25 / 46
四章 宇宙の龍神様
1 宇宙へGO
しおりを挟む
1・
バンハムーバ国クリスタ宇宙軍士官学校での一年間は、あっという間に過ぎ去った。
俺と決闘したアレンデールは、そのうち龍神の中央神殿で飼われることになり、俺が黒犬と呼び続けたので呼び名がクロになった。
彼は本当は黒い化け狐で、なんと龍神を抑えて宇宙一化け物だと民衆に言い伝えられている獣の一族出身だった。
その昔、独裁者風の龍神を懲らしめようと決闘し、その龍神の姿に変化して力まで盗んでコテンパンにした実話があるとか。
それで、もしもの時に不埒な龍神を負かしたいアレンデールが、バンハムーバ人はなく化け狐の一族に生まれ変わったんだと理解できた。
両方がまだ子供なので、あの程度の被害を出すだけで済んだ。でも大人になってからの決闘だったら基地が吹き飛んでいたかもしれないと聞かされ、今のうちに済ませて良かったとは思った。あくまで決闘の部分だけだが。
とにかくその問題は、そうして数ヶ月のうちに和解という形で完全に収まった。
次に問題だったミラノやその他の面々との関係性は、一年が終わる頃には本当に良い物になれた。
開き直って教官にも敬語を使うのを止めたし、立場の差はあってもユリウスとジーンとミラノには友達として振る舞うようにした。
休日に何度も一緒にお出かけしたし、俺がジーンを好きだと誤解させた大本らしい、誕生日に花を贈るのも、ユリウスとミラノにもした。
年末年始は残念ながらロックと宇宙迷走の旅に出かけていて遊べなかったものの、その後に俺の部屋でみんながお泊まりしての天体観測なんかして、本当に充実した学生ライフを楽しめた。
もちろん、死に物狂いで勉強して色々とクリアしていった苦しみが根本にあったものの。
それは自分がなりたい者になるための勉強だから、全然楽しかった。
そして俺は、十九歳の春に無事に進級して二年生になれたのだ。
実はこの士官学校の二年生には、クリスタの他の宇宙軍附属学校の優秀な成績を収めた生徒たちと共に、本物の宇宙軍の戦艦に乗って宇宙に実習に出る授業があるのだが。
まもののエサの俺が、戦艦に乗るとしてもロックの付き添い無しに旅立っていいのか分からない。
正月に宇宙に旅に出たときも、俺を何度として全速力で振り切ろうとした犯人は何も言ってくれないし。
俺はもしかしたら一人で居残りかもと不安に思いつつの、進学でもあった。
新入生入学の日。俺は龍神としての仕事で式に出席して、祝辞を述べた。
その後はもう、他の予定は無かった。
なのでロックに会いに行くと言い残し、中央神殿に飛んでいった。
神殿の入り口で神官に聞くと、ロックは仕事中だけど来てもいいって言っていると教えてくれた。
遠慮なく執務室に行くと、ロックは珍しく机に向かって書類を書かされており、傍の絨毯の上にクロがお座りしていた。
「よっ、やっと来たな? ただいまより、エリック対アレンデール様の第三回戦を開催します!」
「何? 戦わないぞ」
「まあまあ、俺の説明を聞け。エリックを宇宙に連れ回して適度に引き離して泳いでみた結果、エリックがそんなに弱い訳じゃなく、時空獣から一目置かれているのが分かった。大きさとしては子供なんだけど、幽霊だったっていう龍神様からもらった力が有能なようで、それなりに警戒されている」
「え! あの置いてけぼりには、そんな意味があったんかい!」
「違うところに驚いてくれよ。だからな、一応は宇宙に実習に行ってもらっていいかと思うんだ。でも、政府内部からまだ実力不足じゃないかと危惧する声が上がっている。龍神の命がかかる問題において、向こうが妥協する事は無い」
「政府を説得しようにも、俺には手段がない。ロックはついて来れないもんな」
「ああ。シーマ様は引退してて、コーネリアは双子を生んで育児中だろ? 俺は星のお守りでここにいなきゃいけない。でも、代理の守護者がそこにいる」
ロックは、クロを指さした。
「説得して一緒に連れていけば、もう誰も文句言わないぞ」
「クロ! 一緒に来てくれえ!」
俺はクロに飛び付いた。クロは瞬時にその場から姿を消し、壁ぎわに移動した。
「お願いだから、一緒に来てくれ! 俺独りだけ置いてけぼりで、寂しく勉強なんてしたくない! みんなと一緒に宇宙に行きたいんだ! だから、頼む!」
俺はもう必死になって両手を合わせ、頭を下げた。
お願いだからと何度も叫んで拝み続けていると、そのうち根負けしたのか答えをくれた。
「個室をくれるなら、行ってもいい」
「そんなの、お安い御用だぜ! ありがとう、クロ!」
また抱きつきに行ったが避けられた。
代わりにロックが抱きつきに来て、あれよという間に椅子に座らされた。
「それは龍神共通の書類だから、エリックが署名しても全然大丈夫さ」
「よし任せろ」
「俺は王様に、クロも行くって知らせておいてやるぜ」
張り切って立ち去る笑顔のロックを笑顔で見送った俺は、国内外のいくつかの問題に関する書類に目を通し、定時まで働くサラリーマンになった。
2・
そういう流れで、宇宙行きをゲットした俺。
六月にクリスタ全土から選り抜かれた学生たちを集めた軍港で出立式があり、そこでまた少し偉そうに話さなきゃならなかったのは少し恥ずかしいが。
しかし訓練用に供されたバンハムーバ宇宙軍の戦艦は、立派で大きくて格好良くて最高だ。
特に戦艦マニアという訳じゃないが、男の子の中に必ず眠っているこういうものへの憧れが思う存分満たされた瞬間だった。
そして旅の間に俺が寝泊まりする部屋は艦長室と同じような広さで、寮の部屋と比べても遜色ない。快適な旅になること請け合いだ。
気になってクロの部屋に行ってみたら、まあまあ広い部屋だった。しかし何が気に入らないのか、不満げに黙って椅子に座っている。
どっちかというと、俺よりクロの方が支配者階級資質を持っているんだろう。この間まで二百年と少しぐらいは本当に龍神だったんだし、質素なのが耐えられないのか。
気の毒だが、部屋はチェンジできない。
他には特に問題もなく、戦艦は無事に軍港から旅立った。
宇宙に出てからの活動は、龍神としての任務もあり少し忙しめのスケジュールだ。
まずは戦艦全体の構造や兵士の配置、働きについてしっかりと学ばされる。実習もある。これは他の生徒たちと共に受ける授業。
それから、宇宙文明に関する一般知識の座学に多く時間が取られる。宇宙国際連盟の所属国が遵守する国際宇宙法も、ここでしっかりと学ぶ。
ユールレム勢力圏内には行かず、バンハムーバ勢力圏内の宇宙周辺を旅するだけといっても、過去の戦乱などの余韻でユールレム植民地の星もたくさんあるし、ユールレムでもバンハムーバでもない、独自の文化と政治形態を持つ星も多い。
普通の生徒たちは、この辺りをサラリと学ぶようなのだが、独立した龍神は今すぐ他国の驚異として干渉できてしまう力を持つために、俺だけはバンハムーバ勢力圏内の一つ一つの星の法律と政治形態と歴史を、百パーセント間違えないぐらいに覚え込まないといけない。ざっと見て、五十ぐらいの星のだ。
まさに、戦艦という一つの牢獄に閉じ込められた、逃げ場のない地獄の勉強漬けだ。俺はそれを実際に味わうようになってから、クロに付き添いを頼んだ事をうっすら後悔し始めた。
かといって、居残っていても独り寂しく同じ内容の勉強をしただろうから、友達がいるこっちの方が良いとは思える。
……が、実際に宇宙に出て、龍神としてあちこち巡るというのは、地上で大人しくしているより数万倍大変だ。
旅の計画によると龍神としての正式訪問地となるいくつかの寄港地が決められているのだが、そこは近辺で一番重要な権力のある星で、とりあえずそこを押さえておけば周囲の星は来てもらえなくても文句言えないという場所。
まかり間違ってもそこより格下の星に寄港して、龍神の俺が公式訪問なんかしちゃいけない。
それだけで、その空域に不穏な空気が流れる。
そしてバンハムーバ政府の役人さんたちが十分に吟味して選んでくれた適切な星に公式訪問しても、出迎えてくれたそこの政府の方々とはつかず離れずで仲良くしなくてはならない。
バンハムーバ植民地の場合は普通に笑顔でこんにちはで十分なのに、違う国に行ったら、どんな言葉でも時と場合を考えすぎるぐらいに考えて発言し、向こうが俺に失礼をしないよう、そして俺は威圧しないように努めなければならない。
宇宙二大勢力の一つの支配者の龍神に対する、小さな星の支配者たちの決死の表情を毎度のように拝むのは、本当に忍びない。マジつらい。
これを寄港したから与えられる他の生徒たちの休日にこなさなきゃいけないんだから、余計に身も細る思いだ。
何度目かに思うが、龍神辞めたい。
バンハムーバ国クリスタ宇宙軍士官学校での一年間は、あっという間に過ぎ去った。
俺と決闘したアレンデールは、そのうち龍神の中央神殿で飼われることになり、俺が黒犬と呼び続けたので呼び名がクロになった。
彼は本当は黒い化け狐で、なんと龍神を抑えて宇宙一化け物だと民衆に言い伝えられている獣の一族出身だった。
その昔、独裁者風の龍神を懲らしめようと決闘し、その龍神の姿に変化して力まで盗んでコテンパンにした実話があるとか。
それで、もしもの時に不埒な龍神を負かしたいアレンデールが、バンハムーバ人はなく化け狐の一族に生まれ変わったんだと理解できた。
両方がまだ子供なので、あの程度の被害を出すだけで済んだ。でも大人になってからの決闘だったら基地が吹き飛んでいたかもしれないと聞かされ、今のうちに済ませて良かったとは思った。あくまで決闘の部分だけだが。
とにかくその問題は、そうして数ヶ月のうちに和解という形で完全に収まった。
次に問題だったミラノやその他の面々との関係性は、一年が終わる頃には本当に良い物になれた。
開き直って教官にも敬語を使うのを止めたし、立場の差はあってもユリウスとジーンとミラノには友達として振る舞うようにした。
休日に何度も一緒にお出かけしたし、俺がジーンを好きだと誤解させた大本らしい、誕生日に花を贈るのも、ユリウスとミラノにもした。
年末年始は残念ながらロックと宇宙迷走の旅に出かけていて遊べなかったものの、その後に俺の部屋でみんながお泊まりしての天体観測なんかして、本当に充実した学生ライフを楽しめた。
もちろん、死に物狂いで勉強して色々とクリアしていった苦しみが根本にあったものの。
それは自分がなりたい者になるための勉強だから、全然楽しかった。
そして俺は、十九歳の春に無事に進級して二年生になれたのだ。
実はこの士官学校の二年生には、クリスタの他の宇宙軍附属学校の優秀な成績を収めた生徒たちと共に、本物の宇宙軍の戦艦に乗って宇宙に実習に出る授業があるのだが。
まもののエサの俺が、戦艦に乗るとしてもロックの付き添い無しに旅立っていいのか分からない。
正月に宇宙に旅に出たときも、俺を何度として全速力で振り切ろうとした犯人は何も言ってくれないし。
俺はもしかしたら一人で居残りかもと不安に思いつつの、進学でもあった。
新入生入学の日。俺は龍神としての仕事で式に出席して、祝辞を述べた。
その後はもう、他の予定は無かった。
なのでロックに会いに行くと言い残し、中央神殿に飛んでいった。
神殿の入り口で神官に聞くと、ロックは仕事中だけど来てもいいって言っていると教えてくれた。
遠慮なく執務室に行くと、ロックは珍しく机に向かって書類を書かされており、傍の絨毯の上にクロがお座りしていた。
「よっ、やっと来たな? ただいまより、エリック対アレンデール様の第三回戦を開催します!」
「何? 戦わないぞ」
「まあまあ、俺の説明を聞け。エリックを宇宙に連れ回して適度に引き離して泳いでみた結果、エリックがそんなに弱い訳じゃなく、時空獣から一目置かれているのが分かった。大きさとしては子供なんだけど、幽霊だったっていう龍神様からもらった力が有能なようで、それなりに警戒されている」
「え! あの置いてけぼりには、そんな意味があったんかい!」
「違うところに驚いてくれよ。だからな、一応は宇宙に実習に行ってもらっていいかと思うんだ。でも、政府内部からまだ実力不足じゃないかと危惧する声が上がっている。龍神の命がかかる問題において、向こうが妥協する事は無い」
「政府を説得しようにも、俺には手段がない。ロックはついて来れないもんな」
「ああ。シーマ様は引退してて、コーネリアは双子を生んで育児中だろ? 俺は星のお守りでここにいなきゃいけない。でも、代理の守護者がそこにいる」
ロックは、クロを指さした。
「説得して一緒に連れていけば、もう誰も文句言わないぞ」
「クロ! 一緒に来てくれえ!」
俺はクロに飛び付いた。クロは瞬時にその場から姿を消し、壁ぎわに移動した。
「お願いだから、一緒に来てくれ! 俺独りだけ置いてけぼりで、寂しく勉強なんてしたくない! みんなと一緒に宇宙に行きたいんだ! だから、頼む!」
俺はもう必死になって両手を合わせ、頭を下げた。
お願いだからと何度も叫んで拝み続けていると、そのうち根負けしたのか答えをくれた。
「個室をくれるなら、行ってもいい」
「そんなの、お安い御用だぜ! ありがとう、クロ!」
また抱きつきに行ったが避けられた。
代わりにロックが抱きつきに来て、あれよという間に椅子に座らされた。
「それは龍神共通の書類だから、エリックが署名しても全然大丈夫さ」
「よし任せろ」
「俺は王様に、クロも行くって知らせておいてやるぜ」
張り切って立ち去る笑顔のロックを笑顔で見送った俺は、国内外のいくつかの問題に関する書類に目を通し、定時まで働くサラリーマンになった。
2・
そういう流れで、宇宙行きをゲットした俺。
六月にクリスタ全土から選り抜かれた学生たちを集めた軍港で出立式があり、そこでまた少し偉そうに話さなきゃならなかったのは少し恥ずかしいが。
しかし訓練用に供されたバンハムーバ宇宙軍の戦艦は、立派で大きくて格好良くて最高だ。
特に戦艦マニアという訳じゃないが、男の子の中に必ず眠っているこういうものへの憧れが思う存分満たされた瞬間だった。
そして旅の間に俺が寝泊まりする部屋は艦長室と同じような広さで、寮の部屋と比べても遜色ない。快適な旅になること請け合いだ。
気になってクロの部屋に行ってみたら、まあまあ広い部屋だった。しかし何が気に入らないのか、不満げに黙って椅子に座っている。
どっちかというと、俺よりクロの方が支配者階級資質を持っているんだろう。この間まで二百年と少しぐらいは本当に龍神だったんだし、質素なのが耐えられないのか。
気の毒だが、部屋はチェンジできない。
他には特に問題もなく、戦艦は無事に軍港から旅立った。
宇宙に出てからの活動は、龍神としての任務もあり少し忙しめのスケジュールだ。
まずは戦艦全体の構造や兵士の配置、働きについてしっかりと学ばされる。実習もある。これは他の生徒たちと共に受ける授業。
それから、宇宙文明に関する一般知識の座学に多く時間が取られる。宇宙国際連盟の所属国が遵守する国際宇宙法も、ここでしっかりと学ぶ。
ユールレム勢力圏内には行かず、バンハムーバ勢力圏内の宇宙周辺を旅するだけといっても、過去の戦乱などの余韻でユールレム植民地の星もたくさんあるし、ユールレムでもバンハムーバでもない、独自の文化と政治形態を持つ星も多い。
普通の生徒たちは、この辺りをサラリと学ぶようなのだが、独立した龍神は今すぐ他国の驚異として干渉できてしまう力を持つために、俺だけはバンハムーバ勢力圏内の一つ一つの星の法律と政治形態と歴史を、百パーセント間違えないぐらいに覚え込まないといけない。ざっと見て、五十ぐらいの星のだ。
まさに、戦艦という一つの牢獄に閉じ込められた、逃げ場のない地獄の勉強漬けだ。俺はそれを実際に味わうようになってから、クロに付き添いを頼んだ事をうっすら後悔し始めた。
かといって、居残っていても独り寂しく同じ内容の勉強をしただろうから、友達がいるこっちの方が良いとは思える。
……が、実際に宇宙に出て、龍神としてあちこち巡るというのは、地上で大人しくしているより数万倍大変だ。
旅の計画によると龍神としての正式訪問地となるいくつかの寄港地が決められているのだが、そこは近辺で一番重要な権力のある星で、とりあえずそこを押さえておけば周囲の星は来てもらえなくても文句言えないという場所。
まかり間違ってもそこより格下の星に寄港して、龍神の俺が公式訪問なんかしちゃいけない。
それだけで、その空域に不穏な空気が流れる。
そしてバンハムーバ政府の役人さんたちが十分に吟味して選んでくれた適切な星に公式訪問しても、出迎えてくれたそこの政府の方々とはつかず離れずで仲良くしなくてはならない。
バンハムーバ植民地の場合は普通に笑顔でこんにちはで十分なのに、違う国に行ったら、どんな言葉でも時と場合を考えすぎるぐらいに考えて発言し、向こうが俺に失礼をしないよう、そして俺は威圧しないように努めなければならない。
宇宙二大勢力の一つの支配者の龍神に対する、小さな星の支配者たちの決死の表情を毎度のように拝むのは、本当に忍びない。マジつらい。
これを寄港したから与えられる他の生徒たちの休日にこなさなきゃいけないんだから、余計に身も細る思いだ。
何度目かに思うが、龍神辞めたい。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
婚約破棄を成立させた侯爵令嬢~自己陶酔の勘違い~
鷲原ほの
ファンタジー
侯爵令嬢マリアベル・フロージニス主催のお茶会に咲いた婚約破棄騒動。
浮気な婚約者が婚約破棄を突き付けるところから喜劇の物語は動き出す。
『完結』
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。
【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる