負け組少年の下剋上

谷村 幸男

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Season2 星の下の孤児院

初めての魔力測定

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(エルヴィス貴方は・・・・・E、E-よ)

と泣きじゃくりながら結果をつたえるのであった。

「・・・」

エルヴィスは驚き隠せなかった。それも仕方ない、魔法の存在する異世界に来たと言うのに全く魔法が使えないのである。更に最悪な事にここの世・界・は魔法を基準として構成された世界で魔法が使えないと生きていくのは物凄く厳しい事になる。

(エルヴィス貴方は、貴方は)

悲しんでるイザベラをみて、エルヴィスは

ニ・ィ・タ・ァ・と満面の笑みを浮かべた。

「(イザベラ先生僕は大丈夫だよ、心配なんてしてくれてありがとう)」と思ってるとエルヴィスの頬に冷たい涙が流れた。

イザベラはそんなエルヴィスをみてそっと頭を撫でながら

(大丈夫よ、私が生きる素手を教えて上げるわ)と言いながら隣の子の魔力力を調べにいった。

エルヴィスのもう一人の隣人は人種族の男の子で赤毛で丸い顔に青い目を持ったまるで人形の様な子で名前はガウラと言う。ちなみにエルヴィスは黒髪に黒目、そして少し彫りが深く鼻が高かった。エルヴィスは自分の顔を気に言っており、暇な時はおもちゃに付いてる鏡をみて「俺はハンサムだな」とナルシスト並の発言をするのがマイブームになっていた。

再びイザベラはガウラの頭に手を乗せ、驚いた

(ガウラ貴方の魔力Bよ)

と聞いて他の職員も驚いた。どうやら1歳にもならない年でBと言うランクは将来A+以上にもなれるという大天才らしい。そんなガウラを見てエルヴィスは「(同じ人種族なのに天と地の差かぁ)」と思いながらハァハァハァと乾いた笑いを浮べた。その後の記憶は曖昧で次に意識がしっかりとするのは1歳なってのころだった。

「ようやく1歳かぁ、長いようで短かったな」と口にするので合った。

エルヴィスは1歳になったので幼児用の図書館になら入れるようになり、早速向かった。

「ここが幼児用図書館だな、早く文字を覚えるか」とまた独り言を言いながら目的の本を探すのであった。

「おぉあったあったこれだな」と見つけ本を見開いたは良いもののそこに書いてあった文字は「へぇー文字はアルファベットと同じなのかこれなら発音だけを覚えればいけるな」と発音の勉強を、すること1時間

「うん、発言も問題ないな…どうしよう、全種族の共通言語であるティスラミッド語は覚えたし、その他の言語に関する本はないからやる事ないな」

と暇になったのだ。それも無理もない元々ティスラミッド語は理解して話せる上に文字はアルファベットであり、覚えるべき発音も幼いため脳みそがとても柔らかく直ぐに覚えたのだ。

「(どうしよう共通教育でも受けるかな、5歳から10歳まで普通は受けるが今の俺には元にいた知識もかなりあるし、今受けようかな5歳になってからはそれなりに動ける用になるから兵器開発とかもしたしな。そうと決まれば前はなんとやら)」と決心を決め1歳の頃に貰ったスケッチブックとクレヨンを握りしめ、教室に向かった。

「(流石に…
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