ラフサーガ

笑太郎

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第一章 新たな冒険は彗星の如く

紅い激闘を、もう一人の冒険者と共に

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 それは今の俺にとっては救世主に見えた。恐らく俺と同じくらいの年齢、身長は少し高い。……いや今はそんなことどうでもいい。

「共闘してくれんのか! マジで助かる!」

 とはいえブッ飛ばされた衝撃でまだ動けない。それを察してくれたのだろうか、俺を手で制す。「動けるようになるまで俺が受け持つから休んでろ」的な意味だろう。……任せたぞ!


「グギギ……ガキが一人増えたトコロで何だ、本気で相手すりゃァ一瞬だァ!」

 遂に赤いエビルウロスの棍棒が唸り出した。天から地へ雷落としのように棍棒を振り下ろす。

「──っ、思ったより素早いな」

 その少年は横へ跳んでそれを避けるが、またすぐに次の攻撃がやってくる。

「グルァァ!!」

 斜め上から斜め下へと棍棒が振り下ろされ、それも少年は横に身体を滑らせるように伏せて回避する。しかしその直後に、棍棒を持たないもう一体のエビルウロスから蹴りを加えられてしまう。
 流石に避けきれずに食らってしまった少年は、ふっ飛ばされた先の壁に衝突し、倒れ込む。

「ぐっ……こんなヤツらと一人で戦ってたというのか……」

 だが、この程度でくたばる少年ではない。ケロッとした顔ですぐに立ち上がり、もはや剣や刀と言えるのかも良く分からない少し錆びた長細い刃物を構える。

「ハハハ、なんだその武器ァ! ズタボロじゃねェかァ!」

 まともに斬れるのかすら分からない程にボロボロな武器を目にしてエビルウロスらは嘲笑う。

「ああそうだな、もってあと二斬りってところか」

「グハハ! その二斬りで残りの俺たちを倒そうってのか、いいぜ、かかってきやがれ!」

 言葉を発し終える前に少年は全速力で走り出し、エビルウロスの肉体に刃が当たる。だが壊れる予感がしたのか、斬り入れずに腕を止める。

「グッ! ……グハハハハ!! やっぱボロ武器だな!!」

 刃を上げ、もう一度上から斬りかかる。

「二度も食らうかァ!! 俺達魔物を舐めてんじゃねェぞ!!」

 攻撃は入らず、少年はエビルウロスの殴打を腕に食らってしまう。 武器はその衝撃で少年の手に届かない範囲へ飛んで行ってしまった。

「ぐう……っ!」

「グハハハハ! どうやら先に死ぬのはお前のほうらしいな、じゃあ何か言い残すことはねェか?」

 少年は答える。

「死ぬのはお前達の方だろう」

 唖然とするエビルウロスら──いや、一体は唖然とする暇もなかった。

 「クカ……カッ……!!」

 赤いエビルウロスの顔面に、短剣が突き刺さっていた。そう、ワロタの短剣が。

「うぇぇぇええい!! 結局は魔物IQ! 常に周りは警戒しとけよ!! どこから俺が来るかわからんぜー!? ひゃッはぁアァァ!!」

 やけにハイテンションで煽るはこの俺ワロタ!! 当然だ、今まで心細かった冒険、戦闘に、まともに共闘できる存在──もしかすると、自分より強いかもしれない味方がいるからだ。

「ガアアア!! 忘れた頃に来るとはこのコトかァァ!!」

「アレェ~? こんな短時間で忘れちゃうんですかァ~? っぱ魔物クオリティッスねェ~」

「ギギギ……!」

 ん? 待って、その顔面に刺さった俺の短剣を? 引っこ抜いて? 両端を持って? ……ぶっ壊しやがったああああ!! お、俺の二万ワラ……

「クソガキ待ってやがれェェ! 追いかけて捻り潰してやる!」

「ウソだろやっべ!!」

 赤いエビルウロスが追いかけてくる。煽ったクセにやらかしてしまった、今考えりゃ別に石とかでもよかったな……カッコつけすぎてしまったようだ!

 もう一度武具屋に行くか? いや、普通に被害が出てしまう!
 あ、そういえばさっきの台座、何か刺さってたよな……そういう台座に刺さってるのって大抵凄い伝説の武器とかそういうヤツだろう……! 正直賭けだが、行くだけ行ってみよう!

 と、追いかけられる俺は急いで台座の元へと向かった───。





 一方、謎の少年はもう一度武器を手に取り、棍棒を持たぬ方のエビルウロスと相まみえていた。
 
(武器を握る手が痛む。恐らくこの状態で武器を振るったとしても有効打は与えられないだろう。ただでさえ巨体とパワーのあるエビルウロスだ、……現状の一斬りでは絶対に倒せない。ならば他の方法も考えねば)

 額から顎の下まで汗が流れる。……緊張で身体が固まる。

(──俺は何のためにここにいるのか、もう一度思い出すんだ)

 少年は走り出す。ただし、エビルウロスとは反対へ。

「ア!? テメェ……ここまでやっておいて逃げ出すのか! 待ちやがれ!!」

 暫く走ったのち、不意に左横の建物の下で何かを弄る。

「グハハハ! 何だ? 諦めたか!!」

 エビルウロスが来たタイミングを見計らい、右横の建物へ全速力で走る。
 ──少年は考えたのだ。今の状態では有効打を与え難い、しかし無防備にしてしまえば後は躊躇無く全力で叩き込むことで何とかなるだろうと。

「ンガッ!?」

 その策にまんまと嵌められたエビルウロスは思いっきり転倒した。
 住宅に設置してあるであろう散水ホースを固定してから限界まで伸ばし、反対の建物まで持っていくことでホースをピンと張らせ、そこにエビルウロスを引っ掛からせるという魂胆だ。巨体なのも相まって、どうやら完璧に上手く行ったみたいだ。

「ハッ! ま、待て!」

「……二体目、討伐完了だな」

 無防備となったエビルウロスを屠るのは今しかない。少年は武器を天高く上げ、全力で振り下ろした。

 ───武器の刀身は崩れ、……エビルウロスの肉体も崩れて消滅した。





 一方、台座へと逃げた俺。

「ハッ、ハッ、ハッ……やっと台座まで戻ってこれた……てかまだ逃げてない人いんじゃん! やらかした!!」

 台座は王都のほぼ中央に位置する。流石にここまで来てしまったらそりゃ人はいるだろう、普通にやらかした。ここからミスって住民死なせたら大戦犯だぞ……!!

 考えてる暇は無い、急いで台座に上る。

「うっし、伝説の剣引っこ抜いたらァ!!」

 誰も刺さっているのが伝説の剣などと言っていないのだが、大ピンチなのでもうこれに縋るしかない。

「ちょっと変わった形してっけど間違いない……コイツは……フンギッ!!」

 力を入れすぎて鬼のような面になってしまったが、無事に抜けたので問題ない。さあ、お待ちかねの台座の上のモノの正体は……

「伝説の……!! ……ア?」

 ───誰も伝説などと、そんなことは言っていない。

「ンだよこれ、……木刀じゃねえか」

 そう、刺さっていたのは、ただのだったのだ。

「ああああああああああがあああああ!! 終わった~~!!」

 絶望の果てに何があるか?
 希望は消えた。木刀?相手はデカい棍棒だ、敵わない。
 ……ここで終わりなのだろうか。


 ああ……願っていた希望は消えたけど、さっきまでと違ってずいぶん回復したから俺の身体は動く。……というかそもそも食らわなければいいだけの話だ。さっきの少年も赤いエビルウロスの一振りを避けてた。

 あれ? 思ったよりなんとかなるんじゃ?

 ───なら、ここから先は食らって死ぬか避けて生き延びるか。ただそれだけ、今はただ生き延びることだけを考えるんだ!!

 決断し、黒い木刀を握りしめる。

「……っっっしゃあああ! 赤グソエビルウロス!! テメェなんてグッタグタのギッタギタのゲッタゲタにしてやらァ!!」

「グハハハハ!! 面白ェこと言うなァ死に損ないのクソガキがァァ!!」

 逆鱗に触れたのか、とんでもない跳躍力で一気に台座の目の前へと赤いエビルウロスが迫った。

「ぎゃあああああ!! ごめんなさいぃぃぃ!!」

 迫力満点、赤い体躯が俺へと迫る。
 まだ残っている住民も赤いエビルウロスに気付き、絶叫しながら全速力で逃げる。

「で、赤グソ……何だって?」

「あ、あががが、赤グソエビルウロスゥゥ!!」

 恐怖で錯乱し、一筋の望みを賭けて黒い木刀を赤いエビルウロスに振るう。

「あ、当たったッ!」

 確かに木刀が当たった感覚がした。鈍い音もした。しかしやはり……

「……ンだよ、痛ェじゃねェか……こんな棒なんか俺にブン回しやがって」

 ほとんど効いていない!! 

「うわーーーー!! すんませんここはやっぱ冷静に話し合いませんか!? 今からでも遅くないっすよ!!」

「黙れェ! 俺を散々バカにしておいて今更許すわけがないだろォ!!」

 赤いエビルウロスの棍棒がまた唸る。
 ぎゃあああと叫びながらもギリギリで避け、台座から下りる。下りた後、何かを探すように台座のあたりをキョロキョロ見回す。

「───あった、俺のリュック!」

「なァに余所見してんだよ……」

 すぐさまリュックを抱え、振り下ろされる棍棒から逃げる。食らったら死ねるぞ……!

「ひぃーっ! 包丁、包丁……あった! 一応リウーナルでの出来事があったから貰って入れておいたんだ! まさかすぐ役立つとは」

 リュックから包丁を取り出し、抱えていたリュックをその場に置く。ズンズンと迫る赤いエビルウロスから生き延びるにはやるしかない。

「ハハ、準備はできたぜ赤毛和牛、もう逃げ道がないってんなら……とことんやり合おうや!!」

「フン、覚悟したか! ここで終わりにしてやるわァ!!」

 振るわれる棍棒の位置を見極め、包丁を構える。盾で棍棒を受け流し、その後に空いた懐を包丁で突く。……イメージは完璧だ、行ける!

(棍棒がこの位置にくるのは分かった! あとは左腕に固定してる盾を……!)

 盾を前に出し、棍棒を防ぐ。

(うぐあああっ! 重いっ! 腕がやべえ!!)

 腕が悲鳴を上げる。数秒も保たないだろうと、急いで包丁を持つ右腕を赤いエビルウロスへ突き出した。

 ───なんと素早いことか、棍棒で弾かれてしまった。
 弾かれた……というよりは破壊されてしまった。刃の部分が折られ、包丁として機能しなくなった。
 つまりもう終わりだ。この赤グソエビルウロスはパワーだけじゃなく瞬発力もあるんだな、勉強になったよ……

「グハハ、知ってたか? 質量には勝てねェんだよ」

 もう後がない俺は、その場に立ち竦む。悔しい、悔しい、こんな所で終わるなんて……!! まだまだ序盤だっつーの! ……畜生、最後の足掻きでもやってやる……!!

 半ば諦めの状態だが、最後の悪足掻きだ。俺は木刀を構え、一心不乱に赤いエビルウロスへと一撃を加える。

「俺はこんな所で、死にたかねえんだよおおおお!!」

 もはや白目でも剥いていただろう。最後に全力で振り絞る。




 ───神は見放していなかった。
 視界はほぼ機能していなかったが、明らかに感じた、木刀の違和感。
 
 突如、その黒い木刀が橙黄色に輝くオーラを放った。
 輝いた木刀はそのまま赤いエビルウロスに衝突する。

「ギッ!?」

 もう一つの違和感、それは最初に木刀を振るった時よりも明らかに違う威力、俊敏さ。
 そして身体の芯から湧き上がる感情の高ぶり、、熱さ。

 「───うおおおおおおおおおっ!!」

 全力、心の底から声を上げて押し込む。徐々に赤いエビルウロスが押されていく。

「グ……ギ……! 何が……起きたってんだァ!」

 赤いエビルウロスの言葉など耳に入らない。俺は止まらぬ勢いで木刀に力を入れる。
 身体の底が熱くなり、同時に正体不明の怒りのような感情が湧き出てくるのも感じる。

「よくわかんねえけど……今ならお前を倒せる気がするぜ!!」

「ふざけた事を! フガッ!」

 またしても赤いエビルウロスの棍棒が俺へ襲い掛かる。だが今の俺にとってその棍棒はただの棒だと言わんばかりに、輝く木刀でそれを退ける。

「ングッ!? 何故だ!」

「さあな! けど、今の俺はありえねえくらいに滾ってるぜ!!」

 更に、更に木刀へ力を込める。

「ここで……フィニッシュだああっ!」

 赤いエビルウロスの棍棒と、俺の木刀が衝突する。

「ぬうううおおおおおっ!!」

「フングウウウウウッッ!!」

 活力漲る俺、フルパワーの紅制ぐせいエビルウロス。双方のぶつかり合いで辺りに熱気が滾る。
 このまま俺が勝つと思われた。

「うおおおおおっ……!! っ……!?」

 突如として脱力感に襲われ、木刀の輝きも失った俺はそのまま後ろの建物へと打ち飛ばされた。

「ギ……? ……ハッ、体力切れか!惜しかったなァ、だがこれで俺様の勝ちだ」

 俺は両膝をつく。もう何の力も残っていない。
 ……ダメだった、だけどやり切った。俺の役目はこれで十分だろう……よく頑張ったよ、俺。

 敗北を受け入れたかのような安らかな表情でそう悟る。

「──アンタ!!」

 …………? ああ、さっきの一緒に戦ってくれたヤツか、どうやらそっちは何とか倒せたみたいだな……すまねえ、俺はこのザマだ。立つこともできない。

「グハハ! お前の武器も壊れちまったようだな! もうここにいる人間は誰一人俺様に勝つことはできない!! 俺様の完全勝利だァァ!! グハハハハ!!」 

 そうか、俺達が戦うことができない今、この王都は崩壊するってことか。本当に申し訳ねえ……住民のみんな……!



 俺も、少年も、絶望した。



 ───音がする。何の音だ?
 薄れゆく意識の中、聴覚が冴える。
 
 まだ眠ってはいけない。そんな気がした。

 そして鮮明になった視界に、橙黄色の巨大な渦巻く一筋の波動が見えた。それは赤いエビルウロスに直撃し、彼方へと消えていく。

「ア……ガ……?」

 赤いエビルウロスの胴体が崩れている。……本人は何が起こったのか分かっていないみたいだ。

 俺も、少年も、ましてやエビルウロスも、空いた口が塞がらない。どこからともなく突如として飛んできた、俺の木刀のと似たその突風。その場にいた全員が飛んできた方向を向いた。

 そこにいたのは、まるで黄金の光を身に纏っているかのような迫力。それは馬に乗り、数名の騎士を従える。周りから見ても明白だ。



 ───彼女に敵う者は、ここにいない。

 







​───────​───────​─────

後書きおよび解説

Q.橙黄色のオーラ/波動って何?

A.『闘気』。人が持ちうる感情のエネルギーが、空気上に漂う元素と共鳴して発生するエネルギー。
波動やオーラはその闘気を利用した物。魔法とはまた別。
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