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本編
今夜、眠って、生まれ変わる
しおりを挟むルーシェは、パチリと目を覚ました。
お腹の上に、シロクマ獣人の子、デュランのぶっとい足が、でんと乗っている。勢いよく乗っけられた衝撃で、起きた訳じゃない。コロリンと大人しいもんだったのだ。少し高い体温が心地よくて、だけど、いつもは花街で起きている時間だからか、それか今日は早く寝たからか、ポカっと覚めちゃったのだ。
交流室では、ムニャムニャとか、すこー、すぴ~、と人が、それも子供が寝ている微かな音がしている。
もそ、とデュランの足をゆっくり退けて、ひっぱがして寝ていた掛け布をかけてやる。白いふこふこのお耳がひくひく、すくー、と鼻から、健康的な寝息。
三角座りに、むくっ、と起き上がる。
(ルーシェ姉さん?起きたの?)
(ミィル?そうよ、起きちゃったぁ。あなたも起きちゃったの?)
もそもそ、とオレンジ色のランプの灯の中、子供達を避けて、ルーシェとミィルは、掛け布を纏ったまま、近づく。
(ルーシェ姉さん、ミィル。私も目が覚めたの。•••勉強で夜更かししてる時みたいな、最高の気分ね。)
(リュネル。あなたも?)
(私もよ、クラリスよ。)
(私も~。いつもなら、絶賛仕事中な時間ですものね。レガシィよ。)
元花街組の女性達は、少し寝たからか、皆、目が覚めてしまった。
オレンジの灯に、目が慣れてくる。
(本当に、皆で一緒に寝てたわね。)
(ねー。でも、何だか、男と寝てるのとは違って、邪魔もされないし、煩わしい感じしなかったわ。よく眠れた。)
すや、すや、とツバメを抱き込んで、竜樹が寝ている。腹側のツバメの後ろにはニリヤがいて、竜樹の背中側には、ペトッと引っ付いて、サンがコロリンこしている。皆、大なり小なり、掛け布をペイ!と剥いで、クシャクシャに。手足を放り出して寝ている。
(く、くくくく、く)
(ふふ、大胆な寝相ね)
(ねー)
そ~っと、子供達の掛け布を直して周る。ゆっくり、ゆっくり動いて、掛け終わる頃、むくり、と竜樹が起きた。
ん?
あー、5人起きてるのか。
(ありがとうねぇ。布団掛けてくれて)
うんうん。
うん。
くすす、と笑って、交流室の端っこに集まって、ちまっと座った5人。
(眠れないの?)
竜樹も、そそそ、と近づいて囁く。
(いつも起きてる時間だから。)
(少し寝たし。)
(目が覚めちゃった。)
(山羊ミルク淹れてあげんね。お砂糖入れて甘いやつ。飲んだ後、浄化できる人いる?いなかったら、ちょっと濯げばね。)
(はーい!!)
わわわわ、わ! 音を立てずに触れ合わない拍手をして、沸いた5人は、調理室へ向かう竜樹に着いていった。
お湯を沸かし、粉ミルクを5匙、濃く作って、お砂糖イン。くるくるかき混ぜる。
こんな時、ココアでもあれば良いんだろうなぁ、と竜樹は思った。その内、見つけてやろう。調理室にちょこっとだけ置いてある、素朴な丸いざっくりした全粒粉の焼き菓子も、1枚だけカップの受け皿に乗せて、5客。
元花街組の女性達は、きゃーっ、と小さな囁き、掠れ声をあげて、嬉しそうに各々カップを皿ごと受け取った。
こういう、夜中の飲食は、特別っぽくて、何て魅力的なんだろうか!
ふー。ふー。
すすっ、と啜れば、甘くて、トロンとくるような、ミルクの匂い。
丸い椅子を人数分出して、ちょんと座って、ゆっくり飲む。焼き菓子ザクッと。粉感がしっかり舌に香ばしい。
「明日は朝起きてみて、1日子供達と活動してみてごらん。きっと夜、ぐっすり眠れるからね。あと、エルフのロテュス王子殿下や、コクリコさんに紹介もしようねえ。産まれたての、ルゥちゃんに会えると良いね。ゆっくり飲んで、小腹がくちくなったら、もう一回目を閉じて横になったんさい。眠れなくても身体が休めるからね。」
「「「「「はぁ~い•••。」」」」」
エルフのロテュス王子。
5人と同じく、落とし屋に騙されて、でもそれを逃れて、なのに子供を産んだというコクリコ。
一体どんな人たちだろう?
「コクリコさんのテレビ番組は。」
「そうね、私たち、仕事をしていたから、テレビはお店にあったけど、観てないのよね。」
「ちょっと怖いような気もするけど、観てみたかったわ!出産ドキュメンタリー。」
「あぁ。そうしたら、テレビ番組のバックナンバーが見られる機能で、観てみるといいよね。タブレット型のテレビ貸してあげるから、観てみるといいよ。2時間くらいだから、観て寝ても、大人なら大丈夫でしょう。」
美容には、睡眠不足は大敵だから、特別だよ?ふふふ、と竜樹は笑った。
「ええ、ええ。今夜だけの、特別ね!」
「今夜は特別な夜ね。」
「うふふ。楽しみ。」
ふふ、くすす、と忍び笑いながら啜れば、ミルクももう残りわずか。お腹があったかくて、気持ち良い。
「睡眠不足もそうだけど、お肌に良い栄養の、サプリメントも分離で作って、発売できたらな、って思ってるの。酸っぱい味の、美白効果のあるビタミンCとか、皮膚の健康や、太りにくい身体、精神を安定させるビタミンB群とか、基本的で危なくないやつをね。•••って聞くと、沢山飲めば良い、って思っちゃうでしょう?」
「そんな素敵なものがあったら、沢山飲みたいわ!」
「ねえ!そうよ。」
ううん、と竜樹は首を振る。
「何でも摂りすぎは、ダメだよ。自然でない、って事は、身体に負担がかかるでしょう?今言った2つは、ちょこっと摂りすぎてもそんなには危険じゃないけど、それでも身体から、余分な分を出すのに、きっと色々あるんだろうな、って思うじゃない?あくまで、足りない部分を。普段の食生活を、ちゃんと見直して。その補助にね。っなんていう、基本的な事をエステでも教えてあげながら、販売できたらなーって。お薬屋さんでも、説明と一緒に売ってもらえたら良いけどね。ビタミンCとか、風邪の時に有効っていうし。免疫力を強化して、ウイルス、風邪のもとを撃退するんだって。早く治るんだ。風邪ひいた時、酸っぱい果物もらったりすると、何て美味しいんだろう!って思ったりするでしょ?」
「確かに。」
「確かにですわ!」
あの美味しさは、ちゃんと理由のあるものだったんだ。
なるほどな~、と頷く。
「身体に欲しているものを、美味しく思う、食べたいと思う、っていう、自然の欲求に従う、そんな風に毎日の食事を考えられるのも、自分の身体の力を信じて従って楽しんでみる、そんな事にも繋がるね。例えば、ああ~、今日は何だか、青みのお魚が、食べたいなぁ!ってつくづく思えちゃう日があったとする。そうしたら、それを食べてみる。きっと、身体が、欲する栄養のものを、食べたいなぁ、ってお知らせくれたのかも?ーーー好きなものを、やたらと偏って食べる、って話じゃなくて、身体の声を聞くっていうかな。汗をかいて塩分が足りなくなった時に、それを含んだら、しょっぱく感じなかったり、逆に甘く感じたりする。美味しく思うよね。感じた事ない?」
「!あるわ!」
「あるー!」
「食事にわがまま言うのと違って、季節のものを食べてみたり、さ。この世界では、鑑定って便利な力があるから、それも使って、不足に説得力や、過剰な摂取に歯止めしたり、様子も見てあげられるよね。皆が楽しく健康で豊かに、で、その上美しく、ってできたら、それを伝えられたら、素敵でしょう?」
元花街組にも分かる。
整う、とは、本当にわずかな力で、無理なく少しずつ、循環する輪を気持ちよくしていく事だって。
竜樹の仕事の全てが、出産ドキュメンタリーなど過激に見えた時でも、やり過ぎない、バランスをとった、とんとん、とん、と背中を撫でてくれるような事だって。
花街から引っ張ってもらい、背中撫で撫でされて初めて、感覚で、分かったのだ。
す、こくん。
最後の一口を啜れば、口の中が幸福で溢れている。そのままにすれば、甘くて虫歯になっちゃうけど、濯げばスッキリして、満足だけが残る。
「さあ、戻って番組みてみよっか。静かに、隅っこで、いいかな?」
(は~い!)
(ええ!もちろん!)
5人は戻って、コクリコの出産ドキュメンタリーを見た。
満ちる。満ちる。満ち足りて、成長が至って、赤ちゃんを産む。その自然と、小さく整える数々の、補助する新しい医療の力。
(産まれて、よかった)
(よかったわ、ぐすっ)
(コクリコさんは、幸せを見誤らなかったのね)
(そうね、そうね)
羨ましい、と思った。
そうして、私たちだって、きっと、これから。と明るい希望に燃えた。
(赤ちゃん、会えると良いわ)
(ね!素敵な赤ちゃん)
(かわいいわ)
エンドロールが、微かに鳴り響く。タブレットの光を覗き込んだ5人の顔は、光に照らされて、てら、と光っている。瞳に映る、コクリコとルゥちゃん、笑顔。
ポチ、と止めて、寝るのが勿体ない気持ちだから、5人寄り添って、でも何も言わずに。
目を閉じて。
ルーシェは、兄の手紙を思い出す。
懐かしい筆跡。戸惑い、感情の揺れを隠せない、その線の乱れに、心から、ああ、と納得する。
『亡くなった大切な妹、ルーシェへ
竜樹様が、亡くなったはずの妹へ、手紙を書いたら、きっと伝わるよ。と、私たち残された家族に言った時、父も、母も、そして私も、涙ぐんで胸を掻きむしるように、そして寄り添って、どんな事を伝えようかと、話し合ったんだ。
あの時、ルーシェを見捨てなければならなかった時の話を、しようね。
竜樹様が、納得するという事は、心の安定に、とても効果があるのです、と言ってくだすったからね。
あの時、私達の領は、格上のライサンダー伯爵領から、そこのお嬢様をお預かりするのと引き換えに、共同事業をしようと持ちかけられていた。お嬢様はクピド様とおっしゃって、庭師と懇ろになったのだそうだよ。お家や領地では、クピド様の思い通りになってしまうから、離したいとおっしゃって。
お前が落とし屋に騙されて、私達は、そんな風紀に緩みのある所で大丈夫なのか、と懸念を向けられて、君に厳しくするしかなかった。
後で教えられて分かったけれど、落とし屋稼業の者は、そんな、見捨てないといけなくなる事情を下調べしておいて、組織で狙ってくるのらしい。
苦しい領地の事情で、共同事業誘致のために、君を切ってまで預かったクピド様は、わがまま三昧で、僅か1つ月で、共同事業の初回利益と同じ額だけ散財を強請ったので。
やってられない、とすぐに事業は撤回して、クピド様をお返ししたよ。
君を切ってまで。なのに。でも、損切りは重くなる前にしなければ、領地が沈む。沢山の人が、路頭に迷う。
結果、私達は、大事な娘や妹を失って、クピド様に家も財産も引っかきまわされて、ぐちゃぐちゃになった。
あの時の混乱を、私達は、経済的にもだけれど、精神的にも、今も引きずっています。
今でも君の部屋は、そのままに取っておいてある。母が、切なくて処分できない、と泣いて嫌がったんだ。
父も、母も、私も、時々君の部屋に、それぞれ、たった1人で入って、あの、幸せだった家族が揃っていた頃の事を思い出して。
何とか毎日を送っています。
君を切って捨てたのだから。
私達を許してくれる、だなんて思っていません。
どんなにか辛い毎日を送っているだろうか。苦海になど。思えば苦しく、耐え難く、けれど君こそ耐え難かっただろう。
父と母は、大分老けました。
竜樹様が、エステサロンの話をして下さったので、皆して、本当に、泣いて、泣いて。
君の門出を、汚したりはすまいね。
本当を言えば、お客様を装ってでも、一目会いたい。でも、君は、裏切り者の兄や、父、母と、会いたくはないだろう。
ただ、幸せに。
私達に、幸せを祈らせて下さい。
そして、竜樹様から、時々でいいから、幸せにやっている、と連絡をもらう許可を。
どうか、ほんの少しだけ、情けを下さい。
不甲斐ない兄より
亡くなったはずの妹ルーシェへ
信じてもらえないかもしれないけれど、永遠の愛を、幸福を願う気持ちを込めて』
つう、と涙が溢れる。
何もかもの悪いものが、流れて消えてゆくようだ。
ニリヤ殿下が言っていたっけ。
『ここが、ベッドでしょう!ここが、きるものの、たんす。こものいれが、ここで、ちょこっとつくえと、いすがあるよ。おてがみかけるねー!』
ああ。お手紙、書けるね。
書こうか。伝えようか。
この満ち足りた気持ちを。そうして、傷に温かい手をあててくれ、それは確かに、癒しきれたなどという事はないのだけれど、過去は変えられないけれど、希望の灯がともった、今日という日の事を。
うう•••ん。
うぅ~ん、うう、う。
唸り声が聞こえる。地獄の底から響くような、押し潰された声だ。
「い、ぃやだ、やらよ!かえりらいよぉ!」
がば!
はあ、はあ、はあ。
ああ、ヴィフアート。
きっと、あなたも、血が出る事さえ忘れていた、目を逸らしていた傷から、やっと血が溢れてきたのでしょう。
ヴィフアートが、きょろ、きょろ、と魘されて起き上がって、息を乱している。ルーシェ達は、そっとしておいてやる事くらいしか出来ない。
と。
むくり。
ヴィフアートの側で眠っていた、ジェムが、目をこしこししながら掛け布をめくり、起きて。
「ろーした。アー兄ちゃん。思い出し怖がりしたか?」
と舌っ足らずに、もにもに言った。
「あ、ああ、あ?思い出し怖がり?」
はあ、は、と呼吸の乱れたヴィフアートは、冷や汗、爛々とした目を、きょろりとジェムに向ける。
「うん。俺たちも、家が無くて、街でおいっとばされていた頃の事を、夢に見て、怖くなったりするよ。あの時は、必死だったから、ちゃんと怖がれなかった。竜樹とーさが、落ち着いて、安心できる所に居られるようになったから、やっと怖がれるんだね、って。」
やっと、怖がれる。
「よしよし、アー兄ちゃんも、怖い事があったんだね。怖かった、怖かった。もう大丈夫だ。ここは竜樹とーさの寮なんだから。怖がっても良いんだよ。」
ぎゅっ。ぽむ。ぽふぽふ。
ジェムが、ねむねむしながら、一回り大きなヴィフアートの身体に抱きついて、背中をぽんぽん、撫で撫で、とした。そのまま、ふにゃあ、と眠ってしまうけど、胸の中に、確かな温もり。
そして、ガバリ、と竜樹が起きて。
そーっとヴィフアートの側に寄ると、布団に座って、寄りかからせて、ジェムごと、身体を抱きしめて。
(大丈夫、大丈夫)
(ヴィフアートは、大丈夫。)
(撫でているから、このままゆっくり、お休みなさい)
ふにぃ、と声を引き絞る音が聞こえて、ヴィフアートは震えて縋っているようだった。
ラフィネも起きてきて、優しく肩を撫でて、そうしてまた、掛け布を蹴っ飛ばした子供達に周ってそれぞれかけてやり、ふ、と満足そうな息を漏らして、また寝た。
密やかな、オレンジ色の灯は、なんと温かいものだろう。
全てがほのかに明るい、そして身を浸して寝める暗さの、落ち着いた胎内で、私達は、明日の為に。
今夜、眠って、生まれ変わる。
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