341 / 561
本編
結婚プランナー
しおりを挟む
「まぁもう少し穏やかな感じを付け足すとすれば。まぁまぁ、お二人は運命の恋人達な訳だよね。それを噂として流すとか。世間に受け入れられていれば、その方がお父さんお母さんは、受け入れやすいのでしょう。貴族の娘さん達も、物語みたいに憧れてくれると思わない?あとはー、俺が結婚式に出席して、あー、俺の世界風の結婚式をやってモニターになってもらって、王妃様にも見て頂いたり、いっそ一昔前の芸能人みたいに結婚式をテレビで放送したりだとかぁ~。貴族らしいお父さんお母さんなら、王妃様のネームバリューには、頷きそうじゃない?」
むむ!?むむむ!?一気に情報量の多い竜樹である。
「2人の運命の馴れ初めを、本人出演再現ドラマで流したりだとか!」
なぁーんてね!
と竜樹は笑ったのだが、ババッ!と皆が鋭い視線になってきた。デバガメエルフ達も、ふわぁぁ!?と何だかキラキラである。(まだ見てた。)
「竜樹様。」
リオン夫人がいい笑顔である。
「竜樹様の世界の結婚式って、どんな風ですの?」
うん、うん!と皆、前のめりである。
「えーと。俺も最近は結婚式に招ばれてないから一昔前の知識なんだよな、ちょっと待って検索してみるね•••。」
ふん、ふん、とスマホを見る竜樹に、皆目が釘付けである。
ニリヤが、テレビで放映、と聞いて、コロコロしてたのを竜樹の元にやってきた。無言で竜樹の胡座の中に、ちょこんと座る。テレビの事なら、ニリヤは一緒するのである。
「えーと、こちらでも式っていうからには、人を招んでやるんだよね。神様の前で誓ったりするのが一般的なイメージかな。神父様にこう言われるんだ。
新郎ジャンドル、あなたはコリエを妻とし、健やかなる時も 病める時も、喜びの時も、悲しみの時も、富める時も、貧しい時も、妻を愛し、敬い、慰め、助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?
誓います!って、お互いに宣言する。
それで、結婚指輪を交換する。
フゥゥゥ!
うん、エルフ達。盛り上がっているね。
コリエとジャンドルは、ポポッと頬を赤くしている。
「素敵ね!!結婚指輪って?」
「結婚式でお互い交換し合う指輪だよ。左手の薬指に、はめ合うんだ。命に一番近い指って言われてる。でも多分、邪魔にならずに、つけ続けられて、見栄えも良い、って理由もありそうだな、って俺なんかは思うよ。結婚指輪はずっと着けてるから、凝っていながらもシンプルなものが多いよ。独身かどうかの目印にもなる。お互いを常に感じていられる契約の印、ってやつかなぁ。まあ、仕事柄できない人は、その時だけ外したりネックレスにつけたりもするね。後、ご飯作る時とか。」
竜樹は、ご飯作りの時には指輪を外して欲しい派である。
「それでそれで?」
「ステンドグラスのある教会だったり、緑の素敵なお庭だったりで厳かに誓った後は、披露宴かな。それも、ホテルだったり、借り切った洒落たレストランだったり、素敵なお庭でガーデンパーティだったり、色々2人がゲスト達と、美味しい料理を食べながら、お祝いとお披露目をするんだよね。」
「こちらでは、庶民はお酒とか食べ物とか、その場で開けられるものを、お土産として持ち寄ったりするんですけれど、そういうのはないんですか?」
ラフィネが、自身の経験を思い出しつつ突っ込む。
あ、それ良い感じだね、と頷きつつ。
「俺のいた国では、ご祝儀って言って、お祝いのお金を持っていくものだったんだよね。結婚する2人は、準備のお金が助かるって事もあるし、持ってきてもらったご祝儀分、或いはそれ以上に、美味しい楽しい思いをしてもらおうと、色々考えて、2人で作るんだ、式をね。やっぱり大変だから、結婚式は結婚のための試金石、なんて言われたりもしてたよ。今は結婚プランナーの人も良く助けてくれるから、昔よりは思った式を実現出来やすいかなぁ。」
うん、うん!それでそれで?
「ウェディングケーキ、って大きなケーキがあって2人でナイフを入れたり。親戚の結婚式では、2人が作って、皆で食べたりもしたね。昔はハリボテのケーキが多かったけど、ちゃんと美味しいケーキも増えてるかも。昔ほど、儀式とショー的意味合いが強かったけど、今はゲストや家族の皆が、心地よい時間を過ごせる、って風に変わってきてるんだって。良い傾向だと思う。喜んでもらって、嬉しく主役の2人も祝われて、だね。参加した人がお祝いのスピーチしたり、歌を歌ったり。」
「それはこちらでも、やりますね!」
ラフィネがニコニコするが、リオン夫人は。
「良いわぁ。貴族の結婚式では、パーティになっちゃうのよ。立食で、結婚した2人は挨拶回りで大変。お祝いというより、新しい籍に入った事の、顔見せね。誓いもなくて、結婚証明書にサインし合うだけだしねぇ。」
つくづく、温かくて素敵ねぇ!庶民や竜樹様の所の結婚式って!ため息のリオン夫人である。よっぽど自身の時に、大変だったのであろう。
初めて聞く話に、エフォールもニリヤも、子供達皆、目をくりくりして聞いている。
「後は、やっぱりドレスかなぁ。女性は、俺の世界では、ドレスを着る事なんてほとんどないから、やっぱり楽しみなようで、仕立てる人もいるけど、借りる人も沢山いて、試しに着ては写真撮って、なんてそれがもう楽しいらしいですね!ウェディングドレスって白なんだけど、色のドレスもお色直しで着たりしてさ。花嫁さんが輝く、人生で輝かしい瞬間の一つだよねぇ。」
「ドレスは私たちも着ますわぁ!むしろそれ位しか、自分達で主張できる所がなくて、お料理やパーティ自体は家の事になりますから義母達も仕切りますし、ドレスが力の入れどころでしたわねぇ。うちの娘も結婚予定なのですけど、少しでも竜樹様の式みたいに、させてあげたいわ。」
リオン夫人、よっぽど自分の結婚式に、思い通りにならないもどかしさがあったようである。
「私の時は、ちょっと良い服に、花束って感じだったなぁ。」
ラフィネは簡素だがお祝いに皆でご馳走を、といった式だったよう。
花束もね!ブーケトスとか。素敵な写真撮影とか。
なんて、るふるふと華やいだ話をしていると。
「いっそコリエさんが一例となって、体験した事を踏まえて、結婚プランナーやったりしてね。」
ポロリと竜樹がこぼした。
むむむ???
「結婚プランナーって、もしや。」
「うん。結婚式の、あらゆる事に相談に乗ってくれて、予算をみつつ思い通りの結婚式を実現する計画を、一緒に考えて、手配してくれる人ですね。」
それ、いいじゃん!!
ババッ!と皆がコリエを見る。
ドギマギしていたコリエだが、ちょっと考えて。むふ、と。
「良いですね。結婚式の、あり方を変える、結婚プランナー。皆が手作りの、温かい、理想の結婚式を。それが出来たら、本当に素敵!!」
私、結婚できるなんて思っていなかったから。とジャンドルを見つめ。
ジャンドルはコリエを熱く見つめて。
うん、周りの皆は、口を挟まない。馬に蹴られて何とやらである。
むむ!?むむむ!?一気に情報量の多い竜樹である。
「2人の運命の馴れ初めを、本人出演再現ドラマで流したりだとか!」
なぁーんてね!
と竜樹は笑ったのだが、ババッ!と皆が鋭い視線になってきた。デバガメエルフ達も、ふわぁぁ!?と何だかキラキラである。(まだ見てた。)
「竜樹様。」
リオン夫人がいい笑顔である。
「竜樹様の世界の結婚式って、どんな風ですの?」
うん、うん!と皆、前のめりである。
「えーと。俺も最近は結婚式に招ばれてないから一昔前の知識なんだよな、ちょっと待って検索してみるね•••。」
ふん、ふん、とスマホを見る竜樹に、皆目が釘付けである。
ニリヤが、テレビで放映、と聞いて、コロコロしてたのを竜樹の元にやってきた。無言で竜樹の胡座の中に、ちょこんと座る。テレビの事なら、ニリヤは一緒するのである。
「えーと、こちらでも式っていうからには、人を招んでやるんだよね。神様の前で誓ったりするのが一般的なイメージかな。神父様にこう言われるんだ。
新郎ジャンドル、あなたはコリエを妻とし、健やかなる時も 病める時も、喜びの時も、悲しみの時も、富める時も、貧しい時も、妻を愛し、敬い、慰め、助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?
誓います!って、お互いに宣言する。
それで、結婚指輪を交換する。
フゥゥゥ!
うん、エルフ達。盛り上がっているね。
コリエとジャンドルは、ポポッと頬を赤くしている。
「素敵ね!!結婚指輪って?」
「結婚式でお互い交換し合う指輪だよ。左手の薬指に、はめ合うんだ。命に一番近い指って言われてる。でも多分、邪魔にならずに、つけ続けられて、見栄えも良い、って理由もありそうだな、って俺なんかは思うよ。結婚指輪はずっと着けてるから、凝っていながらもシンプルなものが多いよ。独身かどうかの目印にもなる。お互いを常に感じていられる契約の印、ってやつかなぁ。まあ、仕事柄できない人は、その時だけ外したりネックレスにつけたりもするね。後、ご飯作る時とか。」
竜樹は、ご飯作りの時には指輪を外して欲しい派である。
「それでそれで?」
「ステンドグラスのある教会だったり、緑の素敵なお庭だったりで厳かに誓った後は、披露宴かな。それも、ホテルだったり、借り切った洒落たレストランだったり、素敵なお庭でガーデンパーティだったり、色々2人がゲスト達と、美味しい料理を食べながら、お祝いとお披露目をするんだよね。」
「こちらでは、庶民はお酒とか食べ物とか、その場で開けられるものを、お土産として持ち寄ったりするんですけれど、そういうのはないんですか?」
ラフィネが、自身の経験を思い出しつつ突っ込む。
あ、それ良い感じだね、と頷きつつ。
「俺のいた国では、ご祝儀って言って、お祝いのお金を持っていくものだったんだよね。結婚する2人は、準備のお金が助かるって事もあるし、持ってきてもらったご祝儀分、或いはそれ以上に、美味しい楽しい思いをしてもらおうと、色々考えて、2人で作るんだ、式をね。やっぱり大変だから、結婚式は結婚のための試金石、なんて言われたりもしてたよ。今は結婚プランナーの人も良く助けてくれるから、昔よりは思った式を実現出来やすいかなぁ。」
うん、うん!それでそれで?
「ウェディングケーキ、って大きなケーキがあって2人でナイフを入れたり。親戚の結婚式では、2人が作って、皆で食べたりもしたね。昔はハリボテのケーキが多かったけど、ちゃんと美味しいケーキも増えてるかも。昔ほど、儀式とショー的意味合いが強かったけど、今はゲストや家族の皆が、心地よい時間を過ごせる、って風に変わってきてるんだって。良い傾向だと思う。喜んでもらって、嬉しく主役の2人も祝われて、だね。参加した人がお祝いのスピーチしたり、歌を歌ったり。」
「それはこちらでも、やりますね!」
ラフィネがニコニコするが、リオン夫人は。
「良いわぁ。貴族の結婚式では、パーティになっちゃうのよ。立食で、結婚した2人は挨拶回りで大変。お祝いというより、新しい籍に入った事の、顔見せね。誓いもなくて、結婚証明書にサインし合うだけだしねぇ。」
つくづく、温かくて素敵ねぇ!庶民や竜樹様の所の結婚式って!ため息のリオン夫人である。よっぽど自身の時に、大変だったのであろう。
初めて聞く話に、エフォールもニリヤも、子供達皆、目をくりくりして聞いている。
「後は、やっぱりドレスかなぁ。女性は、俺の世界では、ドレスを着る事なんてほとんどないから、やっぱり楽しみなようで、仕立てる人もいるけど、借りる人も沢山いて、試しに着ては写真撮って、なんてそれがもう楽しいらしいですね!ウェディングドレスって白なんだけど、色のドレスもお色直しで着たりしてさ。花嫁さんが輝く、人生で輝かしい瞬間の一つだよねぇ。」
「ドレスは私たちも着ますわぁ!むしろそれ位しか、自分達で主張できる所がなくて、お料理やパーティ自体は家の事になりますから義母達も仕切りますし、ドレスが力の入れどころでしたわねぇ。うちの娘も結婚予定なのですけど、少しでも竜樹様の式みたいに、させてあげたいわ。」
リオン夫人、よっぽど自分の結婚式に、思い通りにならないもどかしさがあったようである。
「私の時は、ちょっと良い服に、花束って感じだったなぁ。」
ラフィネは簡素だがお祝いに皆でご馳走を、といった式だったよう。
花束もね!ブーケトスとか。素敵な写真撮影とか。
なんて、るふるふと華やいだ話をしていると。
「いっそコリエさんが一例となって、体験した事を踏まえて、結婚プランナーやったりしてね。」
ポロリと竜樹がこぼした。
むむむ???
「結婚プランナーって、もしや。」
「うん。結婚式の、あらゆる事に相談に乗ってくれて、予算をみつつ思い通りの結婚式を実現する計画を、一緒に考えて、手配してくれる人ですね。」
それ、いいじゃん!!
ババッ!と皆がコリエを見る。
ドギマギしていたコリエだが、ちょっと考えて。むふ、と。
「良いですね。結婚式の、あり方を変える、結婚プランナー。皆が手作りの、温かい、理想の結婚式を。それが出来たら、本当に素敵!!」
私、結婚できるなんて思っていなかったから。とジャンドルを見つめ。
ジャンドルはコリエを熱く見つめて。
うん、周りの皆は、口を挟まない。馬に蹴られて何とやらである。
33
お気に入りに追加
170
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
追放王子の気ままなクラフト旅
九頭七尾
ファンタジー
前世の記憶を持って生まれたロデス王国の第五王子、セリウス。赤子時代から魔法にのめり込んだ彼は、前世の知識を活かしながら便利な魔道具を次々と作り出していた。しかしそんな彼の存在を脅威に感じた兄の謀略で、僅か十歳のときに王宮から追放されてしまう。「むしろありがたい。世界中をのんびり旅しよう」お陰で自由の身になったセリウスは、様々な魔道具をクラフトしながら気ままな旅を満喫するのだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
聖女の私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
重田いの
ファンタジー
聖女である私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
あのお、私はともかくお父さんがいなくなるのは国としてマズイと思うのですが……。
よくある聖女追放ものです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
婚約破棄を目撃したら国家運営が破綻しました
ダイスケ
ファンタジー
「もう遅い」テンプレが流行っているので書いてみました。
王子の婚約破棄と醜聞を目撃した魔術師ビギナは王国から追放されてしまいます。
しかし王国首脳陣も本人も自覚はなかったのですが、彼女は王国の国家運営を左右する存在であったのです。
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる