
ファンタジー
幼い頃から心臓の悪かった中村キョウスケは、親から「無駄金使い」とののしられながら病院生活を送っていた。
それでも勉強は好きで本を読んだりニュースを見たりするのも好きな勤勉家でもあった。
唯一の弟とはそれなりに仲が良く、色々な遊びを教えてくれた。
だが、二十歳までしか生きられないだろうと言われていたキョウスケだったが、医療の進歩で三十歳まで生きることができ、家での自宅治療に切り替わったその日――階段から降りようとして両親に突き飛ばされ命を落とす。
――死んだ日は、土砂降りの様な雨だった。
しかし、次に目が覚めた時は褐色の肌に銀の髪をした5歳くらいの少年で。
自分が転生したことを悟り、砂漠の国シュノベザール王国の第一王子だと言う事を知る。
飢えに苦しむ国民、天候に恵まれないシュノベザール王国は常に飢えていた。だが幸いな事に第一王子として生まれたシュライは【天候を操る程度の能力】を持っていた。
その力は凄まじく、シュライは自国を豊かにするために、時に鬼となる事も持さない覚悟で成人と認められる15歳になると、頼れる弟と宰相と共に内政を始める事となる――。
※小説家になろう・カクヨムにも掲載中です。
無断朗読・無断使用・無断転載禁止。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
聖女の私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
重田いの
ファンタジー
聖女である私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
あのお、私はともかくお父さんがいなくなるのは国としてマズイと思うのですが……。
よくある聖女追放ものです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる