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本編
男達の井戸端会議
しおりを挟む「たつき~とーさと~、おっしっごっと~♪」
「おっしごと~♪」
竜樹と手を繋いだプランが歌い、反対側で手を繋いだアミューズが追って良い声で被せる。ジェムは、タハっとした顔をして、でもニコニコと、オーブと娘めんどりを連れてコケコケ、とことこ、王宮の庭を歩いている。アガットやサージュも、るんるん♪と竜樹の周りを歩きながら、上機嫌である。
キャスケット帽にネクタイで、キリリとお仕事の準備を整えた子供達は、一角馬車の乗り場に向かいながら、竜樹とお話する。
「ルージュの実をくれたおじさん、いつもくるけど、ときどき来ない日もあるから、もしかしたらかもよ?」
「かもよ?」
ぶんぶん、竜樹の手を振るプラン達は、ちょっと心配。
「うん、そしたらまた、明日も皆と新聞売りに来ようかな。何日か通えば、会えるんじゃない?」
「明日も?えー、えへへ!」
嬉しそう。
そんな事をしているうちに、ルージュの実は、終わってしまうかもしれないのだが、そしたらそれはそれ。庭にルージュの実を沢山生らせているというおじさんに、詳しく話だけでも聞きたい。
「それにしても、新聞売りの皆には、オーブと娘めんどりがいるから、食べ物貰ったとしても、危なかったらきっとコケコケ言ってくれたろうよね。失念してたよ、オーブ達のこと。」
「うん、オーブ守ってくれる。」
「まもるー。」
コケ、コココ、コケ!
ドヤ顔のオーブに、竜樹はハハハと笑った。
でもまあ、新聞売りの子らは良いけれど、他の孤児院の、仕事してる子らの事もある。大人になる練習として、個々の判断に任せたい気もするけれど、竜樹を誘き寄せる手段として使われないとも限らない。とマルサに言われて、やはり食べ物を貰ったら、一度持ち帰りを推奨、だそうだ。
街の人と、親しく仲良く。可愛がってもらいながらも、安全に。理解してもらって、受け入れてもらう。
大人達がやらなければならない仕事でもあり、子供達も、悪くなく、説明できるようになってもらったら、良いかな。
竜樹はそんな事を思いながら、一角馬車に揺られて、第二販売所のアガット、サージュ、娘めんどりと分かれて新聞売りの第一販売所にやって来た。
隣の、街の見回り詰め所の兵達と、おはよう~、おはよう!おはようございます!と挨拶を交わしつつ。
テキパキと販売所を開けて貰って、掃除、届いた商品の品出し準備をするジェム達を邪魔しないよう、竜樹は販売所の前のベンチに腰掛けて、皆の仕事ぶりを見守った。タカラが、そっと竜樹の側に立ち、マルサもちょっと離れた所で、色々、守りに支障がある方向などを確認している。
オーブは、バタバタ!と羽ばたいて、いつもの持ち場、新聞売り場の角で売り物のパンと離れた所。クッションの上に飛び上がると、ふくっとうずくまって、満足そうにコココと鳴いている。
「おはよう、ジェムちゃん達!あれまあ、ギフトの御方様まで。今日はご一緒なんですねえ。」
子供達には顔見知りの、ご近所の商家のお嬢様の小間使いさんが、新聞とアンパンを買いにやって来た。
「「「おはようございまーす!」」」
「おはようございます!新聞ここで買ってくれて、ありがとうございます。配達を頼んではないんですねえ。」
ええ、そうなんです、1部は配達して貰ってるんですけど、と小間使いさん。ジェムが紙に包んだアンパンを、アミューズが新聞を差し出した。受け取りつつ。
「お嬢様は新聞を切り抜きしていらして、お家の新聞とはまた別に、お小遣いで買い求めているのですよ。それに、朝ご飯の足しにここのパンを、少し食べるのが、元気が出るのですって。アンパン、甘くて、美味しいですよね。」
私も食べたりしますよ、とニコニコ続けて、小間使いさんはお金を払って、これから動き出す朝だから、忙しく帰ってゆく。
「「「ありがとうございまーす!」」」
「おはようジェム、プラン、アミューズ。あ!ギフトの御方様!」
「「「おはよう!ビッシュ親父!」」」
「おはようございます。ビッシュ親父さんも早いですね!」
酒屋のビッシュ親父が顔を出すと、子供達が元気良く挨拶して、オーブもココッと鳴いた。ジェム達が、街の底辺で、何かお溢れ仕事を貰いつつ食い繋いでいた時にも、優しく何かと面倒を見てくれていたのがビッシュ親父さんである。
竜樹に驚き、ぺこっと頭を下げて挨拶してくる。
「おはようございます。ええ、ギフトの御方様。お店を開けて、すぐにここに来るのが日課なんですよ。こいつらの元気な顔を見ると、一日やる気が出るんでね。それに、ウチの母ちゃんに、アンパンなんかを買って帰ると喜ばれるから。」
酒屋に朝から来る人、配達依頼くらいしか来ないしね、と。
「やっぱりアンパン、人気ですか?」
「ああ、なんていうか、朝から甘みが、ガツンとくるよねえ。ウチの母ちゃん、食が細くて朝あんまり食べられないんだけど、俺がこれ買ってくると、半分、分けっこして食べるんです。ちょっと元気出るらしいです。俺も楽しみにしてますね。」
何たって、美味しい。
「そりゃ良かった。最近どうですか、街の様子は。」
竜樹がベンチの端っこを勧めて、ぺこぺことしたビッシュ親父はそこに促されて恐縮しながら座ると、竜樹の世間話に返す。
「そうだねえ。新聞にも載ってるけど、エルフ達のおかげで、転移魔法陣が使えるようになったから、色んな所から人が頻繁に来るようになったね。ウチなんかも、王都のお酒をお土産に、って来てくれたりしますよ。」
「おお、それはそれは。良い事です。悪い事なんかもあったりします?」
悪い事って言ったらあれだけど•••と、ビッシュ親父は考え考え。
「ウチには特にないねぇ。宿屋は、やっぱり利用が減ってるかもですね。近所の宿屋も、食事に力を入れてみたり、時間貸しで休憩が出来るようにして、何とか頑張ってる。遠くから転移じゃなく来る人も、沢山いるから、宿屋は、ないとね。便利になるのは嬉しいし、街も活気があって良いんだが、仕事が変わってくるから、ごたつく事も、ありますやね。」
うんうん、と竜樹も真剣に。
「仕事が変わってきたり、無くなってきたのはエルフのせいだー、とか、言ってる人なんていたりします?」
うーん、とビッシュ親父は顎に手を当てて。
「王都ではあまり聞かないね。エルフ達は、やっぱり、呪われたり虐められて、可哀想だってんで、王都っ子は擁護派が多いんだよ。エルフ、戦争から守ってくれるしな。助け合わなけりゃな、って皆言ってるし、商売関係は、物の運搬が沢山できて、ホクホクだからね。荷運びも、細かい所は人の手がかかるから、喜んでるよ。ーーただ、地方はまた違うようでね。商人達が言ってたけど、荷物の運搬で旅をしてた奴や、その護衛の冒険者、宿屋もやっぱりそう。時代が変わるのは仕方ねぇけど、これからが不安。って人も、まあ割といるらしい。皆が皆、変わってくのに、ついていける訳じゃないしね。」
ビッシュ親父は商店街で酒屋をやってるだけあって、中々の情報通である。
竜樹も頷くと、そうかー、と腕を組んだ。
「冒険者達は、道を途絶えさせない為の巡回のお仕事や、これから街道沿いに実がなるものを植樹したり、世話したりする人達の護衛もあるから、総合的には仕事減らないんじゃないか、って王宮では言っていましたね。狩りも今まで通りあるしね。でも、変化中だし、一時仕事が減っただけでも、日雇いだと影響あるよね。荷運びさんも、道の植樹や整備に、実が生ればそれを街まで運んだりとかあるんだけど、もっと情報を頻繁に出すべきだなぁ。これから、これから手が必要。宿屋もなぁ、考えないと。お仕事の不安について、相談所も設けてみたけど、今一つ利用が少ないようなんですよね。」
皆、相談所、何故利用しないんだろう。親身になって相談に乗ってくれる、冒険者組合の優しい詳しい職員さんが、受け持ってくれてるんですけどねぇ。と、思案投げ首、むむむと唸る。
「おはようございます。ギフトの御方様?お話の途中で悪いけど、それはさぁ。」
新聞を買いに来て、皆、世間話に加わっていく。身体の大きい、腕に傷痕のある肉体労働系の、だけど瞳がクリっとして何だかアイドルみたいな男性が。ハムチーズのパンとミルクを、ありがとう、と受け取りながら。
「俺、地方出身なんだけど、地方ではさ、やっぱり、今まで長年それでやって来た事を変えるのに、ちょっと損するかも、って気持ちがあるんだよ。飛び込めないっていうか、今我慢すれば、元にもどるんじゃあ、っていう。顔見知りばっかりで、良い時も悪い時も乗り切ってきたから、変わるには、強い理由と、戻らないよって言ってやんないと、ぐずぐず我慢しちゃうかもだね。」
王都のが、変わる速さが、速いしねぇ。そういうの、出てこないと分かんないんだ。
竜樹はふんふん頷く。
「あぁ~俺も出身は田舎なんだけど、確かにそういうとこあったかも。生活の速度が違うよね、都会と。それが良くもあり、悪いとこにもなり、なんだよなぁ。」
「おはようございます、ギフトの竜樹様。相談所に行かないのは、情報が通じてないからかもよ?」
剣にごつい靴、冒険者の姿をした、軽マッチョの男性は、新聞とたまごマヨネーズのサンドを買って、パクっと大きな口を開けつつ。
「もぐ。大画面テレビがない農村なんかだと、もぐ、もぐ。畑仕事の奴ばっかりじゃなく、荷運びも仕事しっぱなしで、夜は早く寝ちゃうし、っごくん。テレビ見にいく暇がないんだ。まだテレビ買えてないやつ、多いんじゃないかなぁ。伝え聞きだと、やっぱりテレビやラジオより、情報が遅いんだよなぁ。もっとラジオやればなぁ。仕事しながらラジオ聞いたり、持ってると良いんだけど。もっとラジオ小さく安くならない?竜樹様。俺も歩きながら聞きたいな。」
「ふんふん、確かに、俺のいた世界では、もっと小さい携帯ラジオあったんだよね。災害時なんかにも便利でさ。そうか~情報、まだ遅いかぁ。」
次々に新聞買ったりパン買ったりしつつ、人数は増える。商人見習い出勤の途中で、なるほどねぇ、なんて参加して、相槌打つ者も。
「ウンウン、そう。それに冒険者は冒険者組合で案内を利用するの慣れてるけど、それも、新しい事に取り付いて失敗しながら獲得してく、っての、ある程度余裕のある奴じゃないとだからさ。見込みが詳しく分かんないと、飛び込めないっていうか。」
モグ、ごくん。サンドを食べ切って、口をハンカチで拭く、見かけの割に上品な冒険者である。
「あーあー。そうだよね、安易に飛び付けないよね、生活かかってると。うん、そうか。変化していく間に、間繋ぎの安全な仕事とかあったら、やっぱり違うと思う?」
「そりゃ、余裕が出来ていいねえ。」
「その間に、じっくり情報流してくれたら、見極めできるかも。いち早く試してみる奴も出るだろうし、結果が出てくるじゃん?人によって、先に乗りたい奴と、後から様子見て追っかけたい奴いるよ。」
「エルフのせいなんて思わないけど、不安だと愚痴ったりしちゃうし、悪い事から解放されたエルフに、そんなの聞かせたくないよなぁ。」
ウンウン、ウンウン。
ワイワイ、あれこれ。
生活の大きな変化は普通、急には無理で、時間ってやっぱりそれなりにかかるんだ。
「宿屋の、時間貸し休憩の件は、良い案だよねぇ。それって紹介したらまずいかな。真似されちゃうと思うんだけど、というか、もし考えた宿屋さんが良ければ、真似させて欲しいんだけど、許可ってとれるかな?」
「聞いてみますよ。多分、真似したからって、宿屋もそう近場に沢山ある訳じゃないし、地方で真似しても影響ないし、良いって言うんじゃないかな。」
竜樹の問いかけに、ビッシュ親父が、許可取りを請け負った。
「宿屋で時間貸しで休憩っていえば、アレみたいだなぁ。」
「アレ?」
あ、いや。あ、子供達いたんだ。まずいな。竜樹はもごもごする。
男達は、んんん?と頭を寄せ合って、耳をそばだてる。
竜樹は、え~と、と。
「ラブホテル、あの~、主に~、若い男女が~、家ではその、親がいたり、片付いてなかったりして、その~良い雰囲気になってね?」
「ああ!寝る場所にってこと!?」
バカお前ジェム達聞いてるだろ!とビッシュ親父がバシッと、口が緩んだ若いもんの腕を叩く。
「知ってるよ~。そして、聞こえてるよ~。」
ニシシシ、ジェムが笑う。アミューズとプランも。
あちゃ。
男達、頬を赤くしてポリポリである。
「宿屋をそういう風に使うのも、良いけど、金がかかるし、若いもんが乱れるのは、感心しないな!」
「由緒正しき、親に隠れて、ちょっとチュとしたりとかが、良いんだよ~。」
「草むらだな。」
「花街行っちゃうしな~。」
いやいやいや。男達の事情はさておき。
「大人の恋人同士だったら良いと思うけど、女性は、やっぱり清潔で素敵な所で、って、思いますよ。ベッドも綺麗で、湯浴みもできて、お花なんかが飾ってあって、気持ちの良い部屋だったら、雰囲気も良くなるんじゃないかなあ。」
素敵なホテルの利用を想定して、竜樹が提案してみる。
「ラフィネさんとは、どうしてるの?」
聞かれる竜樹は、バッと赤くなり、ドッと汗が出た。いえいえいえ、何も、なんにも。
「それなんだけどさぁ。」
1人の働き盛りらしき、ちょっとくたびれてはいるが、なかなか良い上着を着た、新聞買った男性が。
「俺、子供いて、まあまあ大きくなってきたから、もう一人って思ってるんだけど。家では同じベッドで3人で寝てるから、なかなかそういう雰囲気にならなくて。息子が、お母さん子で、嫉妬するんだよね。それに、敏感なんだ。夜、妻に話しかけると、割とすぐ起きちゃう。涙を飲んで寝た事が何度もあった。」
あれが上手くいってたら、今頃もう1人いる訳だな。
ウンウン。
妻帯者の男達、深く頷くのである。
「子供が欲しいとかじゃなくても、奥さんと仲良くしたい時あるよ。」
「相手も、子供の様子見てたりして、気が散ってあんまり乗り気にならなかったりして•••。」
「家が狭くて、どうしようもないんだよなあ。」
ピン!
竜樹は、閃いた!
「それ、宿屋さんが託児所を併設して、一晩預かって、夫婦を泊めるサービスがあったら、それも雰囲気が良くって朝ご飯まで出してくれたり、なんてあったら、1ヶ月に何回くらい使います?」
お?
「値段によるかな~。でも、良いかも•••。」
「少し安いと良いけどなあ。」
「奥さんが喜ぶような、雰囲気の所って、高くない?」
「いや、小さい宿屋でも、小綺麗なら、イケるんじゃ?」
先ほどよりもある意味、真剣に話し出す男達に、しょうがねぇなぁ、とジェム達は半目で鼻息をフンとしている。
「竜樹様、そういう所、作ってくれよ。」
「提案してみるね。夫婦の仲が良くなったら良い事だし、奥さんも時々子育てから解放されるのも、良いかもだもんね。宿屋も利用してくれるかもだし。」
ひそひそ。うんうん。
「あんた達!!仕事はどうしたんだい!いつまでも店に帰って来ないで!ジェムちゃん達のお店にも、邪魔になっちまうだろ!またろくでもないこと話してんだろ!?」
ババッ!
男達が瞬時に散ずる。
あ、魚屋さんのおかみさん。三角まなこになってる。
イキのいい魚を売るお店の、おじさんも前掛けをしたまま井戸端会議に加わっていたから、ピッと首を竦めて。ああ時間が。気がついたとばかり、あたふた皆、仕事に向かい出す。
「おかみさん、ごめんね。俺がちょっと話を聞きたかったんだ。」
「そうですか、ギフトの竜樹様。いやいや竜樹様は仕事だけど、男連中はほっとくと、いつも何だかんだ会合やってるからさぁ。まあ、女達も、お喋り情報交換してるけどね!ワハハ!!」
バンバン!
背中を叩かれて、タハっと笑う竜樹。この迫力には敵わない。
「じゃあ、竜樹様、宿屋に聞いておきますね。ジェム達に伝言頼めば良いのかねえ。」
ビッシュ親父が、ちょい照れつつ確認。
「はい、それでお願いします。詳しく聞く時には、また来ますから。毎日いらっしゃるんですよね、ビッシュ親父さん。」
来ます来ます。
じゃあ、また明日にでも!手を振って、遅くなっちまった、母ちゃん待ってるかなアンパン、と小走りにビッシュ親父は店に戻っていった。
「何か、大人の男って、たいへんだな~。」
「何かおかしいねぇ。」
くすくす、と笑うジェム達に、竜樹は肩を竦めて、てへへ、と笑った。
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