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本編
お悩みかいけつ
しおりを挟む私、暇になっちゃったのーーー。
と言ったミゼばあちゃまに。
エフォール、ピティエ、プレイヤード、アミューズは、真剣に考えだした。
暇についても一家言ある4人である。身体や視覚に不都合があり、なかなか外に出られなくて、何も出来なくて、或いはさせてもらえなくて。そんな、じっとする、を、望まずと経験しているのだ。
それは、うずうずとして、グッと押し込められたようで、身体にぐるぐる渦が溜まり、ずーんと落ちてゆくような。
ミゼばあちゃまに、そんな気持ちを味合わせたくない!と、意気込む。
「ミゼばあちゃま、私と編み物してみる?」
まずはエフォールが、手軽に始められそうな、老婦人にも向いている趣味として提案を。
「それがねえ。」
ポポ、とほっぺを赤くしたミゼばあちゃまは。
「お友達のおばあちゃま達に教わって、編み物、やってみたのよ。でもね、一目、一目が、ぎっちぎちに力が入っちゃって、目も肩も手も、疲れちゃって疲れちゃって。次の日一日中、頭が重かったの。出来上がったものが綺麗なら、それでもやる気になるんだけど、硬くて、目もとんでるし•••。」
とほほほ、としょげる。
「エフォールは、編んでると楽しいんだって。ミゼばあちゃまは、編んでる時、楽しくない感じ?」
プレイヤードが、座面に手をつき、足をぷらぷらっ、とさせて、反対側端ピティエの隣、ミゼばあちゃまに、眉をピクんとした表情を近づけ、そっと聞く。
「そうなのよねぇ。エフォール様には悪いんだけど、あんまり楽しくなかったの。向いてないのかしらねえ。」
ふー、と頬に手、ため息。
編み物は、ゆん、ゆん、と心地よいリズムがあって、一目一目を続けて編んで行くことで、心に何か積もって満たされてゆくよう。そして形が段々と出来てくるのが楽しいのだが。
ミゼばあちゃまは、そこに至るまでの、簡単な丸いモチーフを1枚編むだけで疲れ切ってしまったという事なので、確かに向いてないのかもしれない。
下手でも楽しければいいが、やらなければと義務感があり、全く楽しくないのだと。
「そっかー。」
「好きかどうかは、あるよね。」
「疲れちゃったら、やだよね。」
「無理には、良くないねぇ。」
「歌を、うたうのはどう?歌声きっさとか、あるでしょう?家で片付けしながら歌ってもいいし。タダだし。」
アミューズが、何も用意しなくてもできる趣味として、歌を。
良いよね!歌!
私もうたうよ~!
アミューズが上手いからといって、他の子達が恥ずかしがる事もなく、楽しく寮でも歌うので、4人はわっと沸いて勧めた。
「うん•••。歌声喫茶は、恥ずかしいから、なぁ。私あんまり歌、上手くないのよ。歌うのは好きだけど、それだけで暇が何とかなるか、っていうと、ちょっと、足りないかしら•••?」
今も、お部屋の片付けなどをする時には鼻歌を歌うそうだ。クレールじいちゃんが、くふふと喜んで、少し合わせて歌ってもくれるらしい。朗らかなお家である。
うーん。無理強いはできない。
「じゃあ、じゃあ、猫か犬か、ガーディアンウルフを飼ったら?お世話は楽しいし、一緒に遊べるんじゃない?」
プレイヤードが提案する。
この世界にもペットはいる。猫ちゃんを大好きな、オランネージュのような人がいるのである。だがしかし、餌の金銭的負担や、時間に余裕のある生活を求められるので、純粋に愛玩するためのペットは貴族か裕福な商人くらいしか飼わない。後は狩り用、鼠対策などの、実用的な意味としての隣人である。
まあ、ミゼばあちゃまは、懐も温かいであろう。ペット可能な人ではある。
だが。
「ガーディアンウルフって、何年くらい生きるのかしら?猫も犬も、ちゃんと最後まで、お世話できるかしら•••。」
ひゅ、と息を飲む4人である。
そうだよなあ。ミゼばあちゃまが飼ったとして、あと何年一緒にいられるのだろう?猫も犬も、竜樹の世界のものより魔法の影響か長生きで、猫が30年くらい、犬が20年ほど。ガーディアンウルフに至っては、100年も生きるのである。
「盲導ウルフをするのに、皆、ウルフの方が長生きしちゃうかも、しれないんだ•••。」
ガーン、のプレイヤードである。
「そうよね、プレイヤード様。自分が可愛がった犬や猫、ガーディアンウルフを、後々誰かに託すとなると、ちゃんと可愛がってくれる人かな、とか、気になる事はいっぱいあるわ。動物を飼うのは良い案だけど、色々考えると、すぐには、無理なのよね。」
ミゼばあちゃまは、ふー、と一つ息。困った顔で笑うと。
「ふふふ、否定ばかりで、やなおばあちゃんね。ごめんなさいね。でも•••皆に聞いてもらったら、何だか胸のつっかえがちょっと良くなってきたみたい。あれなのよ、•••もう、周りの人達に、必要とされていないのかなあ、なんて感じちゃって、寂しいのよね。きっと。何をしても、同じに傷むのだわ!」
そんな事ないよ、ミゼばあちゃま!
言ってあげたい。私たちはひつようとするよ!って。
だけど、そんな付け焼き刃な、感情任せの言葉で、立派な大人の、おばあちゃんの、歴史を重ねてきた女性に、その心に、通じるだろうか?
否、である。
自分で面倒を見きれない動物を、なかなか飼えないという意見も、その通り。もどかしいけれど、責任感あればこそ。
「ミゼばあちゃま。ばあちゃまみたいに、お店のあれこれを知り尽くした女性と、お話が出来るなんて、私達、とっても光栄です。あの、あの、今日、これから、だけなら、どうかな?私達の、お仕事検証中!に、お手伝いしてくれませんか!」
ピティエの、思いつきに、わ!と3人が乗っかって。
「だよだよ!今日一緒しよう!ミゼばあちゃま!」
「大人に助けてもらっちゃダメ!なんて誰も言ってなかったから!」
「今日だけでも、ばあちゃま!」
や、優しい。
じん、ときたミゼばあちゃまは、もちろん。
「ありがとう。ありがとうね、皆。」
涙滲む目尻を、ふ、と擦りつつの笑顔は、少なくとも今日これからだけは、寂しいを含んでいなかった。
周りで立ち去りがたく残っていた聴衆も、ホッとして、ニコニコである。
4人もホッとして、何となく雑談タイムになる。
「ミゼばあちゃまのお家は、ここから近いの?お散歩は、良くするの?」
エフォールが聞けば、そうねそうね、と笑って頷くばあちゃまである。
「お家、近いのよ。竜樹様が、歩くのは健康に良いよ、ってテレビでいつか言っていた事があったなあ、って思ってね。女性も、外に出て歩くべきですね、なんて。あやかって、お散歩、おばあちゃん仲間でも流行ってるのよ。固くなった肩もポカポカして、少しスッキリするし、良いわよね。」
歩きやすいブーツも、買ってみたの!
トントン、と足でリズムをとる。
「ね!歩くの良いよね!私も、リハビリで歩いてて、あのね、竜樹様がくれた•••。」
ごそごそ、とシャツに隠れていた、首にかかった紐を引っ張って。胸の中にある、喘息用の癒しの魔道具と、その側にちょこ、とくっついた、丸くて平べったい物を取り出すと、ばあちゃまに差し出して見せる。
「これ、まんぽけい、っていうの。お誕生日がこないだだったよ、って言ったら、しばらくして竜樹様が、くれたんだ。毎年はあげられないかもだけど、って、他の子達だって、全員にお祝いって難しいんだものね、でも、リハビリ頑張って!の応援の気持ちなんだって!」
ニココ!
手にある、まんぽけい、は、樹脂でできていて、色は白。画面がついていて、小さなボタンが3つある。
「まんぽけい•••?」
「うん、まんぽけい。歩いたら、その分の歩数を数えてくれるの。チリさんが、一個だけ作ってくれた、とくべつの魔道具なんだよ!竜樹様は、1日8000歩歩くと、とっても健康に良いよ、って。私、お庭や、寮に遊びに来てからも、一生懸命歩いてるの。それでね•••。」
歩行車の荷物入れをごそごそして、一冊の大きな、美しい青緑色の太い糸で、角まで綺麗に括られた本を出すと、パラパラ中身を見せる。
ぱっ、と中から長い折りたたみの紙がぴらり。
手書きの、これは。
「地図?」
「パシフィストの地図だよ!8000歩歩いたら、白いまるを一つ、塗るの。毎日塗って、カナン地方まで着くよー、とか、段々歩数で塗っていくの!まだ始めたばっかりだけど、楽しいんだよ!」
パララ、と地図の後ろのページを捲れば、そこにも手書きで、カナン地方ではこの食べ物が美味しい!とか、その地方地方へ行った、つもりになったガイドが、細かく書かれている。
エフォールのリハビリに協力しよう、と、寮の地方教会の子達が、うちはこうだよ!うちはね!なんて、知っている特色を教えてくれたのだ。
だから時々、角のチェリーパン屋でお手伝いすると、売れ残りのパンが貰える時がある、季節のデニッシュパイだと凄く美味しいし嬉しい。なんて情報が載っていたりして、微笑ましい。
お魚、きのこ、樹氷、菜葉、果物、丘の物見台、恋人同士でくると結婚出来るっていう、夫婦巨岩。
「はあ!これ•••素敵ね!すてきな地図に、ガイドだわ!」
本当にパシフィスト一周をするのは、魔獣の件もあって危ないけれど、安全に近所で歩いて、ある地点に到達したらそこの都市に魔法陣で実際に行って、名物を食べたって良い。もちろん、歩ける所は実際に歩いたって良いし。家の中だけだって楽しめる。歩数で塗って、地図ガイドを見て、今ここなんだなぁ、ってくふくふ楽しんでも良い。
えー、ええ~!とひっくり返したり中をじっくり見たり、綴じた紙の、紐のかかりの美しさを愛でたり。
「珍しい綴じ方ね。のど側に余分に綴じるための余白が要るけど、とっても綺麗!」
「わとじ、っていうんだって。綺麗だし、新しくページを付け加えるのにも、糸を切って綴じ直したらいいし、それに持って丈夫でピッタリ平らに開くから、塗りやすいんだ!竜樹様に教えてもらったの!私が綴じたんだよ!」
えへへ、今マルヌまで歩けたんだ、と得意そうなエフォールに、周りの聴衆も、へえ!?何だかすてき?と囲んでいる輪を小さく寄ってきて、ミゼばあちゃまの手元の和綴じ歩数地図を覗き込んだ。
「エフォール様!」
「なあに?ミゼばあちゃま?」
こ、これ。これ。
ふるる、と手が震える。
ミゼリコルドは、やり手のクレールじいちゃんの妻。様々な商品を、発売前に目にしてきたし、売れるかどうか、相談にも乗り、長年目を鍛えてきたから、分かる。
「何で竜樹様は、これを商品にしないのです!?」
「竜樹様は、タカラに、これ商品にしますか?って聞かれて、プレゼントだからなあ、って。それに今、忙しいから、薔薇巡礼の後でいいかー、なんて言ってたよ。」
「ウン、言ってた。」
「歩数でサンテ!の健康やるにも、情報まとめてる時間がないなーって言ってて。」
「タカラが、そうですかぁ?なんて言って、後でやる案件にしときますね、って勝手にミランとウンウンしてたよ。歩数計。」
のんきだな。
だがしかし、商機というものは、幸運の女神の前髪と同じものの如く、あれっと思った時に掴んでおかなければ!なのだ。薔薇巡礼のある、今この時、各地教会とその周り情報をガイドとした、歩数表の和綴じ本を出したら•••!!!
ミゼばあちゃんは、今、歩数計が欲しい。どうしてもすぐ欲しい。商人の端っこを担ってきた一人として、絶対にこれは見過ごせないのだ!!
「竜樹様とお話がしたいわ!あぁ、でも、お忙しい、中々会えない方だものね。クレールに言って、寮に、行って、お話できたらして、ってなるかしら•••ねえエフォール様。これ、エフォール様のプレゼントだけれど、ミゼばあちゃまが商品にしたら、取られちゃったみたいに、イヤな気持ちがされるかしら?」
途中で、ハッと気づいて窺うも。
ふるふる、と藁色の髪を振って、ニパッと笑う。
「ううん!竜樹様が教えてくれるものは、皆のためになるの!私がこんなに、楽しく歩けてるんだから、きっと、お家で歩くしかない、弱い子達も、楽しめるよね?1日8000歩、歩けなくたって、後ろに白紙を入れて、計算して足してって、ちょうどのとこで塗ればいいもんね!ミゼばあちゃま、商品にしてくれるの?」
エフォールは、何と良い子であろうか•••!!!
「ええ!!ばあちゃまは、暇じゃなくなりそうです!!」
まだまだ降りてなんていられない。生きていたら、これは!と思う商品に巡り合う事もある。ただの散歩が、商機になるのだ。
そして、夫のクレールみたいに、元々の商会で扱っていたものとは、違う物を作れば、売れば良いーー。
わー!やったね!かいけつ!
と手を打ち合わせる4人は、なんて可愛いのだろうか。
「竜樹様に電話して、つないでみるね!」
と取り出した電話に、ミゼばあちゃんは、目をきょと!と、これ以上なく見張るのであった。
「あ、もしもし?竜樹様?」
『はい、はい。竜樹だよ。見てました。ミゼばあちゃんと代わっておくれ。』
くすす、と笑った竜樹の声は、嬉しそうに穏やかに。
ミゼリコルドは竜樹と初めて商談した。興奮して踊り出しそうな鼓動を抑えて、まずは扱って良い旨だけを確約もらう。
詳しくは会って話をしましょう、ミゼばあちゃんにも電話を渡しておきますね。と約束されて、咄嗟に、ありがとうございます!と出たのは図々しかったか。
でも、この商品のためなら!と思うのだ。
優しいエフォール達の気持ちを無碍にせず、楽しんでくれる人が増えたら。
その後、ミゼばあちゃんの作った、ミシュランガイドのビブグルマンを彷彿とさせる、お安くて美味しい地方の特色あるお店情報、そして観光名所付きの歩数表本と。薔薇巡礼の地方教会とその周辺を載せた、落ち着いた情報の歩数表ガイド本と。そして歩数計とは、最初ほんの少しから発売された。そしてあっという間に話題を掻っ攫い、売れ売れのヒット商品になるのだった。
クレールじいちゃんが、私が手伝おうか!?手伝おうか!?と、他にも竜樹案件があるから無理なのに言いまくって。
ミゼばあちゃんに笑われたのは、もう、言うまでもない事である。
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