337 / 564
本編
覚悟を決めて、格好いい母に
しおりを挟むラフィネは辛子色のスモックをふわりハタハタ、はためかせて、寮から出て王宮の庭をズンズンと歩いた。護衛についたルディが、後ろを守っている。
先ほど竜樹が。
「きっと花街に行くんでしょう、くれぐれも気をつけて。ちゃんと帰ってきてね。お母さんがいなくなったら、子供達も俺も!イヤだからね。俺一緒に行こうか?馬車用意する?」とめちゃくちゃ心配そうだったのに苦笑して。
「普通の馬車だけ貸して下さい、花街の前に寄るところがあるし、ちゃんと無事で、エフォール様の悩みも何とかして、帰ってきますから!」と頼もしく竜樹を宥めた。
王宮の中の、使用人などが用向きに使う馬車乗り場まで来る。雨が降れば幌を張る馬車は、晴れの日は天井がオープンだ。
「お願いします、新聞寮のラフィネです。」と告げて、馬車にスラリと乗り込むと、2列前向き座席なのでルディが斜め後ろに座り、ふ、と落ち着いた。
行き先を馭者に。
「パンセ伯爵家へ、まずはお願いします。」
「は~い!ラフィネさん、子供達のための、何かお使いかい?」
気のいい丸っこい髭おじさんの馭者が呑気に聞き。
「ええ!そんなとこね!重大任務なのよ?」
フフッと良い笑顔のラフィネである。
それに護衛のルディは、うんうん、静かに頷き、心してお助けする!子供達のラフィネ母さんの安全は、自分が任された!と気合いが入っている。
パンセ伯爵家へ着くと、入り口の門へ。ラフィネはスモックの便利ポケットから、淡い青緑の流麗な飾りフチどりがされたカードを出し、取り次ぎを頼んだ。エフォールのお家、パンセ伯爵家リオン夫人が、エフォールの従者を通してラフィネと情報を共有し。然るべき時がきたら我が家へいらして!と近々の空き予定と来訪を許可する直筆カードを送ってきていたのだ。
エフォールが悲しんでいるなら、母リオンは何としても願いを叶えてやりたい。
やっぱりちょっとだけ、パンセ家でエフォールを独占できない寂しさはあるけれど、それが何だというのだ。パンセの父と母は、エフォールの気持ちの、いつだって味方である。
「こちらにリオン様がいらっしゃいます。当家の馬車でお話を聞きます、との事ですので、乗ってきた馬車は、こちら奥の馬車留め所で待っていて下さい。使用人休憩所で、そちらの馭者もお茶など飲んでお休みできますよ。」
にこやかな執事が伝えに来て、ラフィネとルディは、はい、と静かに待った。天井オープンの素朴な馬車が裏庭に案内されていく。リオン夫人に許されたとみて、先ほどまで緊張して、ラフィネ達を入り口で阻んでいた門兵達が、少し、和やかな表情になった。
「お待たせしたわね、ラフィネさん!こんな所で申し訳なかったけれど、早く出発したかったものだから!ごめんなさいね!」
普段着の動きやすそうなドレスにショールを羽織って、リオン夫人がトトトッと貴族女性の精一杯の速足で現れた。
「いえいえ!謝罪などなさらないでください!私も、早く済ませたいですから、かえって有難いです!」
身分は違えど、初対面の母達は、節度をもった親しみをもって会話する。
「初めてお会いするわね!優しそうなお母さんだわ、ラフィネさん!私がエフォールの母、リオンよ。」
「ありがとうございます、ラフィネと申します。失礼ながら私などの連絡に、お応え下さってありがたく思っています!」
リオンは、とんでもない!と、ふるふる首を振って。
「こちらこそありがとう、エフォールの事、子供達と仲良くと、優しく思ってくれて、今度の事も、とっても助かるわ!」
ニココ!笑顔の母達は、じゃあ行きましょうか、と先ほどより豪華な馬車に。乗ろう、と。
「リオン、リオン!待ちなさい!」
夫でパンセ伯爵家の当主、エスポワールが焦って後を追ってきて、はあはあ息きらせ、心配そうにリオンに話しかける。
「リオン、君を花街へ、交渉に行くだけとはいえ出掛けさせるなんて、私は気が進まないよ!やはり私も一緒に行こうか?ね?そうしよう?」
うん、コチラのお父さんも心配か。
「大丈夫ですわ!これは、母たちの、覚悟の話し合いなの!それに、ニリヤ王子殿下のお祖父様、クレール・サテリット氏にも、ご一緒願っていますから、生き馬の目を抜く花街の借金交渉でも、きっと何とかなりましょう!護衛もたっぷり連れて行くし、安心なさって!」
あっという間に護衛達が騎乗して、4人も馬車の後に付いた。一角馬が、ぶるるるん!と鼻を鳴らす。ラフィネは促され、サッと馬車に乗り、ルディは馭者の隣に座らせてもらう。
「リオン•••ああ、心配だよ。でも君は、こうと決めたら聞くまいね。皆、リオンを頼んだよ!借金交渉が上手くいかなくても、きっと無事にリオンもラフィネさんも連れて帰りなさい!」
はっ!お任せ下さい!
護衛達は勇ましく、エスポワールの命令を受けた。
「では、行って参ります。朗報を期待して待っていてね。」
ウフフ。笑ったリオン夫人は、心配そうなエスポワールと、その後ろに朗報しか考えていない、よっぽどエスポワールより分かっている黙って控えた執事に、馬車の中から手を振って。
「コリエ。何とかしてくれ!」
「え?どういう事?」
花街のコリエの働く店、アイリス。その小さな私室に、店の支配人がダダダ!と駆けてきた。
小さなクローゼットの横には、少しだけ細々したコリエの私物が入った白いチェストがあって。その上にはエフォールがフリーマーケットで売っていた、分身シリーズの藁色クマちゃん、編んだ縫いぐるみが座っている。
部屋に帰れば一番に目を向けるところで、いつもコリエを待っていてくれる。
(ジャンドルでも何か言ってきたのかしら?こんなに長い事、会いも便りもしない私の事など、忘れてくれて良いのに•••。)
いまだに借金を、コツコツと返してくれているのである。勿論コリエも返しているが、借金を払い終えたら、何とかしてジャンドルにも、これまでのお金を払って、自由にしてあげたい。
コリエはそんな風に思っていた。
しかし、そうは問屋がおろさないのだ。
「ジャンドルなら、会わないわ。追い返してよ。」
コリエがサラリと言うが。
「バカッ!ジャンドルなんかじゃねえよ!花街の中では大店とはいえ、こんな店に、伯爵夫人がいらっしゃったんだよ!!しかも、あのやり手のサテリットのじい様が一緒ときた!俺じゃ相手ができねぇよ!」
情けない顔の、割と若造な支配人は、前任の支配人が仕事を譲って隠居したので、まだ2年ほどしか実績がない。店の花達にも、お客様にも、そしてオーナーにも、まだまだだな、と甘くみられている所がある。
そしてジャンドルも伯爵家の長男、お貴族様なのだが、毎月借金を返しに来て馴染みなので、それはスルーである。
「まさか•••!」
パンセ伯爵家のリオン夫人、が!?
れっきとした貴族の、伯爵夫人が、花街にだなんて、そんな!
確かにそれは、若造支配人では対処しきれまい。
コリエは気もそぞろに素早く支度をして、とにかく頼む、と支配人に背中を押されながら、店のエントランスに急いだ。伯爵夫人を、いかにあちらからやって来たとはいえ、店の部屋の中には入れられない。彼女の醜聞になる。
入り口の扉を開けたまま、椅子とテーブルを急遽用意して、待たせているのだ。
「コリエさん!お久しぶりね、お元気かしら?」
ニコニコと、花街の店なんかが用意したお茶を、さっくりと飲みながら。何が入れられているか分からないのに!リオン夫人はコリエに話しかける。
それに、花街の花だったとは、もう思えない、辛子色のスモックが柔らかく温かく、いかにも優しい雰囲気な、ラフィネ。随分変わった。
ズラリと並ぶ護衛達の中、安全よ、と言いたげに、寛いでいる面々である。
いかにもやり手にはまさか見えない、人の良さそうなサテリットのクレールじいちゃんも、ほのぼのとお茶菓子など食べつつ、緊張してお茶のお代わりを注ぐ若い花に、ありがとうね、なんて言っている。
ささっと全員に目をやって、コリエは焦る。
「げ、元気です!いえ、リオン様、早くお帰りください!このような下賤な店に、貴方様のような方がいらしては、なりません!」
「下賤とは思わないけれど、花街ですものね。無断で貴方のお部屋近くに、来てしまって、失礼を許して下さいな。でもね。」
「帰るなら、貴女も一緒よ。」
ニコニコ。
え、ええ!?
「そ、それは•••。」
コリエが、グッと息を飲む。
サテリットの爺ちゃんに、リオン夫人は目を向けると。
「先ほど、ここのオーナーの所へ行って、コリエさんの借金の残金を一括で払ってきたの。サテリット氏に仲介頂いたわ。すっごく上手くいったの!流石の商人よ、一括にする事で、かなり安くなったわ!そんな方法があるのね。」
パクリ。花を模した、焼き菓子を口に、嬉しそうなリオンである。じいちゃんは、ふふふ、とまたコチラも、頼りにされて嬉しそう。
「リオン様、いけません!すぐにでも取り消してーーー。」
「母としての、覚悟が足りないわ、コリエ姉さん。」
カチャリ、お茶を受け皿に戻したラフィネが、遮ってサラッと言う。
「私にサンの元へ行け、と言ったのですから、機会がやってきたのに、コリエ姉さんがエフォール様に会わないなんて、許されないわよ。」
ぶるぶる、首を振って、立ったままコリエは。
「そんな!そんなの、サン君の時とは違う、こんな、こんな!」
ラフィネは優しげな顔、表情のまま、頬に指をあてて、ピシッと言う。
「私がいたら、ジャンドル様にもエフォール様にも、邪魔になって良くない。花街にいた妻、母だなんてーーーってね。安い悲話は、もう必要なしだわ!コリエ姉さん!」
「そう、そうよ。」
リオン夫人も続けて。
「エフォールに幸せになってもらいたいなら、私たち母も、格好良く幸せにならなければね!だって、いつまでもエフォールにもジャンドル様にも、気がかりが残るじゃない?後悔しちゃうわ。コリエさんの事。」
それと、これと、借金とはーーー。
コリエがどんどん青ざめる。
両手を顎の下に組んで、茶目っ気のある表情で金髪をサラリと揺らし、リオンはフクフクと笑う。
「借金は、パンセ家が肩代わりした形になるわ。きっちり払ってもらいます。そのお金にはね、エフォールが将来、編み物のお店を開きたくて貯めていた、フリーマーケットで稼いだお金や、ジャンドル様、じゃない、高級縫いぐるみ作家のエルドラドの息子、エフォール君が、《初めての縫いぐるみ!》とかって番組に一緒に出演する予定の、その出演料なんかも、入ってるのよね。エフォールが、どうしても払いたいんですって。早く、コリエお母さんを花街から解放してあげたい、そして仲良くしたい!んですってよ。」
そんな大事な、お金ーーー。
ぱく、ぱく。コリエの唇が、言葉に、ならない。
「私たち、コリエさんに、頼みたい事があるの。」
キリッと表情を引き締めて、背筋をピンと伸ばして、リオンが雰囲気を変える。
ラフィネも、真剣な顔になる。
「私たち女性が、頼りにしていた父母や、夫を失って、1人で生きていかなきゃ、借金を背負ったり、子供を養わなければならなくなった時。」
「あまりにも、選択肢が無いと思わない?花街に行くくらいしか、稼げない、働けない、子供の面倒みられない、なんて、おかしくない?」
2人、交互に、熱が入る。
「もっと違う働き方があっても、良いわよね?それに、貴族の女性は家の仕事でしか働かない、って、ハッキリしたお金にならない事も多いわよ。」
「竜樹様が、ラジオやテレビ、教科書や教会の学校の教師に、って、色々選択肢をくれたけれど。」
「そうして、お母さんシェルターって作ってくれて、支援もしてくれたけれど。」
「竜樹様に頼るばかりで、自分たち女性が、何もしないで受け取るばかりで、良いのかしら?」
え? は?
コリエは話の展開についてゆくのが、やっとである。立ち上がったクレールじいちゃんに背を促され、椅子に座ったのも呆然と、気づいていないよう。
トン、とリオン夫人が、自分の胸を叩く。
「私が、貴族の女性や母達を、担当するわ。手仕事でも商売のやり方の修行でも、できるように、彼女達自身に協力してもらって、活動をする。」
トン、とラフィネが、自分の胸を叩く。
「私が、教会孤児院のお母さんとなって、お母さんシェルターの母達や、庶民の母達女性達の、道を開く活動を、まとめるわ!」
さあ、とコリエに2人は、手を差し出して。
「コリエさんは、花街出身の人たちをまとめて。ここを出てから、またはここに、望まず入れられそうな女性達を、まとめて頂戴!」
「コリエ姉さん自身が、他にも生きて行くやり方を、自分が探すついでに、みんなと共有して!」
「そしてジャンドル様を、いつまでも待て!させておいちゃダメよ。」
「エフォール様の、大事なお店の資金も、一緒に仲良くしながら、花街以外で働いて返してあげて下さい!ジャンドル様には返さなくて良いわよ。そういうお金よ、夫婦は協力だもの。」
「私たち、格好いいお母さんに。」
「幸せなお母さんに、なりましょうよ!」
物語はハッピーエンド、いつまでも幸せに暮らしました、が、良いに決まってるわ!
クレールじいちゃんはニコニコしている。
それから、ラフィネとリオンは、ジャンドルの家の貴族らしい父母、舅姑をどうするか、とか、幸せに暮らしました、に関わってくる雑事などを話し合った。
コリエは、ポロポロと涙を流すばかり。
覚悟を決めたか?と聞かれて、コクン、と頷くと、ニッコリ笑い。
「私、思っていたのに。絶対に幸せな老後にしてやる、って。ちょっと老後には早すぎるわ。働くしかないじゃない。自分のためですもの、当たり前ね。」
エフォール様に、会うわ•••。
会うわ、会うわ、と顔を覆って再び泣き出したコリエを、2人のお母さんは、笑って笑って、背中を撫でて、宥めるのだった。
若造の支配人は、わ、わからねえ、って顔をして。
とにかくコリエは花街から出て行くんだな、という事だけは、わかって、ため息をついた。それならそれで、もっと静かに出て行って欲しい。
護衛達が、ふふふと笑っている。
母達は、何とも痛快な事をやってのけようとしている。
男として、守るものとして、手助けできて、誇らしい。
ルディも、ニッコリ笑顔で。帰ったら妻のメルラ、チームニリヤのテレビ編集をやっている、子供のいない夫婦2人で手助けできた事の一つとして、話をする事が増えたな、と嬉しく。
そのメルラーーーマルグリット王妃の元侍女から、王妃に話がいき、花丸に王妃公認になってゆく3人の母達の活動は、まだまだこれから、広がってゆくのである。
35
お気に入りに追加
170
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
家族で突然異世界転移!?パパは家族を守るのに必死です。
3匹の子猫
ファンタジー
社智也とその家族はある日気がつけば家ごと見知らぬ場所に転移されていた。
そこは俺の持ちうる知識からおそらく異世界だ!確かに若い頃は異世界転移や転生を願ったことはあったけど、それは守るべき家族を持った今ではない!!
こんな世界でまだ幼い子供たちを守りながら生き残るのは酷だろ…だが、俺は家族を必ず守り抜いてみせる!!
感想やご意見楽しみにしております!
尚、作中の登場人物、国名はあくまでもフィクションです。実在する国とは一切関係ありません。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
他国から来た王妃ですが、冷遇? 私にとっては厚遇すぎます!
七辻ゆゆ
ファンタジー
人質同然でやってきたというのに、出されるご飯は母国より美味しいし、嫌味な上司もいないから掃除洗濯毎日楽しいのですが!?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
はぁ?とりあえず寝てていい?
夕凪
ファンタジー
嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。
※第二章は全体的に説明回が多いです。
<<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる