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第6話 更に関係が解らない。
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今の俺はリヒトの金があるし、稼ぐ気になれば幾らでも稼げる。
しかし、俺は『ハーレムパーティを作りたくてリヒトに追い出された』
そう思っていたが…三人とリヒトの関係はどうやら違うようだ。
今迄の話からだと三人はリヒトの事が好きだが、リヒトは嫌っていた様な気すらする。
リヒトに嫌われていたのは俺だけじゃないのか?
解らない事が多すぎる。
一人ベッドに横になりながら考えていた。
この部屋も可笑しい。
三人は一緒の部屋で俺事リヒトだけ別の部屋。
最後の一線は超えてないにしても『それなりの関係』に遭った筈だ。
イチャついていたし、俺が殺されるあの時もキスマークがあった。
何で4人部屋じゃないんだ?
偶にリヒトはクラリスの服に手を突っ込んで胸を揉んでいたのは見た。
全然解らない…
それに今現在も可笑しい…俺はあの後部屋に戻ってから三人に会っていない。
時間的にはそろそろ夕飯の時間だ。
仕方ない…俺から訪問してみるか?
トントン
「今、大丈夫か?」
「嘘、リヒト訪ねてきてくれたの? どうかしたの?」
リタがドアを開けてくれた。
「いや、そろそろ夕飯の時間だろう?」
「僕たちはこれから、何か買ってこようかと思っていたんだけど…」
多分お金も余り持って無さそうな気がするな。
「そうか、まず三人にお金を渡さなくちゃな…玄関先でなんだが…はい」
「嘘だろう、金貨じゃないか?」
「金貨ですわね…くれるのですか?」
「リヒト…いったいどうしたの?」
可笑しいな、皆にはそれぞれ支援する団体もついている。
エルザには傭兵ギルドと冒険者ギルド。
クラリスには教会
リタには魔法アカデミーだ。
それが何で金貨1枚(10万円)位で驚くんだ。
「あのさぁ、良かったら外食しないか? 俺が奢るから」
「リヒト…私を食事に誘ってくれるのか…うん、勿論行くよ…嬉しいな!」
「本当に誘って下さるのですわね..嬉しいですわリヒトと食事なんて本当に久しぶりですわ」
「リヒト…本当に僕の事嫌いになったんじゃないんだ…うん直ぐにしたくするね」
益々解らない。
俺は何時も街で別れ安宿に泊まっていた。
昔の4人は仲良く食事していたし、今もそうだと思っていた。
流石にホテルの中までは知らないが…普通に一緒にホテルに入れば、それなりの関係だと思うだろう。
何時からこうなったんだ…記憶を引き継げないのがもどかしい。
少し、揺さぶりを掛けるか?
◆◆◆
「あの、リヒト本当にこんな場所で良いのか?」
「ここ高いんじゃないんですの?」
「此処は凄く高いと思う、もっと安い所で良いよ」
何てことは無い…泊っているホテルのレストランだ。
見栄なのか解らないがリヒトを含む4人が泊っているホテルは高級ホテル…勿論、高級レストランもある。
「失礼ですがお客様、ご予約は?」
「ありません」
「当レストランは高級店でございます、ご予約の無い方はご遠慮願います…貴方は兎も角、お連れの方の服装では、予約があったとしてもお断りいたします」
「私達ではお客として不服だと言うのですか」
「はい、簡単に言うなら…貧乏人は帰れという事でございます」
「リヒト、もう良い他に行こう」
「此処じゃなくても良いですわ」
「そうだよ!」
だが、この態度が少し腹がたった。
「その言葉、死んでも言えるのかな?」
俺は聖剣レガリアを抜いた。
「脅しですか…衛兵と警備員を呼びますよ」
「これは聖剣レガリアだ…俺の名前はリヒト、勇者リヒトだ! 勇者の俺は『斬り捨てゴメン』を法で認められている…俺はお前を気に食わない、だから殺す事にした」
「ゆゆゆ、勇者様でしたか…お許しを…」
「それじゃ…此処のレストランで最上級のコースとワインを用意しろ…無料でな!」
「しょ食事はご用意しますが、最上級は無理でございます、予約でいっぱいで…」
「謝って誰か4人分をこっちに回すんだな…勇者保護法に『勇者達には最上級のもてなしを無料でする事』とある…法律で決まっているんだ、無理なら良いんだ…お前を含みコックからメイド、お客迄全員皆殺しだ!」
嘘の様な話だが、本当にそう言う法律がある。
これは大昔に魔族と戦い、負け負傷した勇者が困った事から出来た法律だ。
その勇者は再び奮起して魔王を倒したのだが…負傷し、命からがら逃げた勇者に金が無いからと泊めなかった宿屋や食堂があった事を国に訴えた為に出来た法律だ。
「そんな…何故そこ迄するのです…確かに法律にありますが、そんな無体な勇者等いませんでした」
「それにこれから挽回しないと大変だぞ! 可哀そうだから手は出さないでやる…だが口は出す…さっきお前が貧乏っていった三人は『聖女』に『剣聖』に『賢者』だ、馬鹿にされたと教皇様や各国の王に伝える事にしよう…これなら無体じゃないよな? 真実を伝えるだけだ…このまま帰って良いんだな?」
「おおおお、お許し下さい…最上級のおもてなしをさせて頂きます」
「それが当たり前だ…行こうぜ」
「「「う、ううん」」」
やはり可笑しいな…此処迄無体な事をすれば、リタは兎も角、エルザとクラリスは正義感が強いから必ず諫める筈だ。
だが、傍観していて動かなかった。
もし諫めないにしてもエルザはその性格から立ち去る筈だが…
本当にどうなっているんだ。
しかし、俺は『ハーレムパーティを作りたくてリヒトに追い出された』
そう思っていたが…三人とリヒトの関係はどうやら違うようだ。
今迄の話からだと三人はリヒトの事が好きだが、リヒトは嫌っていた様な気すらする。
リヒトに嫌われていたのは俺だけじゃないのか?
解らない事が多すぎる。
一人ベッドに横になりながら考えていた。
この部屋も可笑しい。
三人は一緒の部屋で俺事リヒトだけ別の部屋。
最後の一線は超えてないにしても『それなりの関係』に遭った筈だ。
イチャついていたし、俺が殺されるあの時もキスマークがあった。
何で4人部屋じゃないんだ?
偶にリヒトはクラリスの服に手を突っ込んで胸を揉んでいたのは見た。
全然解らない…
それに今現在も可笑しい…俺はあの後部屋に戻ってから三人に会っていない。
時間的にはそろそろ夕飯の時間だ。
仕方ない…俺から訪問してみるか?
トントン
「今、大丈夫か?」
「嘘、リヒト訪ねてきてくれたの? どうかしたの?」
リタがドアを開けてくれた。
「いや、そろそろ夕飯の時間だろう?」
「僕たちはこれから、何か買ってこようかと思っていたんだけど…」
多分お金も余り持って無さそうな気がするな。
「そうか、まず三人にお金を渡さなくちゃな…玄関先でなんだが…はい」
「嘘だろう、金貨じゃないか?」
「金貨ですわね…くれるのですか?」
「リヒト…いったいどうしたの?」
可笑しいな、皆にはそれぞれ支援する団体もついている。
エルザには傭兵ギルドと冒険者ギルド。
クラリスには教会
リタには魔法アカデミーだ。
それが何で金貨1枚(10万円)位で驚くんだ。
「あのさぁ、良かったら外食しないか? 俺が奢るから」
「リヒト…私を食事に誘ってくれるのか…うん、勿論行くよ…嬉しいな!」
「本当に誘って下さるのですわね..嬉しいですわリヒトと食事なんて本当に久しぶりですわ」
「リヒト…本当に僕の事嫌いになったんじゃないんだ…うん直ぐにしたくするね」
益々解らない。
俺は何時も街で別れ安宿に泊まっていた。
昔の4人は仲良く食事していたし、今もそうだと思っていた。
流石にホテルの中までは知らないが…普通に一緒にホテルに入れば、それなりの関係だと思うだろう。
何時からこうなったんだ…記憶を引き継げないのがもどかしい。
少し、揺さぶりを掛けるか?
◆◆◆
「あの、リヒト本当にこんな場所で良いのか?」
「ここ高いんじゃないんですの?」
「此処は凄く高いと思う、もっと安い所で良いよ」
何てことは無い…泊っているホテルのレストランだ。
見栄なのか解らないがリヒトを含む4人が泊っているホテルは高級ホテル…勿論、高級レストランもある。
「失礼ですがお客様、ご予約は?」
「ありません」
「当レストランは高級店でございます、ご予約の無い方はご遠慮願います…貴方は兎も角、お連れの方の服装では、予約があったとしてもお断りいたします」
「私達ではお客として不服だと言うのですか」
「はい、簡単に言うなら…貧乏人は帰れという事でございます」
「リヒト、もう良い他に行こう」
「此処じゃなくても良いですわ」
「そうだよ!」
だが、この態度が少し腹がたった。
「その言葉、死んでも言えるのかな?」
俺は聖剣レガリアを抜いた。
「脅しですか…衛兵と警備員を呼びますよ」
「これは聖剣レガリアだ…俺の名前はリヒト、勇者リヒトだ! 勇者の俺は『斬り捨てゴメン』を法で認められている…俺はお前を気に食わない、だから殺す事にした」
「ゆゆゆ、勇者様でしたか…お許しを…」
「それじゃ…此処のレストランで最上級のコースとワインを用意しろ…無料でな!」
「しょ食事はご用意しますが、最上級は無理でございます、予約でいっぱいで…」
「謝って誰か4人分をこっちに回すんだな…勇者保護法に『勇者達には最上級のもてなしを無料でする事』とある…法律で決まっているんだ、無理なら良いんだ…お前を含みコックからメイド、お客迄全員皆殺しだ!」
嘘の様な話だが、本当にそう言う法律がある。
これは大昔に魔族と戦い、負け負傷した勇者が困った事から出来た法律だ。
その勇者は再び奮起して魔王を倒したのだが…負傷し、命からがら逃げた勇者に金が無いからと泊めなかった宿屋や食堂があった事を国に訴えた為に出来た法律だ。
「そんな…何故そこ迄するのです…確かに法律にありますが、そんな無体な勇者等いませんでした」
「それにこれから挽回しないと大変だぞ! 可哀そうだから手は出さないでやる…だが口は出す…さっきお前が貧乏っていった三人は『聖女』に『剣聖』に『賢者』だ、馬鹿にされたと教皇様や各国の王に伝える事にしよう…これなら無体じゃないよな? 真実を伝えるだけだ…このまま帰って良いんだな?」
「おおおお、お許し下さい…最上級のおもてなしをさせて頂きます」
「それが当たり前だ…行こうぜ」
「「「う、ううん」」」
やはり可笑しいな…此処迄無体な事をすれば、リタは兎も角、エルザとクラリスは正義感が強いから必ず諫める筈だ。
だが、傍観していて動かなかった。
もし諫めないにしてもエルザはその性格から立ち去る筈だが…
本当にどうなっているんだ。
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