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本編
15日 汚れても良い服装で
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「汚れてもいい服装で、来てください???」
3王子達の母、マルグリット王妃の弟、フレ・ヴェリテ叔父様は、ヴェリテの国の外交官として、パシフィストの国に常駐している。
おぼんでも自国に帰らず、こちらの国の色々な物事、やり方などを参考に、情報を集め参加して経験し、それを血や肉として自国の発展の為に伝えている。また、自国とパシフィストの国とを繋ぐ役目もあるから、今回のような、パシフィスト王家からの依頼にも、喜んで!と返事をしたのだが。
「フレお兄様。私も、汚れてもいい服装に、するべきかしら?ま、迷うわ。何といっても、エルフの代表と、ジュヴール国の国王代理の、宰相がみえるのでしょ。簡単な服装で、良い訳ないわよね?」
フレの妹、留学生のナナン・ヴェリテも、今回の話し合いに、立ち合いを頼まれている。
「う~ん、どういう事か分からないけれど、ジュヴールの国だって、いきなり自分の所の都合で、ゴリ押ししてきた話し合いでもあるし。パシフィスト側が、我々に立ち合いを頼む事も、元々普通じゃないからねぇ。竜樹様が受けた事でもあるから、普通ならありえないだろうけれど、本当に、汚れても良い服装で行くのが、今度だけは正解、という気がするね。」
フレの言葉に、ナナンが、よその国にお邪魔するのに、汚れても良い服なんて、持ってきてないわ!と嘆く。
「これを機に、動きやすい、汚れても良い、庶民の服装を用意しておくのも良いかもね。竜樹様や子供達と遊びたいなら、あってもいい。」
フレは、キャバレーやバーに、お忍びで行ったのに、用意したシンプルなシャツがある。
分かったわ、とナナンが準備に人を呼ぶ。
「今日の午後、お話し合いに間に合うように、特急で申し訳ないけれど、お願いね。」
丁寧に、使いに頼んだ。
それにしても急な話だな、とフレは、ため息をついて。しかし、すぐ思い直し、何か面白そうだな!クフフ、と忍び笑いを漏らした。
「もう!笑っている場合じゃなくてよ!フレお兄様!確かに、竜樹様は、何か面白そうな事やってくれそうですけど、相手が相手ですから、何だか私、気持ちがヒヤヒヤするわ!」
フレは、ごめんごめん、と謝りつつも。
「だって、ねえ。汚れても良い服装で、って、確実に洋服を汚す話し合い、って事だよね?一体、何をするつもりなんだろう?」
くふん、と笑いの名残りに、鼻を鳴らした。
竜樹の所に、ハルサ王様とマルグリット王妃様があたふたと来たのは昨日、14日の事だ。
「竜樹殿!急で申し訳ないが、明日の午後、エルフの代表と、ジュヴールの国の宰相と、一緒に会ってはくれまいか?」
はあ、はあ、と息を切らせて、ハルサ王様が頭を下げて竜樹に頼む。
イヤイヤイヤ。
竜樹は慌てて、ハルサ王様に頭を上げるよう頼み、もちろん会う、と返事をした。元々、転移魔法陣を作りたい協力を頼みたくて、接触はしたかったのだ。
「それにしても、急なのですね?ちょっとテレビ電話で話をしてみる、って言っていたの、つい先日だったでしょう?」
竜樹は、国の間での話し合いってやつは、もっとまどろっこしく、時間のかかる事だろうと思っていた。
それが。とハルサ王は、苦々しげな顔を隠さず。
「相手の国、ジュヴールが、どうやらエルフも関わって、転移魔法陣で甘い汁を吸いたいようだ。私達としては、竜樹殿にお願いなのだが、実は断れない案件でもある。先方が、守りの結界が張ってある王宮でも、どんなに魔法避けを施していても、エルフの転移では関係ないから、直接飛んで来るので会うように、と強制なのだ。他国の守りをぶっちぎって、国の中枢に飛んで来るという。そんな無礼をするという事は、いつ寝首を掻かれるか、分かったものではない、と知らしめてきたという脅しだ。一体何を要求されるか、分かったものではない。」
「しかも、竜樹様に会わせろ、と名指しなのよ。」
マルグリット王妃様も、とても心配そうに。もう先方が、行くからと決めきっていて、こちらは対応するしかない、という状況だと口を尖らせて。
オーブも、コココケッコ、と鳴く。
うん、翻訳しなくても分かったよ。きっとその宰相か、エルフの代表か、どっちかが汚されているのだね。
「オーブが教えてくれました。明日は泥合戦ですよ。」
「「え?」」
竜樹に強引に会おうとしてきた、しかも留学生や外交官など、穏当なやり方ではなく。
エルフの転移が、魔法防御ぶっちぎりな事を他国に漏らすと、途端に大騒ぎになるだろう。
と予測されたが。
ギフトの御方様が関わるなら、言わない訳にもいくまい。何故なら、これで戦争や、お国乗っ取りにでもなれば、誓約魔法でどこかの国が吹っ飛ぶ事にもなりかねないから。
すぐに友好国、友好ではないけれど、対話をしたくテレビ電話を送った国にも連絡をとり、各国も一丸となってジュヴールの国に対応する事になった。
戦争、やめてくれよ、そんな面倒は。
そんな苛立ちをもって、パシフィストの国にいる外交官、留学生達にも同席してもらって、介入立ち合いの元、何とか対応していこうーーーすぐに対応できる者がそれしかいないからーーーと決まり。
どの国の、立ち合いをする外交官、留学生達にも、竜樹から、こう通達がされたのだ。
『15日午後、エルフの代表と、ジュヴールの国王代理である宰相が、ハルサ国王様、マルグリット王妃様と、私、畠中竜樹、ギフトの人に会いにやって来ます。
許しも得ず、王宮に直接転移する、という暴挙に、私達は抗う術もありません。
しかし、先人達が必死の思いで繋いできた、誓約魔法で守られた平和を、この一端から崩す訳には参りません。
転移で、ジュヴールにしかいないエルフが、どこにでも行けるという事は、どのお国にも、関係がある事になるかと思います。
そもそも、転移魔法陣を、正しく規制しつつ、どの国も豊かに使えるように、協力を、との提案を示してからの、この暴挙となります。
どうか外交官の皆様、留学生の皆様、お国の代表としてお立ち合いくださり、平和を保つ為に、ご助力願います。
会場は、パシフィスト王宮内の、撮影隊と新聞売りの寮。
そして、そこに、住む新聞売りの子供達も、会合には参加します。
もちろんパシフィストのオランネージュ、ネクター、ニリヤ王子も参加します。
尚、当日は、汚れても良い服装でお越し下さい。』
「たつきとーさ、これ、たのしいね!」
さくっと集められた、何袋もの森の栄養ある土を篩で振って。混じっている小枝や小石を除く。しゃこしゃこ、とふるう、ニコニコとした小ちゃい子組のロン。
新聞売りは、お助け侍女侍従さん達にお任せして、ジェム達皆、そして、3王子も、楽しげに。土だらけになっている。
「ぼくもう、こんなにできた!」
ニリヤが、鼻の下に土をくっつけて、ふるった山を自慢げに見せた。
「おーおー。良いね。その調子、頑張って~。」
竜樹もニコニコと返す。
ネクターは、土に水を混ぜて、泥んこに。いつもの勉強と同じくらい真剣に、にぎ、にぎ、と幾つも土団子を作って並べて。
オランネージュは、土を撒いた所に、水をかけて、ドロビシャな地面を作り、どうだどうだ、ジェム達をキャハハ!と笑わせている。
あ、サンが転んだ。
泥んこにベシャリだが、サンは笑って泥水を指先から垂らし、たつきとーさ!ころんだ~!と抱きついてきた。
ひゃは!と竜樹も笑う。
うん、泥んこって、一旦なっちゃえば、楽しかったんだよねえ。
フレ叔父様も、ナナンも、そして外交官や留学生達も、たは~、と遠巻きにしていたが。
3王子達に呼ばれて、土を弄り始めた。
「本当に、汚れるんだったのね•••。」
「よし、私はトンネルを掘る!」
フレお兄様、楽しみすぎよ!
四つん這いになり、土の山を堀り始めたフレは、ナナンの咎め立てにも、なんのその。
「こんな事するの、子供の時だってなかったよ!楽しくない?ナナン。」
「•••楽しいけど!」
ナナンも、泥団子を、綺麗に丸めるのが楽しくなってきてたのだ。
そして、ジュヴールにも、ちゃんと言っておいた。
汚れても良い服装で来て下さいね、って。
あちらの対応していた国王代理の宰相は、クッ、と黒く笑い。
「それは何か、こちらに汚れるような事ができるとでも、おっしゃるので?」
と自信満々に言ったという。
うん、別に脅しやなんかじゃなくて、本当に汚れるからだけなんだけど。
仮に向こうが、とても美しい服を着てきたとしても、躊躇なく土団子を投げよう。
竜樹は、子供達と、えい、えい、おー!をして、士気を高めた。
3王子達の母、マルグリット王妃の弟、フレ・ヴェリテ叔父様は、ヴェリテの国の外交官として、パシフィストの国に常駐している。
おぼんでも自国に帰らず、こちらの国の色々な物事、やり方などを参考に、情報を集め参加して経験し、それを血や肉として自国の発展の為に伝えている。また、自国とパシフィストの国とを繋ぐ役目もあるから、今回のような、パシフィスト王家からの依頼にも、喜んで!と返事をしたのだが。
「フレお兄様。私も、汚れてもいい服装に、するべきかしら?ま、迷うわ。何といっても、エルフの代表と、ジュヴール国の国王代理の、宰相がみえるのでしょ。簡単な服装で、良い訳ないわよね?」
フレの妹、留学生のナナン・ヴェリテも、今回の話し合いに、立ち合いを頼まれている。
「う~ん、どういう事か分からないけれど、ジュヴールの国だって、いきなり自分の所の都合で、ゴリ押ししてきた話し合いでもあるし。パシフィスト側が、我々に立ち合いを頼む事も、元々普通じゃないからねぇ。竜樹様が受けた事でもあるから、普通ならありえないだろうけれど、本当に、汚れても良い服装で行くのが、今度だけは正解、という気がするね。」
フレの言葉に、ナナンが、よその国にお邪魔するのに、汚れても良い服なんて、持ってきてないわ!と嘆く。
「これを機に、動きやすい、汚れても良い、庶民の服装を用意しておくのも良いかもね。竜樹様や子供達と遊びたいなら、あってもいい。」
フレは、キャバレーやバーに、お忍びで行ったのに、用意したシンプルなシャツがある。
分かったわ、とナナンが準備に人を呼ぶ。
「今日の午後、お話し合いに間に合うように、特急で申し訳ないけれど、お願いね。」
丁寧に、使いに頼んだ。
それにしても急な話だな、とフレは、ため息をついて。しかし、すぐ思い直し、何か面白そうだな!クフフ、と忍び笑いを漏らした。
「もう!笑っている場合じゃなくてよ!フレお兄様!確かに、竜樹様は、何か面白そうな事やってくれそうですけど、相手が相手ですから、何だか私、気持ちがヒヤヒヤするわ!」
フレは、ごめんごめん、と謝りつつも。
「だって、ねえ。汚れても良い服装で、って、確実に洋服を汚す話し合い、って事だよね?一体、何をするつもりなんだろう?」
くふん、と笑いの名残りに、鼻を鳴らした。
竜樹の所に、ハルサ王様とマルグリット王妃様があたふたと来たのは昨日、14日の事だ。
「竜樹殿!急で申し訳ないが、明日の午後、エルフの代表と、ジュヴールの国の宰相と、一緒に会ってはくれまいか?」
はあ、はあ、と息を切らせて、ハルサ王様が頭を下げて竜樹に頼む。
イヤイヤイヤ。
竜樹は慌てて、ハルサ王様に頭を上げるよう頼み、もちろん会う、と返事をした。元々、転移魔法陣を作りたい協力を頼みたくて、接触はしたかったのだ。
「それにしても、急なのですね?ちょっとテレビ電話で話をしてみる、って言っていたの、つい先日だったでしょう?」
竜樹は、国の間での話し合いってやつは、もっとまどろっこしく、時間のかかる事だろうと思っていた。
それが。とハルサ王は、苦々しげな顔を隠さず。
「相手の国、ジュヴールが、どうやらエルフも関わって、転移魔法陣で甘い汁を吸いたいようだ。私達としては、竜樹殿にお願いなのだが、実は断れない案件でもある。先方が、守りの結界が張ってある王宮でも、どんなに魔法避けを施していても、エルフの転移では関係ないから、直接飛んで来るので会うように、と強制なのだ。他国の守りをぶっちぎって、国の中枢に飛んで来るという。そんな無礼をするという事は、いつ寝首を掻かれるか、分かったものではない、と知らしめてきたという脅しだ。一体何を要求されるか、分かったものではない。」
「しかも、竜樹様に会わせろ、と名指しなのよ。」
マルグリット王妃様も、とても心配そうに。もう先方が、行くからと決めきっていて、こちらは対応するしかない、という状況だと口を尖らせて。
オーブも、コココケッコ、と鳴く。
うん、翻訳しなくても分かったよ。きっとその宰相か、エルフの代表か、どっちかが汚されているのだね。
「オーブが教えてくれました。明日は泥合戦ですよ。」
「「え?」」
竜樹に強引に会おうとしてきた、しかも留学生や外交官など、穏当なやり方ではなく。
エルフの転移が、魔法防御ぶっちぎりな事を他国に漏らすと、途端に大騒ぎになるだろう。
と予測されたが。
ギフトの御方様が関わるなら、言わない訳にもいくまい。何故なら、これで戦争や、お国乗っ取りにでもなれば、誓約魔法でどこかの国が吹っ飛ぶ事にもなりかねないから。
すぐに友好国、友好ではないけれど、対話をしたくテレビ電話を送った国にも連絡をとり、各国も一丸となってジュヴールの国に対応する事になった。
戦争、やめてくれよ、そんな面倒は。
そんな苛立ちをもって、パシフィストの国にいる外交官、留学生達にも同席してもらって、介入立ち合いの元、何とか対応していこうーーーすぐに対応できる者がそれしかいないからーーーと決まり。
どの国の、立ち合いをする外交官、留学生達にも、竜樹から、こう通達がされたのだ。
『15日午後、エルフの代表と、ジュヴールの国王代理である宰相が、ハルサ国王様、マルグリット王妃様と、私、畠中竜樹、ギフトの人に会いにやって来ます。
許しも得ず、王宮に直接転移する、という暴挙に、私達は抗う術もありません。
しかし、先人達が必死の思いで繋いできた、誓約魔法で守られた平和を、この一端から崩す訳には参りません。
転移で、ジュヴールにしかいないエルフが、どこにでも行けるという事は、どのお国にも、関係がある事になるかと思います。
そもそも、転移魔法陣を、正しく規制しつつ、どの国も豊かに使えるように、協力を、との提案を示してからの、この暴挙となります。
どうか外交官の皆様、留学生の皆様、お国の代表としてお立ち合いくださり、平和を保つ為に、ご助力願います。
会場は、パシフィスト王宮内の、撮影隊と新聞売りの寮。
そして、そこに、住む新聞売りの子供達も、会合には参加します。
もちろんパシフィストのオランネージュ、ネクター、ニリヤ王子も参加します。
尚、当日は、汚れても良い服装でお越し下さい。』
「たつきとーさ、これ、たのしいね!」
さくっと集められた、何袋もの森の栄養ある土を篩で振って。混じっている小枝や小石を除く。しゃこしゃこ、とふるう、ニコニコとした小ちゃい子組のロン。
新聞売りは、お助け侍女侍従さん達にお任せして、ジェム達皆、そして、3王子も、楽しげに。土だらけになっている。
「ぼくもう、こんなにできた!」
ニリヤが、鼻の下に土をくっつけて、ふるった山を自慢げに見せた。
「おーおー。良いね。その調子、頑張って~。」
竜樹もニコニコと返す。
ネクターは、土に水を混ぜて、泥んこに。いつもの勉強と同じくらい真剣に、にぎ、にぎ、と幾つも土団子を作って並べて。
オランネージュは、土を撒いた所に、水をかけて、ドロビシャな地面を作り、どうだどうだ、ジェム達をキャハハ!と笑わせている。
あ、サンが転んだ。
泥んこにベシャリだが、サンは笑って泥水を指先から垂らし、たつきとーさ!ころんだ~!と抱きついてきた。
ひゃは!と竜樹も笑う。
うん、泥んこって、一旦なっちゃえば、楽しかったんだよねえ。
フレ叔父様も、ナナンも、そして外交官や留学生達も、たは~、と遠巻きにしていたが。
3王子達に呼ばれて、土を弄り始めた。
「本当に、汚れるんだったのね•••。」
「よし、私はトンネルを掘る!」
フレお兄様、楽しみすぎよ!
四つん這いになり、土の山を堀り始めたフレは、ナナンの咎め立てにも、なんのその。
「こんな事するの、子供の時だってなかったよ!楽しくない?ナナン。」
「•••楽しいけど!」
ナナンも、泥団子を、綺麗に丸めるのが楽しくなってきてたのだ。
そして、ジュヴールにも、ちゃんと言っておいた。
汚れても良い服装で来て下さいね、って。
あちらの対応していた国王代理の宰相は、クッ、と黒く笑い。
「それは何か、こちらに汚れるような事ができるとでも、おっしゃるので?」
と自信満々に言ったという。
うん、別に脅しやなんかじゃなくて、本当に汚れるからだけなんだけど。
仮に向こうが、とても美しい服を着てきたとしても、躊躇なく土団子を投げよう。
竜樹は、子供達と、えい、えい、おー!をして、士気を高めた。
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