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本編
いつもいつでも
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美味しいね、ジュルル、とシェイクを飲むスュクレ伯爵一家に、竜樹は声をかけた。
「どうですか。シェイク飲んだら、オランネージュの写真館に行って、記念に家族写真を撮ってもらうのは。お化粧直しも出来るし、せっかくだから、会場を周るのも、楽しいですよ。」
「え、ええ。でも、靴が•••。」
ルタルデ夫人の履いている靴は、いかにも華奢な、踵の高い靴だ。美しいが、歩くのには向かない。
「それなら、広場周りのお店に、確か靴屋があったから、歩きやすい靴を買おう。これから、貴族女性も、気軽に外に出掛けられる時代が、来るのじゃないかな、と私は思ってるんだ。その準備に、ブーツかなんか、良いのじゃないかな。ウチが率先して、女性の外出を始めてみてもいいだろう。」
私の仕事も知って欲しいし。
ジェネラルの言葉に、ルタルデ夫人は満更でもない様子だ。
「でも執事喫茶は、一回だけだぞ!」
私もキャバレー、一回しか行ってない!
むん、とむくれるジェネラルの嫉妬に、ふふふ、と笑いが漏れる。
「一回だけね。じゃあ、うんと歩きやすい、丈夫な靴を、あなたが見繕って下さいな。私、それを履いて、今日は楽しむ事にするわ。」
「わーい!しゃしん!コライユ、かわいくしてもらったから、とってもらうの!たのしみよ!」
うんうん。楽しんで下さい。
靴屋に行ったついでに、お花も摘んでくるといいよ。
「それから•••男の子じゃないかもしれないけど、やっぱり、子供、できたらもう一人欲しいわ。大変だけど、子供は可愛いし、それに。」
ネクターをチラリと見る。
「兄弟姉妹がいるって、心強くて、楽しそうですもの。」
恥ずかしそうなルタルデ夫人に、ポリポリと頬を掻くジェネラル。ふんふんとシェイクを飲むコライユちゃん。
視線を受けて、嬉しそうにニコッと、ネクターは笑った。そして上機嫌で、接客に戻っていった。
竜樹と別れて靴屋に向かうスュクレ伯爵一家は、手を繋いで仲良く歩く。婚約者の時でさえ、しなかったそんな事を、何だかウキウキと、夫婦で、そして可愛いコライユと、楽しむ。
「ギフトの方、お話聞いてくださるなんて、思わなかったわ。随分、ご親切な方なのね。」
「そうだったね。コライユが迷子になって、どうなる事かと思ったが、私達にとっては、結果的に幸運だったね。」
るんたった、と、スキップするコライユが、歌うように。
「私、ギフトのかたをみつけたときに、おもったの。このひとは、ぜったい、コライユをたすけてくれる、って。ちっちゃいくろいお目目が、やさしかったのよ。」
ギフトのかたは、子どものみかた。おはなしも、ゆっくりちゃんと、コライユの目をみて、はなしてくれた。
「あらしもものシェイクも、ぜったいのませてくれる、って、おもったわ!」
「まあ。コライユは見る目があるわね。」
「大物になるぞ!ははは!」
「俺まで謝ってもらえるとは、思わなかったな。蔑まれるのは慣れてるが、こういうのは初めてだ。」
マルサが、竜樹をちょっと呆れた目で見ながら言った。先程、去り際に、もじもじしながら、ルタルデ夫人が竜樹とマルサに、暴言を謝っていったのである。
「ご婦人の困りごとに随分詳しいじゃないか、竜樹。あのルタルデ夫人が、話を聞くだけで、あんなにしおらしくなるとは、俺は思わなかったぜ。」
魔法かと思った!
「そう?だって、神経質になって、周り中が敵だ!って威嚇してるようだったからさ。違うよーって、解れればいいなーと思って。」
「自分が下に見られてるから、庶民を過度に下に見る、か。結構あるな、それ。」
「全然解決策になってないけどねー。ツツキの順位というか。どっかで止めて、良い流れにしたいよね。上下は、あるはあるんだけどさ。上に立つって、責任あるし、楽じゃないと思うけど。」
だな。
平民の母を持つ王弟という、上で下な立場を持つマルサは、しみじみ同意だ。
「それにしても、女性は大変そうだな。お茶会で誰が上なのか競争か。男は男で、あるかもなあ。」
「一番上は王様や王妃様って決まってるのにね。もっと上には神様もいるし、ドングリの背比べだよなあ。競争で進む事もあるし悪じゃないけど、苦しくて好きじゃないなら、やめちゃえば楽だよ。上下で意識するより、自分なりの得意な事や好きな事で、横の広がりを意識するとか。」
「そうだな。何か上下だと息苦しいし。話聞くのって難しいんだな。聞いて欲しいだけ、なんて分からんかったよ、俺には。」
「うむ、俺も最初は、分からんかったよ?」
俺、事務で働いてたんだけど、あ、文官みたいなものね。女性が沢山いる職場だったんだよ。お茶休みの時間とか、女性達は、我が身のあれこれを沢山おしゃべりしてさ。勉強になったよね~。
そして、男達の失敗を聞く度に、身につまされるよねぇ。
うむうむ、と頷き合う2人。
タカラは、くすくすと笑うが、君もひと事じゃないんだぞ。
「さて、次はオランネージュの所に行こうかな。ネクター、サン、またね。頑張ってねー。」
「「はーい!」」
子供達、強く面白く生きるのだぞ。
「あ、あのう。」
「?はい?」
話しかけられて、竜樹が振り返る。
そこには、グラン公爵家のしがない三男、ボンが、ソワソワと何か言いたげに立っていた。
「お、お花が無いんですが、あ、いや、私の髪留めがあるか、あの、これ。」
しゅる、と髪を纏めていた紐を解いて。その先でぷらりと揺れている、紫の小さな花の宝石を、おずおずと差し出してくる。上品で、いかにも高そうだ。
「や、いや、お花が無い時は、無いで良いんですよ。宝飾品は貰えません。何か、お話が?」
「あ、はい。困った事があるんですが、あの、それは、なるべく自分で考えてみたいんです。でも、ギフトの御方様と一緒にいて、なさる事を見ていたら、自然といい考えが浮かぶかな、と思って•••。もし良かったら、私もオランネージュ殿下の写真館、ご一緒しても良いですか?」
マルサがムムッと腕を組み、タカラがさささと前に出てきた。
「ギフトの御方様には、私欲でみだりに接触してはならない、と決め事がございます。また、ギフトの御方様が発される貴重な案は、国に報告されてから、公に実施されます。どうか、お話の内容も精査できない状況でのお願い事は、ご遠慮下さい。」
あっいっ、いやいや、違います!とボンは両手をワタワタと振って。
「し、知っています、ギフトの御方様を、私して利用するなど、許されない事は!貴族の皆が、実はお会いしたくてお会いしたくて、堪らないお人だという事も。皆、それを遠慮しているのだという事も。」
「でしたら、どうかお引き取りを。」
タカラが、引きません!と、決然とした顔で、グラン公爵家のボンにきっぱり言う。
ぐっ、と詰まったボンは、それでも。
「私、私の困り事は、私自身の仕事にも関係ありますが、それだけじゃないんです!大勢の人に関係あります!このフリーマーケットで、オランネージュ殿下の写真館と、甥っ子が出店してるのですが、そこに行けばわかります!国に必要な案かどうかわからないけど、もし何か思いついても、まずは報告しますから、同行するのを許してもらえませんか?」
うーん。竜樹は考える。ボン様は、悪い人って感じはしないし、他力本願じゃないのも見どころあると思う。それに、本当にダメな人だったら、後で止めが入るだろう。
「ボン様には助けてもらったから、同行くらいは、良いんじゃないかな?」
タカラが、うーん、となったが、竜樹を見て、マルサと見合って、うん。と一つ頷いた。
「竜樹様がそうされたいなら、それが良いです。ただ、何があっても、なくても、報告はさせてもらいます。」
「もちろんです!嬉しいです!」
ニパッ、と笑顔を見せたボンだったが、ふと不安そうな顔で続けて。
「で、でも良いのですか、私が近づきたくて、ギフトの御方様にお味方したのだとしたら?強かな者も、結構いますよ。私が言うのも何ですが、ギフトの御方様は、人が良過ぎるのでは?」
はは、とマルサが朗らかに。
「人は良いよ。ただ、俺たちだって、竜樹が騙されて利用されそうなら、容赦しないさ。竜樹は神様に、好きなようにやってみろ、って言われてるんだ。自由なんだよ。」
「はい。私たちが、それをお支えします。」
「マルサにタカラ、ありがとう。いつも、いつでも。」
頼り甲斐のある仲間である。
竜樹は、ボンに手を差し出した。
「貴族の人との接触も、そればっかりじゃ困るけど、王様達と庶民に、だけじゃなく、真ん中の貴族達にも、協力してもらわないと、俺の考えてるテレビ事業は上手くいかないから。良い機会だよ。よろしくね。」
「!はい!」
ボンとにぎにぎと握手をした。
では、一緒に、オランネージュの写真館へ行こう。
「どうですか。シェイク飲んだら、オランネージュの写真館に行って、記念に家族写真を撮ってもらうのは。お化粧直しも出来るし、せっかくだから、会場を周るのも、楽しいですよ。」
「え、ええ。でも、靴が•••。」
ルタルデ夫人の履いている靴は、いかにも華奢な、踵の高い靴だ。美しいが、歩くのには向かない。
「それなら、広場周りのお店に、確か靴屋があったから、歩きやすい靴を買おう。これから、貴族女性も、気軽に外に出掛けられる時代が、来るのじゃないかな、と私は思ってるんだ。その準備に、ブーツかなんか、良いのじゃないかな。ウチが率先して、女性の外出を始めてみてもいいだろう。」
私の仕事も知って欲しいし。
ジェネラルの言葉に、ルタルデ夫人は満更でもない様子だ。
「でも執事喫茶は、一回だけだぞ!」
私もキャバレー、一回しか行ってない!
むん、とむくれるジェネラルの嫉妬に、ふふふ、と笑いが漏れる。
「一回だけね。じゃあ、うんと歩きやすい、丈夫な靴を、あなたが見繕って下さいな。私、それを履いて、今日は楽しむ事にするわ。」
「わーい!しゃしん!コライユ、かわいくしてもらったから、とってもらうの!たのしみよ!」
うんうん。楽しんで下さい。
靴屋に行ったついでに、お花も摘んでくるといいよ。
「それから•••男の子じゃないかもしれないけど、やっぱり、子供、できたらもう一人欲しいわ。大変だけど、子供は可愛いし、それに。」
ネクターをチラリと見る。
「兄弟姉妹がいるって、心強くて、楽しそうですもの。」
恥ずかしそうなルタルデ夫人に、ポリポリと頬を掻くジェネラル。ふんふんとシェイクを飲むコライユちゃん。
視線を受けて、嬉しそうにニコッと、ネクターは笑った。そして上機嫌で、接客に戻っていった。
竜樹と別れて靴屋に向かうスュクレ伯爵一家は、手を繋いで仲良く歩く。婚約者の時でさえ、しなかったそんな事を、何だかウキウキと、夫婦で、そして可愛いコライユと、楽しむ。
「ギフトの方、お話聞いてくださるなんて、思わなかったわ。随分、ご親切な方なのね。」
「そうだったね。コライユが迷子になって、どうなる事かと思ったが、私達にとっては、結果的に幸運だったね。」
るんたった、と、スキップするコライユが、歌うように。
「私、ギフトのかたをみつけたときに、おもったの。このひとは、ぜったい、コライユをたすけてくれる、って。ちっちゃいくろいお目目が、やさしかったのよ。」
ギフトのかたは、子どものみかた。おはなしも、ゆっくりちゃんと、コライユの目をみて、はなしてくれた。
「あらしもものシェイクも、ぜったいのませてくれる、って、おもったわ!」
「まあ。コライユは見る目があるわね。」
「大物になるぞ!ははは!」
「俺まで謝ってもらえるとは、思わなかったな。蔑まれるのは慣れてるが、こういうのは初めてだ。」
マルサが、竜樹をちょっと呆れた目で見ながら言った。先程、去り際に、もじもじしながら、ルタルデ夫人が竜樹とマルサに、暴言を謝っていったのである。
「ご婦人の困りごとに随分詳しいじゃないか、竜樹。あのルタルデ夫人が、話を聞くだけで、あんなにしおらしくなるとは、俺は思わなかったぜ。」
魔法かと思った!
「そう?だって、神経質になって、周り中が敵だ!って威嚇してるようだったからさ。違うよーって、解れればいいなーと思って。」
「自分が下に見られてるから、庶民を過度に下に見る、か。結構あるな、それ。」
「全然解決策になってないけどねー。ツツキの順位というか。どっかで止めて、良い流れにしたいよね。上下は、あるはあるんだけどさ。上に立つって、責任あるし、楽じゃないと思うけど。」
だな。
平民の母を持つ王弟という、上で下な立場を持つマルサは、しみじみ同意だ。
「それにしても、女性は大変そうだな。お茶会で誰が上なのか競争か。男は男で、あるかもなあ。」
「一番上は王様や王妃様って決まってるのにね。もっと上には神様もいるし、ドングリの背比べだよなあ。競争で進む事もあるし悪じゃないけど、苦しくて好きじゃないなら、やめちゃえば楽だよ。上下で意識するより、自分なりの得意な事や好きな事で、横の広がりを意識するとか。」
「そうだな。何か上下だと息苦しいし。話聞くのって難しいんだな。聞いて欲しいだけ、なんて分からんかったよ、俺には。」
「うむ、俺も最初は、分からんかったよ?」
俺、事務で働いてたんだけど、あ、文官みたいなものね。女性が沢山いる職場だったんだよ。お茶休みの時間とか、女性達は、我が身のあれこれを沢山おしゃべりしてさ。勉強になったよね~。
そして、男達の失敗を聞く度に、身につまされるよねぇ。
うむうむ、と頷き合う2人。
タカラは、くすくすと笑うが、君もひと事じゃないんだぞ。
「さて、次はオランネージュの所に行こうかな。ネクター、サン、またね。頑張ってねー。」
「「はーい!」」
子供達、強く面白く生きるのだぞ。
「あ、あのう。」
「?はい?」
話しかけられて、竜樹が振り返る。
そこには、グラン公爵家のしがない三男、ボンが、ソワソワと何か言いたげに立っていた。
「お、お花が無いんですが、あ、いや、私の髪留めがあるか、あの、これ。」
しゅる、と髪を纏めていた紐を解いて。その先でぷらりと揺れている、紫の小さな花の宝石を、おずおずと差し出してくる。上品で、いかにも高そうだ。
「や、いや、お花が無い時は、無いで良いんですよ。宝飾品は貰えません。何か、お話が?」
「あ、はい。困った事があるんですが、あの、それは、なるべく自分で考えてみたいんです。でも、ギフトの御方様と一緒にいて、なさる事を見ていたら、自然といい考えが浮かぶかな、と思って•••。もし良かったら、私もオランネージュ殿下の写真館、ご一緒しても良いですか?」
マルサがムムッと腕を組み、タカラがさささと前に出てきた。
「ギフトの御方様には、私欲でみだりに接触してはならない、と決め事がございます。また、ギフトの御方様が発される貴重な案は、国に報告されてから、公に実施されます。どうか、お話の内容も精査できない状況でのお願い事は、ご遠慮下さい。」
あっいっ、いやいや、違います!とボンは両手をワタワタと振って。
「し、知っています、ギフトの御方様を、私して利用するなど、許されない事は!貴族の皆が、実はお会いしたくてお会いしたくて、堪らないお人だという事も。皆、それを遠慮しているのだという事も。」
「でしたら、どうかお引き取りを。」
タカラが、引きません!と、決然とした顔で、グラン公爵家のボンにきっぱり言う。
ぐっ、と詰まったボンは、それでも。
「私、私の困り事は、私自身の仕事にも関係ありますが、それだけじゃないんです!大勢の人に関係あります!このフリーマーケットで、オランネージュ殿下の写真館と、甥っ子が出店してるのですが、そこに行けばわかります!国に必要な案かどうかわからないけど、もし何か思いついても、まずは報告しますから、同行するのを許してもらえませんか?」
うーん。竜樹は考える。ボン様は、悪い人って感じはしないし、他力本願じゃないのも見どころあると思う。それに、本当にダメな人だったら、後で止めが入るだろう。
「ボン様には助けてもらったから、同行くらいは、良いんじゃないかな?」
タカラが、うーん、となったが、竜樹を見て、マルサと見合って、うん。と一つ頷いた。
「竜樹様がそうされたいなら、それが良いです。ただ、何があっても、なくても、報告はさせてもらいます。」
「もちろんです!嬉しいです!」
ニパッ、と笑顔を見せたボンだったが、ふと不安そうな顔で続けて。
「で、でも良いのですか、私が近づきたくて、ギフトの御方様にお味方したのだとしたら?強かな者も、結構いますよ。私が言うのも何ですが、ギフトの御方様は、人が良過ぎるのでは?」
はは、とマルサが朗らかに。
「人は良いよ。ただ、俺たちだって、竜樹が騙されて利用されそうなら、容赦しないさ。竜樹は神様に、好きなようにやってみろ、って言われてるんだ。自由なんだよ。」
「はい。私たちが、それをお支えします。」
「マルサにタカラ、ありがとう。いつも、いつでも。」
頼り甲斐のある仲間である。
竜樹は、ボンに手を差し出した。
「貴族の人との接触も、そればっかりじゃ困るけど、王様達と庶民に、だけじゃなく、真ん中の貴族達にも、協力してもらわないと、俺の考えてるテレビ事業は上手くいかないから。良い機会だよ。よろしくね。」
「!はい!」
ボンとにぎにぎと握手をした。
では、一緒に、オランネージュの写真館へ行こう。
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