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誰そ彼と われをな問ひそ 夜長月の
第18話 オリハルト Ⅱ
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ベータさんの案内で僕は、ヨホ達がいるらしい白い大きな建物の前に来た。これまで見たビルよりも更に大きい。高さはそんなにはないように見えるけど、横に広がった巨大な白い建物だ。
「ベータさん、ここはなんていうところ?」
「了解しました。この場所はオリハルト南西部、地区名はエスダブリュ12区画21号、建物名は『オリハルト・リライフ』、こちらはこの地区の総合診療所となります。」
「ありがとう。ところでヨホとミゼリトさんはどこにいるのかな?」
「了解しました。お二人は今、『オリハルト・リライフ』の一階にいるようです。位置情報を表示しますか?」
イチジョウホウ?なんだろうそれ。
「…お願いします。」
「了解しました。端末の本体を顔の前に上げてください。」
「こう、ですか?」
言われた通りに四角い箱を、顔の前に持ち上げてみた。僕がそうした瞬間、目の前を覆うように地図が現れた。でもなんだろう…?向こうが透けた感じ。手を伸ばした先の僕の胸の高さあたりにそれは出ている。目の前がとても見にくい…。
「なんだ、これ?」
「了解しました。位置情報を表示させるために必要な地図情報を角膜に投影しています。」
「え、うわ、首を回してもついてくる。なになにこれ!前が見にくいよ!」
「了解しました。地図情報の表示を停止いたします。」
ベータさんがそう言うと、目前を覆っていた地図が消えた。おかげでホッとした。
「驚いたな。どうやってそんなことができるんだ?」
「了解しました。この仕組みは、CE870に発表された…」
「ああ、そういう意味じゃない。説明はいいから…。」
「了解しました。説明を終了いたします。」
どうやらベータさんの機嫌を損ねてしまったのかもしれない。僕は反省して、もう一度丁寧に謝ることにした。
「ごめんねベータさん。ちょっと驚いてしまって、それで言い方がきつくなってしまったんだ。」
「了解しました。お気になさらないでください。私はこの都市の端末、名前はベータです。」
いよいよ声がそっけない。しばらく時間をおいて、後でまた謝ろう。
◇
そんなことをしている間に、ヨホとミゼリトさんが『オリハルト・リライフ』って言われた建物の中から出てくるのが見える。見えるところに人がいるって、こんなに安心できたんだ…。僕はかなりホッとして二人に手を振った。ヨホが真っ先に僕に気がついて、手を振り返してくる。
こうして合流した僕らは、馬車の停めてある街の外れに向けて歩き出していった。歩きながら僕はふと気づいた。ミゼリトさんの様子が、ここへ来る前よりも少し落ち込んだように見える。
「ミゼリトさん、何かあった?ずいぶん落ち込んでるみたいだけど。」
「あ、いいえ。ちょっと中で驚きすぎて…。」
ここもなのか?
「私も驚きました。まさか誰もいないのに診療ができるなんて。」
「それもですけど、あの声が…。」
「そうね、声にもびっくりしたわね。」
「ええ、それになんて言うか、いいえ。あ、いや、あんな幼い子に、ここではずいぶんと専門的なお仕事をさせているのですね。」
「あっ…。」
◇
ヨホが何かに気がついたように口元を抑え驚いていた。ミゼリトさんは、そんな様子のヨホを見てなんだかもじもじ動いてる。言いようのない不穏な空気が僕には感じられた。
「すみません。あの、そういうわけではなくて、ただすごいなと思ったんです…。」
「…ミゼリトさん、そんなに気を使わなくてもいいから。」
「いいえ、そんな気を使うだなんて。ただ、私は…。」
そこまで声にして、ミゼリトさんの瞳に涙が溜まるのが見えた。膨らむように瞳が覆われていき、目尻から一気に流れていく。
「私は、ただ。皆さんにここまでしていただいて、もう何日も過ぎているのに…。なんとかお役に立とうと思って…。でも、女の子の声が聞こえるとどうしたって駄目なんです。ちょっとでも似ていると、思い出しちゃって…。あの子は私が産んだ子ではないですけど、私のことをママって呼んでくれました。けれど私はあの子に、何もしてあげられてない。もう少ししたら、奥様に教わったお裁縫を教えてあげたかった。あの子はお洋服が大好きだったから…。お年頃になったら、渡したいネックレスがありました。あの子の本当の母親の形見です。そうしてあの子が結婚する日が来たら、私が母から貰った指輪を受け継いでもらいたいと思っていました。母が、まだ幸せだった頃に、父に貰った物なんです。父のお母様から頂いたと、母が自慢していた指輪です。…でも、何一つできなかった。あの子にしてあげたかったことが何一つ。それが辛くて…。」
ミゼリトさんは、ヨホに背中をさすられながら、ヨホの肩に顔をうずめて、泣いているんだろうな。息が荒くなって肩が上下している。僕はそれを目に入れないように、ふたりに背を向けた。
今僕に何ができるだろうか。こうやって目の前で泣き続けている人に。まだつい最近の事だ、ミゼリトさんがお子さんと別れ別れになってしまったのは。母が出がけに、できるだけ傷つけないように、会話には最新の注意を払うようにと教えてくれた。けれど、たぶんまだそれ以前の状態だ。この人の心は傷ついたまま、今もそこから血が流れ出て痛み続けている。
そんなことを思いながらもう一度振り返ると、ヨホがミゼリトさんの耳元で何かを囁いていた。手に細長い棒のようなものを、まるでペンを持つように持ち上げている。そうしてミゼリトさんの首筋にそのペンを軽くあてた。とたんに力無く倒れ掛かるミゼリトさん。僕は驚いて駆け寄った。
「何をしたんだヨホ?」
「あんまりにも辛い様子でしたので、そちらの建物で頂いた抗精神薬を使うかどうか尋ねたんです。そうしたらはいと答えられたので…。」
「なんだいそのコウセイシンヤクっていうのは?」
「辛さを和らげると説明を受けました。」
ヨホの腕の中にだらりと崩れ落ちたミゼリトさんは、でも安心したような顔で、眠っているようだった。
「…よほど、辛いのを我慢していたのでしょう。安心したように眠られています。」
ヨホがそう言って、ミゼリトさんの頭の裏に膝を差し込むようにして座る。あたりはビルに囲まれた都市の中だ。けれどこの街に住んでいる人は、おそらく誰もいない。人っ子一人気配すらない都市の真ん中、太陽の陽がビルに阻まれ影になってゆく…。
「ヨホ、僕が抱えるよ。どこか休ませてあげられそうなところを探そう。」
「それでしたら、先ほどの建物では?」
「中に入るとまた子供の声が聞こえてくるんだろう?それじゃ、可哀そうだ。…ベータさん、どこか近くでゆったりと横になれそうなところはないかな?」
僕は思い出して、上着のポケットに入れっぱなしの端末にそう話しかけてみた。
「了解しました。およそ十五メートル先に該当の建物があります。市街からお越しの方向けに作られた宿泊施設となっております。料金はニジュウニセラ。ご予約が可能ですがいかがいたしましょう。」
「ルミネ様?なんですかこの声は?」
「端末で話ができるみたいなんだ。別々に別れて行動する時に、ヨホが渡してくれたろう。…ベータさん、リョウキンって何?ゴヨヤクについても簡単に説明して。」
「了解しました。料金とは、施設利用にかかる費用のことになります。利用するためにお支払いいただく通貨となります。続いてご予約について、ですが…あらかじめ予定を立て、実際に使用されるよりも前にリソースを確保することになります。」
「ルミネ様、私の分もここにありますけど、どうやって使えばそんなふうに話ができるのですか?」
「ちょっとまってて。」
「了解しました。」
「あ、違う。ベータさんはいいの。ヨホ、ごめんちょっと待ってて。」
「かしこまりました。」
「了解しました。」
「そうしたらベータさん、その宿泊施設ってものの予約をお願い。通貨に関しては書庫を利用したのと同じようにしておいて。」
「了解しました。…マスターからの了解も取れましたので、以後は自動処理とします。」
?マスターカラの了解?なんだそれ?
「ありがとう。それで場所だけど、案内をお願いできるかな?」
「了解しました。案内表示を表示します。」
ベータさんの声と共に、足元に矢印が表示された。こんなのを見れば、ヨホでも驚くのかなと思って、眠っているミゼリトさんを抱えたままヨホの方に振り向いてみた。…のだけれど、ヨホは微笑んで僕の方を見ているだけだった。
「やっぱりヨホは、これぐらいじゃ驚かないか?」
そう僕が言うとキョトンとした顔をしている。あれって思ったけど、とりあえず先に腕の中で眠っているこの人を休ませないと。僕は急いで移動を開始することにした。
「ベータさん、ここはなんていうところ?」
「了解しました。この場所はオリハルト南西部、地区名はエスダブリュ12区画21号、建物名は『オリハルト・リライフ』、こちらはこの地区の総合診療所となります。」
「ありがとう。ところでヨホとミゼリトさんはどこにいるのかな?」
「了解しました。お二人は今、『オリハルト・リライフ』の一階にいるようです。位置情報を表示しますか?」
イチジョウホウ?なんだろうそれ。
「…お願いします。」
「了解しました。端末の本体を顔の前に上げてください。」
「こう、ですか?」
言われた通りに四角い箱を、顔の前に持ち上げてみた。僕がそうした瞬間、目の前を覆うように地図が現れた。でもなんだろう…?向こうが透けた感じ。手を伸ばした先の僕の胸の高さあたりにそれは出ている。目の前がとても見にくい…。
「なんだ、これ?」
「了解しました。位置情報を表示させるために必要な地図情報を角膜に投影しています。」
「え、うわ、首を回してもついてくる。なになにこれ!前が見にくいよ!」
「了解しました。地図情報の表示を停止いたします。」
ベータさんがそう言うと、目前を覆っていた地図が消えた。おかげでホッとした。
「驚いたな。どうやってそんなことができるんだ?」
「了解しました。この仕組みは、CE870に発表された…」
「ああ、そういう意味じゃない。説明はいいから…。」
「了解しました。説明を終了いたします。」
どうやらベータさんの機嫌を損ねてしまったのかもしれない。僕は反省して、もう一度丁寧に謝ることにした。
「ごめんねベータさん。ちょっと驚いてしまって、それで言い方がきつくなってしまったんだ。」
「了解しました。お気になさらないでください。私はこの都市の端末、名前はベータです。」
いよいよ声がそっけない。しばらく時間をおいて、後でまた謝ろう。
◇
そんなことをしている間に、ヨホとミゼリトさんが『オリハルト・リライフ』って言われた建物の中から出てくるのが見える。見えるところに人がいるって、こんなに安心できたんだ…。僕はかなりホッとして二人に手を振った。ヨホが真っ先に僕に気がついて、手を振り返してくる。
こうして合流した僕らは、馬車の停めてある街の外れに向けて歩き出していった。歩きながら僕はふと気づいた。ミゼリトさんの様子が、ここへ来る前よりも少し落ち込んだように見える。
「ミゼリトさん、何かあった?ずいぶん落ち込んでるみたいだけど。」
「あ、いいえ。ちょっと中で驚きすぎて…。」
ここもなのか?
「私も驚きました。まさか誰もいないのに診療ができるなんて。」
「それもですけど、あの声が…。」
「そうね、声にもびっくりしたわね。」
「ええ、それになんて言うか、いいえ。あ、いや、あんな幼い子に、ここではずいぶんと専門的なお仕事をさせているのですね。」
「あっ…。」
◇
ヨホが何かに気がついたように口元を抑え驚いていた。ミゼリトさんは、そんな様子のヨホを見てなんだかもじもじ動いてる。言いようのない不穏な空気が僕には感じられた。
「すみません。あの、そういうわけではなくて、ただすごいなと思ったんです…。」
「…ミゼリトさん、そんなに気を使わなくてもいいから。」
「いいえ、そんな気を使うだなんて。ただ、私は…。」
そこまで声にして、ミゼリトさんの瞳に涙が溜まるのが見えた。膨らむように瞳が覆われていき、目尻から一気に流れていく。
「私は、ただ。皆さんにここまでしていただいて、もう何日も過ぎているのに…。なんとかお役に立とうと思って…。でも、女の子の声が聞こえるとどうしたって駄目なんです。ちょっとでも似ていると、思い出しちゃって…。あの子は私が産んだ子ではないですけど、私のことをママって呼んでくれました。けれど私はあの子に、何もしてあげられてない。もう少ししたら、奥様に教わったお裁縫を教えてあげたかった。あの子はお洋服が大好きだったから…。お年頃になったら、渡したいネックレスがありました。あの子の本当の母親の形見です。そうしてあの子が結婚する日が来たら、私が母から貰った指輪を受け継いでもらいたいと思っていました。母が、まだ幸せだった頃に、父に貰った物なんです。父のお母様から頂いたと、母が自慢していた指輪です。…でも、何一つできなかった。あの子にしてあげたかったことが何一つ。それが辛くて…。」
ミゼリトさんは、ヨホに背中をさすられながら、ヨホの肩に顔をうずめて、泣いているんだろうな。息が荒くなって肩が上下している。僕はそれを目に入れないように、ふたりに背を向けた。
今僕に何ができるだろうか。こうやって目の前で泣き続けている人に。まだつい最近の事だ、ミゼリトさんがお子さんと別れ別れになってしまったのは。母が出がけに、できるだけ傷つけないように、会話には最新の注意を払うようにと教えてくれた。けれど、たぶんまだそれ以前の状態だ。この人の心は傷ついたまま、今もそこから血が流れ出て痛み続けている。
そんなことを思いながらもう一度振り返ると、ヨホがミゼリトさんの耳元で何かを囁いていた。手に細長い棒のようなものを、まるでペンを持つように持ち上げている。そうしてミゼリトさんの首筋にそのペンを軽くあてた。とたんに力無く倒れ掛かるミゼリトさん。僕は驚いて駆け寄った。
「何をしたんだヨホ?」
「あんまりにも辛い様子でしたので、そちらの建物で頂いた抗精神薬を使うかどうか尋ねたんです。そうしたらはいと答えられたので…。」
「なんだいそのコウセイシンヤクっていうのは?」
「辛さを和らげると説明を受けました。」
ヨホの腕の中にだらりと崩れ落ちたミゼリトさんは、でも安心したような顔で、眠っているようだった。
「…よほど、辛いのを我慢していたのでしょう。安心したように眠られています。」
ヨホがそう言って、ミゼリトさんの頭の裏に膝を差し込むようにして座る。あたりはビルに囲まれた都市の中だ。けれどこの街に住んでいる人は、おそらく誰もいない。人っ子一人気配すらない都市の真ん中、太陽の陽がビルに阻まれ影になってゆく…。
「ヨホ、僕が抱えるよ。どこか休ませてあげられそうなところを探そう。」
「それでしたら、先ほどの建物では?」
「中に入るとまた子供の声が聞こえてくるんだろう?それじゃ、可哀そうだ。…ベータさん、どこか近くでゆったりと横になれそうなところはないかな?」
僕は思い出して、上着のポケットに入れっぱなしの端末にそう話しかけてみた。
「了解しました。およそ十五メートル先に該当の建物があります。市街からお越しの方向けに作られた宿泊施設となっております。料金はニジュウニセラ。ご予約が可能ですがいかがいたしましょう。」
「ルミネ様?なんですかこの声は?」
「端末で話ができるみたいなんだ。別々に別れて行動する時に、ヨホが渡してくれたろう。…ベータさん、リョウキンって何?ゴヨヤクについても簡単に説明して。」
「了解しました。料金とは、施設利用にかかる費用のことになります。利用するためにお支払いいただく通貨となります。続いてご予約について、ですが…あらかじめ予定を立て、実際に使用されるよりも前にリソースを確保することになります。」
「ルミネ様、私の分もここにありますけど、どうやって使えばそんなふうに話ができるのですか?」
「ちょっとまってて。」
「了解しました。」
「あ、違う。ベータさんはいいの。ヨホ、ごめんちょっと待ってて。」
「かしこまりました。」
「了解しました。」
「そうしたらベータさん、その宿泊施設ってものの予約をお願い。通貨に関しては書庫を利用したのと同じようにしておいて。」
「了解しました。…マスターからの了解も取れましたので、以後は自動処理とします。」
?マスターカラの了解?なんだそれ?
「ありがとう。それで場所だけど、案内をお願いできるかな?」
「了解しました。案内表示を表示します。」
ベータさんの声と共に、足元に矢印が表示された。こんなのを見れば、ヨホでも驚くのかなと思って、眠っているミゼリトさんを抱えたままヨホの方に振り向いてみた。…のだけれど、ヨホは微笑んで僕の方を見ているだけだった。
「やっぱりヨホは、これぐらいじゃ驚かないか?」
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