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本編
16日 見えすぎちゃって
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「う~!!何でこんな事に!!」
「う、うるさぁぁぁい!!」
ここはジュヴールの国、エルフ達を呪って監視している、管理者の魔法使い達が詰めている官舎である。そこには、ベッドがずらりと並んでいて、1台1台に側机がついている。それぞれのベッドには、耳や目を押さえて、う~う~と唸る者がいる。ゴロゴロとベッドの上を転がって、着ているオークルに白ラインのローブが捲れる。
側机に、聞こえた見えた事をメモする筆記用具はあるけれど、誰もそれを使っている者は、いない。
今まで監視をするには、エルフ達の感情を呪いで押さえてあった事もあり、浅い繋がりで良く、1人で3、4人を纏めて管理できた。
程よく監視で齎される情報の、許容量を管理者毎に決めなければならないので、同胞を呼び、選び、すみません、すみませんと謝罪しながら呪いの準備をやらされていたのが、エルフの魔法使いファマローであった。今はパシフィストに転移で逃げていて、いない。
ジュヴールの為に働かせる、その意に沿わない言動、反抗が起こったら、それだけが抽出されて見えてくる。なので、その言動をしたエルフの自由を戒めれば良かったのである。
管理者達の手の平には、管理している者達の名前が刻まれている。
名を呼んで、例えば痛みを与えよう、と呪文を唱えれば、簡単にそれは実行できた。
今までは。
彼等、管理者は、全能感さえ覚え、エルフなど使い勝手の良い奴隷とみて、自分では何も生む事なく、ついこの間まで、この世の春よと栄え、威張っていた。
自分の普通の日常を送りながらでも、引っかかるものだけを見ていれば良かったのに。
「ううううぅ!あいつら喋りすぎだろ!それに、特に関係ない事まで、すごく鮮明に、全部送られてくるううぅ!」
テレビやパソコンの画面の光を、明るくし過ぎて、そのまま長時間見ていると頭痛がする事があるが、ジュヴールのエルフ管理者達は皆、その状態に陥っている。しかも、視界も複数、声も複数、絶えずハッキリと見え、聞こえている。自分自身の身体の、視覚や聴覚、感覚が乗っ取られたようなもので、何も出来ない。
『は~いオシメね、沢山ミルク飲んだからね、良くちっちが出ました!良い子良い子。取り替えると気持ちいーねぇ。』
『お洗濯、ここでして良いの?』
『朝ごはん美味しかったなぁ。』
『俺たち、あそんでても良いんだって。あそぶって、どうするんだっけ。』
『キャキャ!キャッキャ!』
『踊ってプロポーズってステキ!私、絶対今度やってみるわ!』
『何かする事ありませんか?何もしないのって、落ち着かなくて。』
『あ、古着の追加が来た!ありがたいな。昨夜のお風呂の後で、もらった服も全然人数分には足りなかったから、助かるよねぇ。』
『たつき様達、いつ奪還作戦行くか知ってる?』
『今日よ!』
『他国と作戦を、練って7日後だろ?』
『連合軍を組んで、周り中から乗り込むって聞いたよ。』
『神様呼べるんだって~!』
『オムツも追加きたぁ。』
『テレビ、番組表は新聞に載ってるんですって。』
『体育館の入り口に貼り出してあるよ!誰でも読んでね、って。』
『治療師さん、私、エルフの治療師だったです。エルフの特性とかあるし、一緒に診られます!』
『順番よ、順番。ゆかたの彼女たちが、焦る事ないからね、安心してねって。』
重要そうな情報も、あるにはあるが、どうにもまとめて報告できるような、集中力など出せはしない。
「うおおああ!もう監視なんて嫌ダァ!1人になりたい!見たくも聞きたくもなぁいいい!!!」
「助けてぇぇ!いつまで続くんだこれ、このままじゃ、おかしくなるっ!」
オーブが聞けば、コケ!と笑いそうな叫びが、そこかしこで起こっていた。
彼等は決して、自分の事が出来なくなるほど、エルフ達を見たくはなかった。あくまでも自分達に都合良く、監視がしたかったのだ。
呪いが解除されて、バン!と呪い返しを受けた者達は、それはそれで、一時的な感覚障害に陥っていた。
見えないし聞こえないし、話せないのである。
彼等は、これが一時的なものとは知らず、暗闇に静寂に怯え、怖いよ、と口で伝える手段さえ奪われて、ベッドで丸まり、震えている。
「何が起こってるんだ!」
ジュヴールの魔法師長が、オークルに白い星一つをつけたローブを翻して、部下達を叱りつけた。今、自由に動ける者は、エルフの監視ではなく、ジュヴール国民を呪いで管理している者である。
国民達はエルフ達より、もっと戒めも緩やかで豊かなので、反抗する気持ちも薄い。呪いも軽く、監視は管理者1人につき100人単位で受け持っている。
叱られても、分からない、と首を振るのみの、部下の管理者達である。
「とにかく、今、転移できずにジュヴールに残っているエルフ達の身柄を、拘束しろ!」
「そ、それが、残っているエルフと言いますと。その~。」
部下の1人が、上目遣いで、シオシオ口を開く。
魔法師長が、何だ早く言え、とせっつく。
「残っているエルフは、どういう訳か、眠りから覚めない者達ばかりで。エルフの王との契約で、その者達を害したり動かせば、ジュヴールの大地へ送っている、作物を育てる力を、止めると。」
ハッ!
魔法師長は笑う。
「呪いや戒めで雁字搦めにされているエルフの王に、眠るエルフをどうしたかなんて、分かる訳ないだろう!あくまで契約であって、誓約ではない!とにかく、何かが起こっているのだ!エルフ達を集めておけ!そこに罠をはり、取り返しに来るだろう動けるエルフを、再び捕えるのだ!」
そしてこちらは、各国含めトップとも打ち合わせを終えた、竜樹達である。
魔法使いのエルフ達は、恥ずかしさなど、どこへ?と、一斉にまずは脱いで、竜樹に呪いを解除され。ジュヴール側に情報を与えなくさせてから、嬉々として転移魔法陣を布に刻んでいた。
エルフ達が転移で一緒にパシフィストに送るとすると、送ってはまたジュヴールに戻り、送っては戻り、となる。1箇所に残りのエルフ達が居れば纏めて転移できていいけれど、そうとは限らない。
普通の転移魔法は、魔法をかけた者は残して、触った者だけを送る、などは出来ないのだ。
チリ魔法院長とエルフのファマロー魔法使いが率先して、転移魔法陣を布に描いて持って行って、体育館に次々と送れば良いよね!と案を出したので、作り中なのだ。
出来た!
シュパッ!と魔力をインクに乗せて描き終えたチリ。
ニン、と笑顔の魔法使い達。
試しにチリが乗ってみせる。シュパッと消えて、見事、対の、体育館へ据え置き用の魔法陣へ現れると、拍手が起こった。
「じゃあ、行ってみよっか!?」
ニカカ!と笑顔を返す竜樹である。
ふっくらオーブを頭に乗せたロテュス王子も、マイクとカメラで準備万端のニュース隊も、神の目とカメラと魔法スクリーンをジュヴール含め各国に映しちゃう、連動させる魔法使い達も、コックリ、コクリと頷いた。
お留守番の3王子達は、エルフの王妃、ヴェルテュー妃と一緒に。
後で放送を通して話し合いが行われる、体育館のエルフ達を、励ます係になった。こちらも、ふす、と鼻息荒く、ギュッと拳を握る。
「まずは、エルフの王、リュミエール王様を助けるよ!」
「「「おー!!!」」」
やったろうじゃん!
キラキラ、光の中。
シュインと手を繋いだ、竜樹達は、体育館から転移して消えた。
「う、うるさぁぁぁい!!」
ここはジュヴールの国、エルフ達を呪って監視している、管理者の魔法使い達が詰めている官舎である。そこには、ベッドがずらりと並んでいて、1台1台に側机がついている。それぞれのベッドには、耳や目を押さえて、う~う~と唸る者がいる。ゴロゴロとベッドの上を転がって、着ているオークルに白ラインのローブが捲れる。
側机に、聞こえた見えた事をメモする筆記用具はあるけれど、誰もそれを使っている者は、いない。
今まで監視をするには、エルフ達の感情を呪いで押さえてあった事もあり、浅い繋がりで良く、1人で3、4人を纏めて管理できた。
程よく監視で齎される情報の、許容量を管理者毎に決めなければならないので、同胞を呼び、選び、すみません、すみませんと謝罪しながら呪いの準備をやらされていたのが、エルフの魔法使いファマローであった。今はパシフィストに転移で逃げていて、いない。
ジュヴールの為に働かせる、その意に沿わない言動、反抗が起こったら、それだけが抽出されて見えてくる。なので、その言動をしたエルフの自由を戒めれば良かったのである。
管理者達の手の平には、管理している者達の名前が刻まれている。
名を呼んで、例えば痛みを与えよう、と呪文を唱えれば、簡単にそれは実行できた。
今までは。
彼等、管理者は、全能感さえ覚え、エルフなど使い勝手の良い奴隷とみて、自分では何も生む事なく、ついこの間まで、この世の春よと栄え、威張っていた。
自分の普通の日常を送りながらでも、引っかかるものだけを見ていれば良かったのに。
「ううううぅ!あいつら喋りすぎだろ!それに、特に関係ない事まで、すごく鮮明に、全部送られてくるううぅ!」
テレビやパソコンの画面の光を、明るくし過ぎて、そのまま長時間見ていると頭痛がする事があるが、ジュヴールのエルフ管理者達は皆、その状態に陥っている。しかも、視界も複数、声も複数、絶えずハッキリと見え、聞こえている。自分自身の身体の、視覚や聴覚、感覚が乗っ取られたようなもので、何も出来ない。
『は~いオシメね、沢山ミルク飲んだからね、良くちっちが出ました!良い子良い子。取り替えると気持ちいーねぇ。』
『お洗濯、ここでして良いの?』
『朝ごはん美味しかったなぁ。』
『俺たち、あそんでても良いんだって。あそぶって、どうするんだっけ。』
『キャキャ!キャッキャ!』
『踊ってプロポーズってステキ!私、絶対今度やってみるわ!』
『何かする事ありませんか?何もしないのって、落ち着かなくて。』
『あ、古着の追加が来た!ありがたいな。昨夜のお風呂の後で、もらった服も全然人数分には足りなかったから、助かるよねぇ。』
『たつき様達、いつ奪還作戦行くか知ってる?』
『今日よ!』
『他国と作戦を、練って7日後だろ?』
『連合軍を組んで、周り中から乗り込むって聞いたよ。』
『神様呼べるんだって~!』
『オムツも追加きたぁ。』
『テレビ、番組表は新聞に載ってるんですって。』
『体育館の入り口に貼り出してあるよ!誰でも読んでね、って。』
『治療師さん、私、エルフの治療師だったです。エルフの特性とかあるし、一緒に診られます!』
『順番よ、順番。ゆかたの彼女たちが、焦る事ないからね、安心してねって。』
重要そうな情報も、あるにはあるが、どうにもまとめて報告できるような、集中力など出せはしない。
「うおおああ!もう監視なんて嫌ダァ!1人になりたい!見たくも聞きたくもなぁいいい!!!」
「助けてぇぇ!いつまで続くんだこれ、このままじゃ、おかしくなるっ!」
オーブが聞けば、コケ!と笑いそうな叫びが、そこかしこで起こっていた。
彼等は決して、自分の事が出来なくなるほど、エルフ達を見たくはなかった。あくまでも自分達に都合良く、監視がしたかったのだ。
呪いが解除されて、バン!と呪い返しを受けた者達は、それはそれで、一時的な感覚障害に陥っていた。
見えないし聞こえないし、話せないのである。
彼等は、これが一時的なものとは知らず、暗闇に静寂に怯え、怖いよ、と口で伝える手段さえ奪われて、ベッドで丸まり、震えている。
「何が起こってるんだ!」
ジュヴールの魔法師長が、オークルに白い星一つをつけたローブを翻して、部下達を叱りつけた。今、自由に動ける者は、エルフの監視ではなく、ジュヴール国民を呪いで管理している者である。
国民達はエルフ達より、もっと戒めも緩やかで豊かなので、反抗する気持ちも薄い。呪いも軽く、監視は管理者1人につき100人単位で受け持っている。
叱られても、分からない、と首を振るのみの、部下の管理者達である。
「とにかく、今、転移できずにジュヴールに残っているエルフ達の身柄を、拘束しろ!」
「そ、それが、残っているエルフと言いますと。その~。」
部下の1人が、上目遣いで、シオシオ口を開く。
魔法師長が、何だ早く言え、とせっつく。
「残っているエルフは、どういう訳か、眠りから覚めない者達ばかりで。エルフの王との契約で、その者達を害したり動かせば、ジュヴールの大地へ送っている、作物を育てる力を、止めると。」
ハッ!
魔法師長は笑う。
「呪いや戒めで雁字搦めにされているエルフの王に、眠るエルフをどうしたかなんて、分かる訳ないだろう!あくまで契約であって、誓約ではない!とにかく、何かが起こっているのだ!エルフ達を集めておけ!そこに罠をはり、取り返しに来るだろう動けるエルフを、再び捕えるのだ!」
そしてこちらは、各国含めトップとも打ち合わせを終えた、竜樹達である。
魔法使いのエルフ達は、恥ずかしさなど、どこへ?と、一斉にまずは脱いで、竜樹に呪いを解除され。ジュヴール側に情報を与えなくさせてから、嬉々として転移魔法陣を布に刻んでいた。
エルフ達が転移で一緒にパシフィストに送るとすると、送ってはまたジュヴールに戻り、送っては戻り、となる。1箇所に残りのエルフ達が居れば纏めて転移できていいけれど、そうとは限らない。
普通の転移魔法は、魔法をかけた者は残して、触った者だけを送る、などは出来ないのだ。
チリ魔法院長とエルフのファマロー魔法使いが率先して、転移魔法陣を布に描いて持って行って、体育館に次々と送れば良いよね!と案を出したので、作り中なのだ。
出来た!
シュパッ!と魔力をインクに乗せて描き終えたチリ。
ニン、と笑顔の魔法使い達。
試しにチリが乗ってみせる。シュパッと消えて、見事、対の、体育館へ据え置き用の魔法陣へ現れると、拍手が起こった。
「じゃあ、行ってみよっか!?」
ニカカ!と笑顔を返す竜樹である。
ふっくらオーブを頭に乗せたロテュス王子も、マイクとカメラで準備万端のニュース隊も、神の目とカメラと魔法スクリーンをジュヴール含め各国に映しちゃう、連動させる魔法使い達も、コックリ、コクリと頷いた。
お留守番の3王子達は、エルフの王妃、ヴェルテュー妃と一緒に。
後で放送を通して話し合いが行われる、体育館のエルフ達を、励ます係になった。こちらも、ふす、と鼻息荒く、ギュッと拳を握る。
「まずは、エルフの王、リュミエール王様を助けるよ!」
「「「おー!!!」」」
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