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第一章 顔に傷がある女性を好きになりました
第11話 淫靡な世界
しおりを挟む「え~と理人、食事を奢るって約束だったよな! それがなんで食材を買っているんだ!」
良く考えたら、俺の住んでいる部屋にはキッチンがあるし、男の手料理って価値があるみたいだから、作ってあげる事にした。
「いや、折角だから、料理でもしようと思って。簡単なものだけど?どうかな?」
「理人の手料理!(ゴクリッ)本当に良いのか?あっそれより…その…」
気がついたみたいだな。
今は放って置いて…
「取り敢えず、食材を買うから、持ってくれるかな?」
「心得た」
この世界は男が少ないせいか、こういう力仕事は女がするらしい。
しかも、こう言う事も彼女達には凄く嬉しいみたいだ。
凄いな、男が手ぶらで女が荷物を持つ。
男女比が変わるとこうなるのか?
しかし…
一度手を繋いだら、離してくれない。
器用に荷物を持ちながら、それでも手を繋ぎ続けている。
これだけ美人に手を繋がれて嫌な訳もなく、結構汗ばんでいるが気にしたら負けだ。
汗でビショビショになりながらもお互いに手を離さなかった。
「さぁ、入って」
「う、うん」
顔が赤くなっている。
元の世界だと、女の子の部屋に招かれた状態だから、まぁこうなるよな。
「その辺に座っていて、すぐに料理するから」
「ああっ」
顔を赤くして言葉が少なくなった。
緊張しているみたいだ。
ハンバーグモドキにスープにサラダにライス。
こんな物で良いか?
「随分、手際が良いんだな…料理がそこ迄出来る男なんて多分、他には居ないと思う」
「そう? もうすぐ完成だから…よっ出来た」
「凄く美味そうだ…これ本当に食べて良いの?」
「寧ろ、カセリアさんが食べてくれないと作った意味が無いから困る」
「そうか? それじゃいただきます! うん、凄く美味しい!」
「そう? それは良かった」
しかし、目のやり場に困る。
カセリアさんは長身の美女で足が長い。
そして…ミニスカだ。
ミニスカから見える下着は紐パンで、結構透けている。
その状態で良く足を組み替えるからチラチラと下着が見える。
目を凝らすと更にその奥の黒い物が見える。
「しかし、理人は本当に凄いな、まるで理想の男じゃないか? 美形で料理が上手くて、優しくて…うん、凄いよ」
嘘を言うのは良くないな。
「他は兎も角、この容姿は、此処に転移して来る時に変わった物で…元は凄く平凡な顔でした」
「あはははっ、気にしなくて良いよ! 元の顔は解らないけど今は凄く美形じゃない? 顔なんて言い出したら私はどうなるのさ? こんな傷があるんだから…うん、それに男は、醜くても価値があるんだよ」
「ガマカエルみたいな顔でも?」
「う~ん、理人に出会う前なら心が動いたかも知れないけど…今は無理だな」
ガマガエルみたいな姿でも心が動くのか…
「そうなんだ…」
「なんでガッカリしているんだ? 今の私は理人だけだ、間違えないでくれ! 友達登録して『理人のもの』になったじゃないか?」
…理人のもの?
「理人の物?!」
「当たり前じゃないか?友達登録しただろう? あれは私が理人の物になった…そういう意味だよ! 勿論、私から解除は出来ない…まぁ男側、理人からは簡単に解除できるけど…しないよね」
凄く重いな。
「しないよ! だけど、この世界の女性はなんでミニスカートに紐パンなんですか?」
「男を受け入れやすい様にする為だよ! 当たり前じゃん」
「当たり前?」
「この世界の男は…その…な」
そう言えばそうだった。
この世界の男は何時間も女性に奉仕されなければ勃らないんだった。
男を受け入れやすい様に、すぐに脱げる服装...そういう事か?
「解った…言わなくても大丈夫だから」
「理人…もし大きくなったら言ってくれ、何時でも相手するから」
実はさっきから勃ちぱっぱなし…とは言いにくいな。
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