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第1章 MAXコーヒーが繋いだ奇跡
第30話 帰宅(友紀side)そしてバレンタインの準備
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結局帰りは真人さんに送って貰う事になった。
氷雨ちゃんもいるので2人とも後部座席で。
後ろから見る真人さんかっこいい……はっなにを?
ふと気付くと氷雨ちゃんは夢の中へ旅立っていた。
その様子を見てると自分もだんだん眠くなってくる。
運転してもらってるのに申し訳ないのに……
いつの間にか眠っていた。
そして夢…だとわかっていても。
またあの光景。
もう嫌だ。
夢でもあれを味わうのは。
ほら、逃げないと私。
そこには服の前面を破かれ手を後ろ手に紐で縛られた自分の姿があった。
それを撮影している男の姿があった。
天井から見ているイメージ映像だ。
天井の防犯カメラになったような感覚。
ベッドに横になっている私は恐怖で震えている。
服もナイフで切り口を作って一気に両手で引き破られた。
ブラまで破けて胸が少し露わになっている。
まぁ小さいので大したものではございませんが。
そしてことある毎にナイフを突きつけ脅してくる。
同じように一眼レフと携帯で撮影して脅してくる。
離れたところにはビデオカメラもあり、それも回っている。
だめっ逃げてっ
天井から見ている私はベッドにいる私に呼びかけるが当然聞こえない。
空しく自分の耳に響くだけ。
やがて男はズボンのチャックを下ろし……イチモツを取り出した。
凶悪にそそり勃つそれに恐怖する。
そして近づいてくるその異臭にも嫌悪する。
男はカメラとナイフを手にベッドにいる私に近付いていく。
カメラとナイフを同じ左手に持ち、右手で私の頭を掴んだ。
や、やめて………
「ひっいやあああぁああ」
はぁはぁ…あれ、現実に戻った?
え?真人さん?
私は夢の恐ろしさにきっと恐怖した顔をしているのだろう。
真人さんが戸惑っているのがその証拠だと思う。
氷雨ちゃんも起きてしまった。
じぇいそんでも出たの?と言ってくれたけど、もっと恐ろしいモノが現れていた。
そのせいか、家までの道のりは長く感じたし何も言葉が出てこなかった。
景色が変わってるはずなのに色がついてないように見える。
私の心は夢のせいで壊れてしまったのだろうか、それともあの言葉で真人さんを傷つけてしまいそれに怯えてるのだろうか。
実家に着いたら妹の霙が出てきて氷雨ちゃんを抱き抱えた。
何かを喋っているけど内容が頭に入ってこない。
私は霙に引っ張られるままに部屋へと進んでいく。
真人さんは背中を見せて家を出ていくところだった。
実際は霙の旦那さんに呼び止められて庭で会話していたけど、その時はそれを知りえなかった。
だからさっきの態度に嫌気が差して帰ったのだと思ってしまった。
篤志さんが玄関から入ってきた。
そこに霙が迎えにいった。
私もふらふらしながらその後を追った。
「あぁぁあ、真人さんは?どこ?……私が拒絶したから?帰っちゃった?わぁあぁあああ」
私のせいでいなくなってしまったと思ったら気が動転して泣き叫んでいた。
まるで情緒不安定な子供のように。
霙に抱き着き泣き崩れた。
その時篤志さんが…
トンっと首筋に手刀を落とした。
そして私は意識を失った。
「ちょ、ちょっともっと優しく落としなさいよ。」
「えーどうやって。というか漫画みたいにうまくいくとは思わなかった。」
「とりあえずお姉ちゃんを寝かすよ。」
そして目が覚めたら…
「なんとなく知ってる天井だ。」
そりゃ実家の自分の部屋ですからね。
とりあえずお風呂入ろう。
風呂からあがるとばったり妹と会った。
恥ずかしかった。あんなに取り乱して泣いて叫んで。
そこで昨日の顛末を聞いた私は恥ずかしくて目からビームが出てきそうだった。
篤志さんから大雑把に私の過去に嫌な事があって男性が苦手だって事を真人さんに伝えたらしい。
具体的にどんな事をされたとかはプライバシーだし、傷になる事だから言ってないというけれど。
「……言わないと前に進めないというなら…言う。でもまだ勇気は出ない。」
いつまでも隠しちゃだめだ。でないとまた真人さんを傷つけるし心配させるし不安にさせる。
「そこはお姉ちゃんのタイミングで良いと思う。お姉ちゃんが越谷さんの事をどう思ってるかだよ。」
それはどういう事だろう。この胸のもやもやの事だろうか。これってもしかして……
「……すき…なのかな。」
そうだとすれば合点がいく。
そうでなければ昨日泣きわめいたりはしないはず。
「そこはお姉ちゃんの気持ちでしょうよ。でもそうね、端から見ると貴方たちはカップルにしか見えないよ。」
え?そうなの?
携帯をチェックして驚いた。昨日帰ってからだと思うけどメールが入っていた。
その内容を読んで私はまた涙が出てきた。
「楽しかったって、ゆっくり休んでって。」
「ほらみなさいな。越谷さんだってお姉ちゃんの事しか考えてないって。」
これはお詫びとお礼はがんばらないとなと心に誓った。
家族以外では初めてだけど頑張ろう。2月14日に向けてバンアレン帯……バレンタインに向けてチョコ製作計画を。
☆☆☆
と意気込みましたが、いざ作るとなると何を作るべきか。
キャラチョコとかは微妙だし。
「お姉ちゃん、シンプルが一番だよ。ネタは熟練のカップルじゃないと通じないよ。」
妹にダメだしされた。
氷雨ちゃんと一緒にチョコレートケーキでも作ろうかとなり、最終的にガトーショコラを作る事になった。
だってほら、ガトーとかショコラだよ。何か思い出さない?
古本新之助とか出てこない?
水谷優子とか林原めぐみとか出てこない?
梁田清之とか。
ティラミスとかショコラミスとかキャロットとか。
あかほり○とるとか。
爆れつハンターとか。(まんまじゃん)
あ、ズレた。
とにかく2月14日に向けて特訓だよ。
氷雨ちゃん、やるよ!
というわけで幾度かの試作品を作り、それを食べた私含め金子家の面々はしばらくケーキも甘いモノもいらないと言うくらいもたれていた。
本日2月14日は休みを貰った。
氷雨ちゃんは幼稚園から帰ってくると一緒にガトーショコラ製作に入った。
「で、最後に雪を塗して私、友紀を連想させてっと。」
粉糖・卵白・グラニュー糖で作った雪の結晶は、ある意味友紀の結晶というわけだ。
そんな洒落に気付いたら神だね。
「お姉ちゃん、いくら友紀の結晶なんて洒落たことするのは良いけど…」
「大丈夫、髪の毛とか汗とかそういうのは入れてないから。
流石にそれは私自身もNG。普通に美味しく食べて貰わないと。
「あーまぁ弁えてるなら良いけど。そもそもお詫びとお礼がメインなんでしょ?というか気持ちの整理はついたの?」
うー痛いところをついてくるなぁ妹よ。
「あははーっ」
「倉田佐祐理さんか。」
誤魔化せなかった。というか霙よ、そこにツッコむとは主もヲタよのぅ
「うん、大丈夫。この感情が好きかははっきりしない。でも特別なのは理解してる。」
「そう、少しは前向きになったのね。でもね、多分その感情の名前は「好き」または「恋」と言うと思うよ。」
「え?何か言った?」
聞こえない振りをした。でも多分妹にはばれてると思う。
「ところで渡す約束はしてるの?」
おっと、そういえば練習にかまけて連絡忘れてた。
「あははーっ」
「忘れてたのね。今からでも取った方が良いよ。お姉ちゃんの会社は時間決まってるから良いけど。越谷さんの勤務時間は別でしょ。」
そうだった。残業とかあるかもしれないよね。
という事で電話してみる。
5コールくらいしたけど出ない。
仕事中は個人携帯は持ち歩かないかマナーモードかな。
というわけでメールを送る。
「今日会えませんか?」と。
ちなみに氷雨ちゃんは作り終わるとじーじとばーばの所にプレゼントとして持って行ったのでこの場にはもういない。
返事が来ない。
「まぁ少し待つよ。最悪家に突撃する。」
「行動的になったのは良いけど暴走しないでね。」
「うん、わかってるよ。」
それから数時間。アパートの自分の部屋に戻り、連絡を待つが返事は一向に来ない。
時刻は20時。いくらなんでも返事すらないのはおかしい。
もしかして事故とかにあった?なんて考えも過ぎる。
さらに時は過ぎ21時になった。
不安でいっぱいになってくる。
これまでにも何度も電話とメールを入れた。
でも返事はない。
良し、もうこうなったら家に行ってみよう。
携帯と作ったガトーショコラを持って真人さんの家に行くことにした。
前に貰った名刺に住所が書いてある。近場に100円駐車場もあるのを知っている。
そして真人さんのアパートの前に到着。電気はついていない。やはり帰ってない。
電話を鳴らす。
ん?
部屋から聞こえる。
あれ?もしかして携帯を忘れてったの?もうどじっ子さんだなぁ
それなら返事なくても当然か。
前もって数日前に約束をしておけば良かったと少し後悔した。
真人さんちは3階で階段からは一番遠い奥の部屋、でも駅からの道が良く見える。
歩いてくる人の中に真人さんの姿は見えない。
寒いな…
これまでの疲れも祟り立ってるのも辛くなってきた。
ドアに寄りかかり座って待つことにした。
そして段々眠くなってくる。
うとうとして……やがて眠ってしまった。
「あれ、部屋の前に誰か…」
真人さんの声が聞こえた気がする。
でも起きれなかった。
そして気が付いた時は……
「知らない天井だ。」
――――――――――――――――――――――――
携帯を忘れた真人君。こういう日に…
なんて日だっ
友紀さんは心労と疲労で眠いだけです。
ネロとパトラッシュのようにお迎えが来たわけではありません。
さてこの後はどうなるのでしょうね。
部屋に友紀さんと荷物を持って入った真人君実は力持ち?
恐らくお姫様抱っこですよね。
30歳でもお姫様で良いですよね。
氷雨ちゃんもいるので2人とも後部座席で。
後ろから見る真人さんかっこいい……はっなにを?
ふと気付くと氷雨ちゃんは夢の中へ旅立っていた。
その様子を見てると自分もだんだん眠くなってくる。
運転してもらってるのに申し訳ないのに……
いつの間にか眠っていた。
そして夢…だとわかっていても。
またあの光景。
もう嫌だ。
夢でもあれを味わうのは。
ほら、逃げないと私。
そこには服の前面を破かれ手を後ろ手に紐で縛られた自分の姿があった。
それを撮影している男の姿があった。
天井から見ているイメージ映像だ。
天井の防犯カメラになったような感覚。
ベッドに横になっている私は恐怖で震えている。
服もナイフで切り口を作って一気に両手で引き破られた。
ブラまで破けて胸が少し露わになっている。
まぁ小さいので大したものではございませんが。
そしてことある毎にナイフを突きつけ脅してくる。
同じように一眼レフと携帯で撮影して脅してくる。
離れたところにはビデオカメラもあり、それも回っている。
だめっ逃げてっ
天井から見ている私はベッドにいる私に呼びかけるが当然聞こえない。
空しく自分の耳に響くだけ。
やがて男はズボンのチャックを下ろし……イチモツを取り出した。
凶悪にそそり勃つそれに恐怖する。
そして近づいてくるその異臭にも嫌悪する。
男はカメラとナイフを手にベッドにいる私に近付いていく。
カメラとナイフを同じ左手に持ち、右手で私の頭を掴んだ。
や、やめて………
「ひっいやあああぁああ」
はぁはぁ…あれ、現実に戻った?
え?真人さん?
私は夢の恐ろしさにきっと恐怖した顔をしているのだろう。
真人さんが戸惑っているのがその証拠だと思う。
氷雨ちゃんも起きてしまった。
じぇいそんでも出たの?と言ってくれたけど、もっと恐ろしいモノが現れていた。
そのせいか、家までの道のりは長く感じたし何も言葉が出てこなかった。
景色が変わってるはずなのに色がついてないように見える。
私の心は夢のせいで壊れてしまったのだろうか、それともあの言葉で真人さんを傷つけてしまいそれに怯えてるのだろうか。
実家に着いたら妹の霙が出てきて氷雨ちゃんを抱き抱えた。
何かを喋っているけど内容が頭に入ってこない。
私は霙に引っ張られるままに部屋へと進んでいく。
真人さんは背中を見せて家を出ていくところだった。
実際は霙の旦那さんに呼び止められて庭で会話していたけど、その時はそれを知りえなかった。
だからさっきの態度に嫌気が差して帰ったのだと思ってしまった。
篤志さんが玄関から入ってきた。
そこに霙が迎えにいった。
私もふらふらしながらその後を追った。
「あぁぁあ、真人さんは?どこ?……私が拒絶したから?帰っちゃった?わぁあぁあああ」
私のせいでいなくなってしまったと思ったら気が動転して泣き叫んでいた。
まるで情緒不安定な子供のように。
霙に抱き着き泣き崩れた。
その時篤志さんが…
トンっと首筋に手刀を落とした。
そして私は意識を失った。
「ちょ、ちょっともっと優しく落としなさいよ。」
「えーどうやって。というか漫画みたいにうまくいくとは思わなかった。」
「とりあえずお姉ちゃんを寝かすよ。」
そして目が覚めたら…
「なんとなく知ってる天井だ。」
そりゃ実家の自分の部屋ですからね。
とりあえずお風呂入ろう。
風呂からあがるとばったり妹と会った。
恥ずかしかった。あんなに取り乱して泣いて叫んで。
そこで昨日の顛末を聞いた私は恥ずかしくて目からビームが出てきそうだった。
篤志さんから大雑把に私の過去に嫌な事があって男性が苦手だって事を真人さんに伝えたらしい。
具体的にどんな事をされたとかはプライバシーだし、傷になる事だから言ってないというけれど。
「……言わないと前に進めないというなら…言う。でもまだ勇気は出ない。」
いつまでも隠しちゃだめだ。でないとまた真人さんを傷つけるし心配させるし不安にさせる。
「そこはお姉ちゃんのタイミングで良いと思う。お姉ちゃんが越谷さんの事をどう思ってるかだよ。」
それはどういう事だろう。この胸のもやもやの事だろうか。これってもしかして……
「……すき…なのかな。」
そうだとすれば合点がいく。
そうでなければ昨日泣きわめいたりはしないはず。
「そこはお姉ちゃんの気持ちでしょうよ。でもそうね、端から見ると貴方たちはカップルにしか見えないよ。」
え?そうなの?
携帯をチェックして驚いた。昨日帰ってからだと思うけどメールが入っていた。
その内容を読んで私はまた涙が出てきた。
「楽しかったって、ゆっくり休んでって。」
「ほらみなさいな。越谷さんだってお姉ちゃんの事しか考えてないって。」
これはお詫びとお礼はがんばらないとなと心に誓った。
家族以外では初めてだけど頑張ろう。2月14日に向けてバンアレン帯……バレンタインに向けてチョコ製作計画を。
☆☆☆
と意気込みましたが、いざ作るとなると何を作るべきか。
キャラチョコとかは微妙だし。
「お姉ちゃん、シンプルが一番だよ。ネタは熟練のカップルじゃないと通じないよ。」
妹にダメだしされた。
氷雨ちゃんと一緒にチョコレートケーキでも作ろうかとなり、最終的にガトーショコラを作る事になった。
だってほら、ガトーとかショコラだよ。何か思い出さない?
古本新之助とか出てこない?
水谷優子とか林原めぐみとか出てこない?
梁田清之とか。
ティラミスとかショコラミスとかキャロットとか。
あかほり○とるとか。
爆れつハンターとか。(まんまじゃん)
あ、ズレた。
とにかく2月14日に向けて特訓だよ。
氷雨ちゃん、やるよ!
というわけで幾度かの試作品を作り、それを食べた私含め金子家の面々はしばらくケーキも甘いモノもいらないと言うくらいもたれていた。
本日2月14日は休みを貰った。
氷雨ちゃんは幼稚園から帰ってくると一緒にガトーショコラ製作に入った。
「で、最後に雪を塗して私、友紀を連想させてっと。」
粉糖・卵白・グラニュー糖で作った雪の結晶は、ある意味友紀の結晶というわけだ。
そんな洒落に気付いたら神だね。
「お姉ちゃん、いくら友紀の結晶なんて洒落たことするのは良いけど…」
「大丈夫、髪の毛とか汗とかそういうのは入れてないから。
流石にそれは私自身もNG。普通に美味しく食べて貰わないと。
「あーまぁ弁えてるなら良いけど。そもそもお詫びとお礼がメインなんでしょ?というか気持ちの整理はついたの?」
うー痛いところをついてくるなぁ妹よ。
「あははーっ」
「倉田佐祐理さんか。」
誤魔化せなかった。というか霙よ、そこにツッコむとは主もヲタよのぅ
「うん、大丈夫。この感情が好きかははっきりしない。でも特別なのは理解してる。」
「そう、少しは前向きになったのね。でもね、多分その感情の名前は「好き」または「恋」と言うと思うよ。」
「え?何か言った?」
聞こえない振りをした。でも多分妹にはばれてると思う。
「ところで渡す約束はしてるの?」
おっと、そういえば練習にかまけて連絡忘れてた。
「あははーっ」
「忘れてたのね。今からでも取った方が良いよ。お姉ちゃんの会社は時間決まってるから良いけど。越谷さんの勤務時間は別でしょ。」
そうだった。残業とかあるかもしれないよね。
という事で電話してみる。
5コールくらいしたけど出ない。
仕事中は個人携帯は持ち歩かないかマナーモードかな。
というわけでメールを送る。
「今日会えませんか?」と。
ちなみに氷雨ちゃんは作り終わるとじーじとばーばの所にプレゼントとして持って行ったのでこの場にはもういない。
返事が来ない。
「まぁ少し待つよ。最悪家に突撃する。」
「行動的になったのは良いけど暴走しないでね。」
「うん、わかってるよ。」
それから数時間。アパートの自分の部屋に戻り、連絡を待つが返事は一向に来ない。
時刻は20時。いくらなんでも返事すらないのはおかしい。
もしかして事故とかにあった?なんて考えも過ぎる。
さらに時は過ぎ21時になった。
不安でいっぱいになってくる。
これまでにも何度も電話とメールを入れた。
でも返事はない。
良し、もうこうなったら家に行ってみよう。
携帯と作ったガトーショコラを持って真人さんの家に行くことにした。
前に貰った名刺に住所が書いてある。近場に100円駐車場もあるのを知っている。
そして真人さんのアパートの前に到着。電気はついていない。やはり帰ってない。
電話を鳴らす。
ん?
部屋から聞こえる。
あれ?もしかして携帯を忘れてったの?もうどじっ子さんだなぁ
それなら返事なくても当然か。
前もって数日前に約束をしておけば良かったと少し後悔した。
真人さんちは3階で階段からは一番遠い奥の部屋、でも駅からの道が良く見える。
歩いてくる人の中に真人さんの姿は見えない。
寒いな…
これまでの疲れも祟り立ってるのも辛くなってきた。
ドアに寄りかかり座って待つことにした。
そして段々眠くなってくる。
うとうとして……やがて眠ってしまった。
「あれ、部屋の前に誰か…」
真人さんの声が聞こえた気がする。
でも起きれなかった。
そして気が付いた時は……
「知らない天井だ。」
――――――――――――――――――――――――
携帯を忘れた真人君。こういう日に…
なんて日だっ
友紀さんは心労と疲労で眠いだけです。
ネロとパトラッシュのようにお迎えが来たわけではありません。
さてこの後はどうなるのでしょうね。
部屋に友紀さんと荷物を持って入った真人君実は力持ち?
恐らくお姫様抱っこですよね。
30歳でもお姫様で良いですよね。
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