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第29話
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翌朝の月曜日、武は何事も無かったようにいつも通り家を出ていった。ゆかは、それからいつも以上にテキパキと家事を済ませ早々に家を出て、昨日のようにレンタカーを借りてマッサージ屋に向けて車を走らせていた。
まだ、朝の9時だった。1時間ほど走るとマッサージ屋の駐車場に着き店の扉の前に立つと
「あっ、開いた?!」
営業時間は12時からでまだ営業していない時間だったが、この前の先生の話ならいつでも開いていると言っていたのは嘘ではなかったのだ。
ゆかは、この前とは違い声を掛けず伺うように静かに店の中に入った。
「誰もいないのかな?…」
すると、奥の施術部屋から声が…
「ん?…なんだろう…?」
と、聞き耳を立てると、それは最初赤ちゃんの鳴き声のように思ったゆかだったが、静かに聞いていると耳が慣れ、聞こえているのは女性の喘ぎ声だった。しかも、かなりハードな厭らしい喘ぎ声で、何をしたらあんな喘ぎ声が出るんだろうと気になり始めたゆかだった。しばらく、その絶叫に近い喘ぎ声が続くと、ゆかの身体はその喘ぎ声に反応し割れ目が疼き立っていられなくなり、待合のソファに腰を預けた。時計を見ると10時も30分になろうとしていた…
「もう、30分も経ってる?!…先生がいるのかな?…」
と、ゆかは先生がいるのか気になって立ち上がった。そして、静かにその喘ぎ声のする施術部屋へと忍び寄った。他人のエッチを覗く機会など故意に見れば別だが、一生に一度訪れはしないだろう。その他人の生のエッチを覗き見しようとする初めてのゆかの足は、緊張して前に踏み出せず中々前に進めずにいた。それでも徐々にその女の喘ぎ声に近付き、やっとの思いでその声のする施術部屋の入口のカーテン手前まで辿り着き、そっと聞き耳を立てるゆかだった。
「ぁあ~ん、やだぁ~~…おチンチン…おマンコにいれてぇ~、ああー、気持ちいい、もっと、突いてぇ~、ぁあ~ん、ぁあ~、、ぁあ~ん、お願い中に出して~…うう~、んっ、うんっ、うう~、うんっ、うっ、うう~~ん、うっふ~ん」
と、女の喘ぎ声が変わったのに気付き、これが何をしているのか直ぐに分かったゆかだった。それは、自分も口に肉棒を入れられると声が出せなくなり、あの様な喘ぎ声になるのを身を以て体験していたからだ。
「何?!もしかして、…二人いるの…?」
と、息を潜め恐る恐るカーテンだけで仕切られた入口のカーテンを1センチほどそ~と開くと、なんとも厭らしい光景がゆかの目の前に…
「ぅっふ~~ん…ぅうう~ん…ぅんぐっ!あっ、はぁ~…ぁあ~きもちぃいっ…もっと、おマンコ突いてっ!ぁあ、あっ…」
と、女の喘ぎ声は男をひたすら求めていた。
「…?!」
狭い施術部屋なのか、そこには丸裸の男の後ろ姿が手の届きそうな近くにあり視界を遮られていた。男の背中は、まるでサウナに入っているかの様に玉のような汗が次から次へと流れ、お尻の谷間に流れていった。それに、そのお尻は感じているのか時折前後に大きく動き…
「ああっ…君のペニス、カチカチっ!」
と、女の声に大臀筋がピクピクと厭らしく動いていたのだった。
「ぁあっ…エッチなお尻…何してるの?!♡」と、男の向こう側が気になるゆかだった。そして、その男の足元の床を見ると、その汗が流れ落ちた物かは分からないが、辺り一面が濡れていた…「…汗?♡」
ゆかは、こんなエッチな光景はもう見られないかもしれないと、もっと見てみたい衝動に狩られカーテンをもう少し開くのだった…
「…いやっ!♡」
と、思わず声が出そうに…
「…ホントに…こんな事が…♡」
ゆかの目の前には、まさにAVそのモノの光景が繰り広げられ、施術台に横たわった女を3人の男達が取り囲んでいたのだ。ゆかは、初めて見る光景にあまりにも驚き、咄嗟に両手で口を押えた。
「…ぁあっ、厭らしい!…♡」
女の身体にはオイルらしき液体が塗られ、部屋のオレンジ色の薄暗い灯りに照らされた身体は妖しく光り、女が身に纏っている全身タイツの様な白っぽい物は身体が透けて見え、乳房の周りは破られて小さな乳首のかなり大きな乳房が曝け出されていた。その女を取り囲んだ男達のそれぞれが女の身体を愉しんでいたのだった。背中を見せていた男の手は女の曝け出された乳房に触れ乳首を摘み、その女の手は男の肉棒を求めるように触れている様で厭らしく動いていた。そして、女の頭の方にはもう一人の裸の男が、施術台から頭が完全に落ちた女の口に肉棒を押し込み出し入れを繰り返し
「ぅんぐっ!ぅっふ~~ん…ぅうっん…んぐっ…ぁんっ…ぅんぐっ!」
と、口を塞がれた女は息絶え絶えになりながらも喘がり、肉棒の入った口元からは唾液が溢れ床に垂れ続けていた。ゆかの割れ目は疼き、熱いものが出るのを感じ手を充てた…
「ぁあっ…あんなふうに…♡」
もう、ゆかの履いていたスパッツは、表面がヌルヌルで今までに無く熱くなっていた。更に薄暗い部屋の施術台に乗った一人の男の顔を見ると、昨日の先生だった。
「…せんせい?!」
先生は、仰向きに寝かされた女の脚を持ち上げ大きく開き肉棒で割れ目を激しく突き
「あっ、せんせい!きもちぃいっ!あっ、あっ、あっ、あは~~ん、もっと奥まで…ああ…いい…はあ~…あ~きもちぃいっ…ああっ~~っ!」
ゆかは、女の感じている快感が伝わりまた濡れ…
「ぁあ~…せんせい…厭らしい!…」
ゆかは、自分の姿を重ね合わせ、何故か女に嫉妬の様な感情を抱き、あんなふうにされてみたいと思いながらカーテンを閉め、待ち合いに戻りソファに倒れる様に座り込んだ。あんな光景はAVでしか見たことが無く、生で覗き見して息をするのを忘れるほど興奮し衝撃を受けたゆかだった。
「私も…されてみたい…♡」
と、3人の男に取り囲まれていた光景に愕然とし、しばらく放心状態のゆかだったが、ふと気がつくと女の声がしなくなっているのに気付いた。
すると、さっき覗いていた施術部屋の方から二人の若い男が白衣を着て出てきたようだった。
「…」
ゆかは、ソファでちょこんと座り平静を装っていると、その男達がゆかの前を通り過ぎようとした。その時、男達の股間が目に飛び込んできた。それは、まだ奮い立ってもっこりした上に白いスパッツが汗で密着し、肉棒の先端には染みが広がっており、何をしていたかわかる有様だった。そして、ゆかがその表情を伺うように上目遣いで見つめると目が合い、ゆかは無言で頭を下げるだけだった。一応、白衣を着ているからには先生だろうと思ったからだ。そして男達はそのまま奥へと消えていった。
「あの二人、相当若かったかもしれない…先生かなバイトかな?…」
しばらくすると…
「じゃあ、奥さんシャワーを浴びてゆっくりしてお帰りください。またのお越しをお待ちしております!」
ゆかは、その声がした施術室の方を眺めていると、昨日の先生が歩いてきた。その姿は先程の二人の先生と同じ姿で、肉棒は異様に大きく膨れ上がり、汗が白のスパッツに染みそれを透けさせていた。
「あっ、奥さん…どうしたんですか?こんな早くから…」
「あっ、いえ…やっぱり腰が重くて立ってられなくて、早くしてもらいたいと思って…」
ゆかは、先生自体がアソコの状態を気にすることなく話しかけてきたので、なるべく視線を落とさない様に先生の顔を見ながら話すように努めた。
「そうですか!ありがとうございます。良く来ていただきました。すいませんが、たった今、予約のお客様が終わったばかりで少し休憩に入りますので30分ほどお待ち頂けますか?」
「あっ、待ってます…」
「すいません…これでも飲んでお待ち下さい…」
と、店内にあるコーヒーサーバーでコーヒーを入れゆかに差し出した。
「このサーバーのコーヒー美味しいんですよ…良かったらお替りしてください。無料なんです…」
「いただきます…ありがとうございます…」
「それでは…」
と、先生の後ろ姿を見送ると診察着がお尻半部を厭らしく隠し、おしりの辺りは汗びっしょりで中は透けていた。
「なんか、エッチ…♡」
少しの間静寂が続き、シャワーの音が聞こえた。
「シャワールームもあるんだ…」
と、それから間もなく、先ほどの施術部屋の方からカーテンの開くシャーっという音が聞こえると、ハイヒールの足音がゆかのいる待ち合いに近づいてきた。ゆかは、なるべくその女と顔を合わせないように、スマホを手に取りうつむいた。
コツコツコツコツコツ
「…?止まったの?!」と、そのハイヒールの音はゆかのすぐ横で止まり人の気配を感じた。ゆかはその女の顔を見てみたいと思ったが、絶対に顔をあげないようにしていた。
すると…
「あれっ?横山…さん?!」
「ぇっ?」
と、その女に名前を呼ばれて、思わず振り向いてしまうゆかだった。
「佐野…さん?!」
「あっ、やっぱり横山さんじゃない!どうしたの、こんな朝早くこんな所で会うなんて?!」
「あっ、おはようございます…」
と、ゆかが丁寧に挨拶したその女は、10日程前にゆかが戯れた町内会長の息子の嫁で、会長が家を出て行ったと云っていた恭子だった。恭子は、ゆかより3つ年上で、背はゆかより少し高くスラットしているがスリーサイズは、89.58.90とゆかからしたら理想の身体の持ち主だった。髪はサラサラのボブカットで、「私、失敗しないんです」のセリフで有名な女優に似て美しいと云うべき顔の持ち主だった。
「偶然だね?!今来たの?」
と、言いながら、ゆかの正面にテーブルを挟んで対面して座った。
「あっ、はい!たった今…」
「そ~お?」
と、恭子はゆかが飲んでいたコーヒーの量を確認して、もっと前に来ていたのだと思っていた。
「もしかして、この前恭子さんが話てた良い先生が居るっていうマッサージ屋さんって…」
「そう、ここなの…もう、半年くらいになるかな…横山さんは、初めてなの?…」
「は…あっ、2回目です…」
「いつから?…」
と、昨日来てまた今日来ていると知れたら、恭子がされていた事を望んで来ていると思われたくなかったゆかは…
「あのっ…」
と、少し答えに困っていたその時…
「横山様、準備ができましたので…」
と、先生が顔を出し
「おっ、佐野さん?!横山様とお知り合いですか?」
と、二人が向かい合って座っている待ち合いのソファにテーブルを囲むように座った。
「はいっ、家が近所で同じ町内会で一緒なんですよ!」
「へ~ぇ、じゃあ横山様は佐野さんの紹介で昨日いらしたんですか?」
と、先生が言ってしまい、昨日も来ていたことが恭子にバレて、ゆかは恭子の顔を伺いながら
「あっ、実はそうなんです。昨日は、たまたま通りかかって、佐野さんから良いよって聞いていたので、どんなマッサージ屋さんかなって思って来ました…」
「片道1時間もかかるけど、今日もここに来るなんて、先生の事が気に入ったみたいですよ…先生?!」
「あっ、そんなんじゃなくて腰が…」
「あ~そうだ!佐野さんも横山様もありがとうございます。そんな当店を気に入って頂いているお二方には…」
と、ゆかの困った様子を助けるように先生が口を挟んでくれて、恭子に言い訳を言わずに済みホッとしたゆかだった。
先生は、立ち上がり受付のカウンターへ何かを取りに行った。
「これをどうぞ…お得意様という事でご優待券をもらっていただきたいので!」
「えっ?もらっても良いんですか?!、まだ…」
「あ~あ、気にしないでください。佐野様の御紹介頂いたお客様ですから…」
「そうよ、先生の気持ちなんだから…」
「では、遠慮なく頂きます…ありがとうございます…」
と、よく見ると冊子で分厚く相当な優待券のようだった。それは、2時間無料券が10枚綴で、しかも裏の説明には二人で来れば一枚で二人一緒にできると書かれていた。ゆかは、この二人一緒にできるの意味をよく理解していなかった。ただ、一緒に来ると一枚で二人分なんだと単純にそう思っていた。
「ありがとうございます…先生、また来ますね!私は、これで失礼します…」
「ああ~どうも…今日は、朝早くからありがとうございました。また、お待ちしております…」
「はいっ!明日は無理ですけど、また近いうに来ますね先生♡…横山さん、じゃあ…楽しんでって…うふっ…」
と、口に手を充てて微笑みながら意味有りげな言葉を残し、紺色のボディコンを着た恭子の後ろ姿は、ハイヒールを履いたふくらはぎが良い具合に膨らみ、生足のせいかお尻から足首にかけて脚が際立ち、ゆかも羨むプロポーションだった。その後直ぐに、先生も立ち上がり恭子の後を付いて出ていった。その二人の姿は、店のガラス製のドア越しに中に居るゆかから伺えた、二人は、相当仲が良さそうに話し込み時折周囲を気にしながらキスを交わしていた。
「あっ、恭子さん…先生とそこまでの仲なんだ…」
と、また恭子に羨ましい光景を見せられ、嫉妬のような感情が芽生えたような気がしたゆかだった。二人は、中に居るゆかの方を指差すような動作で、恭子が先生の耳元でひそひそ話をしている様子だった。
「何か、私の事話してるのかな?…」
と、何だか気になり出して外の二人を見ていると、タクシーが駐車場に入ってきた。恭子が乗り込むようで、また二人はキスを交わし恭子を乗せたタクシーは行ってしまった。
「もしかして、タクシーで着てるのかな?電車もバスも無いからかな…」
そう昨日の夜、ゆかはここへ来るのにレンタカー代もバカにならないと、交通機関を調べたのだが全くないところだったのだ。
「だから、恭子さんの車は無かったんだ…やっぱり、大豪邸に嫁いだお嫁さんだけあるな…」
と、倹約家のゆかにとっては、往復で2時間のタクシー代なんてとても払えなかった。しかし、武の稼ぎ自体はかなりあるようで、ゆかの小遣い含め生活費もかなりもらっているはずだった。と云うのは、マンションに止まっている武の車はどう見ても高級車で、しかもそれが定期的に違う高級車に変わっているのである。武は、ゆかに生活費を渡しているようだが、一体いくらもらっているかは分からないが、所有している車からして月給100万はあるはずで、ゆかには中小企業のサラリーマン並の生活費が渡されているのでは、と世間は感じているだろう。
それにしても、ゆかは倹約家で物を大事に使い日用品などは全て100均で買っているのである。それに化粧品までも100均なのである。そんなゆかには、到底タクシーで来るなんてあり得なかったのだ。それは、ゆかに地道に生きようとそう思わせた恭子の姿だった。
恭子を見送った先生が戻ると…
「すいません…待たせましたね…」
「いいえ…」
「じゃあ、施術部屋へ行きましょうか!」
「はい…せんせい…♡」
つづく…
まだ、朝の9時だった。1時間ほど走るとマッサージ屋の駐車場に着き店の扉の前に立つと
「あっ、開いた?!」
営業時間は12時からでまだ営業していない時間だったが、この前の先生の話ならいつでも開いていると言っていたのは嘘ではなかったのだ。
ゆかは、この前とは違い声を掛けず伺うように静かに店の中に入った。
「誰もいないのかな?…」
すると、奥の施術部屋から声が…
「ん?…なんだろう…?」
と、聞き耳を立てると、それは最初赤ちゃんの鳴き声のように思ったゆかだったが、静かに聞いていると耳が慣れ、聞こえているのは女性の喘ぎ声だった。しかも、かなりハードな厭らしい喘ぎ声で、何をしたらあんな喘ぎ声が出るんだろうと気になり始めたゆかだった。しばらく、その絶叫に近い喘ぎ声が続くと、ゆかの身体はその喘ぎ声に反応し割れ目が疼き立っていられなくなり、待合のソファに腰を預けた。時計を見ると10時も30分になろうとしていた…
「もう、30分も経ってる?!…先生がいるのかな?…」
と、ゆかは先生がいるのか気になって立ち上がった。そして、静かにその喘ぎ声のする施術部屋へと忍び寄った。他人のエッチを覗く機会など故意に見れば別だが、一生に一度訪れはしないだろう。その他人の生のエッチを覗き見しようとする初めてのゆかの足は、緊張して前に踏み出せず中々前に進めずにいた。それでも徐々にその女の喘ぎ声に近付き、やっとの思いでその声のする施術部屋の入口のカーテン手前まで辿り着き、そっと聞き耳を立てるゆかだった。
「ぁあ~ん、やだぁ~~…おチンチン…おマンコにいれてぇ~、ああー、気持ちいい、もっと、突いてぇ~、ぁあ~ん、ぁあ~、、ぁあ~ん、お願い中に出して~…うう~、んっ、うんっ、うう~、うんっ、うっ、うう~~ん、うっふ~ん」
と、女の喘ぎ声が変わったのに気付き、これが何をしているのか直ぐに分かったゆかだった。それは、自分も口に肉棒を入れられると声が出せなくなり、あの様な喘ぎ声になるのを身を以て体験していたからだ。
「何?!もしかして、…二人いるの…?」
と、息を潜め恐る恐るカーテンだけで仕切られた入口のカーテンを1センチほどそ~と開くと、なんとも厭らしい光景がゆかの目の前に…
「ぅっふ~~ん…ぅうう~ん…ぅんぐっ!あっ、はぁ~…ぁあ~きもちぃいっ…もっと、おマンコ突いてっ!ぁあ、あっ…」
と、女の喘ぎ声は男をひたすら求めていた。
「…?!」
狭い施術部屋なのか、そこには丸裸の男の後ろ姿が手の届きそうな近くにあり視界を遮られていた。男の背中は、まるでサウナに入っているかの様に玉のような汗が次から次へと流れ、お尻の谷間に流れていった。それに、そのお尻は感じているのか時折前後に大きく動き…
「ああっ…君のペニス、カチカチっ!」
と、女の声に大臀筋がピクピクと厭らしく動いていたのだった。
「ぁあっ…エッチなお尻…何してるの?!♡」と、男の向こう側が気になるゆかだった。そして、その男の足元の床を見ると、その汗が流れ落ちた物かは分からないが、辺り一面が濡れていた…「…汗?♡」
ゆかは、こんなエッチな光景はもう見られないかもしれないと、もっと見てみたい衝動に狩られカーテンをもう少し開くのだった…
「…いやっ!♡」
と、思わず声が出そうに…
「…ホントに…こんな事が…♡」
ゆかの目の前には、まさにAVそのモノの光景が繰り広げられ、施術台に横たわった女を3人の男達が取り囲んでいたのだ。ゆかは、初めて見る光景にあまりにも驚き、咄嗟に両手で口を押えた。
「…ぁあっ、厭らしい!…♡」
女の身体にはオイルらしき液体が塗られ、部屋のオレンジ色の薄暗い灯りに照らされた身体は妖しく光り、女が身に纏っている全身タイツの様な白っぽい物は身体が透けて見え、乳房の周りは破られて小さな乳首のかなり大きな乳房が曝け出されていた。その女を取り囲んだ男達のそれぞれが女の身体を愉しんでいたのだった。背中を見せていた男の手は女の曝け出された乳房に触れ乳首を摘み、その女の手は男の肉棒を求めるように触れている様で厭らしく動いていた。そして、女の頭の方にはもう一人の裸の男が、施術台から頭が完全に落ちた女の口に肉棒を押し込み出し入れを繰り返し
「ぅんぐっ!ぅっふ~~ん…ぅうっん…んぐっ…ぁんっ…ぅんぐっ!」
と、口を塞がれた女は息絶え絶えになりながらも喘がり、肉棒の入った口元からは唾液が溢れ床に垂れ続けていた。ゆかの割れ目は疼き、熱いものが出るのを感じ手を充てた…
「ぁあっ…あんなふうに…♡」
もう、ゆかの履いていたスパッツは、表面がヌルヌルで今までに無く熱くなっていた。更に薄暗い部屋の施術台に乗った一人の男の顔を見ると、昨日の先生だった。
「…せんせい?!」
先生は、仰向きに寝かされた女の脚を持ち上げ大きく開き肉棒で割れ目を激しく突き
「あっ、せんせい!きもちぃいっ!あっ、あっ、あっ、あは~~ん、もっと奥まで…ああ…いい…はあ~…あ~きもちぃいっ…ああっ~~っ!」
ゆかは、女の感じている快感が伝わりまた濡れ…
「ぁあ~…せんせい…厭らしい!…」
ゆかは、自分の姿を重ね合わせ、何故か女に嫉妬の様な感情を抱き、あんなふうにされてみたいと思いながらカーテンを閉め、待ち合いに戻りソファに倒れる様に座り込んだ。あんな光景はAVでしか見たことが無く、生で覗き見して息をするのを忘れるほど興奮し衝撃を受けたゆかだった。
「私も…されてみたい…♡」
と、3人の男に取り囲まれていた光景に愕然とし、しばらく放心状態のゆかだったが、ふと気がつくと女の声がしなくなっているのに気付いた。
すると、さっき覗いていた施術部屋の方から二人の若い男が白衣を着て出てきたようだった。
「…」
ゆかは、ソファでちょこんと座り平静を装っていると、その男達がゆかの前を通り過ぎようとした。その時、男達の股間が目に飛び込んできた。それは、まだ奮い立ってもっこりした上に白いスパッツが汗で密着し、肉棒の先端には染みが広がっており、何をしていたかわかる有様だった。そして、ゆかがその表情を伺うように上目遣いで見つめると目が合い、ゆかは無言で頭を下げるだけだった。一応、白衣を着ているからには先生だろうと思ったからだ。そして男達はそのまま奥へと消えていった。
「あの二人、相当若かったかもしれない…先生かなバイトかな?…」
しばらくすると…
「じゃあ、奥さんシャワーを浴びてゆっくりしてお帰りください。またのお越しをお待ちしております!」
ゆかは、その声がした施術室の方を眺めていると、昨日の先生が歩いてきた。その姿は先程の二人の先生と同じ姿で、肉棒は異様に大きく膨れ上がり、汗が白のスパッツに染みそれを透けさせていた。
「あっ、奥さん…どうしたんですか?こんな早くから…」
「あっ、いえ…やっぱり腰が重くて立ってられなくて、早くしてもらいたいと思って…」
ゆかは、先生自体がアソコの状態を気にすることなく話しかけてきたので、なるべく視線を落とさない様に先生の顔を見ながら話すように努めた。
「そうですか!ありがとうございます。良く来ていただきました。すいませんが、たった今、予約のお客様が終わったばかりで少し休憩に入りますので30分ほどお待ち頂けますか?」
「あっ、待ってます…」
「すいません…これでも飲んでお待ち下さい…」
と、店内にあるコーヒーサーバーでコーヒーを入れゆかに差し出した。
「このサーバーのコーヒー美味しいんですよ…良かったらお替りしてください。無料なんです…」
「いただきます…ありがとうございます…」
「それでは…」
と、先生の後ろ姿を見送ると診察着がお尻半部を厭らしく隠し、おしりの辺りは汗びっしょりで中は透けていた。
「なんか、エッチ…♡」
少しの間静寂が続き、シャワーの音が聞こえた。
「シャワールームもあるんだ…」
と、それから間もなく、先ほどの施術部屋の方からカーテンの開くシャーっという音が聞こえると、ハイヒールの足音がゆかのいる待ち合いに近づいてきた。ゆかは、なるべくその女と顔を合わせないように、スマホを手に取りうつむいた。
コツコツコツコツコツ
「…?止まったの?!」と、そのハイヒールの音はゆかのすぐ横で止まり人の気配を感じた。ゆかはその女の顔を見てみたいと思ったが、絶対に顔をあげないようにしていた。
すると…
「あれっ?横山…さん?!」
「ぇっ?」
と、その女に名前を呼ばれて、思わず振り向いてしまうゆかだった。
「佐野…さん?!」
「あっ、やっぱり横山さんじゃない!どうしたの、こんな朝早くこんな所で会うなんて?!」
「あっ、おはようございます…」
と、ゆかが丁寧に挨拶したその女は、10日程前にゆかが戯れた町内会長の息子の嫁で、会長が家を出て行ったと云っていた恭子だった。恭子は、ゆかより3つ年上で、背はゆかより少し高くスラットしているがスリーサイズは、89.58.90とゆかからしたら理想の身体の持ち主だった。髪はサラサラのボブカットで、「私、失敗しないんです」のセリフで有名な女優に似て美しいと云うべき顔の持ち主だった。
「偶然だね?!今来たの?」
と、言いながら、ゆかの正面にテーブルを挟んで対面して座った。
「あっ、はい!たった今…」
「そ~お?」
と、恭子はゆかが飲んでいたコーヒーの量を確認して、もっと前に来ていたのだと思っていた。
「もしかして、この前恭子さんが話てた良い先生が居るっていうマッサージ屋さんって…」
「そう、ここなの…もう、半年くらいになるかな…横山さんは、初めてなの?…」
「は…あっ、2回目です…」
「いつから?…」
と、昨日来てまた今日来ていると知れたら、恭子がされていた事を望んで来ていると思われたくなかったゆかは…
「あのっ…」
と、少し答えに困っていたその時…
「横山様、準備ができましたので…」
と、先生が顔を出し
「おっ、佐野さん?!横山様とお知り合いですか?」
と、二人が向かい合って座っている待ち合いのソファにテーブルを囲むように座った。
「はいっ、家が近所で同じ町内会で一緒なんですよ!」
「へ~ぇ、じゃあ横山様は佐野さんの紹介で昨日いらしたんですか?」
と、先生が言ってしまい、昨日も来ていたことが恭子にバレて、ゆかは恭子の顔を伺いながら
「あっ、実はそうなんです。昨日は、たまたま通りかかって、佐野さんから良いよって聞いていたので、どんなマッサージ屋さんかなって思って来ました…」
「片道1時間もかかるけど、今日もここに来るなんて、先生の事が気に入ったみたいですよ…先生?!」
「あっ、そんなんじゃなくて腰が…」
「あ~そうだ!佐野さんも横山様もありがとうございます。そんな当店を気に入って頂いているお二方には…」
と、ゆかの困った様子を助けるように先生が口を挟んでくれて、恭子に言い訳を言わずに済みホッとしたゆかだった。
先生は、立ち上がり受付のカウンターへ何かを取りに行った。
「これをどうぞ…お得意様という事でご優待券をもらっていただきたいので!」
「えっ?もらっても良いんですか?!、まだ…」
「あ~あ、気にしないでください。佐野様の御紹介頂いたお客様ですから…」
「そうよ、先生の気持ちなんだから…」
「では、遠慮なく頂きます…ありがとうございます…」
と、よく見ると冊子で分厚く相当な優待券のようだった。それは、2時間無料券が10枚綴で、しかも裏の説明には二人で来れば一枚で二人一緒にできると書かれていた。ゆかは、この二人一緒にできるの意味をよく理解していなかった。ただ、一緒に来ると一枚で二人分なんだと単純にそう思っていた。
「ありがとうございます…先生、また来ますね!私は、これで失礼します…」
「ああ~どうも…今日は、朝早くからありがとうございました。また、お待ちしております…」
「はいっ!明日は無理ですけど、また近いうに来ますね先生♡…横山さん、じゃあ…楽しんでって…うふっ…」
と、口に手を充てて微笑みながら意味有りげな言葉を残し、紺色のボディコンを着た恭子の後ろ姿は、ハイヒールを履いたふくらはぎが良い具合に膨らみ、生足のせいかお尻から足首にかけて脚が際立ち、ゆかも羨むプロポーションだった。その後直ぐに、先生も立ち上がり恭子の後を付いて出ていった。その二人の姿は、店のガラス製のドア越しに中に居るゆかから伺えた、二人は、相当仲が良さそうに話し込み時折周囲を気にしながらキスを交わしていた。
「あっ、恭子さん…先生とそこまでの仲なんだ…」
と、また恭子に羨ましい光景を見せられ、嫉妬のような感情が芽生えたような気がしたゆかだった。二人は、中に居るゆかの方を指差すような動作で、恭子が先生の耳元でひそひそ話をしている様子だった。
「何か、私の事話してるのかな?…」
と、何だか気になり出して外の二人を見ていると、タクシーが駐車場に入ってきた。恭子が乗り込むようで、また二人はキスを交わし恭子を乗せたタクシーは行ってしまった。
「もしかして、タクシーで着てるのかな?電車もバスも無いからかな…」
そう昨日の夜、ゆかはここへ来るのにレンタカー代もバカにならないと、交通機関を調べたのだが全くないところだったのだ。
「だから、恭子さんの車は無かったんだ…やっぱり、大豪邸に嫁いだお嫁さんだけあるな…」
と、倹約家のゆかにとっては、往復で2時間のタクシー代なんてとても払えなかった。しかし、武の稼ぎ自体はかなりあるようで、ゆかの小遣い含め生活費もかなりもらっているはずだった。と云うのは、マンションに止まっている武の車はどう見ても高級車で、しかもそれが定期的に違う高級車に変わっているのである。武は、ゆかに生活費を渡しているようだが、一体いくらもらっているかは分からないが、所有している車からして月給100万はあるはずで、ゆかには中小企業のサラリーマン並の生活費が渡されているのでは、と世間は感じているだろう。
それにしても、ゆかは倹約家で物を大事に使い日用品などは全て100均で買っているのである。それに化粧品までも100均なのである。そんなゆかには、到底タクシーで来るなんてあり得なかったのだ。それは、ゆかに地道に生きようとそう思わせた恭子の姿だった。
恭子を見送った先生が戻ると…
「すいません…待たせましたね…」
「いいえ…」
「じゃあ、施術部屋へ行きましょうか!」
「はい…せんせい…♡」
つづく…
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