水しか操れない無能と言われて虐げられてきた令嬢に転生していたようです。ところで皆さん。人体の殆どが水分から出来ているって知ってました?

ラララキヲ

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9>> 一難去って

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 お兄様が謎の病を発症されて倒れた日から少し経ちました。

 お兄様はあれから部屋に運ばれて、この世界の医師と呼ばれる『回復魔法の使い手』から治療を受けて回復されたと聞きます。
 この世界の回復魔法は5属性魔力の複合技です。5属性の魔法はみんなが使えますが、そこから回復魔法を使えるようになるには本人の生まれ持っての素質とかなりの努力が必要とされています。更に治療に必要な知識も頭に詰め込まなければいけないので、この世界の医師は前世の医師と同じような『資格持ち』の人たちとなります。しかし回復魔法と言っても万能ではありません。治らないものは治らない、治療が遅れれば手遅れ、になります。まぁ、お兄様はなので、回復魔法は必要ないのですけどね。
 医師はお兄様が何故倒れたのかを調べている様ですが何も分かってはいないみたいです。お兄様からは「あんな無能に構ったせいで」と言われているみたいですけれど、周りはさすがに呆れている様ですね。



 さて、わたくしはと言うと……

「何なの一体!! 本当に何なの全くっ!!」

 ヒステリックな女性の声とバシバシと物を叩く音が部屋に響きます。

「この家はどうなってしまったのかしら、全く!!」

 お父様の後妻であるキャリビナ・パーシバル侯爵夫人がプリプリと怒りながら、手にした扇子でわたくしの腕をバシバシと叩いています。
 これが継母のストレス発散方法なのです。

「邸のあちこちは臭くなるし! お気に入りの絨毯は駄目にされるし! アレックスは原因不明で倒れるし! 何なのよ一体!?!」

 バシバシ、と勢いよく叩かれて腕が痛いです。
 お義母様のお気に入りの扇子は支えに魔獣の骨を使っていて、扇面せんめんの部分は鳥の羽が使われていて柔らかくふさふさと触れるだけなのですが、叩く為に使われている親骨の部分が頑丈で強く、わたくしの腕はもう真っ赤です。

「あぁイライラする!! イライラするわ!!!」

 強く強く叩かれて、そろそろわたくしの腕から血が流れるかもしれません。そしたらそしたで、また更にお義母様は怒るのです。わたくしの大事な扇子を汚らしい血で汚した、と。
 でも今ならわたくしはそれを回避できます。『流れる』ものなら止められますもの。




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□□■〔 注意 〕
※この話は作者(ラララキヲ)がノリと趣味と妄想で書いた物です。
 なので『アナタ(読者)の"好み"や"好き嫌い"や"妄想"や"考察"』等には『一切配慮しておりません』事をご理解下さい。

※少しでも不快に感じた時は『ブラウザバック』して下さい。アナタ向けの作品ではなかったのでしょう。

■えげつないざまぁを求める人が居たので私的なやつを書いてみました。興味のある方はどうぞ😁↓
◇〔R18〕【聖女にはなれません。何故なら既に心が壊れているからです。【強火ざまぁ】



☆ブクマにしおりにエール、ありがとうございます!

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