伝説の悪党は今の虐めは甘すぎると笑う。

石のやっさん

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全部奪ってやんよ

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「ううっうう…誠二さん…嫌ぁ嫌ぁ嫌ぁぁぁー――っすん、グスっ酷いよ…」

「ああっハァハァ…」

千春は泣き疲れ、千鶴はさすがに疲れたのか肩で息しながら横たわっている。

もう何回も使ったから股からは精液垂れ流しだし、千春に至っては血が出て固まりこびりついている。

「あのよー、なんで泣くわけ?『これは子供の遊び』その範疇なんだよな? 楽しかっただろう?『遊び』なんだから」

確かに哲也はここまでしていない。

だが『良治』の精神はもう限界だった。

たぶん、良治のままだったら、遠くない将来『自殺していた』可能性は高い。

虐めは程度じゃ無いんだぜ。

やられた方が決めるんだぜ。

「こんなのって…こんなのってない…」

「ひどい、こんなのが知られたらもう娘は結婚できない…あははは」

「あのよ…お前たちは馬鹿なの? たった一日でなんで泣き喚くわけ? これって遊びなんだよな? これ以上酷いのが俺の日常だ」

「「…」」


なんだ、だんまりかよ。

だが、これからが本番だ。

これからが…『俺が本当にやりたい事』だ。

◆◆◆

「うぐっううううっうう」

「うぐっうううー-っ」

二人に猿轡を噛ませて転がしてある。

「暴れたら、容赦しないで殺す。ああっこれも哲也の真似だ、あの馬鹿もよく『殺してやる』『死ぬまで止めない』そう言っていたからな」

これは本当だ。

まぁ弱い奴や馬鹿なやつ程使う言葉だ。

本物は、あまり使わねーな。

俺はあらかじめ通販で買っていた『入れ墨セット』を取り出した。

俺は竜二の時に全身に入れ墨を入れていた。

最初は金を出して入れて貰っていたが、途中からは自分で入れ始めていた。

当時の俺の体には自分で入れた入れ墨も結構あった。

まぁ、気が付くと全身入れていたんだから半分『入れ墨中毒』だな。

とはいえ良治になってからは初めての経験だ。

だから『練習台』が欲しかった。

萌子や俺の体で失敗はしたくないからな。

「うぐっううううー-っ」

「ううっうううっうううー――っ」


さてと時間はたっぷりある。

さっき聞いた情報では、親父は今日は帰ってこないらしい。

俺は機械彫りで洋彫り…だから結構掘るのは早い。

どちらからやるか?

考えた末、俺は千春から掘ることに決めた。

「ううっううううー-っ」

馬乗りになり脅す。

「今から痛い事をするが、絶対に暴れるなよ!暴れたら取り返しのつかないことになるからな」

泣きながら頷きやがんの。

よくドラマや小説で浮気や寝取られの話しを聞くし、許して再構築しても再び浮気される話すらあるが…

これで解決じゃねーか?

実際に俺は知り合いに妻の浮気の相談をされた時に、その妻に『全身に彫ってやったら』もう二度とは不倫をしなくなった。

まぁ全身入れ墨の女を抱くきとくなやつはまず、いねーよな。

それはさて置き…何を彫ろうかね?


「うぐぅー-っ」

まずは太ももの内側にバラの入れ墨をワンポイントで入れてやった。

ここはかなり痛いからな、結構暴れやがったが、まぁ彫れた。

案外感覚は忘れてなくて簡単だったな。

「どうだ、薔薇だ奇麗だろう、背中や尻にも入れてやるからな..」

「うぐうー-っうがぁぁううううー-」

何言っているかわからねーな。

きっと喜んでいるんだな(笑)

更に、千春には両方の胸の上に骸骨に絡みつく蛇。

背中には大きくサキュバスを掘って『PLESE RAPE ME』と彫ってやった。
下腹部にはお洒落なハートマークをいれる。

場所が場所だけに卑猥に見えるな。

尻には花にとまる蝶々を彫って…こんな物だろう。

途中で気絶しやがったが、瞼がが泣きつくして腫れていて元は美女かもしれないが…見れたもんじゃねーな。

これでめでたく『婚約破棄』だな。

「さてと今度は…」

「うんぐうううー-っ」

流石にあっちは兎も角、これは怖いか…

千鶴には、背中に竜と般若を大きく入れて胸には同じく髑髏と蛇。 下腹部には蝶々からもじった模様を入れ…尻には十字架でも彫るか。

まぁこんな物だ…

「すん、すんすんうわぁぁぁぁー――ん」

「そんな、これじゃ…あぁぁぁぁー――っ」

「警察に訴えたかったら訴えていいぜ、だがその場合は哲也についてもしっかり言わせて貰うからな…いじめが元でレイプされたなんて凄い話だな、なぁ旦那の人生も終わるかもな? 俺は逃げも隠れもしねー、お前の家族と違ってな…明日またくるわ…旦那が居た方が話ははえーよ…それじゃ、俺は帰るわ」


もう朝か…怒られそうだ。


◆◆◆

俺は金があるくせに人から物を奪う奴が嫌いだ。

これはあくまで俺の考え方だが『金がない奴が悪いことすることは仕方がねー』だって持ってねーんだからな、奪いでもしなければ、何も手に入らねー。

だが、哲也たちはどうだ?

哲也や久保田は金持ちで、奪わなくても『良い生活ができる』それなのになぜ貧乏な俺から奪う必要がある。

石川だって二人に比べれば貧乏かもしれねーが持ち家だ。

普通に生活に困らねーよ。


石川がもし、哲也を虐めて金をとるなら解らなくもねぇ。

だが、より貧乏な俺から奪うんじゃねーよ。
今の俺はお前たちみたいに恵まれていない。

そんな俺から奪ったんだ…お前たちから全部奪ってやんよ。

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