279 / 565
本編
15日 泥合戦
しおりを挟む
泥だらけの午前中を過ごした、竜樹達パシフィスト勢と、他国の外交官や留学生達。
エルフの代表と、ジュヴールの国王代理の宰相が、午後のいつ来るか。相手が明確にしていなかったので、皆、早め行動で集まってくれた。
こんな細かい所も曖昧で、受け入れる側に対して傲慢な、来訪予定者達である。
まあ、そのおかげで、泥団子は順調にたくさん作れた。
ハルサ王様も、マルグリット王妃様も、簡素な格好で子供達に混じって。泥まみれになりながら、さながら手でコンクリを混ぜる職人さんのように、夫婦で協力して、丁度良い塩梅の水分の泥を、タライの中に量産していた。
泥団子になる前の、ふるった異物のない土は、ふみ、ふみ、とオーブが念入りに踏んで、何故か足跡をつけて回っていたもの。時々ピカリ!としたのは、何故だろう。浄化でも、してくれていたのだろうか。
たまに、できた泥団子にも足型を、べし、べし、と押している。丁寧な仕事です。
泥だらけのまま、お昼となって、どうすんべ、と泥色の手や顔を持て余して、途方にくれていた皆は。
良い顔で笑って髪まで泥まみれになったチリ魔法院長の、指先からドババと出るぬるま湯を使って、ひとまず手と顔だけは綺麗にしていく。
バーニー君も、すぐ側で。シュパパー、とシャワー形に湯を魔法で出している。強弱どちらもございます、お好みでお選び下さい。
手と顔を洗う順番待ちの間、何となく楽しい泥遊びで気が抜けた面々は、ゆっくり和気藹々とお話し。
「フレ様。ナナン様。ご存知でしょうが、私の国、マルミット王国は、森のエルフがいる国です。森のエルフ達は、凄く臆病で、こちら側に熱意があっても、あまりお話もしてくれません。そもそも、お使いに、子供のエルフしか出して来ないんです。それでもこの強引な会談の立ち合いで、エルフと関わり合いがある国として、私が前に出なければ!と意気込んでいたのですけど。」
留学生の、マルミット国アルモニカ第二王女は、不思議そうな、躊躇いを、その素朴な山鳩色の瞳に浮かべ。
「これ、本当に必要な準備なのでしょうか?」
いえ、ギフトの御方、竜樹様を疑う訳ではないのですけど•••。
真面目な人柄のアルモニカ王女には、訳が分からない事が、受け止めにくいらしい。
「フレ様、どう思われます?」
うーん、とフレは首を傾げて。
「竜樹様に聞いてみましょうか。」
「•••えっ。聞いてしまったら、気を悪くされないかしら?」
「竜樹様なら、ちゃんとお話し聞いて下さると思うわ。」
ナナンも、洗った手をタオルで拭きつつ、笑って。
お昼ご飯は外で皆で。服はまだ泥だらけ、用意したご飯は、サンドイッチや唐揚げ、おにぎり。切ったフルーツ、果実水。
ワイワイと食べる中、竜樹は、戸惑う他国の代表みたいになったフレに問いかけられ。「ごめんごめん話さなくて、何でか分からないと、やりにくいよね。」と神の鳥オーブとのやり取りを話した。
「そういう事なら、泥合戦、本気で挑みます!」
アルモニカ王女も、他国の皆も、何となく納得がいって午後、充分に準備は出来た。
不意に、しゅ、キラキラキラキラ、と光が溢れて、寮の庭に現れたのは。
「あー、見た目では宰相が虐げ側で、エルフが虐げられ側だね。」
竜樹が呟けば。
「ですねぇ。」
チリがニハッと笑う。
苦みばしった顔の、黒髪に一筋グレー混じり、仕立ての良い、バサリとしたモスグリーンに金箔の上着を着た、40代くらいの宰相と。
尖った耳をもち、麗しい若葉の緑の髪をした。ヒラヒラの上等で繊細なレースのブラウスがよく似合う、少女とも少年とも見える、お人形の白磁の肌、桃色の頬につやつや唇、少し伏せられた憂いを帯びたエメラルドの瞳の、幼いエルフ。
手を繋いだ2人が、集まった泥んこ達の中心に。
竜樹のエメラルドの留め具は、泥んこの服の胸にも輝いていたから、宰相がニヤリと笑って、竜樹に話しかけようと。
一歩、前に。
竜樹が雄叫びをあげる!
「•••泥合戦の、始まりだ!!!」
「「「おー!!!!」」」
ベシャン!どろり、ボテ。
エルフの、とても上等な、華麗なブラウスに、べったりと泥が。
投げたジェムが、ニヤリと鼻の下を泥の指で擦る。
中性的な幼いエルフは、長いまつ毛をハタハタさせ、瞳をいっぱいに見張って。服についた泥を指で掬って、スン、と匂いを嗅いだ。
ふわっ、と本当に嬉しそうな笑顔になったのは、何故だろうか。
たたた!
ニリヤが、エルフに近付いて、ぎゅ、と手を握り、庭の片方側に引っ張って連れて行く。
「エルフとーった!」
子供達、3王子、ハルサ王様にマルグリット王妃、チリにバーニー君。そして竜樹の、パシフィスト国組がエルフを囲んで。
「エルフ取られた!じゃあ私達は、宰相とーった!」
フレが宰相の腕を取り引っ張る。
「は、はぁぁぁ!?一体、何を?」
宰相が暴れるが、フレがニヤリと絡みついて。
「泥合戦ですよ、ジュヴールの宰相様。あなたはこっち、他国組陣地!」
「だから何で、泥合戦•••!」
バシリ!べた、ぼと。
宰相の顔に、まん真ん中に、泥団子。喋ってて口開いてるのに。
ぺっ、ぺっ、としている所を。
ニヤリと良い顔をしたエルフが、ぶん投げた体勢、次の泥団子もロシェに渡されて、振りかぶって。
グジャ、ボテリン。
宰相の胸の真ん中に。
コントロールの良いエルフである。
「•••き、貴様•••たかがエルフの分際で、私によくも•••!」
ハイ、と羽交締めにしているフレの後ろから、宰相の手近くに、ナナンとアルモニカが、笑顔で泥団子を差し出す。
激昂して、どんな事になっているか振り返りもせず、手渡された泥団子を、はっしと掴んで、宰相は投げた。
ビシャ、ボテ。
グジャ、ドロ。
「宰相ねらえー!!泥団子よこせー!!」
「何故私が、こんな、泥合戦をををを!!!!もっと泥団子よこせ!」
ビシャシャ、バチン!
キャハハハ!
子供達の笑い声。
大人達のヒャーッという叫び。
ベチャベチャなのに楽しい。
皆、我を忘れて泥団子を投げ合った。
用意した泥団子がなくなり、ほぼ皆が全身泥まみれになった頃。
ココケケコココ!コケーッ!
「皆~!おやつの時間ですよ!泥遊びも、ほどほどにしなさ~い!!」
オーブと、腰に手を当てた、しょうがないわね、って感じのラフィネ母さんが呼びに来て、はーい!と皆良いお返事で。
エルフの代表と、ジュヴールの国王代理の宰相が、午後のいつ来るか。相手が明確にしていなかったので、皆、早め行動で集まってくれた。
こんな細かい所も曖昧で、受け入れる側に対して傲慢な、来訪予定者達である。
まあ、そのおかげで、泥団子は順調にたくさん作れた。
ハルサ王様も、マルグリット王妃様も、簡素な格好で子供達に混じって。泥まみれになりながら、さながら手でコンクリを混ぜる職人さんのように、夫婦で協力して、丁度良い塩梅の水分の泥を、タライの中に量産していた。
泥団子になる前の、ふるった異物のない土は、ふみ、ふみ、とオーブが念入りに踏んで、何故か足跡をつけて回っていたもの。時々ピカリ!としたのは、何故だろう。浄化でも、してくれていたのだろうか。
たまに、できた泥団子にも足型を、べし、べし、と押している。丁寧な仕事です。
泥だらけのまま、お昼となって、どうすんべ、と泥色の手や顔を持て余して、途方にくれていた皆は。
良い顔で笑って髪まで泥まみれになったチリ魔法院長の、指先からドババと出るぬるま湯を使って、ひとまず手と顔だけは綺麗にしていく。
バーニー君も、すぐ側で。シュパパー、とシャワー形に湯を魔法で出している。強弱どちらもございます、お好みでお選び下さい。
手と顔を洗う順番待ちの間、何となく楽しい泥遊びで気が抜けた面々は、ゆっくり和気藹々とお話し。
「フレ様。ナナン様。ご存知でしょうが、私の国、マルミット王国は、森のエルフがいる国です。森のエルフ達は、凄く臆病で、こちら側に熱意があっても、あまりお話もしてくれません。そもそも、お使いに、子供のエルフしか出して来ないんです。それでもこの強引な会談の立ち合いで、エルフと関わり合いがある国として、私が前に出なければ!と意気込んでいたのですけど。」
留学生の、マルミット国アルモニカ第二王女は、不思議そうな、躊躇いを、その素朴な山鳩色の瞳に浮かべ。
「これ、本当に必要な準備なのでしょうか?」
いえ、ギフトの御方、竜樹様を疑う訳ではないのですけど•••。
真面目な人柄のアルモニカ王女には、訳が分からない事が、受け止めにくいらしい。
「フレ様、どう思われます?」
うーん、とフレは首を傾げて。
「竜樹様に聞いてみましょうか。」
「•••えっ。聞いてしまったら、気を悪くされないかしら?」
「竜樹様なら、ちゃんとお話し聞いて下さると思うわ。」
ナナンも、洗った手をタオルで拭きつつ、笑って。
お昼ご飯は外で皆で。服はまだ泥だらけ、用意したご飯は、サンドイッチや唐揚げ、おにぎり。切ったフルーツ、果実水。
ワイワイと食べる中、竜樹は、戸惑う他国の代表みたいになったフレに問いかけられ。「ごめんごめん話さなくて、何でか分からないと、やりにくいよね。」と神の鳥オーブとのやり取りを話した。
「そういう事なら、泥合戦、本気で挑みます!」
アルモニカ王女も、他国の皆も、何となく納得がいって午後、充分に準備は出来た。
不意に、しゅ、キラキラキラキラ、と光が溢れて、寮の庭に現れたのは。
「あー、見た目では宰相が虐げ側で、エルフが虐げられ側だね。」
竜樹が呟けば。
「ですねぇ。」
チリがニハッと笑う。
苦みばしった顔の、黒髪に一筋グレー混じり、仕立ての良い、バサリとしたモスグリーンに金箔の上着を着た、40代くらいの宰相と。
尖った耳をもち、麗しい若葉の緑の髪をした。ヒラヒラの上等で繊細なレースのブラウスがよく似合う、少女とも少年とも見える、お人形の白磁の肌、桃色の頬につやつや唇、少し伏せられた憂いを帯びたエメラルドの瞳の、幼いエルフ。
手を繋いだ2人が、集まった泥んこ達の中心に。
竜樹のエメラルドの留め具は、泥んこの服の胸にも輝いていたから、宰相がニヤリと笑って、竜樹に話しかけようと。
一歩、前に。
竜樹が雄叫びをあげる!
「•••泥合戦の、始まりだ!!!」
「「「おー!!!!」」」
ベシャン!どろり、ボテ。
エルフの、とても上等な、華麗なブラウスに、べったりと泥が。
投げたジェムが、ニヤリと鼻の下を泥の指で擦る。
中性的な幼いエルフは、長いまつ毛をハタハタさせ、瞳をいっぱいに見張って。服についた泥を指で掬って、スン、と匂いを嗅いだ。
ふわっ、と本当に嬉しそうな笑顔になったのは、何故だろうか。
たたた!
ニリヤが、エルフに近付いて、ぎゅ、と手を握り、庭の片方側に引っ張って連れて行く。
「エルフとーった!」
子供達、3王子、ハルサ王様にマルグリット王妃、チリにバーニー君。そして竜樹の、パシフィスト国組がエルフを囲んで。
「エルフ取られた!じゃあ私達は、宰相とーった!」
フレが宰相の腕を取り引っ張る。
「は、はぁぁぁ!?一体、何を?」
宰相が暴れるが、フレがニヤリと絡みついて。
「泥合戦ですよ、ジュヴールの宰相様。あなたはこっち、他国組陣地!」
「だから何で、泥合戦•••!」
バシリ!べた、ぼと。
宰相の顔に、まん真ん中に、泥団子。喋ってて口開いてるのに。
ぺっ、ぺっ、としている所を。
ニヤリと良い顔をしたエルフが、ぶん投げた体勢、次の泥団子もロシェに渡されて、振りかぶって。
グジャ、ボテリン。
宰相の胸の真ん中に。
コントロールの良いエルフである。
「•••き、貴様•••たかがエルフの分際で、私によくも•••!」
ハイ、と羽交締めにしているフレの後ろから、宰相の手近くに、ナナンとアルモニカが、笑顔で泥団子を差し出す。
激昂して、どんな事になっているか振り返りもせず、手渡された泥団子を、はっしと掴んで、宰相は投げた。
ビシャ、ボテ。
グジャ、ドロ。
「宰相ねらえー!!泥団子よこせー!!」
「何故私が、こんな、泥合戦をををを!!!!もっと泥団子よこせ!」
ビシャシャ、バチン!
キャハハハ!
子供達の笑い声。
大人達のヒャーッという叫び。
ベチャベチャなのに楽しい。
皆、我を忘れて泥団子を投げ合った。
用意した泥団子がなくなり、ほぼ皆が全身泥まみれになった頃。
ココケケコココ!コケーッ!
「皆~!おやつの時間ですよ!泥遊びも、ほどほどにしなさ~い!!」
オーブと、腰に手を当てた、しょうがないわね、って感じのラフィネ母さんが呼びに来て、はーい!と皆良いお返事で。
35
お気に入りに追加
170
あなたにおすすめの小説

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。

我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★

転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!

私のお父様とパパ様
棗
ファンタジー
非常に過保護で愛情深い二人の父親から愛される娘メアリー。
婚約者の皇太子と毎月あるお茶会で顔を合わせるも、彼の隣には幼馴染の女性がいて。
大好きなお父様とパパ様がいれば、皇太子との婚約は白紙になっても何も問題はない。
※箱入り娘な主人公と娘溺愛過保護な父親コンビのとある日のお話。
追記(2021/10/7)
お茶会の後を追加します。
更に追記(2022/3/9)
連載として再開します。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる