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本編
12日夜 3王子とおばあさま達
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「さあ、サイコロ振って、順番決めましょう!」
「「「おー!!」」」
スフェール王太后様が、むむむん!と真剣にサイコロを振る。
コロ•••3•••6•••い、1。
「ま、まあ、最後に金貨が残ってる、とも言うし!」
「スフェールおばあさま、ざんねん?」
ニリヤ王子が眉を下げて悲しそうに聞くと、いえいえ、とニッコリ笑って。
「これからよ!」
と闘志漲り。
広間に祭壇を作り魂達を、お迎えして。お風呂も夕飯も終わった王族達は、寛いだ格好で、ほぼ裸足の、柔らかい布靴を履いて、真新しい絨毯を踏み締め。敷かれたお布団を自ら丸く避けて、中央に場を開いた。
いざ、トランプ。ババ抜きやろう、と集まった所である。
ハルサ王は胡座をかいて、中にネクターを入れ。
マルグリット王妃はオランネージュと隣り合わせ。
ニリヤはスフェール王太后様と、貴族から嫁がれたエトワール、ちょっぴりスパイシーで孫好きお祖母様なリベリュール先王妃とに、挟まれている。
庶民出身、小柄だが踊り子出身リュンヌのダフネ先王妃は、ダラッとしているのに何故か姿勢が良く、コロリン、と半ば布団に寝転がりつつ、ババ抜きに参加。サイコロをぽん、ぽん、投げ上げ掴み、としている姿もキマッていて。
そして、3人の奥さんを、温かい表情で見ているオール先王様である。と、後ろにいるバラン王兄を振り返り。
「バランは、今年は、パージュ嬢と仲良く家に居たかったろうねえ。パージュ嬢も寂しいだろう。」
まだ婚約段階なので、王族の集まり、しかも今夜のお泊まりは儀式になるから、参加は遠慮したパージュである。儀式というか皆だべってるだけなのだが。オール先王も、息子のバラン王兄が、賢くて優しい、謙虚な伴侶を見つけた事を、嬉しく思っている。一緒に過ごしたかった、招びたかった。
「ご心配ありがとうございます、父上。でもパージュは、たまには1人で夜更かしして、ゆっくり読みたかった本を読みます、と言っていましたからね。こんな日もあって、良いでしょう。父上が気にかけてくれた事、伝えておきますね。来年からは、一緒に泊まれますから。」
ふん、ふん、とバラン王兄は鼻歌、ゲームには参加せず、布団にぺったり寝転んだ。その鼻歌は、お盆の最終日16日に披露する、盆踊りのもの。心は音楽イベントへ、のバラン王兄であった。
ちかり、ちかりと、魂達も、鼻歌に合わせて光る。
「今度は私よ!」
ダフネ先王妃•••お祖母様、がサイコロを振る。
「6よ!」
「ダフネお祖母様からだね!」
ネクターが、トランプのカードを配りつつ。ハルサ王はネクターとペアを組んでやるつもりだ。別々だと、抱っこしてるとカードが見えちゃう。
「ぼく、こんなにいっぱい、とらんぷあるの!」
ニリヤは相変わらずだ。早く少なくなった方が勝ち、とは思ってなかった。
良いねー、良かったわ、と周りに言ってもらって、ニシシのニリヤだ。
さて、ババ抜きは、心理戦が飛び交うゲームである。良くある、抜いて欲しいカードを、わざと一枚、少し取りやすく上にずらしたり。裏をかいてババは持ってない、とか、飛び出したカードの方じゃない、とか。裏の裏をかいて、とかとか。
何しろ王族、百戦錬磨の者達、キラリピカーンと、瞳は輝き、平静に笑顔でやり取り。
「あがった!」
その覇者達をおいて、オランネージュがニコリと一抜けし。
「私も、あーがり!」
ネクターも。
「ぼくも、なくなっちゃった。」
欲のないニリヤは、残念そうに。
「私も、上りよ!」
マルグリット王妃は、サラリと流石に。
残ったのは、オール先王様と、その妻3人。
「ふふふ!面白くなってきたわ。」
元モデルかのような、美おばあさま、スフェール王太后が言えば。
「これからが、本当の戦いね!」
スパイシーな、ザ・貴族、リベリュールおばあさまも応え。
「私、賭け事って引きがいいのよ!腕がなるわぁ!」
おばあさまと言うには、溌剌すぎるダフネおばあさま。
「賭け事?」
「良いわね!何を賭けます?」
「そうね!この中で、一番先に抜けた者が、孫と一日中遊ぶ権利、なんてどう?」
「素敵ね!」
「良いわ!」
「是非勝たなければね!」
「おいおい、私もまだ残ってるんだよ?」
オール先王が妻達に言葉をかけるが。
「「「貴方は黙ってらっしゃい。」」」
はいはい、はーい。
返事も軽い、慣れてるオール先王である。
では。
と、先ずはダフネお祖母様が、カードを引いた。
「あぁ~、残念。1番は、引きの良いダフネ様だったわね。3番目は私。」
スフェール王太后がため息を吐く。
「私は2番。」
リベリュールおばあさまが、涼しい顔で。
「ふふ、私って運が良いのよ。」
何して遊ぼっかなぁ~。ね?とダフネおばあさまは、ニリヤに顔寄せて。
「スフェールおばあさま、リベリュールおばあさまとも、遊びたいの。皆で、仲良くしようよぉ。」
ペタリ、とダフネおばあさまのほっぺを挟み、両手をつけてお願いするニリヤに。
ニコニコしちゃうおばあさま達。
「孫には勝てないわ!」
「仕方ないわ!」
「仕方ないから、遊んじゃうわ!」
最後の最後、残ったのはオール先王である!
上手くできてる夫婦達なのだ。
「明日、ししょうと、寮に行って遊ぼうよ~。」
「良いわよ。」「良いわ。」「竜樹様ともお茶したいわね!」
和やかに。
オランネージュ、ネクター、ニリヤは、今日一日儀式の事で疲れて、眠くなってきた。
おばあさま達は、仲良くお布団に孫を入れつつ、女子高生のパジャマパーティーみたいに、るふるふと仲良くお話し合い。ファッションショー、スフェール様出るのですって?ええ、そうなの、浴衣っていうの着るのよ。靴が、斬新で、可愛いの!裸足で履くのよ、革命よ!ヘェ~、私たちも楽しみね!
マルグリット王妃は、3人の関係性を、良いな良いな、と思った。
私たち、ハルサ王の妻達も、そうなれる道もあったのに。
いがみ合わずに、真っ当にぶつかって、でも取り返しのつかない事はせず、一緒に時を過ごす戦友。その戦友にしか分からない、近い感覚。
「おかあさま達は、最初から、こんな風に良い距離感だったのですか?」
ふと、聞いてしまうマルグリット王妃である。皆で布団に横たわって、歯に衣きせず、1人残った義理の娘に、3人はくすくす笑った。
「まさか!」
「まさかよ!」
「私たち、3人とも、怒れる猪だったわ!」
オール先王が、肩を竦める。
「私も、胃が痛く感じる事があったよ。」
うっふっふ。
笑う3人の妻達は、修羅場を超えてきたから、笑えるのだ。
「マルグリット。貴女は、良くやっているわ。」
「3人揃う事が無くなってしまったのは、貴女のせいじゃない。」
「きっと生き抜いた先に、ホッとして笑える未来があるわ。」
私たちが、保証する。
そして、何かあれば、私たちも助けるから、言ってくるのよ。
一つの光、魂と、それに寄り添う小さな光が、マルグリット王妃の周りを、クルクルする。
頼もしい3人の先達に、励ます魂に、マルグリット王妃も、ふふっと微笑んだ。
ネクターが、眠くなりながらも、チラチラとこちらを気にしているので、3人のおばあさまもマルグリット王妃も、それぞれがネクターのまろいほっぺにキスをして。
「ネクターのせいでもないわよ。」
「私たちがついてるわ。安心しておやすみなさい。」
「可愛い孫よ。沢山遊んで、勉強して。今のやり方で大丈夫、それでいいの。大人になれば、自分がどうすべきかも、ちゃんと、分かるわ。」
「ギフトの御方様も、ついていて下さるしね。」
そうねそうね、と女子会は続く。
男子5人は、大人しく先に就寝するのだ。
ザザ、と魂の渦が広間を踊り、そのゆらゆらした光が、王族達の眠りを誘い、次第に声が小さくなり、皆、静かに就寝した。
「「「おー!!」」」
スフェール王太后様が、むむむん!と真剣にサイコロを振る。
コロ•••3•••6•••い、1。
「ま、まあ、最後に金貨が残ってる、とも言うし!」
「スフェールおばあさま、ざんねん?」
ニリヤ王子が眉を下げて悲しそうに聞くと、いえいえ、とニッコリ笑って。
「これからよ!」
と闘志漲り。
広間に祭壇を作り魂達を、お迎えして。お風呂も夕飯も終わった王族達は、寛いだ格好で、ほぼ裸足の、柔らかい布靴を履いて、真新しい絨毯を踏み締め。敷かれたお布団を自ら丸く避けて、中央に場を開いた。
いざ、トランプ。ババ抜きやろう、と集まった所である。
ハルサ王は胡座をかいて、中にネクターを入れ。
マルグリット王妃はオランネージュと隣り合わせ。
ニリヤはスフェール王太后様と、貴族から嫁がれたエトワール、ちょっぴりスパイシーで孫好きお祖母様なリベリュール先王妃とに、挟まれている。
庶民出身、小柄だが踊り子出身リュンヌのダフネ先王妃は、ダラッとしているのに何故か姿勢が良く、コロリン、と半ば布団に寝転がりつつ、ババ抜きに参加。サイコロをぽん、ぽん、投げ上げ掴み、としている姿もキマッていて。
そして、3人の奥さんを、温かい表情で見ているオール先王様である。と、後ろにいるバラン王兄を振り返り。
「バランは、今年は、パージュ嬢と仲良く家に居たかったろうねえ。パージュ嬢も寂しいだろう。」
まだ婚約段階なので、王族の集まり、しかも今夜のお泊まりは儀式になるから、参加は遠慮したパージュである。儀式というか皆だべってるだけなのだが。オール先王も、息子のバラン王兄が、賢くて優しい、謙虚な伴侶を見つけた事を、嬉しく思っている。一緒に過ごしたかった、招びたかった。
「ご心配ありがとうございます、父上。でもパージュは、たまには1人で夜更かしして、ゆっくり読みたかった本を読みます、と言っていましたからね。こんな日もあって、良いでしょう。父上が気にかけてくれた事、伝えておきますね。来年からは、一緒に泊まれますから。」
ふん、ふん、とバラン王兄は鼻歌、ゲームには参加せず、布団にぺったり寝転んだ。その鼻歌は、お盆の最終日16日に披露する、盆踊りのもの。心は音楽イベントへ、のバラン王兄であった。
ちかり、ちかりと、魂達も、鼻歌に合わせて光る。
「今度は私よ!」
ダフネ先王妃•••お祖母様、がサイコロを振る。
「6よ!」
「ダフネお祖母様からだね!」
ネクターが、トランプのカードを配りつつ。ハルサ王はネクターとペアを組んでやるつもりだ。別々だと、抱っこしてるとカードが見えちゃう。
「ぼく、こんなにいっぱい、とらんぷあるの!」
ニリヤは相変わらずだ。早く少なくなった方が勝ち、とは思ってなかった。
良いねー、良かったわ、と周りに言ってもらって、ニシシのニリヤだ。
さて、ババ抜きは、心理戦が飛び交うゲームである。良くある、抜いて欲しいカードを、わざと一枚、少し取りやすく上にずらしたり。裏をかいてババは持ってない、とか、飛び出したカードの方じゃない、とか。裏の裏をかいて、とかとか。
何しろ王族、百戦錬磨の者達、キラリピカーンと、瞳は輝き、平静に笑顔でやり取り。
「あがった!」
その覇者達をおいて、オランネージュがニコリと一抜けし。
「私も、あーがり!」
ネクターも。
「ぼくも、なくなっちゃった。」
欲のないニリヤは、残念そうに。
「私も、上りよ!」
マルグリット王妃は、サラリと流石に。
残ったのは、オール先王様と、その妻3人。
「ふふふ!面白くなってきたわ。」
元モデルかのような、美おばあさま、スフェール王太后が言えば。
「これからが、本当の戦いね!」
スパイシーな、ザ・貴族、リベリュールおばあさまも応え。
「私、賭け事って引きがいいのよ!腕がなるわぁ!」
おばあさまと言うには、溌剌すぎるダフネおばあさま。
「賭け事?」
「良いわね!何を賭けます?」
「そうね!この中で、一番先に抜けた者が、孫と一日中遊ぶ権利、なんてどう?」
「素敵ね!」
「良いわ!」
「是非勝たなければね!」
「おいおい、私もまだ残ってるんだよ?」
オール先王が妻達に言葉をかけるが。
「「「貴方は黙ってらっしゃい。」」」
はいはい、はーい。
返事も軽い、慣れてるオール先王である。
では。
と、先ずはダフネお祖母様が、カードを引いた。
「あぁ~、残念。1番は、引きの良いダフネ様だったわね。3番目は私。」
スフェール王太后がため息を吐く。
「私は2番。」
リベリュールおばあさまが、涼しい顔で。
「ふふ、私って運が良いのよ。」
何して遊ぼっかなぁ~。ね?とダフネおばあさまは、ニリヤに顔寄せて。
「スフェールおばあさま、リベリュールおばあさまとも、遊びたいの。皆で、仲良くしようよぉ。」
ペタリ、とダフネおばあさまのほっぺを挟み、両手をつけてお願いするニリヤに。
ニコニコしちゃうおばあさま達。
「孫には勝てないわ!」
「仕方ないわ!」
「仕方ないから、遊んじゃうわ!」
最後の最後、残ったのはオール先王である!
上手くできてる夫婦達なのだ。
「明日、ししょうと、寮に行って遊ぼうよ~。」
「良いわよ。」「良いわ。」「竜樹様ともお茶したいわね!」
和やかに。
オランネージュ、ネクター、ニリヤは、今日一日儀式の事で疲れて、眠くなってきた。
おばあさま達は、仲良くお布団に孫を入れつつ、女子高生のパジャマパーティーみたいに、るふるふと仲良くお話し合い。ファッションショー、スフェール様出るのですって?ええ、そうなの、浴衣っていうの着るのよ。靴が、斬新で、可愛いの!裸足で履くのよ、革命よ!ヘェ~、私たちも楽しみね!
マルグリット王妃は、3人の関係性を、良いな良いな、と思った。
私たち、ハルサ王の妻達も、そうなれる道もあったのに。
いがみ合わずに、真っ当にぶつかって、でも取り返しのつかない事はせず、一緒に時を過ごす戦友。その戦友にしか分からない、近い感覚。
「おかあさま達は、最初から、こんな風に良い距離感だったのですか?」
ふと、聞いてしまうマルグリット王妃である。皆で布団に横たわって、歯に衣きせず、1人残った義理の娘に、3人はくすくす笑った。
「まさか!」
「まさかよ!」
「私たち、3人とも、怒れる猪だったわ!」
オール先王が、肩を竦める。
「私も、胃が痛く感じる事があったよ。」
うっふっふ。
笑う3人の妻達は、修羅場を超えてきたから、笑えるのだ。
「マルグリット。貴女は、良くやっているわ。」
「3人揃う事が無くなってしまったのは、貴女のせいじゃない。」
「きっと生き抜いた先に、ホッとして笑える未来があるわ。」
私たちが、保証する。
そして、何かあれば、私たちも助けるから、言ってくるのよ。
一つの光、魂と、それに寄り添う小さな光が、マルグリット王妃の周りを、クルクルする。
頼もしい3人の先達に、励ます魂に、マルグリット王妃も、ふふっと微笑んだ。
ネクターが、眠くなりながらも、チラチラとこちらを気にしているので、3人のおばあさまもマルグリット王妃も、それぞれがネクターのまろいほっぺにキスをして。
「ネクターのせいでもないわよ。」
「私たちがついてるわ。安心しておやすみなさい。」
「可愛い孫よ。沢山遊んで、勉強して。今のやり方で大丈夫、それでいいの。大人になれば、自分がどうすべきかも、ちゃんと、分かるわ。」
「ギフトの御方様も、ついていて下さるしね。」
そうねそうね、と女子会は続く。
男子5人は、大人しく先に就寝するのだ。
ザザ、と魂の渦が広間を踊り、そのゆらゆらした光が、王族達の眠りを誘い、次第に声が小さくなり、皆、静かに就寝した。
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