伝説の悪党は今の虐めは甘すぎると笑う。

石のやっさん

文字の大きさ
上 下
59 / 65

キスマーク

しおりを挟む

檻はもう要らないから片付けた。

これでようやくストレスが無く生活が出来る。

『監禁』から解放された。これは凄く大きい。

「おはよう貴方」

「おはようございます貴方」

「貴方?」

「体をこんなに合わせているんだから夫婦みたいなものじゃないですか?」

「私もそう思って、旦那様を呼ぶつもりで『貴方』にしたのですが間違っていますか?」

確かに関係だけで言うならそうかもな。

だが、本当の関係というなら親子と姉弟だ。

そうだな…
「千鶴は良治さん、千春は良治くんって感じでどうだ?」

「その呼び方に拘りがあるのですか?」

「なんでくんなの?」

「一応戸籍上は母息子、姉弟だからな…まぁ実質は違うけど」

「ああっ、確かにそうね、だとしたら私達、近親相姦しているのね」

「なんだかすごく背徳的…」

「まぁ血が繋がってないから問題ないんじゃねー」


「「うん、そうね」」

一体、何を考えているんだか…顔が真っ赤だ。

◆◆◆

しかし…この二人…マジで使えない。

料理に掃除も真面に出来ないんだ…

「二人ともなんで家事が全く出来ないんだよ」

「私はセレブでしたから、そう言ったことはした事がないのよ…ごめんなさい」

「私もお母さまと全く同じでごめんなさい」

「仕方ねーな、それじゃ俺が作るか…肉じゃがと焼き魚…こんな物で良いか」

「「はい」」

◆◆◆

「本当に良治さんは料理美味いわね、本当に凄いわ、SEXだけじゃなく胃袋ももう掴まれちゃったわ」

「本当に美味いよね、良治くん。もう私良治くん無しじゃ生きていけないわ」

「そりゃどうも」

『監禁.洗脳』が終われば…楽が出来ると思っていたが…

結局、家事は殆ど俺がやるのか…まぁ前世のせいで慣れてはいるが、ハァ~下着まで洗わせるのかあいつ等、羞恥心は…もうあるわけ無いな。

まぁ汚物処理や体を洗ってやる必要が無くなった分だけ楽に…

「良治さん一緒にお風呂に入ろう」
「良治くん、三人で入ろうよ」

二人して俺の体を洗ってくれるのは良いんだ…

だが監禁していた習慣で『俺も洗ってやらない』とならない。

「ああっそうだな」

風呂から出ると二人はスケスケのネグリジェに着替えた。

千鶴は黒と紫、千春は赤とピンク…まぁ目の保養にはなるわな。

「今夜も眠らせませんわ」

「朝まで頑張ろうね?」

二人は良い…昼間寝ているんだからな。

俺は一応は学生だ。

◆◆◆
「また今日も眠そうだね!」

「まぁな」

「あの二人とまた朝までやってたんでしょう?」

「まぁな」

「あのさぁ…一応私彼女だよね! 避妊手術までしたんだけど」

「そうだな」

「そうだなじゃ無いよ…少しは構いなさいよ」

「それでどうすればよい?」

「だったら、今日は放課後デートする事。日曜日もだよ」

「別に構わないが、何で怒っているんだ?」

「良治…凄く鈍感、首筋を見なよ」

萌子が俺に手鏡を渡してきた。

確かに…首筋にキスマークがある。

「キスマークが…あるな。つけたいなら萌子もつけて良いぞ」

「そう…解った」

萌子は俺の首筋に吸い付いてきた。

「あれ…凄い」

「凄く大胆なこと事するね」

「あー-熱い」


今は登校中だから沢山の学生がいる…もちろん同級生もな。

しかし…痛い…だが必死に吸い付いているから、文句を言わない方が良いだろう。

「ハァハァ…終わったよ」

そう言って萌子は手鏡を渡してきた。

ついていたキスマークの二つは萌子のキスマーク?で上書きされていた。

だが…紫の痣にしか見えないなこれ…痛かったわけだ。

「萌子」

「悪い? 良治は私の男なのよ! それは忘れないでね」

そういうと萌子は顔を赤くして走っていってしまった。




しおりを挟む
感想 74

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

処理中です...