24 / 43
第1章 MAXコーヒーが繋いだ奇跡
第24話 更衣室にドキドキは転がっていない。だって男子更衣室だもん
しおりを挟む
車を降りたところで全員の自己紹介が終わった。
「姪っ子か~よくこんな逸材見つけましたね。」
白米さんが尋ねてきた。
「たまたま電話を横で聞いてた氷雨ちゃんがやりたいと言ったみたいよ。親御さんの了承も取れたので今回参加してもらいました。」
真理恵さんが答えた。
「よろしくね~氷雨ちゃん。」
氷雨にはまだハンドルネームとかコスネームとかないのでそのまま本名である。
端から聞けば、本名なのか偽名なのか判断し辛いし良いかと親である霙の承諾済である。
「よろしくね~おねにーさま」
はっ何その懐かしいフレーズと俺は思ったが、みゅいみゅいさんは一言で言えばおねにー様と言っても過言ではないのである。
マジでこの中で一・二を争うくらい女性っぽいし。でもツイてるし。
「あれ?この子私の本質見極めちゃってるね。」
と言うみゅいみゅいさん。
偏見があるかもしれないけど、この業界同性愛とか両刀とか結構いる。
目の前に実際一人いるし。
性を超えた素晴らしいものなのかもしれないけどね。
みゅいみゅいさんは男性である事を否定し女性である事を否定しない、どっちも兼ね備えてるという感じだ。
恋愛対象も性の対象も両方だそうで。
それはともかく、自己紹介が終わったのだが…
まだ友紀さんと話せていないのである。
☆☆☆
これ、多分真理恵さんの策謀だよな。
友紀さんと真理恵さんは昔からの知り合いらしい。
というか五木さん含めて高校の先輩後輩だとも紹介された。
うん、やっぱり何かの意図を感じる。
更衣室で着替えを終えるとみゅみゅいさんが爆弾を投下してきた。
「そういえばまこPさん、ゆきりんさんを大晦日の日に家まで送ったんだって?」
なぜ知ってるし、あー真理恵さんだなコンチクショウ。
個人情報とかどこいった。プライバシーどこいった。
「ええ、まぁ。駅前で人身事故の影響で電車が止まってて、声をかけたらそういう話になって。」
「へたれのまこPさんがよく声かけましたよね。」
中々辛辣だなーみゅいみゅいさん。まぁヘタレとか否定できないけど。
「なぜでしょうね、駅と会場を交互に見てた姿を見たら思わず声かけてました。」
「惚れたな…?」
ストライク過ぎるだろー
「なな、そんなんじゃないです。ほっとけないなと思って。」
「まーそういう事にしときましょう。ちなみに他の困ってる人には声かけてないんですよね。」
みゅいみゅいさんは続けて質問する。
「確かに。不思議と惹かれていたのは事実だと思ってます。」
それは一目惚れもしくは既に惚れてる、もしくはそれに近い感情じゃないかとみゅいみゅいと白米は思った。
「それはさておき、一押しのレイヤーさんと一緒に合わせが出来る事になってよかったじゃないですか。」
白米さんが真面目に言ってきた。確かにその通りである。
以前にどこかで会えたら一緒にという話はしたけど、まさかこんなに早く実現するとは。
それも共通の知り合いの手によって。
「うちの嫁がいろいろ合わせに関して動いていたので…」
五木さんは忘れられていた。
「意図はどうあれ、楽しみますよ。」
☆☆☆
「じゃじゃーん」
真理恵さんがうざったらしく登場した。
金糸雀らしいかもしれない。
ある意味女性人の纏め役だろうし早めに出てきたのだろう。
友紀さんは雛苺をやる事になった氷雨ちゃんの着替えで忙しいそうだ。
まだ4歳ということでメイクはしないとのこと。
「これだけ人がいると纏めるの大変ですよね。」
「そんなこたないですよ、旦那が男性陣を纏めてくれるでしょうし、女性陣は一応私が纏める事になってるし。」
と話していると更衣室から友紀さんと氷雨ちゃんが出てきた。
「あ、あにーちゃんがかわいくなってるー」
と言って突進してきた。
ぼふっと受け止めたがその瞬間を真理恵さんに撮影されていた。
「おぅ、元気いっぱいだね氷雨ちゃん。というか真理恵さんそれ盗撮…」
「盗撮じゃないよ、ゆきりんさんと氷雨ちゃんには更衣室で撮影許可貰ってるし。」
「そーだよー、今日はみんなでいっぱい写真撮るんでしょー。」
俺の許可は?まぁいいけど、仲間内だし。
「今日はよろしくお願いします。ゆきりんさん。」
声を掛けられた事に驚いたあと少し残念そうな顔をしていた。
「こちらこそよろしくお願いします、ま、まこ…Pさん。」
真理恵にはわかっていた。友紀の残念そうな表情の意味が。
呼び方について残念がっていたのが。
でもここは本名ではなくコスネームで呼び合うのが通例、仕方のない事でもある。
真理恵は五木の事を旦那と呼ぶ事が多いが、旦那は真理恵と呼んでいる。
このメンバーがもっと深い仲になれば本名で呼び合っても悪い事ではないとも思ってる。
果たしてそんな時がくるのか。
なにはともあれ賽は投げられた。
これからはずっと真理恵のターンなのだ。
「姪っ子か~よくこんな逸材見つけましたね。」
白米さんが尋ねてきた。
「たまたま電話を横で聞いてた氷雨ちゃんがやりたいと言ったみたいよ。親御さんの了承も取れたので今回参加してもらいました。」
真理恵さんが答えた。
「よろしくね~氷雨ちゃん。」
氷雨にはまだハンドルネームとかコスネームとかないのでそのまま本名である。
端から聞けば、本名なのか偽名なのか判断し辛いし良いかと親である霙の承諾済である。
「よろしくね~おねにーさま」
はっ何その懐かしいフレーズと俺は思ったが、みゅいみゅいさんは一言で言えばおねにー様と言っても過言ではないのである。
マジでこの中で一・二を争うくらい女性っぽいし。でもツイてるし。
「あれ?この子私の本質見極めちゃってるね。」
と言うみゅいみゅいさん。
偏見があるかもしれないけど、この業界同性愛とか両刀とか結構いる。
目の前に実際一人いるし。
性を超えた素晴らしいものなのかもしれないけどね。
みゅいみゅいさんは男性である事を否定し女性である事を否定しない、どっちも兼ね備えてるという感じだ。
恋愛対象も性の対象も両方だそうで。
それはともかく、自己紹介が終わったのだが…
まだ友紀さんと話せていないのである。
☆☆☆
これ、多分真理恵さんの策謀だよな。
友紀さんと真理恵さんは昔からの知り合いらしい。
というか五木さん含めて高校の先輩後輩だとも紹介された。
うん、やっぱり何かの意図を感じる。
更衣室で着替えを終えるとみゅみゅいさんが爆弾を投下してきた。
「そういえばまこPさん、ゆきりんさんを大晦日の日に家まで送ったんだって?」
なぜ知ってるし、あー真理恵さんだなコンチクショウ。
個人情報とかどこいった。プライバシーどこいった。
「ええ、まぁ。駅前で人身事故の影響で電車が止まってて、声をかけたらそういう話になって。」
「へたれのまこPさんがよく声かけましたよね。」
中々辛辣だなーみゅいみゅいさん。まぁヘタレとか否定できないけど。
「なぜでしょうね、駅と会場を交互に見てた姿を見たら思わず声かけてました。」
「惚れたな…?」
ストライク過ぎるだろー
「なな、そんなんじゃないです。ほっとけないなと思って。」
「まーそういう事にしときましょう。ちなみに他の困ってる人には声かけてないんですよね。」
みゅいみゅいさんは続けて質問する。
「確かに。不思議と惹かれていたのは事実だと思ってます。」
それは一目惚れもしくは既に惚れてる、もしくはそれに近い感情じゃないかとみゅいみゅいと白米は思った。
「それはさておき、一押しのレイヤーさんと一緒に合わせが出来る事になってよかったじゃないですか。」
白米さんが真面目に言ってきた。確かにその通りである。
以前にどこかで会えたら一緒にという話はしたけど、まさかこんなに早く実現するとは。
それも共通の知り合いの手によって。
「うちの嫁がいろいろ合わせに関して動いていたので…」
五木さんは忘れられていた。
「意図はどうあれ、楽しみますよ。」
☆☆☆
「じゃじゃーん」
真理恵さんがうざったらしく登場した。
金糸雀らしいかもしれない。
ある意味女性人の纏め役だろうし早めに出てきたのだろう。
友紀さんは雛苺をやる事になった氷雨ちゃんの着替えで忙しいそうだ。
まだ4歳ということでメイクはしないとのこと。
「これだけ人がいると纏めるの大変ですよね。」
「そんなこたないですよ、旦那が男性陣を纏めてくれるでしょうし、女性陣は一応私が纏める事になってるし。」
と話していると更衣室から友紀さんと氷雨ちゃんが出てきた。
「あ、あにーちゃんがかわいくなってるー」
と言って突進してきた。
ぼふっと受け止めたがその瞬間を真理恵さんに撮影されていた。
「おぅ、元気いっぱいだね氷雨ちゃん。というか真理恵さんそれ盗撮…」
「盗撮じゃないよ、ゆきりんさんと氷雨ちゃんには更衣室で撮影許可貰ってるし。」
「そーだよー、今日はみんなでいっぱい写真撮るんでしょー。」
俺の許可は?まぁいいけど、仲間内だし。
「今日はよろしくお願いします。ゆきりんさん。」
声を掛けられた事に驚いたあと少し残念そうな顔をしていた。
「こちらこそよろしくお願いします、ま、まこ…Pさん。」
真理恵にはわかっていた。友紀の残念そうな表情の意味が。
呼び方について残念がっていたのが。
でもここは本名ではなくコスネームで呼び合うのが通例、仕方のない事でもある。
真理恵は五木の事を旦那と呼ぶ事が多いが、旦那は真理恵と呼んでいる。
このメンバーがもっと深い仲になれば本名で呼び合っても悪い事ではないとも思ってる。
果たしてそんな時がくるのか。
なにはともあれ賽は投げられた。
これからはずっと真理恵のターンなのだ。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
隠れドS上司をうっかり襲ったら、独占愛で縛られました
加地アヤメ
恋愛
商品企画部で働く三十歳の春陽は、周囲の怒涛の結婚ラッシュに財布と心を痛める日々。結婚相手どころか何年も恋人すらいない自分は、このまま一生独り身かも――と盛大に凹んでいたある日、酔った勢いでクールな上司・千木良を押し倒してしまった!? 幸か不幸か何も覚えていない春陽に、全てなかったことにしてくれた千木良。だけど、不意打ちのように甘やかしてくる彼の思わせぶりな言動に、どうしようもなく心と体が疼いてしまい……。「どうやら私は、かなり独占欲が強い、嫉妬深い男のようだよ」クールな隠れドS上司をうっかりその気にさせてしまったアラサー女子の、甘すぎる受難!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!

淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

シチュボ(女性向け)
身喰らう白蛇
恋愛
自発さえしなければ好きに使用してください。
アドリブ、改変、なんでもOKです。
他人を害することだけはお止め下さい。
使用報告は無しで商用でも練習でもなんでもOKです。
Twitterやコメント欄等にリアクションあるとむせながら喜びます✌︎︎(´ °∀︎°`)✌︎︎ゲホゴホ

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる