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虫
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「あ……。」
呆然とするアレンシカを前に、飄々とした様子の婚約者は近くの園芸クラブの生徒に花を見せるように頼んだ。
絡みついている二人が追従する。
「はーやーく、くださいな?殿下が私たちにお花をくださるんですから。」
「ぼくたちに殿下がお花をくれるんですから。一番綺麗ななお花をくださいね?」
両方から殿下の腕に絡みつく生徒は、ふふふと笑っている。
どうやら、園芸クラブから花をもらった後で殿下からプレゼントされるようにお花を渡されるということをするらしい。
どちらが発案なのかは知らないが、王子に憧れを持っている者なら羨ましいことこの上ないイベントだ。
しかし殿下はアレンシカが園芸クラブに在籍していることを知っている。クラブ活動の場だがデートスポットでもある庭園によく足を運んでいるからだ。
だがアレンシカを嫌い、近寄ることすら良しとしない殿下がわざわざこの楽しい祭りの場で自主的に来るとはとても思えなかった。いつもの庭園巡りとは違い、対面する可能性があるのだから。
それなのにわざわざ来たということは、くっついている二人が発案なのだろう。
現に彼の腕に絡みついている彼らは、アレンシカを勝ち誇ったような目で見ている。
普段なら婚約者のいる、その上王子の身体に触るなどとても出来ないことだが、お祭り気分で大胆な気持ちになっているらしい。
そして何よりも、王子が触られているのに何も言わなかった。もしかすると彼もお祭り気分になって普段は許されない行動でも許しているのかもしれない。
アレンシカはたとえお祭り気分になっていても触れられることは許されない。
いつの間にか殿下から離れていた取り巻きは、贈られる花を選ぶことに必死だ。一生に一度あるかないかなのだから、とっておきの花をプレゼントされたいからだ。
遠巻きに見られる目や戸惑いやあるいは自分も話しかけたいとソワソワしている周りの態度など意に返さずただ一人立っていた殿下は、園芸クラブの生徒たちをただ見ているだけだったがある一人を視界に捉えると、にこやかに話しかけた。
「ああ、君はスプリンガード君だね。」
「……!」
未来が来るのだからいずれは接点が出来るはずだとは思ってはいたが、まさか目の前で話しかけると思わなかった。
エイリークも目を見開いて、とても驚いていている様子だ。
「噂は聞いているよ。平民出身でありながら優秀だってね。」
「……お褒めいただき光栄です。」
突然話しかけられたエイリークはしごく強張った顔でと殿下を見ている。
それは平民が王子に話しかけられた緊張か、それとも未来の恋人に話しかけられた緊張かは、アレンシカには分からなかった。
「そんなに優秀な生徒がいるなんて、この学園も鼻高々だろうね。」
「……。」
「俺も本当に嬉しいよ。……なかには優秀な婚約者がいながら怠ける貴族、なんてのもいるからね。」
チラリとアレンシカを見た。
今まで、どんなにそばにいても見てくれることはなかったのに。
まるで、それはお前だと言うような鋭い目。
アレンシカは本来なら応対しなければいけない筈だが、接近禁止も言い渡されている身で、なおかつこんなことを言われて、混乱で頭の中がぐちゃぐちゃだった。
だけど、これだけは分かる。アレンシカは衆人環視の中で辱められたのだ。
何のことか、話されていることは大半の人間は分からない。それでも多くの人間がいるこの場で、言うことに意味があるのだ。
殿下の冷たい視線と、辱めともいえる言葉にアレンシカはただ顔を青くして、視線を下げることしか出来ない。
エイリークに話しかけた時とは正反対だ。
殿下が駄目だと言う以上、王子の隣りにいるには相応しくない。
それを目の前で見せつけられた。
アレンシカは今すぐここから立ち去りたかった。
だけど、何も言わずただ目の前から立ち去るなんて失礼だ。
ただアレンシカはこの辱めに堪えるしかない。
「わー大変ですー。すっごい大変ですー。すっごい巨大ですっごいうるさくてしつこい虫がいますー。」
いつの間にか目の前にプリムがいた。
掃除をしていた途中だったんだろうプリムはどこから持って来たのか、スプレーボトルを持って立っている。
「大変なのでー虫除けスプレーしなきゃですー。綺麗なお花には虫が来ますからー。困っちゃいますねー。」
人を掻き分けて殿下と取り巻きに割って入り、地面に向かってシュシュシュと噴射しまくっている。
「……君はミラー君だったね。それは何かな。」
殿下は話に割って入られて一瞬煩わしいような顔をしたが、さすが王子とも言えるにっこりと冷静そのものな笑顔でプリムを見た。
それでもノズルは下がらない。
「薬学クラブと共同で開発した強力な虫除けスプレーですー。」
「こんなに人に近づけてはいけないよ。」
「人には向けてませんー。虫に向けてますー。」
「……ここに虫はいないみたいけどね。」
「いますー。すっごく汚い虫ですー。とっても煩い虫ですー。」
「あとでしたほうがいいんじゃないかな。」
「百パーセント天然ハーブです。人には効きません。虫に効きますー。」
ボトルの中身がなくなる勢いで何度も何度も地面に噴射しまくっている。
足元の地面はラインが引かれたように湿っていた。
噴射音と返答に殿下は苛立ちが少し隠せなくなってきたようだ。
「……とりあえず俺に免じて下げてくれないかな。」
「私はお友達の言うことしか聞きません。」
ピリピリとした空気が流れる。恐怖するもの、止めようとするもの様々だ。
しかし誰もがその中に入ることは出来ない。
すぐに止めなければいけないのに、入ってはいけないような、そんな空気があった。
「プリム、もう、」
「……ちょっとアンタ、何やってるの。」
アレンシカより一歩早かった素早くエイリークが近くに来てプリムの持ったボトルを取り上げた。
「危ないでしょ、もうかけすぎなんだけど。」
プリムはスッと真顔でエイリークの方を見た。
「……エイリーク君。私は――。」
「……!」
「お花!こちらご用意できました!」
ハラハラとした周りを押しのけて先輩が綺麗な紙に包まれた花を二つ殿下に差し出した。
ほんの少し怖い空気が減り、殿下は渡されたまま花束を受け取る。
「君達、準備できたからおいで。」
殿下がそう呼びかけると二人はきゃあきゃあと声を上げてまた殿下に絡みついた。
「せっかくだし、庭園に行こうか。」
「きゃー素敵です!」
「ロマンチックです!」
殿下はそのまま振り返ることなく喧騒を連れて去っていく。
「アレン様……。」
何か言いたげなエイリークの呼びかけにも気づかない。
いつのまにかボトルを取り返していたプリムはまたあらぬ方向にスプレーを振りまき始めている。
アレンシカは最後までただその背中を見ることしか出来なかった。
呆然とするアレンシカを前に、飄々とした様子の婚約者は近くの園芸クラブの生徒に花を見せるように頼んだ。
絡みついている二人が追従する。
「はーやーく、くださいな?殿下が私たちにお花をくださるんですから。」
「ぼくたちに殿下がお花をくれるんですから。一番綺麗ななお花をくださいね?」
両方から殿下の腕に絡みつく生徒は、ふふふと笑っている。
どうやら、園芸クラブから花をもらった後で殿下からプレゼントされるようにお花を渡されるということをするらしい。
どちらが発案なのかは知らないが、王子に憧れを持っている者なら羨ましいことこの上ないイベントだ。
しかし殿下はアレンシカが園芸クラブに在籍していることを知っている。クラブ活動の場だがデートスポットでもある庭園によく足を運んでいるからだ。
だがアレンシカを嫌い、近寄ることすら良しとしない殿下がわざわざこの楽しい祭りの場で自主的に来るとはとても思えなかった。いつもの庭園巡りとは違い、対面する可能性があるのだから。
それなのにわざわざ来たということは、くっついている二人が発案なのだろう。
現に彼の腕に絡みついている彼らは、アレンシカを勝ち誇ったような目で見ている。
普段なら婚約者のいる、その上王子の身体に触るなどとても出来ないことだが、お祭り気分で大胆な気持ちになっているらしい。
そして何よりも、王子が触られているのに何も言わなかった。もしかすると彼もお祭り気分になって普段は許されない行動でも許しているのかもしれない。
アレンシカはたとえお祭り気分になっていても触れられることは許されない。
いつの間にか殿下から離れていた取り巻きは、贈られる花を選ぶことに必死だ。一生に一度あるかないかなのだから、とっておきの花をプレゼントされたいからだ。
遠巻きに見られる目や戸惑いやあるいは自分も話しかけたいとソワソワしている周りの態度など意に返さずただ一人立っていた殿下は、園芸クラブの生徒たちをただ見ているだけだったがある一人を視界に捉えると、にこやかに話しかけた。
「ああ、君はスプリンガード君だね。」
「……!」
未来が来るのだからいずれは接点が出来るはずだとは思ってはいたが、まさか目の前で話しかけると思わなかった。
エイリークも目を見開いて、とても驚いていている様子だ。
「噂は聞いているよ。平民出身でありながら優秀だってね。」
「……お褒めいただき光栄です。」
突然話しかけられたエイリークはしごく強張った顔でと殿下を見ている。
それは平民が王子に話しかけられた緊張か、それとも未来の恋人に話しかけられた緊張かは、アレンシカには分からなかった。
「そんなに優秀な生徒がいるなんて、この学園も鼻高々だろうね。」
「……。」
「俺も本当に嬉しいよ。……なかには優秀な婚約者がいながら怠ける貴族、なんてのもいるからね。」
チラリとアレンシカを見た。
今まで、どんなにそばにいても見てくれることはなかったのに。
まるで、それはお前だと言うような鋭い目。
アレンシカは本来なら応対しなければいけない筈だが、接近禁止も言い渡されている身で、なおかつこんなことを言われて、混乱で頭の中がぐちゃぐちゃだった。
だけど、これだけは分かる。アレンシカは衆人環視の中で辱められたのだ。
何のことか、話されていることは大半の人間は分からない。それでも多くの人間がいるこの場で、言うことに意味があるのだ。
殿下の冷たい視線と、辱めともいえる言葉にアレンシカはただ顔を青くして、視線を下げることしか出来ない。
エイリークに話しかけた時とは正反対だ。
殿下が駄目だと言う以上、王子の隣りにいるには相応しくない。
それを目の前で見せつけられた。
アレンシカは今すぐここから立ち去りたかった。
だけど、何も言わずただ目の前から立ち去るなんて失礼だ。
ただアレンシカはこの辱めに堪えるしかない。
「わー大変ですー。すっごい大変ですー。すっごい巨大ですっごいうるさくてしつこい虫がいますー。」
いつの間にか目の前にプリムがいた。
掃除をしていた途中だったんだろうプリムはどこから持って来たのか、スプレーボトルを持って立っている。
「大変なのでー虫除けスプレーしなきゃですー。綺麗なお花には虫が来ますからー。困っちゃいますねー。」
人を掻き分けて殿下と取り巻きに割って入り、地面に向かってシュシュシュと噴射しまくっている。
「……君はミラー君だったね。それは何かな。」
殿下は話に割って入られて一瞬煩わしいような顔をしたが、さすが王子とも言えるにっこりと冷静そのものな笑顔でプリムを見た。
それでもノズルは下がらない。
「薬学クラブと共同で開発した強力な虫除けスプレーですー。」
「こんなに人に近づけてはいけないよ。」
「人には向けてませんー。虫に向けてますー。」
「……ここに虫はいないみたいけどね。」
「いますー。すっごく汚い虫ですー。とっても煩い虫ですー。」
「あとでしたほうがいいんじゃないかな。」
「百パーセント天然ハーブです。人には効きません。虫に効きますー。」
ボトルの中身がなくなる勢いで何度も何度も地面に噴射しまくっている。
足元の地面はラインが引かれたように湿っていた。
噴射音と返答に殿下は苛立ちが少し隠せなくなってきたようだ。
「……とりあえず俺に免じて下げてくれないかな。」
「私はお友達の言うことしか聞きません。」
ピリピリとした空気が流れる。恐怖するもの、止めようとするもの様々だ。
しかし誰もがその中に入ることは出来ない。
すぐに止めなければいけないのに、入ってはいけないような、そんな空気があった。
「プリム、もう、」
「……ちょっとアンタ、何やってるの。」
アレンシカより一歩早かった素早くエイリークが近くに来てプリムの持ったボトルを取り上げた。
「危ないでしょ、もうかけすぎなんだけど。」
プリムはスッと真顔でエイリークの方を見た。
「……エイリーク君。私は――。」
「……!」
「お花!こちらご用意できました!」
ハラハラとした周りを押しのけて先輩が綺麗な紙に包まれた花を二つ殿下に差し出した。
ほんの少し怖い空気が減り、殿下は渡されたまま花束を受け取る。
「君達、準備できたからおいで。」
殿下がそう呼びかけると二人はきゃあきゃあと声を上げてまた殿下に絡みついた。
「せっかくだし、庭園に行こうか。」
「きゃー素敵です!」
「ロマンチックです!」
殿下はそのまま振り返ることなく喧騒を連れて去っていく。
「アレン様……。」
何か言いたげなエイリークの呼びかけにも気づかない。
いつのまにかボトルを取り返していたプリムはまたあらぬ方向にスプレーを振りまき始めている。
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