31 / 77
第二章 甘い生活
第30話 2週間
しおりを挟む「シャルナ~!2週間たったから連絡したんだけど?」
ふぅ、連絡が来たわね。
どうせ、他の男と同じで『引き篭もりたい』『養ってほしい』そういう事なのよね。
もう、あの時みたいにトキメキを感じる相手じゃないわ。
「そうね、それで理人はどうしたいの? 引き篭もりたいわけ? 養ってほしいわけ?」
「そんな籠の鳥みたいな生活に興味ないよ!ただ、シャルナと仲良くしたいそう思っただけだけど?」
「へっ?!」
可笑しい…可笑しいわ。
どんな異世界人の男でも、この世界に来たら、皆同じ…徐々に浸食されて行き、二週間もすれば、女に嫌悪感を持ち性的な事を嫌う傾向が出て来るわ。
カップに自分で精液を採集するのさえ嫌悪感を持ち、場合によっては自殺する。
「なにか可笑しい事言ったかな?約束の2週間がたったから連絡したんだけど?」
「あの、あの理人にとって私は…どんな感じにその思える相手なのかしら?」
「背が低くて可愛いし、それでいて顔立ちが整っていて、うん美人さんだね」
「本当に?!」
「うん、そう思うけど?」
理人はもしかしたら『本物の男』なのかも知れないわ。
この世界独特の『女を嫌う』症状が出ていない。
「あの…もしもよ! もしも、また私が、そのまたSEXをしたいって、いったらどうするのかしら?」
「俺で良ければ勿論良いですよ!」
天使…理人は本当に天使みたいじゃない?
「私、1回じゃ満足しないわ! 前みたいに沢山したいわね! どうかな?」
「う~ん、流石にあそこ迄はきついけど5~6回位なら…あはははっ大丈夫ですよ」
凄い、理人はダウン症が無いんだ。
普通は、徐々に回数が減って…いえ、私馬鹿なの?
そもそも、最初から回数が可笑しいのよ。
「そう、それじゃこれから理人の所に迎えに行こうと思うんだけど? 今何処に居るのかしら?」
「ああっ中央通り沿いにある男性保護施設に居ますよ」
「男性保護施設ね!解ったわ、すぐに迎えに行くわよ」
「すぐに来なくても…」
「あらっ、約束したじゃない?2週間たって私が嫌いにならなかったら何処に居ても駆けつけるって」
「そうでした…」
「それで、理人はこれからどうしたいの?」
「別にこのままで構いません…充分満足ですから、まずは友達になって親交を深めれば良いんじゃないでしょうか?」
「そうね…」
全く、可笑しくなって無いじゃない?
こんな男って本当に居るの?
まるでそう『昔の男』みたいじゃない?
「良かったら男性保護施設で一緒に暮らしませんか?」
「男性保護施設…」
そうよ『友達』になれば男性保護施設に入れるじゃない!
あそこは女王でも入れない特別施設じゃない。
男性と付き合った女性のみが入れる施設。
勿論公爵の私も入った事は無いわ。
「ええっ、なかなか快適ですよ」
「そうね…解ったわ、すぐに行くから」
よく考えたら2人一緒に暮らしている女が居るのよね。
「待ってますね」
「すぐに行くからね…待ってて!」
今の私には、理人と暮らす以上に優先する事なんて無いわ。
仕事を放りだし…補助官を無視して私は理人の所へ向かった。
『待っててね!理人』
11
お気に入りに追加
290
あなたにおすすめの小説

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています

貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!
やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり
目覚めると20歳無職だった主人公。
転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。
”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。
これではまともな生活ができない。
――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう!
こうして彼の転生生活が幕を開けた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる