水しか操れない無能と言われて虐げられてきた令嬢に転生していたようです。ところで皆さん。人体の殆どが水分から出来ているって知ってました?

ラララキヲ

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 わたくしの朝は『ガシャン!』という食器の音で起きます。

 朝食を持ってきたメイドが、自分たちがもう働き始めている時間なのにまだ寝ているわたくしに腹を立てて、嫌がらせの為に大きな音を立てて朝食を机の上に置くからです。
 一応わたくしは侯爵令嬢で、未来のワゼロン侯爵夫人なのですけどね。
 水の魔力しか持たないわたくしは召使いたちにとってもさげすみの対象なのです。平民たちからもどうやら陰で馬鹿にされて笑いの種にされているとカッシム様が教えて下さいました。

 みんなが侮蔑ぶべつしていても、わたくしはわたくしの血により守られ、高位貴族の娘としての生活ができているのですから、おかしなものです。


 わたくしは昨日から自由自在に使えるようになった魔力を使い、水を顔や体の表面に薄い膜のように張って汚れを取り、その汚れだけを手のひらに集めてゴミ箱へと捨てました。
 今までは部屋の隅に置きっぱなしにされている桶に、手のひらから出した水を溜めて顔や体を洗っていましたが、もうそんな事をする必要はありません。
 カサカサの髪も水魔法で保湿を意識しながら汚れを落とせばあら不思議。なんだか凄くサラサラキラキラしている気がします。

「使い方を変えただけで、こんなにも変わるなんて……」

 あら? もしかしてこれってチート?

 使い方を知らなかっただけで、元々こんな風に魔法を使えたはずだったのか、それとも前世の記憶を思い出した事で魔法の力が強化されたのか……
 どちらにしても、

「使えるわね……」

 わたくしはカサついていた肌に水分を持たせてしっとりとさせ、その手触りの良さに心奪われながらも他に何ができるかを考えていました。

 
 朝食を食べながら考えるのは魔法の使い方。
 いったいどこまで使えるのかしら?

 わたくしはなんとなく魔法を遠くへ飛ばす気持ちで魔力を広げました。




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□□■〔 注意 〕
※この話は作者(ラララキヲ)がノリと趣味と妄想で書いた物です。
 なので『アナタ(読者)の"好み"や"好き嫌い"や"妄想"や"考察"』等には『一切配慮しておりません』事をご理解下さい。

※少しでも不快に感じた時は『ブラウザバック』して下さい。アナタ向けの作品ではなかったのでしょう。

■えげつないざまぁを求める人が居たので私的なやつを書いてみました。興味のある方はどうぞ😁↓
◇〔R18〕【聖女にはなれません。何故なら既に心が壊れているからです。【強火ざまぁ】



☆ブクマにしおりにエール、ありがとうございます!

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