31 / 65
全部奪ってやんよ
しおりを挟む「ううっうう…誠二さん…嫌ぁ嫌ぁ嫌ぁぁぁー――っすん、グスっ酷いよ…」
「ああっハァハァ…」
千春は泣き疲れ、千鶴はさすがに疲れたのか肩で息しながら横たわっている。
もう何回も使ったから股からは精液垂れ流しだし、千春に至っては血が出て固まりこびりついている。
「あのよー、なんで泣くわけ?『これは子供の遊び』その範疇なんだよな? 楽しかっただろう?『遊び』なんだから」
確かに哲也はここまでしていない。
だが『良治』の精神はもう限界だった。
たぶん、良治のままだったら、遠くない将来『自殺していた』可能性は高い。
虐めは程度じゃ無いんだぜ。
やられた方が決めるんだぜ。
「こんなのって…こんなのってない…」
「ひどい、こんなのが知られたらもう娘は結婚できない…あははは」
「あのよ…お前たちは馬鹿なの? たった一日でなんで泣き喚くわけ? これって遊びなんだよな? これ以上酷いのが俺の日常だ」
「「…」」
なんだ、だんまりかよ。
だが、これからが本番だ。
これからが…『俺が本当にやりたい事』だ。
◆◆◆
「うぐっううううっうう」
「うぐっうううー-っ」
二人に猿轡を噛ませて転がしてある。
「暴れたら、容赦しないで殺す。ああっこれも哲也の真似だ、あの馬鹿もよく『殺してやる』『死ぬまで止めない』そう言っていたからな」
これは本当だ。
まぁ弱い奴や馬鹿なやつ程使う言葉だ。
本物は、あまり使わねーな。
俺はあらかじめ通販で買っていた『入れ墨セット』を取り出した。
俺は竜二の時に全身に入れ墨を入れていた。
最初は金を出して入れて貰っていたが、途中からは自分で入れ始めていた。
当時の俺の体には自分で入れた入れ墨も結構あった。
まぁ、気が付くと全身入れていたんだから半分『入れ墨中毒』だな。
とはいえ良治になってからは初めての経験だ。
だから『練習台』が欲しかった。
萌子や俺の体で失敗はしたくないからな。
「うぐっううううー-っ」
「ううっうううっうううー――っ」
さてと時間はたっぷりある。
さっき聞いた情報では、親父は今日は帰ってこないらしい。
俺は機械彫りで洋彫り…だから結構掘るのは早い。
どちらからやるか?
考えた末、俺は千春から掘ることに決めた。
「ううっううううー-っ」
馬乗りになり脅す。
「今から痛い事をするが、絶対に暴れるなよ!暴れたら取り返しのつかないことになるからな」
泣きながら頷きやがんの。
よくドラマや小説で浮気や寝取られの話しを聞くし、許して再構築しても再び浮気される話すらあるが…
これで解決じゃねーか?
実際に俺は知り合いに妻の浮気の相談をされた時に、その妻に『全身に彫ってやったら』もう二度とは不倫をしなくなった。
まぁ全身入れ墨の女を抱くきとくなやつはまず、いねーよな。
それはさて置き…何を彫ろうかね?
「うぐぅー-っ」
まずは太ももの内側にバラの入れ墨をワンポイントで入れてやった。
ここはかなり痛いからな、結構暴れやがったが、まぁ彫れた。
案外感覚は忘れてなくて簡単だったな。
「どうだ、薔薇だ奇麗だろう、背中や尻にも入れてやるからな..」
「うぐうー-っうがぁぁううううー-」
何言っているかわからねーな。
きっと喜んでいるんだな(笑)
更に、千春には両方の胸の上に骸骨に絡みつく蛇。
背中には大きくサキュバスを掘って『PLESE RAPE ME』と彫ってやった。
下腹部にはお洒落なハートマークをいれる。
場所が場所だけに卑猥に見えるな。
尻には花にとまる蝶々を彫って…こんな物だろう。
途中で気絶しやがったが、瞼がが泣きつくして腫れていて元は美女かもしれないが…見れたもんじゃねーな。
これでめでたく『婚約破棄』だな。
「さてと今度は…」
「うんぐうううー-っ」
流石にあっちは兎も角、これは怖いか…
千鶴には、背中に竜と般若を大きく入れて胸には同じく髑髏と蛇。 下腹部には蝶々からもじった模様を入れ…尻には十字架でも彫るか。
まぁこんな物だ…
「すん、すんすんうわぁぁぁぁー――ん」
「そんな、これじゃ…あぁぁぁぁー――っ」
「警察に訴えたかったら訴えていいぜ、だがその場合は哲也についてもしっかり言わせて貰うからな…いじめが元でレイプされたなんて凄い話だな、なぁ旦那の人生も終わるかもな? 俺は逃げも隠れもしねー、お前の家族と違ってな…明日またくるわ…旦那が居た方が話ははえーよ…それじゃ、俺は帰るわ」
もう朝か…怒られそうだ。
◆◆◆
俺は金があるくせに人から物を奪う奴が嫌いだ。
これはあくまで俺の考え方だが『金がない奴が悪いことすることは仕方がねー』だって持ってねーんだからな、奪いでもしなければ、何も手に入らねー。
だが、哲也たちはどうだ?
哲也や久保田は金持ちで、奪わなくても『良い生活ができる』それなのになぜ貧乏な俺から奪う必要がある。
石川だって二人に比べれば貧乏かもしれねーが持ち家だ。
普通に生活に困らねーよ。
石川がもし、哲也を虐めて金をとるなら解らなくもねぇ。
だが、より貧乏な俺から奪うんじゃねーよ。
今の俺はお前たちみたいに恵まれていない。
そんな俺から奪ったんだ…お前たちから全部奪ってやんよ。
12
お気に入りに追加
152
あなたにおすすめの小説



イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる