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わんこやにゃんこ達のお話:本編
嫌いの八千代
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耳も嫌い。尻尾も嫌だ。邪魔だ邪魔。
猫もうざいが犬はもっとうざい。混ざらなくていい。人が終わるなら終わればいいんだ、それが自然なのに。
八千代は犬が大嫌いだった。見つけたら石を投げる。蹴り飛ばす。鼠花火を放るのも楽しい、びくっとして。人が飼ってるのにはしないけれど。もちろん向こうだって黙ってない。ゴーファイトだ。
八千代に流れる、ドーベルマンの血が、勝利を求めて暴れる。たまには負ける。匂う怪我の、裂けたそこから染み出す漿液。ああ。もっと大きく鍵に引け!
朝から一匹、咬み倒して踏んで、ふと息を吐く。
大学へ行くのもかったるい。
でも、成績が落ちて、家で何を言われるかは分かっているから、授業にはそこそこ真面目に出る。朝1の講義なんて誰が作った。学校なんか昼からやりゃいい、頭になんか何も入らないし、ああ、何かバイトでもした方がましだ。
やっと見つかった夜の、酒場の調理場。耳尻尾がなくて、本当に良かった。あったら、テーブルに出されて、へこへこしなきゃならない。やたら偉そうな客を、八千代は黙って見過ごせる筈なんかない。
洗い場、ふやけて皺になった指の方がマシだった。
頭の中がぶつぶつと文句を言う。
その間、八千代の手は自販機に金突っ込んで煙草を買っている。
いいかげん煙草もやめたい。金がかかる。しみじみと財布の残りの金の事を考えながら。
ごとん、と落ちた受け口に、先程ぱくりと開いた傷の甲、伸ばす、腰を屈める。
白い脚、スカートひらひら。
「勝った?」
「•••••••はあ?」
ゆら、ゆら。白い尻尾。なんだこいつ。
でもやばい、と八千代は思った。つやつやの毛並み、薄い柄に薄い布、ふわっとした洗濯の匂いの服。
きっとこんなの飼い犬だ。しかも女だ。飼い主がうるさい。
「ね、勝った?」
「うるせえな勝ったよ。お前もやんのかよ。」
俺と。
くあっ、と開いた口の中、咬み合わさる牙は一際大きい。
きゅっ、と白い犬の耳が後ろに伏した。尻尾はゆらゆら揺れの中途半端な所で、キッと固まっている。
「••••••やんない。」
「そうかよ。じゃあとっととあっち行けよ。」
頭1こ分よりずっと下、顔が俯く。つむじが見える。けれどすぐに、くっと上を向いて、でかい目で八千代を見た。
「セブンズスターって?」
「ああ?」
威嚇の眼差し。ぎりと牙見せ。ひくひく喉の小間切れ唸り。
「どれっ?」
なのに、耳伏せしたまま、目は反らさない。挑む、挑む眼差しだ。反らした方が負けだ。
殴るべきか。吹っ飛ぶだろう、容易く。甘っちょろい子供じみた顔をして、高い声して細っこい腕、つるっとした小さな靴に脚をぐっと踏み締めて、精一杯に。
自分の力も分かっていない。犬の癖に猫っかわいがりされて育ったような奴に、良くある。
「••••••っんだよ、のや•••っっ!」
がぶり。
脚が浮いたと思った。ぐっ、と、その前、踏み締めたのが分かった。
のに、どうして。
どうして八千代は、動けなく。
がぶ、がぶ、がぶ。がぶり。
唇に血。赤くたらりと合わされた。がちがち牙鳴り奥の方、舌が絡んで舐められる。そうっと、ぎゅうっと。
味がする。鉄の。それから、今朝食べたんだろう、オレンジだ。傷に染みる。
飛んで飛びつかれて頭の後ろ、交差する腕ぎちりと羽交締め、ぷらりぷらりと八千代にぶら下がる。
犬。
「っ、っ、ぐ、んっ、••••••ヴぅんっーーーっ!」
ちぱっ。 げほっ、げほげほ!!
間の抜けた音の後、滲む涙を拭う八千代に声。ぱっとにこにこひくひく。耳が、白い耳が、頭の上で踊る。
「ミルクの勝ちだ!」
「•••••••••そんなのあるかよ!ずりーぞ!!」
ね、セブンズスターって。
はあ、はあ、狭い二人の間に落ちる息。腕はぎりぎり締めてくる。胸の上に胸。ぐんにゃりちっぽけな肉が潰れて、その下の細い骨があたって痛い。
「どれ?」
勝負にずるいも何もない。勝ったんだから、教えるべきだ。
そう言いたげに、尻尾ぶんぶんでかい目で、八千代の上に乗ったまま。
***
思えば父親犬もそうだった。
二代目の八千代でさえも不可解な、野生に呼ばれたルールの元に、ふうっと仕掛けてくる理不尽。終わってみれば理屈は分かるが、前説明や心の準備などの考慮は一切ない。側にいる者はたまったものではない。
母親との普通じゃない関係も、気持ちが悪かった。
命令には絶対だ。例外はない。犬だからだ。情けない図だ、とよく、八千代は家の中、食卓で、廊下で、二人の部屋の前で、思ったものだった。
それでもあいつに勝てないのだ。
実際戦ったとしても、実力で勝てないが、それがなくても。頬をぺろりとしてくるのを、押しやって叩こうとは思えないまま家を出た。勝つ気がしない。ということは既に、負けているのだ。
目が。強く濡れた目が、じっと見る。あれに勝つには、飼われた奴に勝った位じゃどうにもならない。ノラの、それも、うんと強い奴。それと戦って、リーダーを譲られる位でないと。
八千代はふるふると頭を振って、煙草に火をつけた。本当は、匂いも煙も苦手だが、犬の吸えない煙草を、俺は吸えるんだって母親に見せておく必要があって覚えた。慣れるまで時間がかかったのに、やめていればすぐ吸えなくなる。
犬の中で地位があがったって、どうしようもないんだって。
せっかく耳なし尻尾なしで生まれてきたのだ、八千代はまったくの人と区別がつかない。口に出しさえしなければ、よくある差別だって全くないし、教育だって普通の人と同じに受けて努力してきた。
だから、犬みたいな、バカっぽい喋りじゃないし、成績だってそこそこいけてる。
父親みたいに、誰かにひれ伏して、何でもいうこと聞くみたいにしなくたって、生きていける。
ああ••••••中途半端なんだ。
混ざるってことは、そうだ。こんな夜に、ただの人ならないはずの、月に寄せられ喉の奥。
誰かを呼ぶ、遠吠え、くぅっと呼び覚まされて。
我慢、我慢だ。なんでこんな。
なんで、こんなぽっかりした気持ちになるんだろう。
カーテンを閉める。夜だから良くない。
煙草を灰皿、にじり消して、唇をぺろりと舐める。
今朝噛みつかれた所が腫れて、硬くふくれていた。
***
「ひえっ!!」
「あたし、ミルク。」
名前なんか聞いてない。柔らかく濡れたものがもそもそと、布団の中。
ひやひやと、窓から冷たい湿った空気、ふわっと、形を変えるカーテン。
「おっ前、おまえら、ほんと唐突だよな!あたしミルクじゃねーだろ、出てけよ!!」
「やだ。」
ぐい、と胸の上に乗る。どたばた、埃が舞い上がる。
ぴかっと光る、足の先。
「おい!お前靴のまんまじゃねえかよ!脱げ!」
「うん。」
服じゃねえ、服じゃあなくて靴だって!!「うわああああ!!!!」
「名前。」
白い身体。ふくらみが、小さい冷たい肉の塊が、つんと八千代に向いている。
腰まではだけて夜の光、囲い込まれて布団の上、するりと腿の外側を、あの、朝飛んだ脚が擦る。
こくん、と、喉が鳴って気付く。
唾を飲み込むほど、ひたひたとした口の中。
「••••••八千代。」
「八千代。すき。」
ああ。犬が空から降ってくる。逃れられない。
***
ふんふん、と鼻歌うたう白い犬。
布団から出て、服を着ないまま、窓の枠。
櫛を勝手に見つけて、しゃりしゃり梳る。短い毛。耳の根元をくしゅくしゅと掻いて、その後撫で付ける。
ぱた、ぱた、気持ちよさそうにゆるやかに、窓枠から壁を、白い尻尾が打っている。
それを、八千代は、ぼうっと見ていた。
そこだけ光っているみたいだった。
「••••••お前家あんだろ。」
「あるよー。」
帰るんだ。••••••帰ってしまうんだ。
さっきまで、同じ布団の中にいても、そんなあっさりと。
犬は犬だ、どんなに毛並みが綺麗でも。冷たく、手からぴたりと寄り添った身体から、温度を奪い取る肉の塊が、柔らかく馴染んだ後でも。
「早く帰れよ!俺は犬嫌いなんだよ。」
言って。
言って、光る目、振り返る。
「そう。じゃあ、もう来ない。」
櫛を持ったまま。
「ちょ、あの、ええと••••••。」
待ってなんかくれないんだ、そうだ犬ってそうなんだ。照れ隠しとか言葉の綾もわからないんだ、嘘なんかつかないんだ。
俺みたいに中途半端じゃないんだ。ただただ真っ直ぐに。だから勝てない。だから。
「八千代。すき。」
だから犬なんか、犬なんかほんと大っ嫌いなんだ。
そんな風に笑って、探しても探しても二度と会えないなんて、ああ、本当に。
猫もうざいが犬はもっとうざい。混ざらなくていい。人が終わるなら終わればいいんだ、それが自然なのに。
八千代は犬が大嫌いだった。見つけたら石を投げる。蹴り飛ばす。鼠花火を放るのも楽しい、びくっとして。人が飼ってるのにはしないけれど。もちろん向こうだって黙ってない。ゴーファイトだ。
八千代に流れる、ドーベルマンの血が、勝利を求めて暴れる。たまには負ける。匂う怪我の、裂けたそこから染み出す漿液。ああ。もっと大きく鍵に引け!
朝から一匹、咬み倒して踏んで、ふと息を吐く。
大学へ行くのもかったるい。
でも、成績が落ちて、家で何を言われるかは分かっているから、授業にはそこそこ真面目に出る。朝1の講義なんて誰が作った。学校なんか昼からやりゃいい、頭になんか何も入らないし、ああ、何かバイトでもした方がましだ。
やっと見つかった夜の、酒場の調理場。耳尻尾がなくて、本当に良かった。あったら、テーブルに出されて、へこへこしなきゃならない。やたら偉そうな客を、八千代は黙って見過ごせる筈なんかない。
洗い場、ふやけて皺になった指の方がマシだった。
頭の中がぶつぶつと文句を言う。
その間、八千代の手は自販機に金突っ込んで煙草を買っている。
いいかげん煙草もやめたい。金がかかる。しみじみと財布の残りの金の事を考えながら。
ごとん、と落ちた受け口に、先程ぱくりと開いた傷の甲、伸ばす、腰を屈める。
白い脚、スカートひらひら。
「勝った?」
「•••••••はあ?」
ゆら、ゆら。白い尻尾。なんだこいつ。
でもやばい、と八千代は思った。つやつやの毛並み、薄い柄に薄い布、ふわっとした洗濯の匂いの服。
きっとこんなの飼い犬だ。しかも女だ。飼い主がうるさい。
「ね、勝った?」
「うるせえな勝ったよ。お前もやんのかよ。」
俺と。
くあっ、と開いた口の中、咬み合わさる牙は一際大きい。
きゅっ、と白い犬の耳が後ろに伏した。尻尾はゆらゆら揺れの中途半端な所で、キッと固まっている。
「••••••やんない。」
「そうかよ。じゃあとっととあっち行けよ。」
頭1こ分よりずっと下、顔が俯く。つむじが見える。けれどすぐに、くっと上を向いて、でかい目で八千代を見た。
「セブンズスターって?」
「ああ?」
威嚇の眼差し。ぎりと牙見せ。ひくひく喉の小間切れ唸り。
「どれっ?」
なのに、耳伏せしたまま、目は反らさない。挑む、挑む眼差しだ。反らした方が負けだ。
殴るべきか。吹っ飛ぶだろう、容易く。甘っちょろい子供じみた顔をして、高い声して細っこい腕、つるっとした小さな靴に脚をぐっと踏み締めて、精一杯に。
自分の力も分かっていない。犬の癖に猫っかわいがりされて育ったような奴に、良くある。
「••••••っんだよ、のや•••っっ!」
がぶり。
脚が浮いたと思った。ぐっ、と、その前、踏み締めたのが分かった。
のに、どうして。
どうして八千代は、動けなく。
がぶ、がぶ、がぶ。がぶり。
唇に血。赤くたらりと合わされた。がちがち牙鳴り奥の方、舌が絡んで舐められる。そうっと、ぎゅうっと。
味がする。鉄の。それから、今朝食べたんだろう、オレンジだ。傷に染みる。
飛んで飛びつかれて頭の後ろ、交差する腕ぎちりと羽交締め、ぷらりぷらりと八千代にぶら下がる。
犬。
「っ、っ、ぐ、んっ、••••••ヴぅんっーーーっ!」
ちぱっ。 げほっ、げほげほ!!
間の抜けた音の後、滲む涙を拭う八千代に声。ぱっとにこにこひくひく。耳が、白い耳が、頭の上で踊る。
「ミルクの勝ちだ!」
「•••••••••そんなのあるかよ!ずりーぞ!!」
ね、セブンズスターって。
はあ、はあ、狭い二人の間に落ちる息。腕はぎりぎり締めてくる。胸の上に胸。ぐんにゃりちっぽけな肉が潰れて、その下の細い骨があたって痛い。
「どれ?」
勝負にずるいも何もない。勝ったんだから、教えるべきだ。
そう言いたげに、尻尾ぶんぶんでかい目で、八千代の上に乗ったまま。
***
思えば父親犬もそうだった。
二代目の八千代でさえも不可解な、野生に呼ばれたルールの元に、ふうっと仕掛けてくる理不尽。終わってみれば理屈は分かるが、前説明や心の準備などの考慮は一切ない。側にいる者はたまったものではない。
母親との普通じゃない関係も、気持ちが悪かった。
命令には絶対だ。例外はない。犬だからだ。情けない図だ、とよく、八千代は家の中、食卓で、廊下で、二人の部屋の前で、思ったものだった。
それでもあいつに勝てないのだ。
実際戦ったとしても、実力で勝てないが、それがなくても。頬をぺろりとしてくるのを、押しやって叩こうとは思えないまま家を出た。勝つ気がしない。ということは既に、負けているのだ。
目が。強く濡れた目が、じっと見る。あれに勝つには、飼われた奴に勝った位じゃどうにもならない。ノラの、それも、うんと強い奴。それと戦って、リーダーを譲られる位でないと。
八千代はふるふると頭を振って、煙草に火をつけた。本当は、匂いも煙も苦手だが、犬の吸えない煙草を、俺は吸えるんだって母親に見せておく必要があって覚えた。慣れるまで時間がかかったのに、やめていればすぐ吸えなくなる。
犬の中で地位があがったって、どうしようもないんだって。
せっかく耳なし尻尾なしで生まれてきたのだ、八千代はまったくの人と区別がつかない。口に出しさえしなければ、よくある差別だって全くないし、教育だって普通の人と同じに受けて努力してきた。
だから、犬みたいな、バカっぽい喋りじゃないし、成績だってそこそこいけてる。
父親みたいに、誰かにひれ伏して、何でもいうこと聞くみたいにしなくたって、生きていける。
ああ••••••中途半端なんだ。
混ざるってことは、そうだ。こんな夜に、ただの人ならないはずの、月に寄せられ喉の奥。
誰かを呼ぶ、遠吠え、くぅっと呼び覚まされて。
我慢、我慢だ。なんでこんな。
なんで、こんなぽっかりした気持ちになるんだろう。
カーテンを閉める。夜だから良くない。
煙草を灰皿、にじり消して、唇をぺろりと舐める。
今朝噛みつかれた所が腫れて、硬くふくれていた。
***
「ひえっ!!」
「あたし、ミルク。」
名前なんか聞いてない。柔らかく濡れたものがもそもそと、布団の中。
ひやひやと、窓から冷たい湿った空気、ふわっと、形を変えるカーテン。
「おっ前、おまえら、ほんと唐突だよな!あたしミルクじゃねーだろ、出てけよ!!」
「やだ。」
ぐい、と胸の上に乗る。どたばた、埃が舞い上がる。
ぴかっと光る、足の先。
「おい!お前靴のまんまじゃねえかよ!脱げ!」
「うん。」
服じゃねえ、服じゃあなくて靴だって!!「うわああああ!!!!」
「名前。」
白い身体。ふくらみが、小さい冷たい肉の塊が、つんと八千代に向いている。
腰まではだけて夜の光、囲い込まれて布団の上、するりと腿の外側を、あの、朝飛んだ脚が擦る。
こくん、と、喉が鳴って気付く。
唾を飲み込むほど、ひたひたとした口の中。
「••••••八千代。」
「八千代。すき。」
ああ。犬が空から降ってくる。逃れられない。
***
ふんふん、と鼻歌うたう白い犬。
布団から出て、服を着ないまま、窓の枠。
櫛を勝手に見つけて、しゃりしゃり梳る。短い毛。耳の根元をくしゅくしゅと掻いて、その後撫で付ける。
ぱた、ぱた、気持ちよさそうにゆるやかに、窓枠から壁を、白い尻尾が打っている。
それを、八千代は、ぼうっと見ていた。
そこだけ光っているみたいだった。
「••••••お前家あんだろ。」
「あるよー。」
帰るんだ。••••••帰ってしまうんだ。
さっきまで、同じ布団の中にいても、そんなあっさりと。
犬は犬だ、どんなに毛並みが綺麗でも。冷たく、手からぴたりと寄り添った身体から、温度を奪い取る肉の塊が、柔らかく馴染んだ後でも。
「早く帰れよ!俺は犬嫌いなんだよ。」
言って。
言って、光る目、振り返る。
「そう。じゃあ、もう来ない。」
櫛を持ったまま。
「ちょ、あの、ええと••••••。」
待ってなんかくれないんだ、そうだ犬ってそうなんだ。照れ隠しとか言葉の綾もわからないんだ、嘘なんかつかないんだ。
俺みたいに中途半端じゃないんだ。ただただ真っ直ぐに。だから勝てない。だから。
「八千代。すき。」
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