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隠し部屋
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王立学園には誰にも気づきにくい場所に隠された部屋がある。
刺客から逃れる為や密談の為に使うその部屋は、壁に紛れ扉は一見では見えず、奥まった場所にあるせいでそこに部屋があることは選ばれた教師陣や学園長を除けば生徒では誰も知らないだろう。
その部屋は王族だけが使える部屋だからだ。
だからこうして王族が一人で部屋に篭り、くつろいでいる時に誰かが入ってくることはない。必ず王族が招待し伴わないと入ることは許されない部屋なのだ。
それなのに何故、目の前に一人いるのか。
「……ユース王子から権限を貰ったからな、王子が一人でいる時は入ってもいいと。」
「……兄上は王族の警備について軽視しているのか。」
「ユース王子は心配したようだ。王子が特権を利用して誰彼構わずこの部屋に入れることを。その為にこの部屋を開けるカラクリまで教えてくれたんだから。」
「仮にルジェが謀反まで起こしたらどう責任を取るつもりだろう。」
「別に俺、大事な存在ではないからな。俺を監視している人間にすぐに殺されでもするんじゃないか?」
なんでもないというようにソファで座るルジェは、王子に対面する態度には見えない。
「ユース様に頂いている権限は、ある程度の王子の行動への干渉。おおよそ王子には使わない言葉遣いが使えること。それから追加されたのは、この部屋に入ること。これからの王子の態度次第で権限が増えるか減るかは決まるが、一介の男爵家の子には見に余るほどの権限だな。」
「ふん。」
ウィンノルは聞いているのかいないのか、ただ対面のソファに座り寛いでいるように見える。
「もちろん誰かがいる外ではこんな態度とらない。男爵家の人間が王族にナメた言葉遣いをするなんて、いくらユース様に許されていようが周りは許さないからな。俺はどこぞの誰かと違って分別はついているんでね。ただまあここでくらい『友人』として許してくださいよ、王子様?」
ウィンノルの眉毛が一瞬だけ釣り上がった気がしたがそれも気がしただけで平然と座っている。
「……で?いつからこの部屋に入る権限が与えられたのかは知らないが、今まで一度もここには来たことがないお前がわざわざここに来るのは一体何の用だ。」
その言葉にルジェは緩慢にポケットから一枚の紙を取り出した。
「……アレンシカ様が持ってたぞ、これ。どうせ知ってるだろうが見せておく。」
机の上に置いた紙を滑らすようにウィンノルが手にすると静かに開いた。一瞬だけ目を通すとまたもとの状態に戻す。
「……くだらないな。」
「そのくだらないことは王子が引き起こしてるんだろ。どうやらあの様子だと他にも大量に届いてるみたいだ。ユース様を通じてな。」
「そうだね。」
「で、この招待状に答えるのか?」
「このふざけた招待状に?こんな格下家門のことなんていちいち構ってやる暇はない。」
「だけどアレンシカ様は拒否できませんよね。他でもない王族からの要請なんですから。」
ウィンノルはその返答に本当に小さくため息をついた。
「……王子、アレンシカ様をどうするつもりだ?」
「どうする、とは?」
「……どう見てもお互いに円滑な婚約関係ではない。王子は浮気ばっかりしているし、アレンシカ様がいくら歩み寄ってもちっとも責務すら果たそうとしない。」
「……。」
「この学園に進学してからずっと監視していが、お前のアレンシカ様への態度が酷いこともはちっとも変わらない。」
「……しょうがないんだよ。それは。」
「しょうがないとは?あんな態度をしておいてイタズラに婚約期間を増やすことか?アレンシカ様は公爵の人間なんだぞ。ずっと酷い態度をしておいて、正常な婚約関係すら結ぶ気がないのにこのままでいて、向こうが他と婚姻する機会を奪いたいのか?何か気に入らないならお前側から破棄の話し合いを設けるしかないだろう?」
ルジェはダンッと両の手の平で机を叩いた。机の上に置いたままだった招待状が少しだけ歪む。
「それとも向こうから破棄してほしいのか?家格が下の者からの申し出は出来ないが、相手側に重大な過失があれば出来るもんな。でも相手は王族なんだぞ、よっぽどのことがなきゃ申し出られる訳ないだろ。それどころか王族なら簡単に揉み消せる。過失を証明したところで周りは認めないだろうな。むしろリリーベル家に過失があると思われる。」
「……別にアレンシカが申し出たいならすればいいだろうに。」
「それが出来ないからこうなっているんだろ。俺は今までのことを全てユース様に報告しているぞ、だが一向に改善する様子もない。どう見てもお前に話が行ってる様子もないよな。……なあ、お前は、お前とユース様は何が目的なんだ?」
「とりあえず少し落ち着きなさい。」
ヒートアップしたルジェに座り直すように促した後、再度机の上の招待状を手にしたウィンノルは今度はそれを開かずに自分のポケットにしまった。
「とりあえず、兄上には話すつもりではある。さすがに連日のパーティーは無理だからね。その後のことは俺の一存だけでは決められないが。またうちでも話し合うよ。」
「その話し合いをしてないんだろ……。」
ウィンノルはただにこりと笑った。そしてそのまま立ち上がる。
「そうと決まれば帰らなければ。さあルジェも行きなさい。この部屋を最後に出るのが王族以外ではいけないからね。」
そして内側からは見える出口へ促した。
「……ウィンノル王子、お前は一体何を考えているんだ……?」
これ以上話し合いが見込めないと踏んだルジェは項垂れつつも促されたまま出口に向かったが、部屋を出る前に振り返り問うた。
しかし返ってきたのはただただ穏やかな微笑みだけだった。
刺客から逃れる為や密談の為に使うその部屋は、壁に紛れ扉は一見では見えず、奥まった場所にあるせいでそこに部屋があることは選ばれた教師陣や学園長を除けば生徒では誰も知らないだろう。
その部屋は王族だけが使える部屋だからだ。
だからこうして王族が一人で部屋に篭り、くつろいでいる時に誰かが入ってくることはない。必ず王族が招待し伴わないと入ることは許されない部屋なのだ。
それなのに何故、目の前に一人いるのか。
「……ユース王子から権限を貰ったからな、王子が一人でいる時は入ってもいいと。」
「……兄上は王族の警備について軽視しているのか。」
「ユース王子は心配したようだ。王子が特権を利用して誰彼構わずこの部屋に入れることを。その為にこの部屋を開けるカラクリまで教えてくれたんだから。」
「仮にルジェが謀反まで起こしたらどう責任を取るつもりだろう。」
「別に俺、大事な存在ではないからな。俺を監視している人間にすぐに殺されでもするんじゃないか?」
なんでもないというようにソファで座るルジェは、王子に対面する態度には見えない。
「ユース様に頂いている権限は、ある程度の王子の行動への干渉。おおよそ王子には使わない言葉遣いが使えること。それから追加されたのは、この部屋に入ること。これからの王子の態度次第で権限が増えるか減るかは決まるが、一介の男爵家の子には見に余るほどの権限だな。」
「ふん。」
ウィンノルは聞いているのかいないのか、ただ対面のソファに座り寛いでいるように見える。
「もちろん誰かがいる外ではこんな態度とらない。男爵家の人間が王族にナメた言葉遣いをするなんて、いくらユース様に許されていようが周りは許さないからな。俺はどこぞの誰かと違って分別はついているんでね。ただまあここでくらい『友人』として許してくださいよ、王子様?」
ウィンノルの眉毛が一瞬だけ釣り上がった気がしたがそれも気がしただけで平然と座っている。
「……で?いつからこの部屋に入る権限が与えられたのかは知らないが、今まで一度もここには来たことがないお前がわざわざここに来るのは一体何の用だ。」
その言葉にルジェは緩慢にポケットから一枚の紙を取り出した。
「……アレンシカ様が持ってたぞ、これ。どうせ知ってるだろうが見せておく。」
机の上に置いた紙を滑らすようにウィンノルが手にすると静かに開いた。一瞬だけ目を通すとまたもとの状態に戻す。
「……くだらないな。」
「そのくだらないことは王子が引き起こしてるんだろ。どうやらあの様子だと他にも大量に届いてるみたいだ。ユース様を通じてな。」
「そうだね。」
「で、この招待状に答えるのか?」
「このふざけた招待状に?こんな格下家門のことなんていちいち構ってやる暇はない。」
「だけどアレンシカ様は拒否できませんよね。他でもない王族からの要請なんですから。」
ウィンノルはその返答に本当に小さくため息をついた。
「……王子、アレンシカ様をどうするつもりだ?」
「どうする、とは?」
「……どう見てもお互いに円滑な婚約関係ではない。王子は浮気ばっかりしているし、アレンシカ様がいくら歩み寄ってもちっとも責務すら果たそうとしない。」
「……。」
「この学園に進学してからずっと監視していが、お前のアレンシカ様への態度が酷いこともはちっとも変わらない。」
「……しょうがないんだよ。それは。」
「しょうがないとは?あんな態度をしておいてイタズラに婚約期間を増やすことか?アレンシカ様は公爵の人間なんだぞ。ずっと酷い態度をしておいて、正常な婚約関係すら結ぶ気がないのにこのままでいて、向こうが他と婚姻する機会を奪いたいのか?何か気に入らないならお前側から破棄の話し合いを設けるしかないだろう?」
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「それが出来ないからこうなっているんだろ。俺は今までのことを全てユース様に報告しているぞ、だが一向に改善する様子もない。どう見てもお前に話が行ってる様子もないよな。……なあ、お前は、お前とユース様は何が目的なんだ?」
「とりあえず少し落ち着きなさい。」
ヒートアップしたルジェに座り直すように促した後、再度机の上の招待状を手にしたウィンノルは今度はそれを開かずに自分のポケットにしまった。
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