8 / 21
第8話 狂った村
しおりを挟む
「俺は、そんな事をしていたのか? それはどのくらい前からなんだ…ゴメン…教えてくれないか」
「かなり前からだな」
「ですが、本当に女として許せないと思ったのは、この街の前の村ですわ」
「見ていた僕も痛ましくて…涙が出てきたよ…旦那と息子の前で母親を犯し…父親や他の村の人がいる場所で若い子を犯したんだから」
「そうか…ゴメンちょっと出かけてくる…」
そこ迄していたのか…リヒトの馬鹿野郎っ…
「だが、それは」
「もう終わった事ですわ」
「そうそう…もう話が」
だが俺の気が済まない…
俺は三人に背を向けレストランを後にした。
◆◆◆
馬を調達して来てしまった。
トナル村…俺が来た所で困るだけだろう。
あんな残酷な事をした人間なんて顔も見たくないだろうな…
だけど、俺は償わないとならない…
やったのは俺でない…だが…
俺は村に入った。
もし、石をぶつけられようが怒らない。
罵詈雑言は覚悟の上だ…
「勇者様…また来られたのですか?」
老人が俺の所に来た…多分この人が村長なのかも知れない。
周りには沢山の人間が集まってきた。
「ああっ、済まない事をしたと思う…謝って」
「あの、あれはボタンのかけ間違いです、気にする事は必要ないですじゃ…もし女を抱きたいなら、今度は儂の家を使って下さいな…流石に外は破廉恥ですぞ」
可笑しい…凄く可笑しい…
「あっ、勇者様…その節は私を使って下さってありがとうございます」
「はぁ…」
なんだ…
「あの良かったら今日もお相手させて下さい…私知らなかったんです…勇者様も本当に口下手なんですから…経産婦ですけどまだ捨てたもんじゃなかったでしょう? 今からします?」
何だ…これ全く解らない。
「今日は止めませんし、泣きませんから…どうぞ妻を使ってやって下さい…なんなら3日間位、いえ1週間でも1か月でも貸しましょうか?」
「そんな…貴方は何とも思わないんですか」
「はい、勇者様ですから」
「あの…この前は取り乱してごめんなさい、是非ママを使ってあげて下さい」
「勇者様、ママを妊娠させて…勇者様とママの子の弟欲しいな」
何を言っているのか解らない…
「ああっ、やはり草臥れ女より私の娘の方が良いでしょう? 勇者様、そんなババアより、若くて可愛い私の娘にしましょう…娘も喜びます」
俺は…もしかして変な世界に転移でもしたのか?
「勇者様、この前は嫌々したり泣きながらしてごめんなさい…今日は張り切ってしますから…私としましょうね…」
多分、この二人が話の流れからしてリヒトが犯した女に違いない。
土下座をしに来たのだが…何が起きたんだ。
「ちょっと、二人はもう経験したんだから、此処は他の人に譲る物よ…リヒト様、お話がありますの? お話しながら、そのままね…」
「ルカちゃんズルい…私だって勇者様としたいもん」
「私だって」
「村長、これは…」
「この村には8歳から34歳まで居ますぞ…さぁ勇者様、好きな子と楽しんで下さい…頑張れるなら全部で32名全部いっちゃいますか?」
駄目だ…本当に解らない…
俺は狂ってしまったのか…
少なくとも…雰囲気からして嫌われていなくて償う必要もなさそうだ…
「急用を思い出した」
「そうですか…残念です、また何時でもお越し下さい」
「はぁ…解った」
本当に訳が解らない。
「かなり前からだな」
「ですが、本当に女として許せないと思ったのは、この街の前の村ですわ」
「見ていた僕も痛ましくて…涙が出てきたよ…旦那と息子の前で母親を犯し…父親や他の村の人がいる場所で若い子を犯したんだから」
「そうか…ゴメンちょっと出かけてくる…」
そこ迄していたのか…リヒトの馬鹿野郎っ…
「だが、それは」
「もう終わった事ですわ」
「そうそう…もう話が」
だが俺の気が済まない…
俺は三人に背を向けレストランを後にした。
◆◆◆
馬を調達して来てしまった。
トナル村…俺が来た所で困るだけだろう。
あんな残酷な事をした人間なんて顔も見たくないだろうな…
だけど、俺は償わないとならない…
やったのは俺でない…だが…
俺は村に入った。
もし、石をぶつけられようが怒らない。
罵詈雑言は覚悟の上だ…
「勇者様…また来られたのですか?」
老人が俺の所に来た…多分この人が村長なのかも知れない。
周りには沢山の人間が集まってきた。
「ああっ、済まない事をしたと思う…謝って」
「あの、あれはボタンのかけ間違いです、気にする事は必要ないですじゃ…もし女を抱きたいなら、今度は儂の家を使って下さいな…流石に外は破廉恥ですぞ」
可笑しい…凄く可笑しい…
「あっ、勇者様…その節は私を使って下さってありがとうございます」
「はぁ…」
なんだ…
「あの良かったら今日もお相手させて下さい…私知らなかったんです…勇者様も本当に口下手なんですから…経産婦ですけどまだ捨てたもんじゃなかったでしょう? 今からします?」
何だ…これ全く解らない。
「今日は止めませんし、泣きませんから…どうぞ妻を使ってやって下さい…なんなら3日間位、いえ1週間でも1か月でも貸しましょうか?」
「そんな…貴方は何とも思わないんですか」
「はい、勇者様ですから」
「あの…この前は取り乱してごめんなさい、是非ママを使ってあげて下さい」
「勇者様、ママを妊娠させて…勇者様とママの子の弟欲しいな」
何を言っているのか解らない…
「ああっ、やはり草臥れ女より私の娘の方が良いでしょう? 勇者様、そんなババアより、若くて可愛い私の娘にしましょう…娘も喜びます」
俺は…もしかして変な世界に転移でもしたのか?
「勇者様、この前は嫌々したり泣きながらしてごめんなさい…今日は張り切ってしますから…私としましょうね…」
多分、この二人が話の流れからしてリヒトが犯した女に違いない。
土下座をしに来たのだが…何が起きたんだ。
「ちょっと、二人はもう経験したんだから、此処は他の人に譲る物よ…リヒト様、お話がありますの? お話しながら、そのままね…」
「ルカちゃんズルい…私だって勇者様としたいもん」
「私だって」
「村長、これは…」
「この村には8歳から34歳まで居ますぞ…さぁ勇者様、好きな子と楽しんで下さい…頑張れるなら全部で32名全部いっちゃいますか?」
駄目だ…本当に解らない…
俺は狂ってしまったのか…
少なくとも…雰囲気からして嫌われていなくて償う必要もなさそうだ…
「急用を思い出した」
「そうですか…残念です、また何時でもお越し下さい」
「はぁ…解った」
本当に訳が解らない。
50
お気に入りに追加
361
あなたにおすすめの小説
固有スキルが【空欄】の不遇ソーサラー、死後に発覚した最強スキル【転生】で生まれ変わった分だけ強くなる
名無し
ファンタジー
相方を補佐するためにソーサラーになったクアゼル。
冒険者なら誰にでも一つだけあるはずの強力な固有スキルが唯一《空欄》の男だった。
味方に裏切られて死ぬも復活し、最強の固有スキル【転生】を持っていたことを知る。
死ぬたびにダンジョンで亡くなった者として転生し、一つしか持てないはずの固有スキルをどんどん追加しながら、ソーサラーのクアゼルは最強になり、自分を裏切った者達に復讐していく。
外れスキル【転送】が最強だった件
名無し
ファンタジー
三十路になってようやくダンジョン入場試験に合格したケイス。
意気揚々と冒険者登録所に向かうが、そこで貰ったのは【転送】という外れスキル。
失意の中で故郷へ帰ろうとしていた彼のもとに、超有名ギルドのマスターが訪れる。
そこからケイスの人生は目覚ましく変わっていくのだった……。
土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。
『異世界は貧乳が正義でした』~だから幼馴染の勇者に追放されても問題がない~ざまぁ? しませんよ!マジで!
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のリヒトは、とうとう勇者でありパーティリーダーのガイアにクビを宣告されてしまう。幼馴染も全員ガイアの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人去ったのだった。
実は彼は転生者で幼馴染には全く興味が無かったからだ。
そして彼は…此処からは読んでからのお楽しみです。
『美醜逆転』『男女比』で異世界系のリクエストを貰ったので書き始めてみました。
ただ、それだと面白味が無いので少し捻ってみました。
実験を兼ねた思いつきなので中編になるか長編になるか未定。
1話はいつもの使いまわしです。
外れスキル【削除&復元】が実は最強でした~色んなものを消して相手に押し付けたり自分のものにしたりする能力を得た少年の成り上がり~
名無し
ファンタジー
突如パーティーから追放されてしまった主人公のカイン。彼のスキルは【削除&復元】といって、荷物係しかできない無能だと思われていたのだ。独りぼっちとなったカインは、ギルドで仲間を募るも意地悪な男にバカにされてしまうが、それがきっかけで頭痛や相手のスキルさえも削除できる力があると知る。カインは一流冒険者として名を馳せるという夢をかなえるべく、色んなものを削除、復元して自分ものにしていき、またたく間に最強の冒険者へと駆け上がっていくのだった……。
ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~
名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。
平民として生まれた男、努力でスキルと魔法が使える様になる。〜イージーな世界に生まれ変わった。
モンド
ファンタジー
1人の男が異世界に転生した。
日本に住んでいた頃の記憶を持ったまま、男は前世でサラリーマンとして長年働いてきた経験から。
今度生まれ変われるなら、自由に旅をしながら生きてみたいと思い描いていたのだ。
そんな彼が、15歳の成人の儀式の際に過去の記憶を思い出して旅立つことにした。
特に使命や野心のない男は、好きなように生きることにした。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる