王子様を放送します

竹 美津

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本編

音楽は呪いを解く

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円形野外ステージは、素晴らしく放送機材も整い、真新しい大画面も華々しく賑やかに、どーんと備え付けられて準備が出来ていた。
この場においてもトンテンカンテン、なんて事はもうなくて、最終調整の為に、スタッフがステージ前の撮影ブース、音響調整部屋、オーケストラピットには何にでも対応できる伴奏を請け負った楽隊の皆さんがスタンバイ。

「おいしょうもきて、やるのね!」
「本番と全く同じにやってみるんだって。外の画面には、映ってるの?今日みんなに知れちゃうんじゃない?」

ニリヤとネクターが、真っ白なお衣装に、リュンヌの月を表す丸い満月のボタン、エトワールの星のボタンで留められたローブ、腰くらいまでの短いものを、金の縁、ひらっとさせて。
ズボンも白、ゆったりとした裾までのフォルムは、物語の星の王子さまをイメージした、裾の広がったもの。
1人1人の一本の薔薇のために、これから王子達がこの国にかける手を愛しんで作られた、丁寧な仕事の品だ。

「皆、ワクワク準備中なんだ。外の画面には流れないけど、その手前で一応カメラワークの確認の画面とか、控えの画面には映るし、野外ステージだから多少音が漏れるって。でも、国歌を皆にも口ずさんでもらえたら嬉しいから、お祭りの準備らしく、賑やかに音も漏らして行こうって。」
オランネージュが、流石に次期王様、太陽の留めボタンの映えるローブはためかせて、立派な押し出し、キリッと場慣れした晴々しい顔で。

明日本番の出場者達も、音や楽器の確認にリハーサルに来ている。彼らは明日の本番には、ゆっくり他の出場者を観ていられないから、何なら今からお祭り気分で、座席の良い所に陣取って、聴く気満々だ。いや良いのかそれで、と思うが、お祭りである。中には緊張している者もいるが、楽しくやろうじゃない、って気分なのが、吟遊詩人達。
そして、貴族の音楽家達は、名誉がかかっている•••!最優秀賞じゃなくても、何とか他の賞にでも引っかからないかな•••!と手に汗握っている。

竜樹も明日であれば、プラチナチケットになるだろう最前列に座って、バーニー君とヴィフアートとゆったり足を伸ばして、すっかり聴く体勢。途中で他の準備会場を見に行くけれど、それでも長丁場なのだ、リラックスせねば。

「はーい、それでは殿下達、所定の位置にスタンバイして下さい。」
アシスタントディレクターが促して、王子達は、はーいと観客席のほど近い所に立った。客席の3方から、ゆっくり登場する演出である。
特別に国歌の時のみ、バラン王兄のピアノが、伴奏で付くので、今日ももう、オーケストラピットで準備万端、ポロリロラリロ♪と指鳴らししている。

「それでは通しでのリハーサル、始めまーす!では•••「ちょっと待って、待って止めてて!!」」

ワーワー!と喚きながら観客席の端っこに現れたのは、今日の警備担当者の1人、警備兵さんで、彼はほとほと困って、竜樹に助けを求めてきたのである。観客席の端っこからステージ前まで届くなんて、流石警備さん、何かで必要もあるからだろうか、低く、わっとした声は大きい。
ゆっくり来る彼は、後ろに、いかにも貴族の一団を連れている。偉そうな狸親父、とかではないので、貴族の見学ごり押し、なんかではないのだろうがーー。

目に留まるのは、車椅子に乗った男性。金に淡い桜色、メッシュも美しく、丁寧に緩く縛って流された髪。ほの紅く色付いた頬、肌はきめ細やかで白い。だが、目の下などは青く、どことなく窶れていて、そして眠っている。彫像のような、整った男らしくも麗しい顔立ちである。
意識がないから、車椅子の揺れに、ゆらゆらと首が揺れている。背もたれが垂直ではなくて、寝かせた形なので、大きな乳母車みたいとも言えようか。
それを押す男性は従者なのであろう、竜樹の元へ辿り着くと、一礼して下がった。
周りには、若い女性2人、そのうち1人は、ジャガイモ色の髪を短く切って剣を腰に差し、中々勇ましいキリッとした美人だ。もう1人は狸顔で可愛い系。
オランネージュ位の男の子1人が縋る瞳で竜樹を見ていて、そして、その親御さん位の歳の男女。

3王子がスタンバイ場所から、何だ何だ、と戻ってくる。ちょっとオランネージュは面白そうな顔をしている。

「あ、えーと、2度目まして、ギフトの竜樹です。マーブル伯爵家の、えーと、お名前、ご当主の、ヘリオトロープ様でらっしゃったかしら。それと奥様のミモザ様。お子さんはコリブリ君かな。えーとあと•••。」
竜樹が膨大な貴族の名前の中から、多分神様特典の、人の名前と顔、特に子供を忘れない、という能力を使ってデータを呼び出していると、途中遮って、がばり!!
「お仕事中、また、歌の競演会のリハーサルと外部を入れない大事な予行の最中に、失礼申し上げます!名前を覚えていて下さり、恐縮でございます、マーブル伯爵家のヘリオトロープでございます!」
最上礼をして、心配そうな顔の壮年の男性、コリブリ君のお父さんが挨拶をした。

「どうしましたか。えーと、何かご事情でも?」
見た事のない、車椅子の青年をチラリする。こんな所に、不自由な彼を連れてくるのだから、きっと理由があるのだろう。それが正当なものか、的外れなものかは分からないが、貴族の顔合わせで会った時のヘリオトロープは、確かそんな変な人ではないって記憶があるから、どうだろうか。

「はい•••はい。いかにも事情がございます。」
しょんぼりしたヘリオトロープに。

キリッとした、青緑色の、いかにもハチドリ色の髪のちんまい、丸眼鏡のコリブリ君が、竜樹を見上げて必死で言い募る。
「神託が、あったんです!!」
「しんたく?」

はい!と揺れる青緑色の瞳を、眼鏡のガラス越しに竜樹の目に合わせて。
「ミュジーク神様からの、神託が、ぼくにありました•••!今日ここに、お父様お母様と、タイラスお兄様と、婚約者候補のポムドゥテールお姉様と、ジャスミン様を連れて、竜樹様と会えって•••!そうすれば、タイラスお兄様のご病気が、何とかなる、って!!」
はし、と竜樹の手を、熱く握るコリブリ君なのであるが。

え。
流石に竜樹でも、意識のない、何の病気かも分からない、その、タイラスお兄様を治すのは、きっと、その。
でも、必死なのであろう、コリブリ君の手を握り返してやって、腰を屈める。
「神様案件で嘘はつけないんだものね。ミュジーク神様から、コリブリ君に神託があったの?」
「しんたく、あった?」
「安心して話しなよ、竜樹聞いてくれるよ。」
「私たちも相談乗るよ!」
3王子も、同じ年頃の、縋るコリブリ君には同情を禁じ得ないのであろう、口々に添えた。
それに勇気を得たコリブリ君は、ほっ、と息を吐くと。
「はい•••ぼく嘘なんかつきません!神託ありました!ぼくが、ギターを弾いていたら、音で繋がったからウチの様子が良く見えたって。これは、竜樹にやらせよう!って頭に声が。」

お~い、ミュジーク神様よ。
やらせよう、って、あのね。何でもは出来ないんだよ、スマホだって。

パッ ひらりん。
半目になった竜樹の顔の横に、花が咲く。黄金の黄色、小さな花々の一塊がひと枝。くるくるくる、ぽとり、はっし!
ニリヤが落ちる前に床寸前でキャッチ!

ああ、本当に、神様案件だ、こりゃ。

ぶるるる。
スマホが震えて、取り出せば、画面がカッと光って。

麗しいバックミュージックも高らかに、水平になったスマホ画面から、ミュジーク神様、半分顕現。たなびく羽衣、音に跳ねるようなウェーブの髪は蜂蜜色。タレっとした甘いお顔だけれど甘すぎない、相反する、しゅっとした目尻が色っぽい神様である。

『神託をよく聞いて、ここまで来たね、コリブリ。褒めちゃおう。きっと君のお兄様は、元気になって目を覚ますよ。』
ニコニコ。

いやニコニコじゃないんですって、ミュジーク神様!!
「竜樹です、ミュジーク神様。いつもありがとうございます。あの、あのですね、流石に俺のスマホでもですね、こちらの車椅子の•••。」

うん、うん。
微笑みながら鷹揚に頷くミュジーク神様であるが、皆まで言うなと、手で制して。
『大丈夫、竜樹、治るんだって。このタイラス青年の病は、病にあらず。眠りながら衰えてゆく、っていう、呪いなんだよ。』

呪い•••!
あれ、じゃあ、ミュジーク神様が呪いを解いてくれるのかな?

『うんうん。そうそう。でもね、何の対価もなしに、神が皆に優しくしちゃったら、何か人の生活が狂うでしょう。まあ、対価を求める神ってのも、世知辛いんだけどもさ。そこには、何かしらの、やりとりが必要じゃない?って私も思ったんでね。』

あれ、でも、竜樹の手で、呪いが解けた事があったのでは。あの、エルフの大浴場でのことだ。
オランネージュが、ふんむ?とお口に指を当てて思ったが、きっと神はそんな事はお見通しなのであろう。

『竜樹が呪い、解けるんじゃ?って思っただろう?今回のは、一度解いても、すぐまた呪われる。元凶を何とかしないと、取り除かれない呪いなんだよね。呪いだけでなく、人間関係の、感情の絡みを解かないと。はっきり言うと、ここにいる内の誰かが、タイラスを呪っている。』

「それはポムドゥテール様ですわ!きっと、そうに違いありません!私が彼に選ばれたから、逆恨みして!私がタイラス様の看病をして、皆様に認められて、さぞかし当てが外れたでしょう!私がタイラス様を諦めるとでも思いましたか!!残念でしたわね!!」
唾の飛ぶ勢いで叫ぶ、ハンカチを手に涙を潤ませた、多分ジャスミン様が、よよよ、とタイラスに縋り付く。
ポムドゥテール様は、チロリと涼しい目でそれを見て、無言だ。

あれ。だけど、コリブリ君も、何だか冷ややかな目をして、ジャスミン様を見ているじゃん。
「ジャスミン様。ミュジーク神様のお話が済んでいません!」ビシリ。
竜樹の手を、ムギュり、と強く握って、その手は、ぽっかぽかに熱い。興奮しているのだ。

『そうそう。ありがとうコリブリ。誰が呪っているか、それを私の口から言って裁くのは、美しくないねえ。人の問題は、極力人が解決せねば。とはいえね、私も、ギターを弾く、悲しみのコリブリの曲が、何とも沁みたから、応えてあげたくってさ。』

「はい。えーと、ミュジーク神様が関わる、ってことは、何かしら音楽が関係するのですよね?」
竜樹が考え考え言えば、パチン!と指パッチンと共にバックミュージックが、ジャラリン♪と鳴った。

『分かっているじゃ~ん竜樹ぃ。明日の、この音楽の祭典、歌の競演会で、1番かどうかとはまた別に、きっと素晴らしい歌声を聴かせてくれた者がいたら、タイラスの呪いは解けるだろう。今は狡猾に呪い返しを回避している、策を練った呪った者なんだけれど、身代わりなんかをすっ飛ばして、その当事者に呪いが直接突き刺さり返るよう、音楽を対価に私がサポートするよ。そうすれば、誰が呪っていたか、何で呪っていたか、はっきりして、今後の対策が取れるでしょ。』
ニコニコニコニコ。

「そして、歌の競演会は益々盛り上がる、って事ですね•••?」
竜樹がタハリと観念して言えば。

ウフフ!
『竜樹、分かってるぅ!あ、そこにニュース隊いるでしょ、撮影してるよね、これ、テレビで流してね!明日は良い日になりそうだ!私も楽しみ!ムフ。まさかタイラス達が明日、この場所に来ないなんて事はないように、竜樹がこの後彼らを王宮まで、連れて行ってね!明日こちらに直行でね!犯人は逃れられませ~ん!』

サーっと顔色を青くするジャスミン様。あの、いや。語るに落ちるというか。

「分かりました。」
竜樹も、うんうん、頷く。
「盛り上がるならば、この呪い騒動、引き受けるにやぶさかではありません!竜樹が責任を持って、コリブリ君ちと婚約者候補のお2人を、明日この会場にお連れしましょう!」
何か結果は見えてるっぽいが、茶番も本気でやってこそ。

『むふふ。頼んだよ!ではでは明日、より一層音楽で盛り上がっていこう、皆!吟遊詩人の君たち、音楽家の者達、嗚呼、私の使徒達よ!明日は懸命に歌を聴かせておくれね!尚、これは呪いを解いてもいいかな、素敵だな!って私が思った歌には、私からその者へ、全ての歌が終わって審査の時に、祝福を降らせようね。何がある訳ではないけど、きっと、一生、幸福に音楽で食べていける運が付くよ!』

うお、お、おお~っ!!!!
シャンシャンシャン♪
待機してた吟遊詩人達や、音楽家達が、手に持った鈴を誰かが鳴らしながら応と感嘆の叫びを!

悪い事は出来ないものだ。
出来ないのだ。
出来ない、のだよ?

「ポムドゥテール様が、きっと、きっと、逆恨みして•••!」
はふ、はふ、しているジャスミン嬢には、うん、これからちょっぴり話を聞こうかな。タイラス様のお母様、ミモザ様が、目を見開いて、え、え、まさか、そんな、と言って、真っ直ぐにミュージック神様を見つめているポムドゥテール様と、はふはふしているジャスミン様を見比べている。

キリリとしたポムドゥテール様は、すっと剣を抜くと、それを両手で捧げて腰を折り、跪く。恭しく。

「ミュージック神様、小さき私どもに、温かいご配慮いただき、ありがとうございます。私どもは王宮で今夜、話し合う事が出来、本番の明日、粛々と、呪いの解除を待ち、神聖な歌を浴び、ミュジーク神様に感謝を捧げたいと思います。このような機会を設けていただき、タイラス、彼の呪いも対処出来ます事、本当に有り難く思います!!」
ハッとして、コリブリ君一家も跪く。
「「「ありがとう存じます!!」」」

ああ~ジャスミン様は、ペタンと腰が抜けちゃってるよ。

『うんうん、何でもないよ。美しい乙女に音楽、恋の鞘当てに音楽、素晴らしいね。では明日ね。竜樹よろしく~!』
ジャラリリン♪
最後まで美しく音を鳴らして、ミュジーク神様はスマホからの半分顕現を解いてお戻りになった。

『ミュジーク神、何やってんだー!』
ランセ神様からのメッセージが、神々の庭に呟かれたのは、言うまでもなく。


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