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竹 美津

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本編

陽炎の月12日 竜樹2

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もぐもぐ。ひき肉とナスの味噌炒めを、ちぎったナンに乗っけて包み、パクリと口に入れる。
サンやロシェが、じっと竜樹を見ながら真似して、ナンをちぎっている。
おいしいね~、なんて言いつつ。

「うんうん、もぐもぐ。ごくん。美味しいね~。俺のいた国では、食べながら喋るのは良くない、ってお家と、喋りながら楽しくご飯を食べよう、ってお家があって、どっちも良いと思うけども。皆と仲良くしたいから、俺はゆっくり食べながら、お話ししてみるね。お口の中に、食べ物がある時は、もぐもぐで、ごっくんしてからお話しだよ。」
「いつも、お話しするだよね、たつきとーさ。」
プランが、竜樹の斜め前で、ほうれん草のサラダをぱくりもぐもぐ。
「うん、そうね。皆とゆっくりお話ししながら、食べてるね。こちらは、今日は、ひき肉とナスの味噌炒めに、ナン、っていう小麦粉のパン食べてるんだけど、皆のところはどう?美味しくご飯、食べてるかな?そうだなーまず、カナン地方の教会のみんな、今日は何食べてるの?」

もぐもぐ、ごっくんして、カナンの教会の子供達は口々に。
「今日は、サーモンていう、おさかなだよ!」
「近くの川で、とれたやつ。」
「たまごうみにくる。」
「おれ、さかなのたまご、にがて。」
「美味しいじゃん?」
「プチってなるのが、やなの。」

なるほど~、と、他の教会の子供達も、ジェム達も、自分たちの所と違うんだなぁ、なんて思いつつ、もぐもぐ。

「ヘェ~、カナンでは川にサーモンくるのか。良いねぇ。魚のたまごも、好き嫌いはあるよね。それはしょうがない。ボツボツが出る、とか、苦しくなる、かゆくなる、とかだったら、そういうものは、絶対食べないでね。そうじゃなくても、無理に嫌いなものは食べなくて良いけど、ちゃんと肉か魚かたまご、あと野菜、パンやお米やお芋、なんかを、色々食べてね。お肉だけー、とか、パンだけー、なんてのが続くと、元気をつくるもとが、足りなくなっちゃうよ。」

ヘェ~、なんて皆、感心する。
教会の大人達も、どちらかといえば質素な食事で暮らしてきたので。
「ご指示でそうしていますけれど、ずっと思っていたのですが、子供達が、贅沢には、なりませんか?」
と質問をしてきた。

「うんうん、そうだよね、食べ物の事は、色々考えがあるよね。子供っていうのは、身体を動かしたり保ったりする分の栄養だけじゃなくて、身体を大きくしていく、成長への栄養が必要だ、っていうのは、1つ良いでしょうか。俺の元々いた世界、国でも、質素で足りない食事だった昔の人の方が、身長が小さかった、て言われています。もう新しくしちゃった劇場の話なんだけど、一幕見席っていう、劇の一幕だけを選んで見られる席が階の上の方にあって、建て替える前の古い劇場では、昔の人の身体の大きさで席が作られていたから、現代では小さくて狭かった、なんていう話もあります。体格が違ってきちゃうんだよね。」

ふむ、ふむ。
「身体をつくる肉や魚、たまご。骨をつくる、ミルクやヨーグルト、チーズ。脂っ気も、身体の中身を作るのに、摂りすぎない程度に必要です。野菜の栄養は、身体の調子を整えたり、繊維がお通じを良くしてくれたりします。一つの食べ物で、ピッタリ一つの栄養が取れる訳じゃなくて、色々入ってて、それをまた色々食べる事で、健康な身体が作られます。贅沢で色々食べさせる、余るほど用意する、食事を選り好みさせる、っていう訳じゃ、ないんですよ。」

ヘェ~、なるほど。
大人達も、食事を摂りながら、スプーンでスープを掬ってまじまじと見る。
そうだよね。この中に、色々、栄養が入ってるんだ。
カナンの司祭も、竜樹に。
「子供達と一緒の食事をしていて、私は何て贅沢になってしまったんだろう、なんて思っていたのですが。それに、事によると、教会の子達の方が、両親がいる貧しい家よりも、食事が良かったりするのですよね。それって、どうなんだろう?と。」

竜樹は、ニコリと笑った。
「子供達に、まあ大人もですけど、健康的な食事をさせる、っていう最低限のラインは、変えたくありません。贅沢なものじゃなくていいんです。カナンでは、サーモンがとれるから、時期になったらそれを、って、とっても自然で、良い考えですよね。どこも、そういう、地元の沢山とれる美味しい食材を、楽しんで食べられるといいです。食事って、楽しみですもんね。罪悪感を覚える必要ないんです。無駄にしたりしなければ。」

さかなのたまご、にがて、と言った子、マクローが、「おれ、さかなのたまご、食べるよ。」とおずおず言った。

「食べてみる?それも良いね、マクロー。無理にじゃないよ?でもね、そしたら、その時は魚のたまごを他の人に食べてもらって、無駄にしない。自分は他のものを、ちゃんと食べる。でも、良いんじゃない?」

「それでも、いいの?」
マクローは、ちょっと顔を伏せて、目をぱしぱし瞬いた。

竜樹はニココ、と笑う。
「良いよ。そんな風に、食べてくれる兄弟ができたら、嬉しい事だよね。魚のたまごも、小さい粒々のだと食べられる、なんて人もいるしね。大人になったら、味覚も変わったりするの。マクローは、生臭いものが苦手なんだよね。でも、他のものは、ちゃんと好き嫌いなく食べる。竜樹父さんは、マクローの事、ちゃんと報告受けて知ってるよ。」

「ウン。」
マクローは、頬を赤らめつつ頷いて、ホッと息を吐き、サーモンをパクッと食べた。

「貧しい家庭の事は、こう考えたらどうでしょう。まずは、教会で勉強を子供達にさせる時、お昼を振る舞う事で、貧しい子供にも1食は確保できる。そして、働いているのに貧しい家庭が減っていくように、私はこれからもお国に事業を提案していきます。もちろん事業では、子供達にかかる費用も、儲けていきますよ。お父さんだもんね。教会も相談にのると良いですよね。こちらに、情報をよろしくお願いします。普通に働いたら、食べていける国、にしていくには、皆の協力が必要です。本当に食事が貧しい、困窮している家庭なら、子供の一時預かりをしたっていい。とにかく、俺は、子供達が腹減りで、食事を楽しんでいないのは嫌なんですよ。」

遠い目をした竜樹に、皆、カチャ、とカトラリーの音をさせながらも、皆もぐもぐお口は静かに咀嚼。

「食事が楽しいと、良い事があるんですよ?」
「良い事?」
カナンの司祭が、目を見開いて。

「食事に興味があって舌が敏感なら、良い料理人になれるかもしれないですよね。作るのが苦手なら、美味しい店を紹介したテレビや、雑誌なんかを作る事もできるかも?ちょっとしたパーティを企画する人になる事も、できたり?お金に直結しなくても、一生、素朴でも美味しい食事、を工夫して用意して、食べる事ができるかも。1人でも、家族とでも。それは、本当に豊かな事ですよね。贅沢と豊かは、違います。そして、話をしながら、楽しく食べられたら、一日が良く終わるんです。生きてたら良い事ばっかりじゃない。外で色々な事があっても、食事が楽しみで家に帰ってくる、って良いでしょう。」

カナンの司祭は。
そうだよなぁ。子供達は、外で、色々な事を、経験してくるんだよなあ、良い事だけじゃなく。
ウン、美味しい食事を一緒に食べて、私も力をつけて、健康に、一生懸命ここで努めましょう。と腹の底に気合いが入った。

フッ、と笑った大人が、王都の教会のモニターの端にいた。
ファヴール教皇だ。竜樹は相変わらずだなぁ、と思いつつ、子供達と食事している。なんだかんだ、理由をつけては、子供達と食事するファヴール教皇である。
奴を父にしておいて、やはり正解だ。と、上品に、小皿のナスの揚げ浸しを、口にする。ウマイ。一杯飲みたいくらいだ。

「た、竜樹父さん。」

王都の教会のモニターに、子供が、1人、大きく映った。
何だか、話したい事が、あるみたい?

「お、俺、サンジャック。おぼえてる?」
くすみのある灰色、アッシュに水色がかった髪の毛を、ふわ、とさせつつ短めにして。藍から銀に冴えた瞳の、ネクター王子くらいの歳の。
サンジャックは、パシパシ、と細めた目を、縋るように竜樹に向けて。
片手にフォーク、刺したナスが、皿に落ちかけている。

「覚えてるよ、サンジャック。フリーマーケットで会ったんだよね。」

フリーマーケット会場で、困ってる親子の相談を募った所。ギフトの竜樹に何とかして酒代をせびりに来た、酒浸りの父親に連れられていたのが初見である。あの時、サンジャックは、人生をどこか諦めた、とても冷めた目をしていた。

コクン、と喉を鳴らして。

「ギフトのおんかたさま、酒、のむ?」

必死な様子に、一緒に食べている他の子供が、背中をさするのが映る。

うんうん、心配だよね。
「えーっと、こっちに来てからは、全く飲んでないな。飲んだ事はあるよ。何しろ、今は、ツバメちゃんっていう赤ちゃんがいるから、夜に時々起きて、お乳をあげなきゃなんだよね。お酒飲むと、俺、眠くなっちゃうから。」
シャンテさんが、ツバメを連れてきて、ニコニコおーい、と手をフリフリさせる。あぶ、とツバメは、お口をまむっとさせた。

「そ、そうなの?ねむくなるの?なぐったり、あばれたり、酒買ってこいとか、しない?」

ウン。しない。そして酒浸りの父、酷い。

「ねちゃうだけだよ。あと、コップ一杯もビール飲めば、満足しちゃう。あんまりいっぱい飲むと、トイレも行きたくなっちゃうし、気持ち悪くなっちゃう。元々あんまり、お酒に強くないんだな。」

サンジャックの目が、希望にキラキラした。
「こ、これからも、•••飲まないでほしい。そ、そうしたら、そうしたら、ここにずっといても良い気がする。お、お父さんて、よべる気がする。」
もうフォークをナスの器に下ろして、サンジャックはつっかえつっかえ、訴える。

「普段は飲まない事にするね。お祝いの儀式の時とかに、一口ぐらいは許してくれる?」
竜樹は嘘はつきたくなかったので、ウン飲まない、と言いたかったが、ありうる未来を口にした。

「ウン•••それくらいなら、良いよ。これで、もう、親父がオレをつれもどしにきても、帰らなくていいよね?オレ、何でもするから•••。ここは、すごく、安心、するから。」

本当に、逃げ出したい家庭で、我慢をしていた子なのだ。

「ウン、帰らなくて良いよ。ここがサンジャックの家だ。そして、親父さんが、何度かお酒を飲んでフラフラになりながら、迎えに来た、返さなければお金を要求して暴れる、って聞いたから、泊まりがけの割のいい仕事を紹介しておいたよ。」
ニカ、と竜樹は、悪い顔をした。
「迎えには、当分来ないな。」

「しごと?」
「うん。この間、クラージュ商会が出来たでしょう。そこの葉っぱ事業で、新しく鑑定できた葉っぱがあって。」

葉っぱ?

皆が、はてな?に首を傾げて。

ニハ、と聞いている王弟で護衛のマルサも、良い顔をしている。モニターには映っていないが。

「その葉っぱの汁を飲むと、それ以降、お酒を飲んだ時、すご~く、気持ち悪くなる。頭痛、吐き気、腹痛。一生お酒に反応して気持ち悪くなるのは続くらしいんだけど、どのくらい葉っぱの汁を飲めば、その状態が続いて、お酒をいつやめられるか、実験するためのお仕事だね。」

アルコール依存症の、特効薬になるかもしれないのだ。

葉っぱ鑑定の人に、キノコでアルコールと一緒に食べたら気持ち悪くなるやつが、前の世界ではあったんですよね、とチョロっと言ったら、嬉々として鑑定をはじめ、そしてその葉っぱを見つけ出した。ボーナスあげといた。

「もう、葉っぱの汁を飲んだようだから、専門の施設で、ある程度の結果が出るまでは、出て来られないはず。出てきた時には、お酒が飲めなくなっているしね。」
ニッコリ。
竜樹の悪い顔に、サンジャックはパチクリ、びっくりしながらも、はふ、と安堵の息を、吐いた。

「あ、ありがと。ーーーたつき、父さん。」
「ウンウン。何でもないよ。」
お父さんは、子供を守るためなら、ちょっと強引な事だってするよ。

プッ、とファヴール教皇が笑って。
そのお仕置きは、さぞかし酒浸りの親父には、堪える事だろうな、と思われた。サンジャックの新しいお父さんは、怖いお父さんだ。でも、竜樹だってお酒が飲めなくなったのだから、おあいこかもしれない。

そして子供達は、竜樹について、この人は、やる時はやる人なんだ、と思った。優しいとは思っていたけど、こわいとは思ってなかった。でも、こわいとこもあるのだ。それが大人で、お父さん、ってやつだ。でなきゃ、頼りにならない。

そんけーのまなざしが、竜樹に集中した!

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