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しおりを挟む狭い世界の中で両親と限られた使用人としか顔を合わせない、会話をしない妹は、『わたくし』をずっと意識していた様です。
『姉』という存在が、妹からすると『特別』な存在となっていたのかもしれません。
姉が、ただ自分の人生を歩いている中、妹はそれさえも不満に思うようになってしまっていた様でした。
父は妹から「お姉さまばかりズルい!!」と言われて困っているとわたくしに話してきました。
そんな事を言われてもわたくしも困ります。
「では今からわたくしと妹の立場を入れ替えますか?
わたくしは別に構いませんよ?
あのお城に監禁されても」
そう言ったわたくしの言葉に、父は青褪めて沈黙してしまいました。
わたくしとしては本と食料さえ別邸に運んで下されば本当に監禁されても良いと思っているのですが、そんな事をしたところで事態が何も好転しないと父もきっと分かっているのでしょう。
昔の、幼児だった妹の我が儘を全て叶えて上げられていたようにはもうできないのです。
今更、妹がどれだけ騒いだところで、『今の妹』を人様の目に触れさせる事は、侯爵家当主である父にはできないでしょう。
そうしてやっと、やっと父は気づくのです。
自分たちが妹の為に、としてきた事が全て、
今の妹の我が儘を叶えられなくさせてしまっている事に……
お姉さまズルい!!
お姉さまばかり!!
わたくしから両親の愛情を全て奪っていった妹は、今は『わたくしを羨むだけの存在』となってしまっていました。
しかし幼児ではなくなってしまった今、いくら妹がわたくしを羨み、わたくしの物を欲しがったところで、妹にはどうする事もできないのです。
溶けた氷が、元の形へと戻らないように…………
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□□■〔 注意 〕
※この話は作者(ラララキヲ)がノリと趣味と妄想で書いた物です。
なので『アナタ(読者)の"好み"や"好き嫌い"や"妄想"や"考察"』等には『一切配慮しておりません』事をご理解下さい。
※少しでも不快に感じた時は『ブラウザバック』して下さい。 アナタ向けの作品ではなかったのでしょう。
■えげつないざまぁを求める人が居たので私的なやつを書いてみました。興味のある方はどうぞ😁↓
◇〔R18〕【聖女にはなれません。何故なら既に心が壊れているからです。【強火ざまぁ】】
☆ブクマにしおりにエール、ありがとうございます!
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