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本編
古いお友達
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「あの、すみません、私共の息子が、何か?」
「フェリ、フェリスィテ、何かあったの?」
「父様、母様。」
はっ、と男の子は顔を上げるが、またすぐに俯いてしまう。
男の子のお父さんとお母さんらしき人が、揉めているのを見咎めて、話しかけてきたのだ。お父さんは腰に剣を下げて動きやすい格好をしているので、貴族だが戦闘職にある人かもしれない。焦茶色の短い髪も、男の子と似ている。お母さんは、優しそうな柔らかい雰囲気の、淡いピンクのワンピースを着た華奢な人だ。
「あの、何だか私のお店のぬいぐるみを見て、気に障った事があったみたいで、す。」
エフォールも、何が悪かったのか分からない。ただ、普通にぬいぐるみが嫌いなだけだったら、わざわざ口に出す必要もなくて、こんなに男らしさにこだわらなくても良いだろう。
「その方、ぬいぐるみなんて、くだらない!って言ったのよ!」
「お店の前で、わざわざよ!それに、男なのに、編み物なんて、変、って!!おとこらしくないって言ったわ!」
女の子2人が言いつける。
お父さんはそれを聞いて、む、と眉を吊り上げた。
「フェリスィテ。本当にそんな事、言ったのか?」
しょんぼりした男の子が、低く漏れ出るような声で。
「•••言いました。」
ガツン!!
お父さんの拳が頭の上に下ろされて、男の子、フェリスィテは目を瞑り、歯をがちんと噛んだ。
「何故そんな事を!そんな失礼を!フェリスィテ、お前はそんな事を言う、男らしくないやつだったのか!お店の方に、謝りなさい!」
「あなた•••いきなり殴らなくても!フェリ、何か理由があったのでしょう?悪い事を言ったのなら、謝らなければ。だけど、何故そんな事を言ったのか、母様に教えて欲しいわ?」
ググッと涙を堪えたフェリスィテに、はらはらと見ているエフォール、それにコリエ。リオン夫人は、落ち着いていて、そして竜樹は。
「フェリスィテ君?ぬいぐるみなんて、くだらない、なんて、編み物は男らしくない、なんて、きっと君は、男らしくしなさいって、いつも言われているからなのかな?」
「••••••男らしく、しなさいって。父様が。」
ぐしっ、と涙を拭いながら。
竜樹は、しゃがんでフェリスィテに視線を合わせる。
「お父さんが、男らしくしなさい、って言ったか。じゃあ、フェリスィテ君は、前は男らしくなかった?」
「今も男らしくないだろう!そんな悪口を言うようでは!」
お父さんは教育的指導の姿勢を変えないが、竜樹は、とてもフェリスィテが苦しそうに見えた。バカにしようとして言ったんじゃなさそうで。
まあまあまあ、お話し聞かせて下さい、とお父さんを宥める。
「男らしくないって、フェリスィテ君が、言われた事があるから、人にも言っちゃったんじゃない?全く聞いた事ない事は、口から出ないものね?どうかな?」
ギュッと握りしめた小さな拳を、にぎにぎとしてやると、ふるる、と震えたフェリスィテは、ポロリ、涙をこぼしながら、しゅ、と空気が鋭く抜けるみたいに呟いた。
「父様が•••!私のクマちゃんのぬいぐるみ、汚いって!赤ちゃんじゃないんだから、捨てて良いだろうって!」
「うん、うん。」
「ぬいぐるみ、男らしくないって!僕のクマちゃん、捨てちゃった!!」
「うん、うん。」
え、と目を丸くするお父さんに、ジロリ、とお母さんが白い目を向けた。
「わ、私は、父様みたいに、お、男らしく、ならないとだから!ぬいぐるみは、ダメなんだ!」
「だから、エフォール君のお店のぬいぐるみ、蹴っ飛ばすみたいに、くだらないって言ったか。そう言って、離れないとだったんだものな。本当は、お店のぬいぐるみ、気になったんじゃない?でも、男らしくなりたかったんだものな?」
コクン、と頷き。
「•••ウン。ぴ、ピンクの、クマちゃんが、か、かわいいと、思って。でも、ヒック、買ったら捨てられちゃうし、私は、ぬいぐるみなんて、気にしてたらダメなんだから!りっぱな騎士に、なれない、から!」
「そうなの。そうだったか。」
竜樹がやわやわと小さな拳を広げて揉むと、ギュッと指を掴んでくる。そうして、涙をぽとぽと落とすと。
「お店のきみ、ご、ごめんなさい。私がぬいぐるみダメだからって、人に言ったりしたら、いけなかった。少し、ぬいぐるみと一緒に、い、いられて、良いなって思ったら、ムカムカして、•••言っちゃった。」
ぐすぐす、ペコリ、頭を下げた。
「ううん。ピンクのクマちゃん、かわいいと、思ってくれたんだね。」
エフォールは別に怒っていなかった。それより、クマちゃんを捨てられたフェリスィテを、何だか、かわいそうだと思った。だって、エフォールだって、自分の分身のクマちゃんをギュッと握るだけで、何となく安心するし、頼りになるのだもの。
「•••あなた。フェリスィテの、小さな頃からの、お気に入りのクマちゃんのぬいぐるみに、そんな事を言ったのね?」
むむん!と睨みつけるお母さんに、お父さんはジリジリと後退り。
「いや、でも、さすがにもう良いだろう?ボロボロだし、赤ちゃんの時のだし、そろそろ本格的に剣を教えて、ぬいぐるみからは卒業しても•••。」
「それは、フェリスィテが、自分で、もういらないと言ったらで良いでしょう!あなたが、ぬいぐるみなんて、って言うから、フェリも言うのよ!しかも、本当は欲しいのに我慢をして!あんなに小さな頃から気に入ってたクマちゃんを、簡単に捨てられる訳がないわ!」
「一人部屋で寝る時や、何か不安な事があった時なんかにも、安心するのですものね。ぬいぐるみの、古いお友達がいるとね。そういうことって、ありますわ。大人の感覚で、汚いから、とかは、子供には関係ないのですわよ。」
リオン夫人が、ニコリ、笑って補足する。
「仲直りの印に、ピンクのクマちゃん、お迎えしたらどう?」
竜樹の案に、ジッと熱くクマちゃんを見つめたフェリスィテだが、ふるふる、と頭を振って、それはできない、と拒んだ。
「捨てたクマちゃんに、悪いから•••。」
「捨ててなんていません!いませんとも。大切な思い出だもの、私が預かって、綺麗にして、とっておいたわ!」
ナイス!お母さん!
「フェリ、フェリスィテ、何かあったの?」
「父様、母様。」
はっ、と男の子は顔を上げるが、またすぐに俯いてしまう。
男の子のお父さんとお母さんらしき人が、揉めているのを見咎めて、話しかけてきたのだ。お父さんは腰に剣を下げて動きやすい格好をしているので、貴族だが戦闘職にある人かもしれない。焦茶色の短い髪も、男の子と似ている。お母さんは、優しそうな柔らかい雰囲気の、淡いピンクのワンピースを着た華奢な人だ。
「あの、何だか私のお店のぬいぐるみを見て、気に障った事があったみたいで、す。」
エフォールも、何が悪かったのか分からない。ただ、普通にぬいぐるみが嫌いなだけだったら、わざわざ口に出す必要もなくて、こんなに男らしさにこだわらなくても良いだろう。
「その方、ぬいぐるみなんて、くだらない!って言ったのよ!」
「お店の前で、わざわざよ!それに、男なのに、編み物なんて、変、って!!おとこらしくないって言ったわ!」
女の子2人が言いつける。
お父さんはそれを聞いて、む、と眉を吊り上げた。
「フェリスィテ。本当にそんな事、言ったのか?」
しょんぼりした男の子が、低く漏れ出るような声で。
「•••言いました。」
ガツン!!
お父さんの拳が頭の上に下ろされて、男の子、フェリスィテは目を瞑り、歯をがちんと噛んだ。
「何故そんな事を!そんな失礼を!フェリスィテ、お前はそんな事を言う、男らしくないやつだったのか!お店の方に、謝りなさい!」
「あなた•••いきなり殴らなくても!フェリ、何か理由があったのでしょう?悪い事を言ったのなら、謝らなければ。だけど、何故そんな事を言ったのか、母様に教えて欲しいわ?」
ググッと涙を堪えたフェリスィテに、はらはらと見ているエフォール、それにコリエ。リオン夫人は、落ち着いていて、そして竜樹は。
「フェリスィテ君?ぬいぐるみなんて、くだらない、なんて、編み物は男らしくない、なんて、きっと君は、男らしくしなさいって、いつも言われているからなのかな?」
「••••••男らしく、しなさいって。父様が。」
ぐしっ、と涙を拭いながら。
竜樹は、しゃがんでフェリスィテに視線を合わせる。
「お父さんが、男らしくしなさい、って言ったか。じゃあ、フェリスィテ君は、前は男らしくなかった?」
「今も男らしくないだろう!そんな悪口を言うようでは!」
お父さんは教育的指導の姿勢を変えないが、竜樹は、とてもフェリスィテが苦しそうに見えた。バカにしようとして言ったんじゃなさそうで。
まあまあまあ、お話し聞かせて下さい、とお父さんを宥める。
「男らしくないって、フェリスィテ君が、言われた事があるから、人にも言っちゃったんじゃない?全く聞いた事ない事は、口から出ないものね?どうかな?」
ギュッと握りしめた小さな拳を、にぎにぎとしてやると、ふるる、と震えたフェリスィテは、ポロリ、涙をこぼしながら、しゅ、と空気が鋭く抜けるみたいに呟いた。
「父様が•••!私のクマちゃんのぬいぐるみ、汚いって!赤ちゃんじゃないんだから、捨てて良いだろうって!」
「うん、うん。」
「ぬいぐるみ、男らしくないって!僕のクマちゃん、捨てちゃった!!」
「うん、うん。」
え、と目を丸くするお父さんに、ジロリ、とお母さんが白い目を向けた。
「わ、私は、父様みたいに、お、男らしく、ならないとだから!ぬいぐるみは、ダメなんだ!」
「だから、エフォール君のお店のぬいぐるみ、蹴っ飛ばすみたいに、くだらないって言ったか。そう言って、離れないとだったんだものな。本当は、お店のぬいぐるみ、気になったんじゃない?でも、男らしくなりたかったんだものな?」
コクン、と頷き。
「•••ウン。ぴ、ピンクの、クマちゃんが、か、かわいいと、思って。でも、ヒック、買ったら捨てられちゃうし、私は、ぬいぐるみなんて、気にしてたらダメなんだから!りっぱな騎士に、なれない、から!」
「そうなの。そうだったか。」
竜樹がやわやわと小さな拳を広げて揉むと、ギュッと指を掴んでくる。そうして、涙をぽとぽと落とすと。
「お店のきみ、ご、ごめんなさい。私がぬいぐるみダメだからって、人に言ったりしたら、いけなかった。少し、ぬいぐるみと一緒に、い、いられて、良いなって思ったら、ムカムカして、•••言っちゃった。」
ぐすぐす、ペコリ、頭を下げた。
「ううん。ピンクのクマちゃん、かわいいと、思ってくれたんだね。」
エフォールは別に怒っていなかった。それより、クマちゃんを捨てられたフェリスィテを、何だか、かわいそうだと思った。だって、エフォールだって、自分の分身のクマちゃんをギュッと握るだけで、何となく安心するし、頼りになるのだもの。
「•••あなた。フェリスィテの、小さな頃からの、お気に入りのクマちゃんのぬいぐるみに、そんな事を言ったのね?」
むむん!と睨みつけるお母さんに、お父さんはジリジリと後退り。
「いや、でも、さすがにもう良いだろう?ボロボロだし、赤ちゃんの時のだし、そろそろ本格的に剣を教えて、ぬいぐるみからは卒業しても•••。」
「それは、フェリスィテが、自分で、もういらないと言ったらで良いでしょう!あなたが、ぬいぐるみなんて、って言うから、フェリも言うのよ!しかも、本当は欲しいのに我慢をして!あんなに小さな頃から気に入ってたクマちゃんを、簡単に捨てられる訳がないわ!」
「一人部屋で寝る時や、何か不安な事があった時なんかにも、安心するのですものね。ぬいぐるみの、古いお友達がいるとね。そういうことって、ありますわ。大人の感覚で、汚いから、とかは、子供には関係ないのですわよ。」
リオン夫人が、ニコリ、笑って補足する。
「仲直りの印に、ピンクのクマちゃん、お迎えしたらどう?」
竜樹の案に、ジッと熱くクマちゃんを見つめたフェリスィテだが、ふるふる、と頭を振って、それはできない、と拒んだ。
「捨てたクマちゃんに、悪いから•••。」
「捨ててなんていません!いませんとも。大切な思い出だもの、私が預かって、綺麗にして、とっておいたわ!」
ナイス!お母さん!
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