あ、私が悪役令嬢(？)だったんですか？

学園生活#2

学園が始まって早3ヶ月。
私は、楽しく授業を受け、学園生活に慣れ始めました。

私の傍にいつもいて下さるのは、勿論マリアーナ・スペードル様。
私の幼なじみ兼親友です。
普段は、マリー様と呼んでおります。
マリー様は、私と同じ四大公爵家の令嬢です。
清廉された所作には、女性の私も惚れ惚れします。


私とマリー様は、同じクラスなので、基本一緒に移動したり、お喋りしたりしております。

あ、このクラスは特別クラスなので、四大公爵家であっても、勉強が出来なければ入れません。
私の幼なじみであり、仲間でもある公爵家令嬢、令息は全て優秀でしたので、クラスは同じです。
勿論、トール様も同じです！

なんて言ったってトール様は、首席で入学されましたもの！

私も負けていられません！

隣に立つものとして、日々精進しております。

特別クラスは、定員10名。
この10名は、毎回テストで変わる可能性があります。
常に上位の人しか入れないクラスなのです。

今、このクラスには、私達以外、女性が2人と、男性が3人おられます。

名前も覚え、少しづつ仲良くなっていっていたのですが…今回のテストでまたメンバーが変わりました。
変わったのは、私達以外の方ですが…。

そう言えば、最近職員室に行っては、
「なんでこの私が普通クラスなの！？おかしいじゃない！？」
などと叫ばれている方がおられるとか…。

なぜそのように思い込めるのでしょう？
この学園のクラス分けは、成績なのに…。
特別クラス、優秀クラス、普通クラスなのですが、優秀クラスの方でしたら、まだ分かるのですが、なぜ普通クラスの方が？

トール様に、それをそれとなく聞いてみたのですが、
「ちょっと、勘違いか何かしてたんだろうね？勉強さえ頑張ればいい話だからね。」
との返答がありました。

そうですよね…勉強さえすれば問題ないんですよね…。

謎でしかありませんが、私にはどうすることも出来ないので、今しなければ行けない宿題を始めることにしました。


その後、職員室で暴れた女子生徒が謹慎になったと聞きましたが、もしかして、特別クラスに入るのは私とか何とか言ってた方でしょうか？
なんというか…凄い人だと言うことだけ理解しました。