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10>> お義母様
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「お前はアレックスの側に居たそうじゃない? でも無能な欠陥品のお前に出来る何かなど無いものね。
きっとお前の顔が余りにも腹立たしくてアレックスの体に不調が出てしまったのよ! 何も出来ない癖に、そんな問題は引き起こすのだから本当に要らない存在よね、お前って!
リンナは何でこんなゴミを産んだのかしら! 同じ女として恥ずかしいわ!」
お義母様はわたくしの産みの母であるリンナにもよく暴言を吐きます。そうすれば『母を馬鹿にされたわたくし』が悲しむと思っているのです。ですがわたくしは母リンナが『わたくしを産んだ事により精神的なショックを受けて体を壊して亡くなった』事を知っているので、産みの母だからといって思慕の情が湧いたことなどありません。嫌われているのにその相手を好きになるほどわたくしは酔狂ではないのです。
「生まれてきてしまい、申し訳ありませんでした」
わたくしはお義母様に謝罪し頭を下げます。
そうするとお義母様は言うのです。
「あら、嫌だ。生まれてきた事を責めている訳じゃないのよ? 生まれてきてはイケない子供など居ないのだから。
ただね。“人としての最低限のライン”ってあるじゃない? “人として認められる最低限の条件”よ。
それを貴女は満たしていないの。
人としての“最低限の要素”を、貴女はお母様のお腹の中に忘れてきてしまったのよ。
あぁ、なんて可哀想なのかしら!!
きっと産まれてくるお腹を間違えてしまったのね……
わたくしならきっと“完璧な娘”として産んであげられたでしょうに!」
「はい、お義母様。わたくしはお義母様から生まれてきたかったですわ」
「そうよねぇ! そうに決まってるわよねぇ!!
ホント、貴女は可哀想っ!」
「はい、お義母様」
バシバシとわたくしの腕を扇子で叩きながら、お義母様は少しだけ楽しそうです。既に死んだ前妻にはどうしても勝てないのでその鬱憤をどうにかわたくしで晴らそうと必死なのです。
わたくしの母リンナが伯爵家からこのパーシバル侯爵家に嫁いで来た時、既にこのキャリビナと父は愛人関係にあったと聞きます。政略結婚であっても母リンナは父ガレリオを愛し、父ガレリオもリンナを邪険にする事なく夫婦仲は円満で、リンナは結婚後直ぐに侯爵家の跡取りである長男を産みました。リンナが第二子で大失敗したからと言って父ガレリオはリンナと離縁する事は考えてはいなかった様で、愛人であったキャリビナはそれが未だに許せなくて腹立たしく思っている様なのです。
だって母リンナが死ななければ、キャリビナは死ぬまでずっと“日陰者の愛人”だったのですものね。『ガレリオは、自分という女を愛しながらも、リンナと離縁する気は無かった』という事実が、キャリビナのプライドを未だに傷付けているのです。
そしてその憤懣を、居なくなったリンナの代わりにわたくしで解消しているのです。
バシバシと、わたくしの腕を叩く行為はお義母様が疲れるまで続きます。そして言うのです。
『お前のせいでわたくしの腕が痛くなってしまったじゃない!!』
と。自分の腕が疲れると分かっていてわたくしの腕を叩きたがるのですから理解できません。加虐嗜好でもおありなのかしら? そうだとしてもわたくしは被虐性愛者ではありませんから、わたくしを相手にするのは本当に止めて欲しいと思います。
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「お前はアレックスの側に居たそうじゃない? でも無能な欠陥品のお前に出来る何かなど無いものね。
きっとお前の顔が余りにも腹立たしくてアレックスの体に不調が出てしまったのよ! 何も出来ない癖に、そんな問題は引き起こすのだから本当に要らない存在よね、お前って!
リンナは何でこんなゴミを産んだのかしら! 同じ女として恥ずかしいわ!」
お義母様はわたくしの産みの母であるリンナにもよく暴言を吐きます。そうすれば『母を馬鹿にされたわたくし』が悲しむと思っているのです。ですがわたくしは母リンナが『わたくしを産んだ事により精神的なショックを受けて体を壊して亡くなった』事を知っているので、産みの母だからといって思慕の情が湧いたことなどありません。嫌われているのにその相手を好きになるほどわたくしは酔狂ではないのです。
「生まれてきてしまい、申し訳ありませんでした」
わたくしはお義母様に謝罪し頭を下げます。
そうするとお義母様は言うのです。
「あら、嫌だ。生まれてきた事を責めている訳じゃないのよ? 生まれてきてはイケない子供など居ないのだから。
ただね。“人としての最低限のライン”ってあるじゃない? “人として認められる最低限の条件”よ。
それを貴女は満たしていないの。
人としての“最低限の要素”を、貴女はお母様のお腹の中に忘れてきてしまったのよ。
あぁ、なんて可哀想なのかしら!!
きっと産まれてくるお腹を間違えてしまったのね……
わたくしならきっと“完璧な娘”として産んであげられたでしょうに!」
「はい、お義母様。わたくしはお義母様から生まれてきたかったですわ」
「そうよねぇ! そうに決まってるわよねぇ!!
ホント、貴女は可哀想っ!」
「はい、お義母様」
バシバシとわたくしの腕を扇子で叩きながら、お義母様は少しだけ楽しそうです。既に死んだ前妻にはどうしても勝てないのでその鬱憤をどうにかわたくしで晴らそうと必死なのです。
わたくしの母リンナが伯爵家からこのパーシバル侯爵家に嫁いで来た時、既にこのキャリビナと父は愛人関係にあったと聞きます。政略結婚であっても母リンナは父ガレリオを愛し、父ガレリオもリンナを邪険にする事なく夫婦仲は円満で、リンナは結婚後直ぐに侯爵家の跡取りである長男を産みました。リンナが第二子で大失敗したからと言って父ガレリオはリンナと離縁する事は考えてはいなかった様で、愛人であったキャリビナはそれが未だに許せなくて腹立たしく思っている様なのです。
だって母リンナが死ななければ、キャリビナは死ぬまでずっと“日陰者の愛人”だったのですものね。『ガレリオは、自分という女を愛しながらも、リンナと離縁する気は無かった』という事実が、キャリビナのプライドを未だに傷付けているのです。
そしてその憤懣を、居なくなったリンナの代わりにわたくしで解消しているのです。
バシバシと、わたくしの腕を叩く行為はお義母様が疲れるまで続きます。そして言うのです。
『お前のせいでわたくしの腕が痛くなってしまったじゃない!!』
と。自分の腕が疲れると分かっていてわたくしの腕を叩きたがるのですから理解できません。加虐嗜好でもおありなのかしら? そうだとしてもわたくしは被虐性愛者ではありませんから、わたくしを相手にするのは本当に止めて欲しいと思います。
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□□■〔 注意 〕
※この話は作者(ラララキヲ)がノリと趣味と妄想で書いた物です。
なので『アナタ(読者)の"好み"や"好き嫌い"や"妄想"や"考察"』等には『一切配慮しておりません』事をご理解下さい。
※少しでも不快に感じた時は『ブラウザバック』して下さい。アナタ向けの作品ではなかったのでしょう。
■えげつないざまぁを求める人が居たので私的なやつを書いてみました。興味のある方はどうぞ😁↓
◇〔R18〕【聖女にはなれません。何故なら既に心が壊れているからです。【強火ざまぁ】】
☆ブクマにしおりにエール、ありがとうございます!
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