異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!

石のやっさん

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第三章 この世界の不条理

第66話 悩んだ

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本妻か…

今は兎も角、将来は考えないといけないんだよな。

この世界に来るまでは全くモテない存在だったんだ。

それが、こんなハーレム状態。

全員がとんでもない美人で凄く綺麗だ。

まだ、先とは言え、話位はして置いた方が良いだろう…

【サキュバ&キリネの場合】

「サキュバさん、将来の事なんだけど…」

「将来の事…?」

「結婚について考えているんだけど、相談に乗って貰えますか?」

「結婚、本当に…嬉しいけど? 何を悩んでいるのかな?」

俺は、麗華さんに言われた事について話をした。

「成程…それは…大変ですね。ですが私は理人の好きな様にして良いと思いますよ」

「はははっ、私もそう思います。このハーレムの主は理人さんの物ですからね」

「そうですか」

「理人、真剣に言わせて貰うが、この結びつきの中心に居るのは理人、理人が居なければバラバラになる…だから理人が好きにして良いんだ…そこには魔王も女王も関係ない…」

「解りました」


【マリアーヌ&マリンの場合】

「理人ちゃんの好きにして良いのよ」

「理人さんのお好きなように…」

「ですが、魔王に女王、王女に貴族、最早どうして良いか解りません」

「理人ちゃん、私は女王ですが、もう貴方の女なのよ…ある程度この世界の事も解っていると思いますが、貴方は凄く重要なの、マリンは私の娘ですが女王としても人間としても、どちらかしか助けられないなら、私は迷わず理人ちゃんを助けます」

「そんな」

「理人さん、今の貴方はそれ位重要な人物なんですよ? 私だってお母さまと理人さんなら王女として理人さんをとります。このハーレムは理人さんの物、好きにして良いんですよ」

「そうですか…」

「好きにして良いんです!」

「お母さま?!なんで服脱ぐんですか? それは違うでしょう…無視して行って下さい」

「理人ちゃん、本当に好きにして良いんですからね!全員、貴方の物なんですからね」

「服脱がないでちゃんと言えば良いのに…呆れました。ですが私も同意見ですよ」

「解りました」

此処でも同じ…だ。

【シャルナ&麗華】

「あらあら、随分と悩んでいますね」

「そんなに悩む事じゃ無いわ! 自分が一番生活しやすい様にすれば良いのよ」

「それがどうして良いか解らないんだよ」

「理人は相変わらず優柔不断ね…好きにして良いんだから自由にすれば良いのよ」

「麗華、言い過ぎよ」

「シャルナ様、ですが理人はこの位追い込まないと決めないタイプですよ」

「それは私が理人の事を知らない…そう言いたいのかしら?」

「シャルナ様、私はこれでも5年以上の付き合いはありますから」

「まだ、理人に抱かれてもいない癖に何を言うのかしら?」

「シャルナ様…くっ、理人、ならこれから…」

「ごめん、急ぎの用があるんだ、ゴメンねーーっ」

流石に同級生の麗華さんとは…まだまだ勇気がいる。

慌てて俺は逃げ出した。

【カセリア&ミム】

「「本妻?」」

「ああっ、実は…」

「そう言う事か? 理人の好きにして良いと思う。ただ私は人を纏めるのは苦手だから避けてくれると助かる」

「ミムも同じかな?ただミムじゃ、流石に皆を纏められないからパス」

「そう」

結局、解った事は『俺の好きにして良い』それだけだった。

好きにして良いなら…うんこれで良い筈だ。

ようやく頭の中の靄が晴れた気がする。

よし決めた。
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