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本編
陽炎の月12日 プレイヤード
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プレイヤードは、王都の家で、おぼんを過ごす事にした。
父アルタイルは、一緒に、おぼんの準備をしよう、とワクワクした声で誘ってくれた。プレイヤードも、うん!と返事をして、竜樹が広めた、おぼんの準備が書かれた新聞記事を、文字読み上げ魔道具、本読みトーカを紙面に滑らせて聞いて、10日も前から張り切って。
鬼灯が必要だ、机は、使ってないやつ物置にある?じゃあ、それ持ってくる?などと、女主人がやるべき家のあれこれを、嬉々としてメイド長や執事と打ち合わせした。
そしておぼん初日、12日。
「プレイヤードは、こういうのの準備するの、結構好きなのかな?」
使用人に頼んで、机を運び広間に入れ。父と執事とメイド長と、被せる布はこの白い布がいいですかね、いやいやこっちの素朴な模様の入ったジャスミンイエローの布が、とやっていると、両方の布を触って、肌触りを確かめているプレイヤードは、楽しそうで、嬉しそうで。
「竜樹様がね、家事は、やらなきゃいけない!ってなると楽しくないって。全部はできなくても、自分から、試してみようかな、やってみようかな、ってちょっとずつやると、楽しいって。男も家事ができると、のちのち、いいことあるよ!って言ってた!」
「ふんふん、なるほど?では私も、それに倣おうかな?」
ふふふ、と父アルタイルは笑って、プレイヤードと一緒に布の端を持ち、そーれ、と、ふわり机に掛けた。
母トレフルと妹のフィーユは、離れにいて、こちらに触れてくれるな、と別居状態だ。ならば無理に誘うまい、と、父アルタイルも、プレイヤードも、相談はしなかったが暗黙の了解で2人の話題は出さなかった。
お供物を捧げる机が用意できた。布は、ジャスミンイエローに決めて。
綺麗な絵柄がついた、魔道具ランプもそこに置いて、王宮のお披露目広場へ行き、ご先祖の魂をお迎えする心構えもできた。
「おそなえものだけど、果物だけじゃなくて、パイナップルケーキつくろうよ!ちょっと凝ってるやつ!」
とプレイヤードが言って、メイド達と護衛と市場へ行き、材料、四角く作る型を揃えてきていたので、父アルタイルも初めての厨房体験、となった。
「お菓子なんて、良く作り方を知っていたね。」
父アルタイルが、プレイヤードと隣り合わせつつ、2人で手を洗い聞けば。
「竜樹様に、今、おぼんの準備してるから、何かお供えするといいもの、ありますか?って聞いたら、お菓子を作って供えたら良いんじゃない?って教えてくれたんだ。紙に書いて、渡してくれて。」
ふくらし粉、って知ってる?
竜樹様が、植物の茎の中身からできて、地方で使われてるって知って、事業にしてひろめたんだよ。
サクフワなお菓子ができるって!
「へえ~?フリーマーケットの時に、ふわっとしたお菓子があったけれど、それを使っていたのかな?」
「そうかもしれない!」
あのフリーマーケットの時には、プレイヤードは、まだ竜樹様や、王子殿下達、そして寮の子や、同じく目に障がいのあるピティエ達と、知り合ってはいなかった。
フリーマーケットに行きたがったプレイヤードに、母トレフルが、案の定行くなと禁止して、大揉めに揉めた後、父アルタイルが一緒に行くから、と半ば強引に行ったのを思い出す。もちろん護衛を連れて。
フリーマーケットは人が多くて、目が不自由なプレイヤードが歩くのは大変だったから、会場にいたのは短い時間だったけれど。
色々な物があるのを、説明しながら、手を繋いで2人で歩くのは楽しかったし、プレイヤードは売り手との会話を嬉しそうにして、興奮していた。
お土産に、と買ってきたお菓子を、そういえばトレフルは、食べたのだろうか。あまり嬉しそうでもなく、テーブルに置かれたそれを、手にも取らなかった。
プレイヤードは、パイナップルケーキの生地に使う粉を、一つ一つ父アルタイルと協力して計る。プレイヤードが、秤に乗せた器に、匙で粉を足していき、父アルタイルが目盛を読み上げる係だ。
フン フン フフン♪
プレイヤードは上機嫌だ。
竜樹様と友達の子供達と出会って、ちょくちょく王宮の寮に出かけるようになってから、いつも楽しそうにしている。
今も歌っている歌は、竜樹様と王子殿下、子供達が歌っていた歌。
今までの母トレフルと接する時のように、頑なに自分のやりたい事を主張、というのをやらなくなった。相手と擦り合わせて、自分のやりたい事を諦めずに、かつ柔らかく相手の都合も聞く。
天気が悪い時でも、雨コートを着て、庭にどうしても出たがるのを自然とやめた。ちょっと面白い踊りを部屋で踊って、笑って拍手するメイドに見せていたり。
トランプ、というカードを使ったゲームに、父アルタイルと執事、メイド長を誘って興じたり。
何となく、上手く自分をあやして、活発なのに穏やかに、過ごせるようになってきたのだ。
ラジオの試験も受けると、積極的に友達と話し合ったりするからだろうか、成長が感じられる。
父アルタイルは、それを喜ばしく思っている。しかし、母トレフルは、前にも増してプレイヤードの行動を嫌がった。曰く、そんな行動は、貴族らしくない、普通ではないと。
別居して、良かったのかもしれないな。
父アルタイルは、何とか妻トレフルとプレイヤードの仲を取り持とうとしたが、そして出来るだけプレイヤードのやりたい事を応援してきたが。
プレイヤードへの応援は続けつつ、仲を無理矢理取り持とうとするのは、やはり無理があるのかも。どうしても合わずに別れていくのなら、それが自然なのでは?
と、ここのところの喜ばしい平穏に、妻への想いに区切りがつき、心が段々と癒される思いがしていた。
(私は、トレフルの考え方や行動に、きっと沢山、飲み込めない思いを抱えていたのだなあ。別れる方が良いと、思えるのだものな。)
これで、娘のフィーユが、何とかなればな。
父アルタイルは、妻トレフルには言っていないが、トレフルが縋り囲う娘フィーユに、耳の聞こえ、難聴があるのを。
竜樹から教えてもらって、今は知っているのだ。
トレフルが囲い込んでいたら、受けられるべき愛情や友情、これからの未来を形作る教育などが受けられない。
フィーユにとって、それは大きな未来への損失となろう。
思い悩みつつも、手を動かして、粉を合わせて振るう。
「何で、合わせた粉を、振るうんだろうね?」
「! そうですね!何故だろう?」
側にいた料理人達(プレイヤードとアルタイルの素人菓子作りを見守っていた)は、さすが本職、知っている。
「ダマができていたりするのを細かくしたり、良く混ざるようにです。」
おお~う。
父子共々、さすが、料理長!
と褒め称え。
そこに、スッ、と執事がやってきた。
厨房にカーテンを掛けて、誰かからプレイヤードと、主人のアルタイルを守って。護衛も、ピリ!とする。
父アルタイルは、一緒に、おぼんの準備をしよう、とワクワクした声で誘ってくれた。プレイヤードも、うん!と返事をして、竜樹が広めた、おぼんの準備が書かれた新聞記事を、文字読み上げ魔道具、本読みトーカを紙面に滑らせて聞いて、10日も前から張り切って。
鬼灯が必要だ、机は、使ってないやつ物置にある?じゃあ、それ持ってくる?などと、女主人がやるべき家のあれこれを、嬉々としてメイド長や執事と打ち合わせした。
そしておぼん初日、12日。
「プレイヤードは、こういうのの準備するの、結構好きなのかな?」
使用人に頼んで、机を運び広間に入れ。父と執事とメイド長と、被せる布はこの白い布がいいですかね、いやいやこっちの素朴な模様の入ったジャスミンイエローの布が、とやっていると、両方の布を触って、肌触りを確かめているプレイヤードは、楽しそうで、嬉しそうで。
「竜樹様がね、家事は、やらなきゃいけない!ってなると楽しくないって。全部はできなくても、自分から、試してみようかな、やってみようかな、ってちょっとずつやると、楽しいって。男も家事ができると、のちのち、いいことあるよ!って言ってた!」
「ふんふん、なるほど?では私も、それに倣おうかな?」
ふふふ、と父アルタイルは笑って、プレイヤードと一緒に布の端を持ち、そーれ、と、ふわり机に掛けた。
母トレフルと妹のフィーユは、離れにいて、こちらに触れてくれるな、と別居状態だ。ならば無理に誘うまい、と、父アルタイルも、プレイヤードも、相談はしなかったが暗黙の了解で2人の話題は出さなかった。
お供物を捧げる机が用意できた。布は、ジャスミンイエローに決めて。
綺麗な絵柄がついた、魔道具ランプもそこに置いて、王宮のお披露目広場へ行き、ご先祖の魂をお迎えする心構えもできた。
「おそなえものだけど、果物だけじゃなくて、パイナップルケーキつくろうよ!ちょっと凝ってるやつ!」
とプレイヤードが言って、メイド達と護衛と市場へ行き、材料、四角く作る型を揃えてきていたので、父アルタイルも初めての厨房体験、となった。
「お菓子なんて、良く作り方を知っていたね。」
父アルタイルが、プレイヤードと隣り合わせつつ、2人で手を洗い聞けば。
「竜樹様に、今、おぼんの準備してるから、何かお供えするといいもの、ありますか?って聞いたら、お菓子を作って供えたら良いんじゃない?って教えてくれたんだ。紙に書いて、渡してくれて。」
ふくらし粉、って知ってる?
竜樹様が、植物の茎の中身からできて、地方で使われてるって知って、事業にしてひろめたんだよ。
サクフワなお菓子ができるって!
「へえ~?フリーマーケットの時に、ふわっとしたお菓子があったけれど、それを使っていたのかな?」
「そうかもしれない!」
あのフリーマーケットの時には、プレイヤードは、まだ竜樹様や、王子殿下達、そして寮の子や、同じく目に障がいのあるピティエ達と、知り合ってはいなかった。
フリーマーケットに行きたがったプレイヤードに、母トレフルが、案の定行くなと禁止して、大揉めに揉めた後、父アルタイルが一緒に行くから、と半ば強引に行ったのを思い出す。もちろん護衛を連れて。
フリーマーケットは人が多くて、目が不自由なプレイヤードが歩くのは大変だったから、会場にいたのは短い時間だったけれど。
色々な物があるのを、説明しながら、手を繋いで2人で歩くのは楽しかったし、プレイヤードは売り手との会話を嬉しそうにして、興奮していた。
お土産に、と買ってきたお菓子を、そういえばトレフルは、食べたのだろうか。あまり嬉しそうでもなく、テーブルに置かれたそれを、手にも取らなかった。
プレイヤードは、パイナップルケーキの生地に使う粉を、一つ一つ父アルタイルと協力して計る。プレイヤードが、秤に乗せた器に、匙で粉を足していき、父アルタイルが目盛を読み上げる係だ。
フン フン フフン♪
プレイヤードは上機嫌だ。
竜樹様と友達の子供達と出会って、ちょくちょく王宮の寮に出かけるようになってから、いつも楽しそうにしている。
今も歌っている歌は、竜樹様と王子殿下、子供達が歌っていた歌。
今までの母トレフルと接する時のように、頑なに自分のやりたい事を主張、というのをやらなくなった。相手と擦り合わせて、自分のやりたい事を諦めずに、かつ柔らかく相手の都合も聞く。
天気が悪い時でも、雨コートを着て、庭にどうしても出たがるのを自然とやめた。ちょっと面白い踊りを部屋で踊って、笑って拍手するメイドに見せていたり。
トランプ、というカードを使ったゲームに、父アルタイルと執事、メイド長を誘って興じたり。
何となく、上手く自分をあやして、活発なのに穏やかに、過ごせるようになってきたのだ。
ラジオの試験も受けると、積極的に友達と話し合ったりするからだろうか、成長が感じられる。
父アルタイルは、それを喜ばしく思っている。しかし、母トレフルは、前にも増してプレイヤードの行動を嫌がった。曰く、そんな行動は、貴族らしくない、普通ではないと。
別居して、良かったのかもしれないな。
父アルタイルは、何とか妻トレフルとプレイヤードの仲を取り持とうとしたが、そして出来るだけプレイヤードのやりたい事を応援してきたが。
プレイヤードへの応援は続けつつ、仲を無理矢理取り持とうとするのは、やはり無理があるのかも。どうしても合わずに別れていくのなら、それが自然なのでは?
と、ここのところの喜ばしい平穏に、妻への想いに区切りがつき、心が段々と癒される思いがしていた。
(私は、トレフルの考え方や行動に、きっと沢山、飲み込めない思いを抱えていたのだなあ。別れる方が良いと、思えるのだものな。)
これで、娘のフィーユが、何とかなればな。
父アルタイルは、妻トレフルには言っていないが、トレフルが縋り囲う娘フィーユに、耳の聞こえ、難聴があるのを。
竜樹から教えてもらって、今は知っているのだ。
トレフルが囲い込んでいたら、受けられるべき愛情や友情、これからの未来を形作る教育などが受けられない。
フィーユにとって、それは大きな未来への損失となろう。
思い悩みつつも、手を動かして、粉を合わせて振るう。
「何で、合わせた粉を、振るうんだろうね?」
「! そうですね!何故だろう?」
側にいた料理人達(プレイヤードとアルタイルの素人菓子作りを見守っていた)は、さすが本職、知っている。
「ダマができていたりするのを細かくしたり、良く混ざるようにです。」
おお~う。
父子共々、さすが、料理長!
と褒め称え。
そこに、スッ、と執事がやってきた。
厨房にカーテンを掛けて、誰かからプレイヤードと、主人のアルタイルを守って。護衛も、ピリ!とする。
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