王子様を放送します

竹 美津

文字の大きさ
上 下
393 / 512
本編

母と娘は冒険したい!

しおりを挟む


「人生は冒険ですわ、ニュアージュ様、ブリュム様。今回、お嬢様のマテリア様も、『アンファン!お仕事検証中!』に貴族の代表として、出ていただけたらと思っているのです。最上位のカンパニューラ公爵家からお嬢様が出演したとなれば、他の方にも、良い影響がある、と思っているんですの。」

エフォールの養母、パンセ伯爵家リオン夫人は、熱心にニュアージュ、ブリュムを口説く。親子3人、公爵家入婿のニュアージュ、妻のブリュム、娘のマテリアは、興味津々でリオン夫人の話を聞いている。


前相談に、テレビ出演のお誘いがあります、とリオン夫人から書状が来て、3人は家族会議をした。
テレビ出演の詳細は分からねど、竜樹と深く知り合う事の出来たパンセ伯爵家とは、誰しも縁を結びたい。
かの家は図々しく竜樹の事で地位を高めるような真似はしなかったけれど、エフォールの足の治療に関して、似たような切実な悩みを持つ貴族達に、派閥や高位か下位貴族かを問わず、親切にしてくれると評判である。
何故なら、傷病は、人を選ばないから、と。
見返りは頂きません、エフォールの足を純粋に心配してくれた、竜樹様に申し訳ないから。そして、カラダスキャナを使っての神経再生が、もっと広まると良いから。
翡翠の猫目でキツく見えるマテリアは、見た目に反して人情家で、幼いながら、その高い志に、良いわ!と熱く好意を持ったし、その両親のニュアージュ、ブリュムも、好感を持っていた。

そのリオン夫人からの出演依頼である。テレビだって買って、毎日食事時や団欒に、楽しんで見ている。
ニュアージュに至っては、執務室にもテレビとラジオを入れて、書き仕事の時はラジオで、と活用し、ながら仕事するくらいだ。
まあ、見て楽しいだけじゃなくて、重要な事や驚きの発表を、シレッとテレビやラジオで言うので、逃せないのである。

「出たいわ!」
と活発な娘、マテリアはほっぺを赤くして興奮した。まだどんなテレビ番組か分からない時点でも、ワクワクが止まらない。きっと楽しい事になる!と、腹の底から、くふふ!笑いが込み上げてきそうだった。

父親のニュアージュは。
「お前ならできるよ、番組出演だって。私の愛しい子、マテリア。でも、どんな番組かくらいは詳しく聞かなくちゃ。飛びついて後悔する前に、条件を良く考えるのも、我々公爵家の、引いては貴族のやり方だからね。」
と娘を宥めた。

はい!お父様!とマテリアは良い子の返事をする。
きっとお祖父様やお祖母様、伯父様辺りがうるさそうだが、母ブリュムが関係しなければ、まあ押し切れる。
ブリュムも、お話聞いてから決めましょう、と言いながらも、凄く嬉しそうにした。

だって、テレビ出演である!
やろうったって、中々出来ない事を、あちらから言ってきてくれたのだ。テレビ内部に興味もあるし、まだテレビラジオの採用試験だって、進行中で貴族達に詳細は分かっていない。
皆、喉から手が出るほど、テレビラジオ関係の話題を欲しがっている所、出演!

「ウチの可愛いマテリアに目をつけるなんて、リオン夫人もやるね!」
「まあ、一番高位貴族の公爵家だから、という事もありましょうけど、出来ない事は頼んで来ませんものね。きっと、マテリアが活発で、色々なお勉強なんかも同じ歳の子の中で良く出来るし、物怖じしない度胸も評価されたのよ!」
ブリュムは嬉しかった。
自分は幼い頃病弱で、父母や兄から、お前はウチのお姫様なのだから、何もしなくて良いのだよ、と言われて育った。愛情は有り難くもあるけれど、時に檻である。

長じて元気になってからも、なかなか何もさせてくれず、他のお嬢様達から、あの人は王家の血も引く生粋のお姫様だから、と遠巻きにされ。
娘のマテリアには、そんな思いをさせたくない。

妹に何もさせない割に、兄が恋愛結婚で、サラッとポム侯爵家に婿に出たから、ブリュムも婿を取らなくてはならなくなった。
求婚する相手の中から、満遍なく話をしてみて、何となく、良いな、と思ったのがニュアージュで。
彼はブリュムを、皆のようにお姫様扱いはあまりせず、初デートで今やっている家業の手伝いの、仕事の意見を求めてきた。

「世界の半分は女性なのだから、女性の意見も聞きたいじゃない?それにブリュム嬢は、公爵家で良いものを見ているし、変わった視点で意見が貰えるかなと思って。」

ニコッとした柔らかな笑顔に、惚れたのである。
ニュアージュ本人は、引く手数多の美しいブリュムには、全く求婚が成功するとは思ってなかったから、公爵家のお嬢様の、貴重な意見が聞ける!と嬉しく思っただけだった。

勿論、仕事に便利だからだけで求婚した訳じゃない。一般的な、妻にしたい相手にするように、熱のこもった視線で、手で、恋人時代も優しく包んでくれた。彼の家はお金に余裕はなかったが、精一杯な、凄く考えてくれた、仕事の途中で出来た一点ものの洒落た試作品や、案外器用な手作りの贈り物や、心のこもった言動に、どんどん惹かれていったのだ。
そして、小さい頃から、父親の事業の失敗で作った借金を、聡明な兄と一家一団となり何とか工夫して帳消しにした実績を持つニュアージュは。自分の母や妹にもして来たように、話を聞いて、ちゃんとそれを生かしてくれたのだ。
女性とはいえ遊ばせない、立ってる者は親でも使え精神なだけ、とも言えるが、こんなに同等に扱ってくれる男性は、他にいなかった。

両親や兄はこの結婚に、大反対だった。もっと大事にしてくれる人を、何もさせない、お姫様みたいにしてくれる人を。
望んでない!とブリュムは生まれて初めて位に我儘を言った。それまでは、愛情ゆえにと我慢して来たけれど、無能感に気も狂いそうだったのだ。
幸いな事にニュアージュは、両親や兄が言うように、公爵家の地位欲しさに求婚した訳じゃなくて。
興味を持ったきっかけは、学園の卒論の下読みのバイトで読んだ、ブリュムのものを覚えていて、素敵な子だな、と思った位なので、純粋に良いなと好意を寄せてくれたのだ。


家族会議は早々に、お話詳しく聞いてみましょう!となって、現在に至る。

「私たち、女性がもっとお仕事が出来ても良いんじゃないか、って思っているのです。男性によって、女性の人生が決まってしまいがちでしょう?もっと選択肢があればな、って、新聞寮のラフィネさんや、セードゥル侯爵家の養女になったコリエ様ともお話していて、具体的に女性達でお仕事をやってみよう、って思っているのですけど、何事も段階があるよ、と竜樹様はおっしゃるの。」

お仕事をするのに水を差す訳じゃないけれど、それをするのと同時に、女性がもっと働ける、っていう、そんな当たり前の視点を、広く皆に育てたい。
「それには、女の子達が、お仕事を色々検証してみて、そのお仕事の良い所、大変な所、向いているかいないか、を放送してみる。そして自然に女の子も働けるっていうのを子供のうちから浸透させたい。男の子も色々、職業に偏見なく携われるように、一緒にやりますのよ。そんな番組の、手助けを、是非マテリア様にお願いしたいの。同じ女の子で、平民だけど、竜樹様の孤児院の子達と、グループを作って仲良くやれるのですって。第一回目は、情報屋のお仕事を検証するの。抵抗感あるかしら?」

フコッ!とマテリアは鼻息が漏れるのを抑えきれなかった。
情報屋!何それ!凄く面白そう!

「市井に出るのですね、情報屋という事は。危険なことなんかはないのですか?」
父ニュアージュが抜かりなく確認する。

「ええ、安心して下さいな。段取りとしては、本職に、情報屋、っていう仕事の、まず見本を見せてもらって。その後、街中から情報を拾って、売りに行く、って実践をするそうよ。どこに行っても居場所が分かる魔道具や、毒や攻撃に反する魔道具を付けるそうだし、危険にならないよう、大人も沢山付くそうです。撮影もしてますし、目を離す事はないですわよ。もし子供達が危険に首を突っ込みそうになれば、見守る大人がちゃんと止めるし、そこは大丈夫です。」
安心なさって。

ニコニコのリオン夫人は、そこの所もちゃんと事前に詰めてきた。何を訊かれても大丈夫なのだ。胸叩き、ポム。

「第一回、という事は、次もある訳ですわよね。もし合わなかった時、途中でやめられるのかしら。」
ブリュムが、情報屋•••?とハテナに思いつつ。そんなに沢山、一回なら楽しく出来ても、続けて出来るものかしら?

「お仕事としての依頼ですから、出演料が払われる代わりに、一回一回の途中で、気まぐれに止める、というのは出来ないのですけれど、勿論、凄く抵抗感がある事を無理やりにさせる、なんて事はないですし、出来ないなら、上手く出来ない事まで含めて、番組に嘘なくしていくそうです。むしろ、その奮闘したり抵抗感あったり、戸惑い、躊躇い、自然な姿を撮影したい。そして、一回やってみて、合わないな、となれば、次の撮影は断っていただいても良いのです。」
途中でリタイアした事も、放送します。

まあ、と、ブリュムは、口を押さえる。
しかしリオン夫人は、続けて。

「そしてそれは、恥ではありませんのよ。女の子が仕事をやってみる、その先陣を切る。良い事も嫌な事も、見本としてやってみる。その冒険は、漕ぎ出す事の勇気は、きっとお嬢様の、人生の糧になりますわ。」

冒険•••!何と魅惑的な言葉であろうか!
ブリュムは冒険文学が好きだ。おっとりした見た目に反して、挑戦する姿勢に、燃えてしまう。その嗜好と、始めたばかりの手探りの放送とは、とても相性が良かった。

「是非やらせたいです!」
「ブリュム、もう少し詳しく聞いてみようよ?」
夫は慎重派だが、心が燃える、燃えるのだ!
「お母様、私やりたい!」
マテリアもそう言っているし。

「私、幼い頃から、何もするなと言われて育ちましたの。それですっかり、力のない女性になりました。夫は、女主人としての仕事を、快くさせてくれます。失敗しても、どこが悪かったか、真剣に話し合って、それでも任せてくれますのよ。でも、両親と兄はそんな夫を、とても厳しい目で見ます。あんなに働かせて!何もさせない、お姫様みたいに扱えって言うのです。」

そんなの、望んでいないのに!
「私だって仕事がしたい!何かしたい!何者かでありたい、誰かの役に立ちたい!誰かの意思を汲んでばかりでなく、自分のお金で自由に買い物したい!傅かれているだけは、嫌なんです!何か一つあれば、何も出来ずに放り出されてしまうような、そんな無力な思いを、娘、マテリアには、させたくない!」
兄が結婚した時に思った。

いつかは、やって来る。
誰かに委ねきっていれば、それが、くるんと手を返される日が。
公爵家を継ぐなんて思っていなかったのに、あれだけ兄は何もしなくて良いと言っておいて、まだ言うが、それをさておき自分の好きなようにはする。
皆、自分の人生を歩んでいるのだから、当然だが、それなら私だってそうだ。何故私にだけ、何もするなと言うのか。
無力でいろと言うのか。
どうか、どうか。
「番組に出演させてやって、娘の可能性を拓いてやってください。娘は何でも出来ると。やってみられると。この世界に、羽ばたけるのだぞと。」

「旦那様が能無しでも、やっていけるようになりますわ!」
フンス!
マテリアが言って、一瞬、止まった空気が、次の瞬間、どっと笑った。

「な、何かおかしかったかしら?」
焦るマテリアに、大人達は。

「ふふ、うふふ!可笑しくないわ、マテリア。でも、そうよね。結婚頼み男性頼みなんて、なんてリスキーなのかしら。余裕を持って、好きな男性を射止めるくらいに、力強く生きていく、そんな女の子がいたって良いわよね。」
「マテリアには敵わないな。ふふふ。」

「では、マテリア様にご出演願えますね。」
「はい。」
「よろしくお願いします。」

交渉成立。和やかな雰囲気に、リオン夫人は、ちょっとだけ、思いつきをぶっ込んだ。

「私、撮影隊に参加してみないか、って言われているのですよね。カメラを持って。」
「まあ、リオン夫人が?」
ブリュムが驚く。カメラって、重そうだし、撮影するなんて、大変なお仕事!

「勿論、一緒にプロのかめらまんが、撮影してますよ。重要な場面を撮影逃してもいけないですし。でも、竜樹様が言うのです。『お母さんも、検証中!』っていう、ミニコーナーを作ろうって。お母さん達の冒険を、子供達の冒険と共にやってみないか、って。男性に混じって、ズボンを履いて、軽いカメラを持って、真剣にやりますのよ。」

まあ、まぁ!!!
ブリュムが手を組んで、ワクワクと。
「素晴らしいわ!男装するなんて、中々出来る事じゃないですもの!お仕事だって、そうよ、何でかめらまんが女性に出来ないだなんて、思っていたのかしら!」
「ええ、ええ!子供達も、お仕事をするにあたって、動きやすいズボンとスカートを組み合わせた、可愛い制服を着る事になるのだそうですけれどね。私たち女性が、ズボンを履くって画期的な事ですわ!私、一度履いてみたかったのです!」
うっふっふ、とリオン夫人は笑う。

「良いですわねえ、私も着てみたい、かめらまんしてみたいですわ!」
憧れの気持ちを持って、ブリュムが言えば。

「してみませんか?」

「え?」

「やってみましょうよ。お母さんも、検証中!を。ご一緒に。」


うくく。
「良いね、ブリュム。君ならきっと、優しい素敵な視線で、映像が撮れるよ。」

悪戯っ子の顔を持つ夫、ニュアージュは、父や母、兄の横槍には、慣れっこである。防波堤になる気満々だ。

「君は、色々な事が出来る女性だと思ってる。家の事をやってくれるのも、有り難くて嬉しいけど、かめらまんをやってみるのも、楽しそうじゃない?マテリアにも付いていてあげられるし。」
「エフォールも出るのですけど、母ならではの子供達の表情、映像が撮れるのでは、って竜樹様もおっしゃるの。少し教えていただいてから始められますしね。」

私が、撮影。
かめらまん。
ズボンを履いて。
男性達に混じって。堂々と。

ニコリン!
とブリュムは笑った。
その、娘と同じ翡翠の目が、キラキラと輝いて、ぱちん、ぱちん、と瞬きする。

「私、理解ある貴方と結婚して、本当に良かったわ。楽に息が出来るようなの。ニュアージュ。」

おや。
「私も君と結婚して幸せだよ?」
ふふふ、と笑うニュアージュは、傍目は優男だけれど、自分の気持ちや都合ばかり押し付けてくる父、兄などより、余程男気がある。
ブリュムはそう思っている。

そしてマテリアは幸せである。
優しくて理解あるお父様に、おっとりして、だけどやる事なす事否定ばかりをしてこないーーお祖父様やお祖母様みたいにーー大らかなお母様。
常々、お母様が、お祖父様達に何もするなと言われているのが、可哀想でしょうがなかったのだ。

だって、何もしないって、単純に言っても暇じゃない?
孫が思い通りにならないので、いつまでも娘の方を向いている。婿に文句を言うのが生き甲斐で。
グジュグジュしてる。さっぱりしない。
そんな人生、嫌に決まってる!


「それから、番組の番外編で、ヴィオロ子爵の娘コクリコ様の妊娠出産にも、子供達が密着しますの。真面目に、そしてユーモアをもって、ドキュメンタリーにするそうですわ。女性の大事業に触れる子供達の、生き生きとした表情も、捉えられると良いですわね。」

3人は目を剥いて。
そして、これは真剣にやらなくちゃ!と。

きっとやる前と後とで、凄く変わるに違いない。
私も、お父様も、お母様も。

そんな予感に、胸がギュッとして、熱い塊がドキドキと脈打つのを感じるのだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。 そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。 【カクヨムにも投稿してます】

キャンピングカーで異世界の旅

モルモット
ファンタジー
主人公と天女の二人がキャンピングカーで異世界を旅する物語。 紹介文 夢のキャンピングカーを手に入れた主人公でしたが 目が覚めると異世界に飛ばされていました。戻れるのでしょうか?そんなとき主人公の前に自分を天女だと名乗る使者が現れるのです。 彼女は内気な性格ですが実は神様から命を受けた刺客だったのです。

異世界でチート能力貰えるそうなので、のんびり牧場生活(+α)でも楽しみます

ユーリ
ファンタジー
仕事帰り。毎日のように続く多忙ぶりにフラフラしていたら突然訪れる衝撃。 何が起こったのか分からないうちに意識を失くし、聞き覚えのない声に起こされた。 生命を司るという女神に、自分が死んだことを聞かされ、別の世界での過ごし方を聞かれ、それに答える そして気がつけば、広大な牧場を経営していた ※不定期更新。1話ずつ完成したら更新して行きます。 7/5誤字脱字確認中。気づいた箇所あればお知らせください。 5/11 お気に入り登録100人!ありがとうございます! 8/1 お気に入り登録200人!ありがとうございます!

異世界で家族と新たな生活?!〜ドラゴンの無敵執事も加わり、ニューライフを楽しみます〜

藤*鳳
ファンタジー
 楽しく親子4人で生活していたある日、交通事故にあい命を落とした...はずなんだけど...?? 神様の御好意により新たな世界で新たな人生を歩むことに!!! 冒険あり、魔法あり、魔物や獣人、エルフ、ドワーフなどの多種多様な人達がいる世界で親子4人とその親子を護り生活する世界最強のドラゴン達とのお話です。

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!

まにゅまにゅ
ファンタジー
平均レベルの低い底辺パーティ『龍炎光牙《りゅうえんこうが》』はオーク一匹倒すのにも命懸けで注目もされていないどこにでもでもいる冒険者たちのチームだった。 そんなある日ようやく資金も貯まり、神殿でお金を払って恩恵《ギフト》を授かるとその恩恵《ギフト》スキルは『拡大解釈』というもの。 その効果は魔法やスキルの内容を拡大解釈し、別の効果を引き起こせる、という神スキルだった。その拡大解釈により色んなものを回復《ヒール》で治したり強化《ブースト》で獲得経験値を増やしたりととんでもない効果を発揮する! 底辺パーティ『龍炎光牙』の大躍進が始まる! 第16回ファンタジー大賞奨励賞受賞作です。

こちらの世界でも図太く生きていきます

柚子ライム
ファンタジー
銀座を歩いていたら異世界に!? 若返って異世界デビュー。 がんばって生きていこうと思います。 のんびり更新になる予定。 気長にお付き合いいただけると幸いです。 ★加筆修正中★ なろう様にも掲載しています。

異世界でのんびり暮らしてみることにしました

松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。

処理中です...