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本編
待ってるね。待っててね。
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アビュ嬢が、ピティエを領地に置いて行くようにしたい、何の役にも立たない、と話していたその日から。
突然ピティエの態度が、今までと違って、暗く沈んでいるようになったから。家族達は何かがあったな、と思っていた。
元気ないね、何かあった?と聞いても、ううん、なんでもないの、と小さな声で言い。
そして兄ジェネルーに付いて歩くのを止めた。
ジェネルーは、上着の裾の、ツン、と引く重さがなくなり、少し寂しかったが、ピティエには、何も言わなかった。
そして、アビュ嬢も含めて、ピティエが元気なくなった理由を、本人がいない時に話し合い、その日にはわからず。元気がなくなったその日にピティエが会った者達にも、ちょこちょこ聞いていた。
真相が分かるには、3日かかった。
3日後、館の中の者に聞き終わった後、ジェネルーにルテじいも聞かれたから。
「さて、茶畑で休んでいたら、聞こえてきた声が、ありましてな。誰とは、何とは、言いますまい。ピティエ様は、皆様の役に立ちたい、皆様とお別れしたくない、とお思いなのではないでしょうかな。」
ルテじいの言葉に、ジェネルーは思い当たる事があるのか、ギュッと拳を握って、後で家族会議をしよう、と心に決めた。そして日中は仕事に集中した。
ピティエは、ルテじいの茶畑で、ルテじいに借りた麦わら帽子を被り、しょんもり座って。風の音、葉ずれの音、遠くで声を掛け合う農作業の音などに、耳を澄ませていた。
ルテじいは、他の畑の農作業を息子に任せて、茶の木畑で過ごす事にしたらしい。
ピティエをほどほどに放っておき、たまに、茶の葉の摘み方をピティエに教えたり、お茶の美味しい淹れ方を話したり、一緒に水筒に入ったお茶を飲んだり、何も言わずに隣に座ったりした。
「ルテじい•••。」
「何ですかな?ピティエ様。」
「私、ルテじいのお茶畑、好きと思う。ピカピカしないし、落ち着くし。ここにいたい、って気がするの。」
うんうん、ルテじいは相槌を打ちながら、先を促す事なく、ただ待った。
「•••でも、でも、まだ、かぞくのみんなと、はなれたくないの。」
はなれたく、ないの•••。
ぐしゅ、と涙声に、またルテじいは、うんうん、と頷き、その小さな背中を撫でた。
「ルテじいは、ピティエ様にお教えする畑のひみつを、ノートに書き留めて、準備しておきましょうな。」
「じゅんび?」
ぐす、と目を擦る。
「準備には、まだまだかかりますから、ピティエ様は、ご家族と一緒に、待っていてもらえますかな?こちらに来たくなったら、いつでもいらっしゃれるように、しておきますでな。」
「うん。分かった、ルテじい。待ってるね。待っててね。」
うんうん、とルテじいは、また頷き、2つ持ってきた小さな水筒の片方を、ピティエに渡した。
「今日も、美味しくお茶がはいりました。味をみていただけますかな?」
「うん。私、ルテじいのおちゃ、好き。」
ピティエは、涙を手のひらで拭ききって、ふ、と笑った。
そうして、その日の夕飯では、今までのように、家族に、そしてアビュ嬢に、朗らかに自分から話しかけた。
少し、一つ一つの言葉に間があったが、何かが解決したのかな?と家族はーーージェネルー以外は、ホッとして賑やかに過ごした。1人が元気ないと、家族全体の気持ちが塞ぐもの。ピティエの存在の、その輝き、明るさを、大切だと、家族はしみじみ思った。
夕飯が終わり、くつろぎの時間もしばらくして、じゃあ私、お風呂入って寝るね、と元気良く食堂を出て行く、侍女に手を引かれ。ピティエがいなくなってから、ジェネルーは、ルテじいから聞いた話をした。
『茶畑で休んでいたら、聞こえてきた声が、ありましてな。』
『ピティエ様は、皆様の役に立ちたい、皆様とお別れしたくない、とお思いなのではないでしょうかな。』
アビュ嬢は、心当たりがあり、そっと目線を逸らし、ふ、と息を吐いた。
ラーブル執事はアビュ嬢に目線をやり、その2人の仕草から、アビュ嬢が原因だと家族は知った。
「•••アビュ。貴女は茶畑で、何を言ったんだ?」
ジェネルーが真剣に、そしてとても恐ろしい顔をして聞いてくるので、アビュは、何で私が尋問めいた目に遭わなければならないの、と少し腹立ち。
「もう、良いではないですか。ピティエも今夜は、元気になっていたのだし。」
誤魔化した。
「アビュ。貴女は、茶畑で、何を、言ったんだ?」
ジェネルーは誤魔化されなかった。
「•••ピティエは、今年、ここに置いて帰ったら良いんじゃないか、と言いました。」
だって、どう考えても、将来仕事ができそうにはないでしょう。本人も、社交にはじかれて王都にいるより、田舎でのんびり遊んで暮らせれば、と思いましたの。生活には困らない訳ですし。
大分マイルドに表現をした。
「アビュ様は、目が見えないなんて、何の役にも立たない。将来的には、遊ばせて閉じ込めておくしかできないのだから、私達が結婚するまでには、キチンと言い聞かせて欲しい。と、おっしゃっていました。」
執事のラーブルが補足をして、ジェネルーは、そして家族は、その酷い言葉に顔を顰めた。アビュはラーブル執事を睨んだが、睨まれた方は、何の痛痒もございません、といった表情だ。
「そうか。アビュ。私達は話し合いをせねばならぬようだな。」
「•••ええ、まあ、ちょうど良いわ。私は王都で暮らしたいですから。将来子供が産まれる事も考えて、何もできないピティエが、叔父さんとして側にいるのも、やりにくいですし。教育上、あまり良くないとも思いますしね。瑕疵があれば、遊んでいて良いんだ、なんて子供が思うかもしれないし。」
「いや。」
ジェネルーは、大きくかぶりを振って。
「私とアビュの、婚約を続けるかどうかの、話し合いだ。」
勿論、私は、婚約を破棄したいと思っている。
ジェネルーの言葉に、アビュはギョッとした。
何で!?こんな事くらいで!?
しかし、ジェネルーは、そして周りで黙ってアビュとジェネルーを見ている、アシュランス公爵家の家族達は。
誰もジェネルーを諌めようとは、しない。
自分の味方は、ここには誰一人としていないのだ。と、その冷たい目線一つ一つを見回し、知り、アビュは、フーッと息を吐き出した。
「おはようございます、お祖父様、お祖母様。父様、母様、兄様。」
ピティエが朝の支度を侍女に整えてもらって、食堂に行くと、皆和気藹々と会話しながら、家族は朝食をとっていた。その声から、家族達が揃っていると、ピティエには分かる。
ふ、と会話が中断され、皆がピティエに挨拶する。
「おはよう、ピティエ。」
「いい朝だね、おはよう。」
「「おはよう、ピティエ。」」
耳を澄ませて、挨拶を受け取り。
「アビュ姉様は、いないの?」
いつもジェネルーに合わせて、なるべく一緒にいようとするのに?
ピティエは、不思議に思って問う。
「ああ、アビュ嬢は、帰ったよ。」
アビュ嬢?兄様は、アビュ姉様を、アビュと呼んでいたのに?
それに、帰った?何故こんな朝早く?夕べはいたのに?
「ピティエ。心配かけてすまなかったな。でも不安に思わなくて良いんだ。私も、皆も、ピティエをどこかに閉じ込めておこう、なんて思わない。」
「えっ。」
「考え方の違う、アビュとは、一緒にやっていけそうにないから、婚約を破棄したから。」
えっ。 えっ!?
ピティエが、その事を頭の中でちゃんと分かるのに、少し時間を要した。
家族は、いつも通り、ニコリと笑って、静かにピティエを迎えている。
つ、つつー。ポロリ。
ピティエの頬を、一粒の涙が辿った。
「私が、私がいるから、兄様とアビュ姉様は、婚約を破棄してしまった?」
それなのに、私は、ちょっと、ホッとしている•••。
「良いんだよ、ピティエ。」
「ご縁がなかったのよ。」
「長く一緒にいるのに、考え方が合わないと、結局揉めるからね。」
「それに、私は、そんなにアビュ嬢が、好きでもなかったし。」
ピティエが、もう少し大人だったなら。
そうして、政略結婚の意味を、もう少し分かっていたら。
お互いのメリットが合わない、と気づいた点で、婚約を解消する事に、もう少し気持ちを離して、考えられただろう。
ポロリ、ポロリと涙をこぼして、ピティエは、心配し慰める家族の中、ほんの少し、朝食をとった。
そしてその日も、麦わら帽子をかぶって、ルテじいの茶畑に行き、ルテじいに背中を撫でられ。
そこでようやく、大声をあげて、泣いた。
突然ピティエの態度が、今までと違って、暗く沈んでいるようになったから。家族達は何かがあったな、と思っていた。
元気ないね、何かあった?と聞いても、ううん、なんでもないの、と小さな声で言い。
そして兄ジェネルーに付いて歩くのを止めた。
ジェネルーは、上着の裾の、ツン、と引く重さがなくなり、少し寂しかったが、ピティエには、何も言わなかった。
そして、アビュ嬢も含めて、ピティエが元気なくなった理由を、本人がいない時に話し合い、その日にはわからず。元気がなくなったその日にピティエが会った者達にも、ちょこちょこ聞いていた。
真相が分かるには、3日かかった。
3日後、館の中の者に聞き終わった後、ジェネルーにルテじいも聞かれたから。
「さて、茶畑で休んでいたら、聞こえてきた声が、ありましてな。誰とは、何とは、言いますまい。ピティエ様は、皆様の役に立ちたい、皆様とお別れしたくない、とお思いなのではないでしょうかな。」
ルテじいの言葉に、ジェネルーは思い当たる事があるのか、ギュッと拳を握って、後で家族会議をしよう、と心に決めた。そして日中は仕事に集中した。
ピティエは、ルテじいの茶畑で、ルテじいに借りた麦わら帽子を被り、しょんもり座って。風の音、葉ずれの音、遠くで声を掛け合う農作業の音などに、耳を澄ませていた。
ルテじいは、他の畑の農作業を息子に任せて、茶の木畑で過ごす事にしたらしい。
ピティエをほどほどに放っておき、たまに、茶の葉の摘み方をピティエに教えたり、お茶の美味しい淹れ方を話したり、一緒に水筒に入ったお茶を飲んだり、何も言わずに隣に座ったりした。
「ルテじい•••。」
「何ですかな?ピティエ様。」
「私、ルテじいのお茶畑、好きと思う。ピカピカしないし、落ち着くし。ここにいたい、って気がするの。」
うんうん、ルテじいは相槌を打ちながら、先を促す事なく、ただ待った。
「•••でも、でも、まだ、かぞくのみんなと、はなれたくないの。」
はなれたく、ないの•••。
ぐしゅ、と涙声に、またルテじいは、うんうん、と頷き、その小さな背中を撫でた。
「ルテじいは、ピティエ様にお教えする畑のひみつを、ノートに書き留めて、準備しておきましょうな。」
「じゅんび?」
ぐす、と目を擦る。
「準備には、まだまだかかりますから、ピティエ様は、ご家族と一緒に、待っていてもらえますかな?こちらに来たくなったら、いつでもいらっしゃれるように、しておきますでな。」
「うん。分かった、ルテじい。待ってるね。待っててね。」
うんうん、とルテじいは、また頷き、2つ持ってきた小さな水筒の片方を、ピティエに渡した。
「今日も、美味しくお茶がはいりました。味をみていただけますかな?」
「うん。私、ルテじいのおちゃ、好き。」
ピティエは、涙を手のひらで拭ききって、ふ、と笑った。
そうして、その日の夕飯では、今までのように、家族に、そしてアビュ嬢に、朗らかに自分から話しかけた。
少し、一つ一つの言葉に間があったが、何かが解決したのかな?と家族はーーージェネルー以外は、ホッとして賑やかに過ごした。1人が元気ないと、家族全体の気持ちが塞ぐもの。ピティエの存在の、その輝き、明るさを、大切だと、家族はしみじみ思った。
夕飯が終わり、くつろぎの時間もしばらくして、じゃあ私、お風呂入って寝るね、と元気良く食堂を出て行く、侍女に手を引かれ。ピティエがいなくなってから、ジェネルーは、ルテじいから聞いた話をした。
『茶畑で休んでいたら、聞こえてきた声が、ありましてな。』
『ピティエ様は、皆様の役に立ちたい、皆様とお別れしたくない、とお思いなのではないでしょうかな。』
アビュ嬢は、心当たりがあり、そっと目線を逸らし、ふ、と息を吐いた。
ラーブル執事はアビュ嬢に目線をやり、その2人の仕草から、アビュ嬢が原因だと家族は知った。
「•••アビュ。貴女は茶畑で、何を言ったんだ?」
ジェネルーが真剣に、そしてとても恐ろしい顔をして聞いてくるので、アビュは、何で私が尋問めいた目に遭わなければならないの、と少し腹立ち。
「もう、良いではないですか。ピティエも今夜は、元気になっていたのだし。」
誤魔化した。
「アビュ。貴女は、茶畑で、何を、言ったんだ?」
ジェネルーは誤魔化されなかった。
「•••ピティエは、今年、ここに置いて帰ったら良いんじゃないか、と言いました。」
だって、どう考えても、将来仕事ができそうにはないでしょう。本人も、社交にはじかれて王都にいるより、田舎でのんびり遊んで暮らせれば、と思いましたの。生活には困らない訳ですし。
大分マイルドに表現をした。
「アビュ様は、目が見えないなんて、何の役にも立たない。将来的には、遊ばせて閉じ込めておくしかできないのだから、私達が結婚するまでには、キチンと言い聞かせて欲しい。と、おっしゃっていました。」
執事のラーブルが補足をして、ジェネルーは、そして家族は、その酷い言葉に顔を顰めた。アビュはラーブル執事を睨んだが、睨まれた方は、何の痛痒もございません、といった表情だ。
「そうか。アビュ。私達は話し合いをせねばならぬようだな。」
「•••ええ、まあ、ちょうど良いわ。私は王都で暮らしたいですから。将来子供が産まれる事も考えて、何もできないピティエが、叔父さんとして側にいるのも、やりにくいですし。教育上、あまり良くないとも思いますしね。瑕疵があれば、遊んでいて良いんだ、なんて子供が思うかもしれないし。」
「いや。」
ジェネルーは、大きくかぶりを振って。
「私とアビュの、婚約を続けるかどうかの、話し合いだ。」
勿論、私は、婚約を破棄したいと思っている。
ジェネルーの言葉に、アビュはギョッとした。
何で!?こんな事くらいで!?
しかし、ジェネルーは、そして周りで黙ってアビュとジェネルーを見ている、アシュランス公爵家の家族達は。
誰もジェネルーを諌めようとは、しない。
自分の味方は、ここには誰一人としていないのだ。と、その冷たい目線一つ一つを見回し、知り、アビュは、フーッと息を吐き出した。
「おはようございます、お祖父様、お祖母様。父様、母様、兄様。」
ピティエが朝の支度を侍女に整えてもらって、食堂に行くと、皆和気藹々と会話しながら、家族は朝食をとっていた。その声から、家族達が揃っていると、ピティエには分かる。
ふ、と会話が中断され、皆がピティエに挨拶する。
「おはよう、ピティエ。」
「いい朝だね、おはよう。」
「「おはよう、ピティエ。」」
耳を澄ませて、挨拶を受け取り。
「アビュ姉様は、いないの?」
いつもジェネルーに合わせて、なるべく一緒にいようとするのに?
ピティエは、不思議に思って問う。
「ああ、アビュ嬢は、帰ったよ。」
アビュ嬢?兄様は、アビュ姉様を、アビュと呼んでいたのに?
それに、帰った?何故こんな朝早く?夕べはいたのに?
「ピティエ。心配かけてすまなかったな。でも不安に思わなくて良いんだ。私も、皆も、ピティエをどこかに閉じ込めておこう、なんて思わない。」
「えっ。」
「考え方の違う、アビュとは、一緒にやっていけそうにないから、婚約を破棄したから。」
えっ。 えっ!?
ピティエが、その事を頭の中でちゃんと分かるのに、少し時間を要した。
家族は、いつも通り、ニコリと笑って、静かにピティエを迎えている。
つ、つつー。ポロリ。
ピティエの頬を、一粒の涙が辿った。
「私が、私がいるから、兄様とアビュ姉様は、婚約を破棄してしまった?」
それなのに、私は、ちょっと、ホッとしている•••。
「良いんだよ、ピティエ。」
「ご縁がなかったのよ。」
「長く一緒にいるのに、考え方が合わないと、結局揉めるからね。」
「それに、私は、そんなにアビュ嬢が、好きでもなかったし。」
ピティエが、もう少し大人だったなら。
そうして、政略結婚の意味を、もう少し分かっていたら。
お互いのメリットが合わない、と気づいた点で、婚約を解消する事に、もう少し気持ちを離して、考えられただろう。
ポロリ、ポロリと涙をこぼして、ピティエは、心配し慰める家族の中、ほんの少し、朝食をとった。
そしてその日も、麦わら帽子をかぶって、ルテじいの茶畑に行き、ルテじいに背中を撫でられ。
そこでようやく、大声をあげて、泣いた。
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