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セケンシラズとショタとオジサンとが会話して噛みあわないのは偶然?

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 あーあ、なんでこうなる。こっちは今回は気合い入れて準備してきたんだ!それをなんだこの娘っ子は。わがまますぎるのも程度ってものがあんだろうが!
 そもそもなんであの洞窟で、無傷で平気な顔して観光気分で赤いドレスなんかひらひらさせて馬のケツ叩いて最奥部まで来られんだよ!こっちなんか六人もいて、一生懸命に山登りなんかして。ヨーロッパ方面から呼んできた騎士なんかもう大変だったんだぞ!鎧で山が昇れるか!それを昇るんだからすごい勇者なんだろうけど。魔法使いさんと薬士さんの二人は楽そうだったな。あと武術家と舞踏家だったっけな。あの二人が後ろから押してやらんと、あの騎士さん絶対に入口までたどり着けなかったよな。

 みんな大丈夫かな。結局のところ入り口入ってすぐに、なんだかものすごい近代的な都市に転移させられて、俺だけはぐれちまったんだよな。みんな探して街中をうろうろしてたらまたクラクラッて転移がおきて、そんであの洞窟だ。そしたら湖で、マルアハ様が見せてくれた討伐対象者がいたじゃん。なんか待ち合わせみたいにそわそわしてたけど、変な趣味の悪いマジシャンみたいな格好して、てくてく歩いてったと思ったらいきなり湖に顔突っ込んでて。そう言えば何か叫んでたな。誰かの名前か?なんか女の名前っぽかったけど、ちょっとこりゃヤバ過ぎるわと思って、そこから明かりの見える方へ行ったんだよな。

 まあとにかく、今はさっさとあの洞窟まで戻って、仲間と合流して仕事を片付けなきゃな。そのためにはとにかく戻らなきゃだ。で、戻るにはこのお嬢ちゃんがネックだ。

 てかよ、戻れんのか本当に?ここまで飛んできたのがそのお嬢ちゃんに出た道具の力だって言うのならそれでいいけどよ。それと俺のこれ、この青い小っちゃい窓みたいな扉、なんつってたっけか?トラン宣伝す?そいつはお嬢ちゃんのか。えーと、あお扉のルーカスホラー?ま、名前なんてどうでもいいか。とにかくこいつも何かすごいことができるのか?だったら後でちゃんと聞いとこう。

 …ふう。いい加減にこのお嬢ちゃん、世間知らずもほどほどにしやがれよ。こっちは仕事しに来てんだ。ドレス着て観光できる身分なんかじゃないんでね、いい加減にしてほしいな。

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