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キスマーク
しおりを挟む檻はもう要らないから片付けた。
これでようやくストレスが無く生活が出来る。
『監禁』から解放された。これは凄く大きい。
「おはよう貴方」
「おはようございます貴方」
「貴方?」
「体をこんなに合わせているんだから夫婦みたいなものじゃないですか?」
「私もそう思って、旦那様を呼ぶつもりで『貴方』にしたのですが間違っていますか?」
確かに関係だけで言うならそうかもな。
だが、本当の関係というなら親子と姉弟だ。
そうだな…
「千鶴は良治さん、千春は良治くんって感じでどうだ?」
「その呼び方に拘りがあるのですか?」
「なんでくんなの?」
「一応戸籍上は母息子、姉弟だからな…まぁ実質は違うけど」
「ああっ、確かにそうね、だとしたら私達、近親相姦しているのね」
「なんだかすごく背徳的…」
「まぁ血が繋がってないから問題ないんじゃねー」
「「うん、そうね」」
一体、何を考えているんだか…顔が真っ赤だ。
◆◆◆
しかし…この二人…マジで使えない。
料理に掃除も真面に出来ないんだ…
「二人ともなんで家事が全く出来ないんだよ」
「私はセレブでしたから、そう言ったことはした事がないのよ…ごめんなさい」
「私もお母さまと全く同じでごめんなさい」
「仕方ねーな、それじゃ俺が作るか…肉じゃがと焼き魚…こんな物で良いか」
「「はい」」
◆◆◆
「本当に良治さんは料理美味いわね、本当に凄いわ、SEXだけじゃなく胃袋ももう掴まれちゃったわ」
「本当に美味いよね、良治くん。もう私良治くん無しじゃ生きていけないわ」
「そりゃどうも」
『監禁.洗脳』が終われば…楽が出来ると思っていたが…
結局、家事は殆ど俺がやるのか…まぁ前世のせいで慣れてはいるが、ハァ~下着まで洗わせるのかあいつ等、羞恥心は…もうあるわけ無いな。
まぁ汚物処理や体を洗ってやる必要が無くなった分だけ楽に…
「良治さん一緒にお風呂に入ろう」
「良治くん、三人で入ろうよ」
二人して俺の体を洗ってくれるのは良いんだ…
だが監禁していた習慣で『俺も洗ってやらない』とならない。
「ああっそうだな」
風呂から出ると二人はスケスケのネグリジェに着替えた。
千鶴は黒と紫、千春は赤とピンク…まぁ目の保養にはなるわな。
「今夜も眠らせませんわ」
「朝まで頑張ろうね?」
二人は良い…昼間寝ているんだからな。
俺は一応は学生だ。
◆◆◆
「また今日も眠そうだね!」
「まぁな」
「あの二人とまた朝までやってたんでしょう?」
「まぁな」
「あのさぁ…一応私彼女だよね! 避妊手術までしたんだけど」
「そうだな」
「そうだなじゃ無いよ…少しは構いなさいよ」
「それでどうすればよい?」
「だったら、今日は放課後デートする事。日曜日もだよ」
「別に構わないが、何で怒っているんだ?」
「良治…凄く鈍感、首筋を見なよ」
萌子が俺に手鏡を渡してきた。
確かに…首筋にキスマークがある。
「キスマークが…あるな。つけたいなら萌子もつけて良いぞ」
「そう…解った」
萌子は俺の首筋に吸い付いてきた。
「あれ…凄い」
「凄く大胆なこと事するね」
「あー-熱い」
今は登校中だから沢山の学生がいる…もちろん同級生もな。
しかし…痛い…だが必死に吸い付いているから、文句を言わない方が良いだろう。
「ハァハァ…終わったよ」
そう言って萌子は手鏡を渡してきた。
ついていたキスマークの二つは萌子のキスマーク?で上書きされていた。
だが…紫の痣にしか見えないなこれ…痛かったわけだ。
「萌子」
「悪い? 良治は私の男なのよ! それは忘れないでね」
そういうと萌子は顔を赤くして走っていってしまった。
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