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第二章 甘い生活
第57話 【閑話】男の悲鳴がこだまする。
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「ふざけるな! 僕はCランクだぞ!」
「だから、どうされたのですか?」
「貴重な男の中でも、高ランクな僕が何故、男性保護施設を追い出されなければならないんだ!」
「この度、話し合いの結果、男性保護施設を利用できる者はB級以上の者に限られる事になりましたのでね、出ていって貰うだけの事です!」
「何故だ! 何故そんな事に…」
「さぁ? 末端の私にはよく解りませんね! それより口の利き方に注意しなさい」
「貴様…えっ」
馬鹿な奴だ…私は容赦なく、この男の顔面を叩いた。
「口の利き方に気をつけなさい! お前達、C級D級の男に与えられる権利は『市民権』です! ただの市民が騎士爵の地位を持つ貴族にその態度…口を慎みなさい」
「煩い、僕は男だ!」
「煩い! もうお前達C級、D級には男性特権はない! あくまで歯向かうなら殺すぞ!」
「ああっ、許して下さい!」
もう特権はない。
私は理不尽な事は嫌いだ。
今迄、市民に理不尽な事をした事はない。
だが、男は女に対して理不尽な事ばかりしていた。
数が少ないのを良い事に、貴族階級にすら盾突く者も多く居た。
なにかしてやるのは構わない。
だが、感謝一つしないで不平不満ばかり言う男を私は嫌いだ。
「まぁ、良い、許してやろう! ところで皆の中でこの男を抱きたいと思う奴いるか? 今なら銀貨1枚で抱けるよ」
「それは嫌です…許して下さい」
「別に相手したく無ければしないで良いんだ? だが、それでお前どうやって生きていくんだ?無一文で此処を出た後どうする? 今迄、仕事をした事が無いお前に出来る仕事はあるのか? 無いよな?」
「…はい」
「だろう?だったら男の体を使って商売する男娼しかないじゃん?今此処で犯らないでどうするんだ? 宿屋も借りれないだろうが! 文句があるなら買わなくても良いんだよ! 服だけはくれてやるから、とっととその身一つで出ていくが良い!」
「…買って下さい…」
「ハァ~聞こえないな~」
「僕を買って下さい!」
「ははははっ可笑しいの、C級の男の子が買って欲しいんだってさぁ!皆どうする?C級なら勃起するから挿入可能だよ!」
「「「「「「「「「「「「「「「買います」」」」」」」」」」」」」」」
「良かったな少年、うちの小隊15人皆が買ってくれるってよ!それじゃ私も含んで16名で相手してあげるわ」
「そ…そんな16名なんて…あの何処でするのですか…」
「此処でするに決まってるじゃん?」
「隊長、私1番目いいすか?」
「早い物勝ちで良い、私は最後で良いから、そら勃起するC級だ!商談成立したんだから、犯し放題だ…いけーーーっ」
「嫌だ、止めて…こんな外で、せめて部屋で…嘘嫌だ、いやぁぁぁぁぁぁーー」
「うるさいな男娼の癖に静かにしていろ…そらよ!」
ビリビリビリッ
もう皆、火がついちゃったな。
服からズボン下着まで引き千切っているわね。
「ほらよ、舐めな」
「嫌だ、汚いうぷっ」
「それじゃ、私はこれを頂こうかしら? あむっ」
「嫌だいやぁぁぁぁぁぁーー助けて、誰かいやぁぁぁぁぁーーーーっ嫌だ、嫌だーーー」
これは彼にだけ起きた事じゃ無い。
その日、あちこちから男の悲鳴が飛び交っていた。
「だから、どうされたのですか?」
「貴重な男の中でも、高ランクな僕が何故、男性保護施設を追い出されなければならないんだ!」
「この度、話し合いの結果、男性保護施設を利用できる者はB級以上の者に限られる事になりましたのでね、出ていって貰うだけの事です!」
「何故だ! 何故そんな事に…」
「さぁ? 末端の私にはよく解りませんね! それより口の利き方に注意しなさい」
「貴様…えっ」
馬鹿な奴だ…私は容赦なく、この男の顔面を叩いた。
「口の利き方に気をつけなさい! お前達、C級D級の男に与えられる権利は『市民権』です! ただの市民が騎士爵の地位を持つ貴族にその態度…口を慎みなさい」
「煩い、僕は男だ!」
「煩い! もうお前達C級、D級には男性特権はない! あくまで歯向かうなら殺すぞ!」
「ああっ、許して下さい!」
もう特権はない。
私は理不尽な事は嫌いだ。
今迄、市民に理不尽な事をした事はない。
だが、男は女に対して理不尽な事ばかりしていた。
数が少ないのを良い事に、貴族階級にすら盾突く者も多く居た。
なにかしてやるのは構わない。
だが、感謝一つしないで不平不満ばかり言う男を私は嫌いだ。
「まぁ、良い、許してやろう! ところで皆の中でこの男を抱きたいと思う奴いるか? 今なら銀貨1枚で抱けるよ」
「それは嫌です…許して下さい」
「別に相手したく無ければしないで良いんだ? だが、それでお前どうやって生きていくんだ?無一文で此処を出た後どうする? 今迄、仕事をした事が無いお前に出来る仕事はあるのか? 無いよな?」
「…はい」
「だろう?だったら男の体を使って商売する男娼しかないじゃん?今此処で犯らないでどうするんだ? 宿屋も借りれないだろうが! 文句があるなら買わなくても良いんだよ! 服だけはくれてやるから、とっととその身一つで出ていくが良い!」
「…買って下さい…」
「ハァ~聞こえないな~」
「僕を買って下さい!」
「ははははっ可笑しいの、C級の男の子が買って欲しいんだってさぁ!皆どうする?C級なら勃起するから挿入可能だよ!」
「「「「「「「「「「「「「「「買います」」」」」」」」」」」」」」」
「良かったな少年、うちの小隊15人皆が買ってくれるってよ!それじゃ私も含んで16名で相手してあげるわ」
「そ…そんな16名なんて…あの何処でするのですか…」
「此処でするに決まってるじゃん?」
「隊長、私1番目いいすか?」
「早い物勝ちで良い、私は最後で良いから、そら勃起するC級だ!商談成立したんだから、犯し放題だ…いけーーーっ」
「嫌だ、止めて…こんな外で、せめて部屋で…嘘嫌だ、いやぁぁぁぁぁぁーー」
「うるさいな男娼の癖に静かにしていろ…そらよ!」
ビリビリビリッ
もう皆、火がついちゃったな。
服からズボン下着まで引き千切っているわね。
「ほらよ、舐めな」
「嫌だ、汚いうぷっ」
「それじゃ、私はこれを頂こうかしら? あむっ」
「嫌だいやぁぁぁぁぁぁーー助けて、誰かいやぁぁぁぁぁーーーーっ嫌だ、嫌だーーー」
これは彼にだけ起きた事じゃ無い。
その日、あちこちから男の悲鳴が飛び交っていた。
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