上 下
9 / 26
Season3 美少女と僕

夜の美少女

しおりを挟む
皆が寝静まってから一時間立った頃、少年の目はさめベッドからおりた、
「はぁあ、眠いなぁそろそろ支度して図書室行くか」と言いはなし、スケッチブックと鉛筆、消しゴムに火を灯したロウソクを持って図書室に向った。
アミンは罰則を受けたのに全く懲りてなかった。

図書室について、以前作った合鍵で鍵を開けた


       ・・・
       ガチャ




図書室に入って窓から離れてる奥の席に座ってスケッチブックを開いて鉛筆を持った。

(うん、将来ここ出たときに移動を楽にするためにジープを作成したいけど、これの問題を解決しなきゃな)と考えながら、火の付いたロウソクを見るのであった
(ロウソクは月に3本しか支給されないから車を作るにしては足りないな、まずは小屋の灯りの問題を解決しないと
今の所は灯りの対策については2つ考えてある。
1つ目は泥池から出てるガスを最終的して、畑仕事で使う骨をゼリーにしてそれをガスと混ぜたら、固体燃料まがいの物に火をつけたらガスランプにする方法
もう一つは川に水車を作って、電気を作ってそれを電球に繋げば光らせる事ができるけどなぁ
どちらも捨てがたいから悩む………)
としばらく苦悩したあとに
水車と電球を作る事に決めた
理由は簡単でこれから色々な物を制作する時に電気があると楽だからだ
(まずは、水車の設計図を描くか、そして電球の設計図も書かなきゃな)


作るものは決めたので早速制作に取り掛かったであった。



静かな図書室にカキカキカキと設計図を描く音だけが響くのであった。





(よし、こんなものでいいだろう、電気を送る銅線も古くなった銅鏡を溶かして型に入れればいいだろう、電球は瓶を溶かして電球にして、フィラメントは竹にすれば、光るな…)
少年はいつの間にか水車と電球制作に夢中になり、周囲に気づかず
〘後にあんな事になるとは知るよしもなかった〙







「ねぇ、何してるのアミンちゃん」
いきなり話しかけられたアミンはびっくりして飛び上がり椅子ごと転んでしまった。


(痛ったいなぁー・・・あぁ夢中になりすぎて周りに気づいてなかった、てか誰だ話しかけたのは)
と思いながらゆっくりと顔を上げていくのだった。








そこには自分と同じくらいの歳でロングの少女が立っていた
を上げたら目の前には少女がいた
(やべぇ、チクられたら終わるなぁどうにかしないと)
「これぇ、なぁにぃ」
と言いながら少女は設計図を取り上げた
「返せ」と下を見ながら少年は言った
「やだぁ、何か教えてくれないと皆にこの紙みせよ」
(あーめんどくせ、めんどくせなぁなんで人の物をとりあげるだよ、てか他の人に見せたら俺またいじめられるじゃん、いじめ自体はいいのだけれどもいじめられる事によって、作業に支障をきたすのはどうしても避けたいな、正直に言うしかないなハァ)
「そ、その紙通りに組み立てをするとロウソクがなくても灯りを照らす事ができるんだよ」
「うそ、これで灯りがつくの…てかなんでアミンちゃん私の顔を見て話さないの」
(早く、帰れよ)
「そ、それは…てかなんで俺の名前を知ってるの」
「うん…逆に知らないと変じゃない?、この孤児院で最年少は私とアミンちゃんとあともう一人いるから、知ってると思うよ」
(最年少なのかよ、俺)
「悪いけど俺はあんたの名前も知らん、出来ればその設定図を早く返してもらって、ここで会ったことは忘れてね」 
「酷いな名前を知らないて、いいよ教えてあげる私の名前は
(名前以外にもかなり暴言いったぞ)







     ・・・ ・・・
     アイラ・スミス














だよこれから宜しくね」 
(これから宜しくだとぉ、はぁ俺も一応名前言うかここで言わないのは人間としてあれだし)
「俺はアミン、アミン・グラコスだ」

「宜しくね、そう言えば来月誕生なんだってね」
(まだ、話しかけてくるのかよ)
「あぁ」
「ふーん、そうなんだ(笑)」
「あの、そろそろ紙を返してくれないかな」
「名前」
「はぁ」
「名前で読んだら返す」
(あぁ、めんどくせぇーいい加減返せよ、こっちは目の前に女が入るのと紙を返してくれないストレスで円形脱毛症になるぞ)
「ス、スミス」
「下の名前で呼んでちゃん付けでね(笑)」 
(嘘だろ)
「ア、アイラちゃん」
少年は嫌な顔をしそうになったがそれをぐっとおさえ真顔で呼んだ
「ちゃんと呼んでくれたね、じゃこれ返すね」
「あんがとさん」
(ようやく返してくれた)と少年は胸を下ろすのであった。
少年は、設計図の最終調整に入っていた。
カキカキカキカキ
ジィーーーー
「何か、まだ他に言いたい事あるのか」
「これ、やってんの見てていい」
(返せそうにないなチィ、無理に返してもめんどくさくなるだけし)
「俺の邪魔をしないならいていいぞ」
「わーい、ありがとう」
(と言っても最終調整だからすぐ終わるけど)
 ごく少ない時間だが夜の図書室をロウソクの灯りで二人を照らすのであった…




しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました

東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。 攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる! そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊

北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。

死んだら男女比1:99の異世界に来ていた。SSスキル持ちの僕を冒険者や王女、騎士が奪い合おうとして困っているんですけど!?

わんた
ファンタジー
DVの父から母を守って死ぬと、異世界の住民であるイオディプスの体に乗り移って目覚めた。 ここは、男女比率が1対99に偏っている世界だ。 しかもスキルという特殊能力も存在し、イオディプスは最高ランクSSのスキルブースターをもっている。 他人が持っているスキルの効果を上昇させる効果があり、ブースト対象との仲が良ければ上昇率は高まるうえに、スキルが別物に進化することもある。 本来であれば上位貴族の夫(種馬)として過ごせるほどの能力を持っているのだが、当の本人は自らの価値に気づいていない。 贅沢な暮らしなんてどうでもよく、近くにいる女性を幸せにしたいと願っているのだ。 そんな隙だらけの男を、知り合った女性は見逃さない。 家で監禁しようとする危険な女性や子作りにしか興味のない女性などと、表面上は穏やかな生活をしつつ、一緒に冒険者として活躍する日々が始まった。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが集団お漏らしする話

赤髪命
大衆娯楽
※この作品は「校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが小さな公園のトイレをみんなで使う話」のifバージョンとして、もっと渋滞がひどくトイレ休憩云々の前に高速道路上でバスが立ち往生していた場合を描く公式2次創作です。 前作との文体、文章量の違いはありますがその分キャラクターを濃く描いていくのでお楽しみ下さい。(評判が良ければ彼女たちの日常編もいずれ連載するかもです)

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

処理中です...