9 / 9
勇者に恋人を寝取られ追放されたが、別に良い! 悪夢からの目覚め 【完結編】
しおりを挟む
パーティーリーダーであり勇者のジョブを持つリヒトが告げる。
「悪いが今日でクビだ」
「そうか、まぁ良いや」
リヒトとは幼なじみだ。
「今迄ずっと仲間で支え合いながらやっとここまで来た」俺がそう思っていると思っているのか?
そんな風に思っているのは、お前だけだぜ。
剣聖のケイト
聖女のソニア
魔法使いのリタ
五人揃ってSランクパーティー『ブラックウイング』そう呼ばれていた。
やや中二病な名前だがまぁリヒトは勇者だから可笑しくないな..今となってはこの名前も虚しいな。
確かに最近の俺は取り残されていた。
ジョブの差で成長した3人に能力が追いついていないのは事実だな仕方ない。
だから、本当にそれなら、別にクビになっても良いと思っていた。
だってそうだろう? 腐ってもSランクパーティーのメンバーなんだぜ、俺も。
此処を出れば、幾らでも次がある。
こいつ等が凄いだけで他のSランクパーティーならまだ通用するし、Aランクまで落とせば恐らく引くてあまただ。
その位の価値はあるんだよ。
だがよ、納得いかない事もあるんだぜ。
「ついて来れないのは分かっているだろケイン」
「そうだな、勇者として大きな舞台に立つんだろう...俺も一度で良い、そこに連れていって貰えないか?」
一応こう言って置いた方が良いだろう。
此奴の狙いは解っている、リタが欲しいんだろう? だから俺を追放したいんだろう? リタだって魔法使いだ付いていけてないよな?
「勇者とし大きく飛躍するには大きな手柄が必要なんだ。残念ながらお前とじゃ無理なんだ。なぁ分かってくれよ、パーティーを抜けてもお前が親友なのは変わりないからな。」
親友は? 虚しい言葉だな。
他の奴はどうなんだ。
俺は元恋人であるリタの目を見た。
彼女ももう昔の優しい目をして居ないし少し濁っている。
「私もリヒトの意見に賛成だわ!貴方はもうこのパーティーについていけないじゃない。きっと近いうちに死ぬか大怪我をするわ..さっさと辞めた方が良い...これは貴方の事を思って言っているのよ」
「リタ...そうか...そうだよな」
まぁ、そう言うだろうな!
濁った眼しやがって。
ふと、リタの左手に目が行く。
薬指には見覚えのない指輪があった、これは多分リヒトが買い与えた物だろう。
俺の指輪はもうしていない...そうだろうな。
他の三人も同じ指輪をはめていた。
まぁそうだろうな...
俺は親友に彼女を寝取られていた、そう言う事だ。
「リタ...婚約は解消で良いんだな」
「....」
「君の口から聴きたい」
「もう、貴方を愛していない」
そんな事は...そう言うだろうな...
「大人しく村に帰って田舎冒険者にでもなるか、別の弱いパーティーでも探すんだな」
「俺は自由にさせて貰う...」
こいつは俺とリタが婚約していると知っていて寝取ったんだな。
何でだよ...
親友だと思っていたのにな..馬鹿野郎。
リヒトは勝ち誇った顔で俺を見ている。
思いっきり、俺をあざ笑っているんだな。
何をしても優秀で、顔も良くて、強くて、おまけに勇者に選ばれた。
そんなお前が、おれは自慢だったんだ。
リタだけなんだぞ、俺が付き合えるのはよ。
ソニアは聖女、ケイトは剣聖...二人とも俺が好きだった。
だけど、聖女も、剣聖も勇者と居るのは決まっていて、将来は結婚する習わしがある。
だから、一晩だけ契って別れたんだ。
「これでさようならです...私の貴方へ思いは捨てました...此処からはもリヒトの物になります」
「私も同じだ...剣聖に生まれた自分が恨めしい」
そこから二人はお前の物になったじゃないか?
法律は絶対だからな...
そんな俺にリタは...
「私は魔法使いだから...大丈夫だよ...ずっと傍にいるからね」
そう言ってくれて、お前の邪魔にならないように出て行く話もしていたんだぞ...
「さようなら、ケイン」
「情けない男だケイン!」
「貴方より!リヒトの方が素敵だわ」
三人の幼なじみが一斉に罵倒してくる...結構堪えるははこれ..
あのリタまでもが俺を睨み付けていた。
「そんな目で見ないで、もう立ち去ってよ!」
「解ったよ」
「余り酷い事言うなよ リタ。ケインだって俺の親友なんだからな」
「そうね。私も言い過ぎたわ。ごめんねケイン」
さようならだ...
【裏】
リヒトは本当に馬鹿だな...何で魅了なんてスキル使うんだよ。
それが解ったら、死刑になるんだぞ、それは勇者でもお構いなくな。
俺は既に、ギルドへ通報した...
流石に、最初はだれも信じなかったぜ...
だがな、お前は馬鹿なんだよ、酒を飲んでいる時に自慢しちまったんだ「魅了のスキル持ち」だってよ。
既に、俺が調べて貰うよう依頼を掛けた後に..
そりゃ、金になるんだからちゃんと報告すだろう..
「俺は魅了が使えるから、王女だろうとどんな女でも落とせる」
馬鹿だな本当に...自慢したのが運のつきだ。
そのままギルマスに話がいって、お前は勇者だから此処で裁けないから、王宮で裁かれるんだ。
知っているか?
お前みたいなクズが多いから、「魅了」の見分け方ってあるんだぜ。
簡単なのは目が曇っているかどうか? 目の焦点があっているかどうか?だ。
これはだけど100%じゃない。
だが、あれだけ傍に居てリタの目を見てきた俺は誤魔化されない。
リヒト達の所へ使者が来た。
「勇者リヒト殿、そなたの活躍は王宮迄知られておる...褒美をとらすゆえ来られよ...」
「やっぞ」
「流石リヒト...勲章でも貰えるのかな?」
「凄いなリヒト」
「リヒトやったね」
リヒトたちは喜んで王城に行った。
俺は、訴えた人間として立ち会わなければならなく王城に呼び出しが掛かった。
「此処でしばし待たれよ」
俺は勇者を訴えた...もし間違っていたら首が飛ぶ。
ある意味拘束でもある。
「ここは謁見室である、勇者と言えど武器は持ち込めない...こちらで預かろう」
「大切な剣です...お願い致します」
全員の武器をクラークで預かった。
「勇者リヒト、よくぞ参られた」
「はっ、お招き頂き有難うございます」
リヒト他3名は膝をついた。
「実はな、我が娘シャルロットがお主に逢いたいと申しておる...悪いが勇者以外は席を外して貰いたい」
やった、もしかしたら、俺が王族の婚約者候補になるのか...
リタ達三人は敵でも見るかの様な目で王を睨みながら席を外した。
「シャルロット...お主が会いたがっていた勇者リヒトだ...存分に顔を見よ」
「私はどうすれば?」
「ああっ、リヒト殿は動いてはならん、今日は顔見世だ...王族はしきたりに煩いのでな」
「はっ」
めんどくせーな...まぁ王族の決まりじゃどうしようもない..
「リヒト殿 私は殿方の瞳が好きなのです...見つめても良いですか?」
「シャルロット様の様に綺麗な方に見られるなら光栄でございます」
「シャルロット...どうじゃ、リヒト殿は」
「はい、お父様黒でございます」
「そうか、そうか..ではリヒト殿、褒美じゃ受取れ..勇者リヒトを殺せ..生かして返すな」
その瞬間、大勢の騎士がなだれ込んできた、玉座の後ろからは弓兵が弓を射かける。
「たばかったな..あっ」
聖剣を持ってないリヒトは弓で射貫かれ...数人を殴るも多勢に無勢...最後は心臓を貫かれ死んだ。
昔の勇者が「魅了」を使い、王女すら自分の物にし食い物にしたので...
それを見破る「看破眼」というスキルの存在を王族や貴族は隠していた。
これは鑑定出来ない物すら見破れる。
シャルロットはこのスキルの持ち主だった。
「いやーリヒト!」
「リヒトを返して..」
「リヒトが死んだら生きていけない」
三人は舌を切り自殺した....
「思い出せば、今迄が悪夢みたいでしたわ」
「ソニア、犬にかまれたと思って諦めようよ...おかげでこうして自由になれたんだからさぁ」
「そうだな、こうでも無ければ、剣聖や聖女に自由はなく、今度は貴族や王族の妻にされていたんだからな」
「ケインは気にしないでくれるよね?」
「気にするぞ...本当に死のうと思ったよリタが指輪を外した時から」
「嘘、ごめん...」
「冗談だよ...魅了じゃ仕方ない」
「そういう冗談は駄目!」
「ごめん」
「おい、リタばかりズルいぞ、私達の方がケインはご無沙汰だ」
「そうですわ...貴方達は、人の悲しい気持ちも知らないでイチャイチャともう..暫くは私とケイトで独占させて頂きます」
勇者が魅了を使った事が解り...リヒトは処刑された。
魅了は王族すら従えるスキルの為、手に入れたら申告、そして使わない様に封印するルールがある。
使う前なら、封印処置で済むが、使った後は、死刑以外の刑はない。
実際に昔、勇者でなく王子に宿った時も...使ってしまい死刑になった。
今の時代には魔王はいないので勇者が居なくてもさして問題はない。
問題は、ソニアとケイトだ...聖女や剣聖は..勇者が居ないなら、王族や貴族と婚姻という事もあるが...
彼女達はお手つきである、そしてそれは冒険者達に知れている。
その為、王族や貴族は婚姻が難しい。
その結果、当人達の希望もあり...勇者の悪だくみを見破った報酬として婚姻が認められる事になった。
1週間ほど、舌を噛んだ治療(軽傷)と魅了による後遺症を見終わったら...俺と暮らす事になった。
なぁリヒト...お前は何がしたかったんだ...
恵まれた容姿に勇者のジョブ...幸せが約束されていたのに...
リヒトの悪夢から覚めた俺たちは新しい一歩を歩み始める。
【FIN】
「悪いが今日でクビだ」
「そうか、まぁ良いや」
リヒトとは幼なじみだ。
「今迄ずっと仲間で支え合いながらやっとここまで来た」俺がそう思っていると思っているのか?
そんな風に思っているのは、お前だけだぜ。
剣聖のケイト
聖女のソニア
魔法使いのリタ
五人揃ってSランクパーティー『ブラックウイング』そう呼ばれていた。
やや中二病な名前だがまぁリヒトは勇者だから可笑しくないな..今となってはこの名前も虚しいな。
確かに最近の俺は取り残されていた。
ジョブの差で成長した3人に能力が追いついていないのは事実だな仕方ない。
だから、本当にそれなら、別にクビになっても良いと思っていた。
だってそうだろう? 腐ってもSランクパーティーのメンバーなんだぜ、俺も。
此処を出れば、幾らでも次がある。
こいつ等が凄いだけで他のSランクパーティーならまだ通用するし、Aランクまで落とせば恐らく引くてあまただ。
その位の価値はあるんだよ。
だがよ、納得いかない事もあるんだぜ。
「ついて来れないのは分かっているだろケイン」
「そうだな、勇者として大きな舞台に立つんだろう...俺も一度で良い、そこに連れていって貰えないか?」
一応こう言って置いた方が良いだろう。
此奴の狙いは解っている、リタが欲しいんだろう? だから俺を追放したいんだろう? リタだって魔法使いだ付いていけてないよな?
「勇者とし大きく飛躍するには大きな手柄が必要なんだ。残念ながらお前とじゃ無理なんだ。なぁ分かってくれよ、パーティーを抜けてもお前が親友なのは変わりないからな。」
親友は? 虚しい言葉だな。
他の奴はどうなんだ。
俺は元恋人であるリタの目を見た。
彼女ももう昔の優しい目をして居ないし少し濁っている。
「私もリヒトの意見に賛成だわ!貴方はもうこのパーティーについていけないじゃない。きっと近いうちに死ぬか大怪我をするわ..さっさと辞めた方が良い...これは貴方の事を思って言っているのよ」
「リタ...そうか...そうだよな」
まぁ、そう言うだろうな!
濁った眼しやがって。
ふと、リタの左手に目が行く。
薬指には見覚えのない指輪があった、これは多分リヒトが買い与えた物だろう。
俺の指輪はもうしていない...そうだろうな。
他の三人も同じ指輪をはめていた。
まぁそうだろうな...
俺は親友に彼女を寝取られていた、そう言う事だ。
「リタ...婚約は解消で良いんだな」
「....」
「君の口から聴きたい」
「もう、貴方を愛していない」
そんな事は...そう言うだろうな...
「大人しく村に帰って田舎冒険者にでもなるか、別の弱いパーティーでも探すんだな」
「俺は自由にさせて貰う...」
こいつは俺とリタが婚約していると知っていて寝取ったんだな。
何でだよ...
親友だと思っていたのにな..馬鹿野郎。
リヒトは勝ち誇った顔で俺を見ている。
思いっきり、俺をあざ笑っているんだな。
何をしても優秀で、顔も良くて、強くて、おまけに勇者に選ばれた。
そんなお前が、おれは自慢だったんだ。
リタだけなんだぞ、俺が付き合えるのはよ。
ソニアは聖女、ケイトは剣聖...二人とも俺が好きだった。
だけど、聖女も、剣聖も勇者と居るのは決まっていて、将来は結婚する習わしがある。
だから、一晩だけ契って別れたんだ。
「これでさようならです...私の貴方へ思いは捨てました...此処からはもリヒトの物になります」
「私も同じだ...剣聖に生まれた自分が恨めしい」
そこから二人はお前の物になったじゃないか?
法律は絶対だからな...
そんな俺にリタは...
「私は魔法使いだから...大丈夫だよ...ずっと傍にいるからね」
そう言ってくれて、お前の邪魔にならないように出て行く話もしていたんだぞ...
「さようなら、ケイン」
「情けない男だケイン!」
「貴方より!リヒトの方が素敵だわ」
三人の幼なじみが一斉に罵倒してくる...結構堪えるははこれ..
あのリタまでもが俺を睨み付けていた。
「そんな目で見ないで、もう立ち去ってよ!」
「解ったよ」
「余り酷い事言うなよ リタ。ケインだって俺の親友なんだからな」
「そうね。私も言い過ぎたわ。ごめんねケイン」
さようならだ...
【裏】
リヒトは本当に馬鹿だな...何で魅了なんてスキル使うんだよ。
それが解ったら、死刑になるんだぞ、それは勇者でもお構いなくな。
俺は既に、ギルドへ通報した...
流石に、最初はだれも信じなかったぜ...
だがな、お前は馬鹿なんだよ、酒を飲んでいる時に自慢しちまったんだ「魅了のスキル持ち」だってよ。
既に、俺が調べて貰うよう依頼を掛けた後に..
そりゃ、金になるんだからちゃんと報告すだろう..
「俺は魅了が使えるから、王女だろうとどんな女でも落とせる」
馬鹿だな本当に...自慢したのが運のつきだ。
そのままギルマスに話がいって、お前は勇者だから此処で裁けないから、王宮で裁かれるんだ。
知っているか?
お前みたいなクズが多いから、「魅了」の見分け方ってあるんだぜ。
簡単なのは目が曇っているかどうか? 目の焦点があっているかどうか?だ。
これはだけど100%じゃない。
だが、あれだけ傍に居てリタの目を見てきた俺は誤魔化されない。
リヒト達の所へ使者が来た。
「勇者リヒト殿、そなたの活躍は王宮迄知られておる...褒美をとらすゆえ来られよ...」
「やっぞ」
「流石リヒト...勲章でも貰えるのかな?」
「凄いなリヒト」
「リヒトやったね」
リヒトたちは喜んで王城に行った。
俺は、訴えた人間として立ち会わなければならなく王城に呼び出しが掛かった。
「此処でしばし待たれよ」
俺は勇者を訴えた...もし間違っていたら首が飛ぶ。
ある意味拘束でもある。
「ここは謁見室である、勇者と言えど武器は持ち込めない...こちらで預かろう」
「大切な剣です...お願い致します」
全員の武器をクラークで預かった。
「勇者リヒト、よくぞ参られた」
「はっ、お招き頂き有難うございます」
リヒト他3名は膝をついた。
「実はな、我が娘シャルロットがお主に逢いたいと申しておる...悪いが勇者以外は席を外して貰いたい」
やった、もしかしたら、俺が王族の婚約者候補になるのか...
リタ達三人は敵でも見るかの様な目で王を睨みながら席を外した。
「シャルロット...お主が会いたがっていた勇者リヒトだ...存分に顔を見よ」
「私はどうすれば?」
「ああっ、リヒト殿は動いてはならん、今日は顔見世だ...王族はしきたりに煩いのでな」
「はっ」
めんどくせーな...まぁ王族の決まりじゃどうしようもない..
「リヒト殿 私は殿方の瞳が好きなのです...見つめても良いですか?」
「シャルロット様の様に綺麗な方に見られるなら光栄でございます」
「シャルロット...どうじゃ、リヒト殿は」
「はい、お父様黒でございます」
「そうか、そうか..ではリヒト殿、褒美じゃ受取れ..勇者リヒトを殺せ..生かして返すな」
その瞬間、大勢の騎士がなだれ込んできた、玉座の後ろからは弓兵が弓を射かける。
「たばかったな..あっ」
聖剣を持ってないリヒトは弓で射貫かれ...数人を殴るも多勢に無勢...最後は心臓を貫かれ死んだ。
昔の勇者が「魅了」を使い、王女すら自分の物にし食い物にしたので...
それを見破る「看破眼」というスキルの存在を王族や貴族は隠していた。
これは鑑定出来ない物すら見破れる。
シャルロットはこのスキルの持ち主だった。
「いやーリヒト!」
「リヒトを返して..」
「リヒトが死んだら生きていけない」
三人は舌を切り自殺した....
「思い出せば、今迄が悪夢みたいでしたわ」
「ソニア、犬にかまれたと思って諦めようよ...おかげでこうして自由になれたんだからさぁ」
「そうだな、こうでも無ければ、剣聖や聖女に自由はなく、今度は貴族や王族の妻にされていたんだからな」
「ケインは気にしないでくれるよね?」
「気にするぞ...本当に死のうと思ったよリタが指輪を外した時から」
「嘘、ごめん...」
「冗談だよ...魅了じゃ仕方ない」
「そういう冗談は駄目!」
「ごめん」
「おい、リタばかりズルいぞ、私達の方がケインはご無沙汰だ」
「そうですわ...貴方達は、人の悲しい気持ちも知らないでイチャイチャともう..暫くは私とケイトで独占させて頂きます」
勇者が魅了を使った事が解り...リヒトは処刑された。
魅了は王族すら従えるスキルの為、手に入れたら申告、そして使わない様に封印するルールがある。
使う前なら、封印処置で済むが、使った後は、死刑以外の刑はない。
実際に昔、勇者でなく王子に宿った時も...使ってしまい死刑になった。
今の時代には魔王はいないので勇者が居なくてもさして問題はない。
問題は、ソニアとケイトだ...聖女や剣聖は..勇者が居ないなら、王族や貴族と婚姻という事もあるが...
彼女達はお手つきである、そしてそれは冒険者達に知れている。
その為、王族や貴族は婚姻が難しい。
その結果、当人達の希望もあり...勇者の悪だくみを見破った報酬として婚姻が認められる事になった。
1週間ほど、舌を噛んだ治療(軽傷)と魅了による後遺症を見終わったら...俺と暮らす事になった。
なぁリヒト...お前は何がしたかったんだ...
恵まれた容姿に勇者のジョブ...幸せが約束されていたのに...
リヒトの悪夢から覚めた俺たちは新しい一歩を歩み始める。
【FIN】
10
お気に入りに追加
63
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(3件)
あなたにおすすめの小説

勇者の国~行き過ぎた主義の結果~【短編】
キョウキョウ
ファンタジー
ある時代に、勇者至上主義にしている王国があった。
そんな国で冒険者として働いていた男が居た。
彼のもとに、勇者の補佐という仕事を依頼しに4名の騎士が来る。

【石のやっさん旧作】『心は』●●勇者…さぁ勇者褒美をとらす! 欲しい物をなんでも言うが良い! 「はい、では●●●で!」
石のやっさん
ファンタジー
主人公の理人(りひと)はこの世界に転生し、勇者に選として、戦い続けてきた。
理人は誰にも言っていなかったが、転生前は42歳の会社員の為、精神年齢が高く、周りの女性が子供に思えて仕方なかった。
キャピキャピする、聖女や賢者も最早、子供にしか見えず、紳士な彼からしたら恋愛対象じゃない。
そんな彼が魔王を倒した後の物語…
久々の短編です。


(完結)足手まといだと言われパーティーをクビになった補助魔法師だけど、足手まといになった覚えは無い!
ちゃむふー
ファンタジー
今までこのパーティーで上手くやってきたと思っていた。
なのに突然のパーティークビ宣言!!
確かに俺は直接の攻撃タイプでは無い。
補助魔法師だ。
俺のお陰で皆の攻撃力防御力回復力は約3倍にはなっていた筈だ。
足手まといだから今日でパーティーはクビ??
そんな理由認められない!!!
俺がいなくなったら攻撃力も防御力も回復力も3分の1になるからな??
分かってるのか?
俺を追い出した事、絶対後悔するからな!!!
ファンタジー初心者です。
温かい目で見てください(*'▽'*)
一万文字以下の短編の予定です!

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です

道具屋のおっさんが勇者パーティーにリンチされた結果、一日を繰り返すようになった件。
名無し
ファンタジー
道具屋の店主モルネトは、ある日訪れてきた勇者パーティーから一方的に因縁をつけられた挙句、理不尽なリンチを受ける。さらに道具屋を燃やされ、何もかも失ったモルネトだったが、神様から同じ一日を無限に繰り返すカードを授かったことで開き直り、善人から悪人へと変貌を遂げる。最早怖い者知らずとなったモルネトは、どうしようもない人生を最高にハッピーなものに変えていく。綺麗事一切なしの底辺道具屋成り上がり物語。

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

嫌味なエリート治癒師は森の中で追放を宣言されて仲間に殺されかけるがギフト【痛いの痛いの飛んでいけぇ〜】には意外な使い方があり
竹井ゴールド
ファンタジー
森の中で突然、仲間に追放だと言われた治癒師は更に、
「追放出来ないなら死んだと報告するまでだ、へっへっへっ」
と殺されそうになる。
だが、【痛いの痛いの飛んでけぇ〜】には【無詠唱】、【怪我移植(移植後は自然回復のみ)】、【発動予約】等々の能力があり·······
【2023/1/3、出版申請、2023/2/3、慰めメール】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
初期の作品は好感度アップじゃなくて魅了スキルで寝取っていた時代ですね
しかも元から好きな人物が嫌いになる反転使用でしたね
ハスト サヅルシ様
ご感想頂き有難うございます。
これが、正直言いまして初めて書いた勇者追放物です...恥ずかしいのですが、好きな方が居たので...
晒しています
ありがとうございました。
あの「物語」の原作ですね。
どの話も良かったですが、特に廃棄奴隷の話が心に残りました。
神が見捨てた者たちの存在に理不尽さを感じながら、結果魂の救済に至った過程にホロっときました。
まだ読んでいない物語が多いのでこの話もリメイクされてるのでしょうかね。
時間があれば探してみます。
hyperclockup様
いつもご感想頂き有難うございます。
確かにこれが『あの物語』の原点。
実はこの作品の時は、最初は他のサイトで本当の趣味で書いていました。
まさか、気がつくと...自分でも驚きです。
実は、リメイクを続けるか、新作を書くか悩み中です...
一応、7作品程リメイクを考えている作品はあります。
ありがとうございました。
追放物の原点でオチも正に王道ですね。
ハスト サヅルシ
ご感想頂きありがとうございます。
この辺りが実は追放物を書き始めた原点です。
私の原点でもあります。
ありがとうございました。